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正月休み。高校生の正月休みと言えば、冬休みだ。しかも祠堂は早いうちから休みがスタートする。それでも部活があるもの、家に帰っても誰も休みじゃないからと寮に暫く残るもの、そんな懐かしさに思いを馳せていた。馳せていた理由。それは真行寺が受験前の足掻きをしたいから、俺に勉強を見てもらえないかと連絡してきたから。今更焦ったところで、ほぼ意味はないんだがな…。それでも会いたい気持ちが上回る俺も大概だ。待ち合わせは我が家。何度も来たことがあるから『直接お家にお邪魔していいっすか?』そ
「はぁ…ドキドキだな…。これが最後だとわかってても結果が出るまでは不安も付いてくるし、でも並行でこの先の未来も見据えなきゃいけなくなる。たかが18歳。成人にはまだ2年。(今は18歳が成人となったが)それでも…受かりさえすれば!そう、受かりさえすればオレにとって薔薇色の日々が待ってる!不安を考えるよりも、絶対に受かってるって信じて、輝きに満ちた日々を思い浮かべるぞ!てことで、思い立ったが吉日!電話しちゃえ!」purupuru。【ガチャ】なんて古い音なんかするわけもなく、郷愁を思う隙もなく
「咲耶ちゃんは、好き嫌い無いの?」「葉山さんはそう言えば、野菜がダメでしたね」タクミのことをそこまで知ってるとは…これは油断ならないんじゃないか?どう牽制すべきか…。がしかし、男相手に牽制したことはあれど、女の子に策を練ったことがないからなぁ。いや、勿論再会した時に近くにいたなら、間違いなく排除してた。だが…居たくても叶わなかったときだ。その間に親交を深められては、オレの入る隙はない。何しろ人を選ぶタクミがこんなにも懐を許してる。それを『もう連絡するなよ…』なんて嫉妬でも見せたも
「遅くなりました。お待たせして申し訳ありません」障子を開け、正座をし、手をついて頭を下げる。その姿はやはり巫女だなと感心する。しかし風呂に行っていたんじゃないのか?出会ったときと同じ格好なんだが。「大丈夫!ぼくたちも今揃ったところだから。ね、ギイ」「ああ、そうだな」「咲耶ちゃん、ここにおいで」タクミはそう言って自分の横を勧めた。章三とタクミの間の椅子。まぁ、オレとタクミの間を勧めなかっただけマシか…しかし、いつの間にこんなに親しくなってたんだ?しかも顔見知りである二人の間に
ようこそお立ち寄りくださりありがとうございます(՞..՞)"♡京都府某市在住のたっちゃんです転職を繰り返してばかりのパパと結婚して25年。不妊治療の末3人の子供に恵まれました。25年の間に色んな事があり住宅ローン以外に現在7,793,169円(2021年12月)の借金があるので毎月返済頑張ってますそんな日々の中、時には息抜きも必要とミュージカルや𝐉𝐨𝐡𝐧𝐧𝐲'𝐬Liveに行ったりと自分のモチベーションをあげる為、趣味にもお金を注いでいます。趣味や日々の暮らし・返済の事等について呟いて
部屋を出ると、俺に遠慮しているのか真っ暗な中でテレビが光を放っていた。「おい、視力が落ちるぞ」真剣に何を見ていたのか知らないが、電気くらいつければいいものを。「アラタさん、お勉強終わったんすか?」「ちょっと息抜きにコーヒーを飲みにな。勉強に終わりはないから、少しくらい何か入れておかないとそれこそ『不養生』になるだろ?」「それならオレ、なにか作るっすよ」静かに音も小さくし、電気さえも節電状態。なのに、俺に使うエネルギーは放出しまくり。「いや、今はまだいい。お前も少しゆっくりしろよ
なんとか、日にちは変わりましたが、書き終わりました!(*´ω`*)三洲はほんと、天邪鬼さん。真行寺のために笹が買いたくて、でもそれを手にするには大義名分が居る。祠堂に笹を贈呈する代わりに、自分にも小さいものを…と頼んだの。ほんとはこっちがメインなのにね。で、今年こそ七夕は一緒に過ごしたくて…タクミじゃなく真行寺を選んだ。もし、赤池がNGだった場合は、日にちをズラせばいいだけ。だけど、日頃の行いがいい三洲には天も味方する。ちゃんと蜜月を迎えれたみたいだよ。一年に一度の逢瀬ではな
暑さが、ただ暑いと感じるだけじゃなく、ジトジトと纏わり付き始める季節。梅雨…。そう、あの人が体調を崩す季節。今年は大丈夫だろうか…今オレは大学一年。アラタさんと同棲して初めての梅雨。去年は自宅から通学していたアラタさん。でも、オレが合格したとわかったときに『春になったら、お前は家から通うのか?』と聞かれた。あんなに、もの寂しい家に居るのは嫌だし、毎日愚痴を聞かされるのもゴメンだ。『出来れば…』『出来れば?』『アラタさんと一緒に部屋を借りたいです』『ふーん。部屋ねぇ…』
「はい、真行寺が大学一年の秋に。部活でちょっとありまして…。そのときに亀裂骨折を…」う〜ん…と渋めな表情になり先を進める医師。「その時にね、もしかして結構通院したかい?」通院…「真行寺が自分で探した大学近くの整形外科に通ってましたが、どのくらいの期間かと聞かれると…」「そうだよね。三洲くんが保険証を管理してるわけじゃないし、付き添ってたわけじゃないもんね」「それが何か…」「そうだなぁ…。本人の記憶が戻らないことにはハッキリ言えないんだけど。この間、頭以外に痛みを感じるところは無いか
今、俺の前には食堂で借りてきた炊飯器がある。3年は自由登校になった3学期の上に今日は授業のない土曜とあって、寮で昼食を食べる学生はいつもより少ない。そこで、おばさんと交渉した俺は、米5合と共にこの炊飯器を借りてきた。それを抱えて部室へ戻ったら、すでに駒澤がきていた。「おい、真行寺、本当にやるのか?」「あいつらと約束したからな。ひとりひとつ、当たりを引いた奴が、明日の部室の掃除当番だ」テーブルとも呼べそうにはない、部室の一角を占める板張りの古い机に荷物を置き、駒澤を振り返って言った
着信を知らせるケータイのライト。急用ならば院内用のケータイが鳴るはすで、俺個人のケータイに連絡するなら大したことでもなさそうだし後回しになって忘れていた。それを、ひと息ついたところで思いだした。メッセージを開くなり目に飛び込んできたのは、流行のファッションに身を包む真行寺の笑顔。その後ろには巨大なクリスマスツリーが燦然と輝き、デカイはずの真行寺が小人のように見える。ーそうか、今日は撮影があるんだったな。いつもはラフな服装を好む真行寺が、スタイリストの見立てたタイトラインのスーツを魅力
9月以降1人では寝れなくなった私…時々睡眠薬💊を服用しています薬を飲むと朝までグッスリなんだけど昨夜は久々に夢を見ましたタクミくん達と何故か追いかけっこしてる夢その時の寝言凄かったらしく「三洲くん、待って」「ギイが~」「捕まっちゃう」等々言ってたらしく「どうしたんしんどいん」と心配してくれたパパに「うるさい。違う、違うあっち行ってもうなんでギイじゃないん」ってキレながら反対向いて寝たらしい朝起きたらパパから「寝言酷くて寝れへんかったわ薬飲んでるん
ドアが開くと同時に、高らかな声がした。「あっらたさ〜ん」今しがた出て行った葉山が戻ってきたのかと思う間もなく、吹き出しのついた漫画ならば語尾にはハートマークが付いたであろう真行寺の声。その手には、何やら怪しげなモノを下げていた。「見て見て、かわいいっしょ」はしゃいで両手で持ち上げたモノは、少女が髪に挿す髪留めに、動物の耳らしき三角形がついている。「真行寺に女装趣味があったとは、知らなかったな。ジェンダーレスな昨今、おまえのシュミにとやかく言う気はないが、麓の女子高生たちの嘆きが聞こ
やきいもやきいもお腹がグーほかほかほかほかあちちのチー食べたらなくなるなんにもパーそれやきいもまとめてグーチーパー♪陽気な歌声をあげる真行寺は、満面の笑みをたたえて両手の間でアルミホイルを転がしていた。「アラタさん、今日なんの日か知ってるっすか?」大事そうに抱えたホイルの包みを開きながら、クイズをはじめた。「さあな、誰かの誕生日かい?」「はーずれ!コレの日っす」包みから現れたサツマイモをまっぷたつに割り、片方を差しだしてきた。たちまち湯気をのぼらせるサツマイモは、山の紅葉の
真行寺が選んだ服、ちょっとどんなものかイメージしてもらうために貼り付けます!まず、斜めにカットされた黒のカーディガン。ま、これはジャケットに近いけどこんなカーディガンだと思ってください!見本はグレーですが、黒もちゃんとあるんです!でも、こっちのほうが大きかったからこれを貼りました!そして一番最初に着てくれたのは、このネイビーのシャツ!絶対に似合ったよね!定番中の定番って感じかな?(*´ω`*)そして、絶対に三洲が選ばないであろう服!真行寺が冒険して選んだもの!これ、似合う
『なんで鉛筆で擦ろうとしたんだ…』アラタさん、ご尤もです。『いや…もしかしたら…』『もしかしたら?』『アラタさんのメッセージが出てくるかなって…』『はぁ?』『ほら、子供の時やらなかったっすか?硬いもので書いて、それを鉛筆寝かせてさーってやると字が出てくるやつ!』『やったことはないが、百歩譲ってそれをしたとして…お前は何を求めたんだ?』アラタさんにはハテナだらけだよね?^^;『だから、アラタさんのラブメッセージが隠れてないかなぁ…って…』『ラブメッセージ…』『だってさ、写真送
『えむさん、アラタさんから写真来たっす!すっげー美人でめっちゃドキドキ。これって、アピールっすかね!オレに早く会いたいとか、早く…あ、ここはオフレコで…。あー!早くアラタさんに会いたいなぁ…』真行寺があの写真を見ながら報告してきまして…^^;それを撫でながらため息をついてる模様。そして…なんか、一枚ずつ透かして見てるらしい!『もしかしたら愛のメッセージがあるかもしれないから、確認してるっす!アラタさん、天邪鬼だからそういうこと、素直にみせないっすからね!』いや、見せないって
昼飯の後に『行きたいところはあるか』と聞かれ、オレは今回の計画に組んでいたものを提案した。それは【服を買う】こと。そんなの一人で買えよって思うだろうけど、ただ服を買うだけじゃなくて【アラタさんが選んでくれた服】を買いたかったんだ。だってアラタさんがオレのために時間を使って、オレに似合うであろうそれを探してくれるなんてめちゃめちゃ貴重なんだよ。それを証拠に、服を選んでくれたのはあの一度きり。そりゃあさ、忙しいアラタさんを何度も自分の買い物に付き合わせるわけに行かないってのもわかって
慌てふためきながら言い訳をしている真行寺を余所に、「この中から選ぶのか?俺は2着選んで来いって言ったはずだが…」「そーっすけど、見てたらどれも似合いそうで…。いや、間違いなく似合うんっすけど、着てみてもらってからってのもありかなって…。で、先にアラタさんが気に入ったものを2つ着てくれたら、チョイスも違ってくるっす!」なるほど。一応選んだが、そこから先は試着具合を見てということか。しかも、先に2着選ぶことはいつもの俺が買いそうなもの…ということになる。それを除外するか、やっぱりそれを
随分と間が開いちゃいましたが深海…の1読んだら一つくらい進めてみようかな…とリハビリで書いてみました!お待たせです!シンミスの続きですけど、内容はほぼ進んでないので期待だけはしないでください!てことで、あげまーす!Msize(えむさいず)のmyPick楽天市場【当日発送】【送料無料】酸素濃度計デジタル測定器脈拍計酸素飽和度心拍計指脈拍酸素濃度測定器指先型濃度計高性能呼吸数測定体調管理日本語説明書付き3,480円楽天市場ドリテック(DRETEC)
先生が先日、待っててねって言ってたやつ!やってきました!(*´ω`*)ちょっと!シンミスもいるのよ!https://twitter.com/ShidohGakuin/status/1344552721181888512?s=09改めまして皆さま、良い年をお迎えください✨✨✨そして❣️⬇️ギイと託生の大晦日SS(大学生編)と💖↘️(昨年ツイートした)三洲と真行寺の除夜の鐘SS(社会人編・少しリライト)です💖pic.twitter.com/Hmd4WYU6J9—ごとうしのぶ
発行から数か月、記憶の薄れている方もありそうです。書きたいことはいろいろありまして、ギイもアラタさんも調理し、タクミはビーフシチューを好きなことが判明した新作。このたびは、シンミスの職場模様と、はじめてのギイミス物語でした。卒業以来久々に再会したギイと三洲。“活きてた”を“生きてた”と聞き違えたギイは、祠堂の中庭にてアラタ発言の「犯罪者になるつもりはない」への逆襲でしょうか(笑)学生時代から引き続き同じケータイナンバーを使用中のギイはLINE機能が恐ろしいことになりそうです(´
選挙運動とかけてコロナ対策ととく、その心は『お願い』ばかり叫ぶ(; ̄Д ̄)?笑本日も、真夏日な様子。熱射病や熱中症の対策も、お忘れなく!冒頭の描写からショックが大きかったタクミくんシリーズ新刊。数ページ読み本を閉じ、視界から抹消しましたwwwその新刊、風と光と月と犬の続きが読めると知り、どうにか奮起して再び読みはじめ、昨夜、ようやく、夏休みに九鬼島でギイタクがお地蔵さんへお参りしているシーンまで、たどり着けました(´・ω・`)託生は、『黒髪は熱吸収率がいい』と話していました。
参考書を買い、俺たちは次の場所に向かった。真行寺が選んだ場所…それは、蕎麦屋。蕎麦…それは初めて向かい合った時に、俺たちの間にあったもの。もし俺が選んだとしても場所は違えども、きっとチョイスは同じだったろう。それ程までに記憶に刻まれた食べ物。そしてやはり、頼んだものは二人とも同じ。俺は食が太くないから、ほぼ外食はしない。出されたものを残すのが嫌だからだ。我が家なら、俺の八分目を知っているから残すことはない。だが、外ではどんな量が出るか判断できない。それなら、サプリで終わら
「旨かったな」「はい!今までで一番旨かったっす!」「自分で探して来たんだ。尚更だろ」「いえ、アラタさんと来たからこそですよ!」「そうか」店を出て、旨かったと言ってくれたアラタさん。オレはね、もっとだよ。ばあちゃんの思い出と共に大好きな人と食べるそれは、最高に美味しかった。そのオレの一言に、ばあちゃんがしてくれていたアレと同じものを久々に頭に乗せ『そうか』と笑顔をくれる。「さて、昼も食べたし…何処か行きたいところはあるか?」「あの、実は…」行きたいところを尋ねられ、オレは今
ドリンクを飲み終え、アラタさんが良く行くという書店に向かった。そこは大きい店舗で、三階までコーナーに分かれて本が置いてある。いつも探すという、その参考書のコーナに促され数の多さに圧倒された。家の近所にある書店だと置いてあるものは限られていて…要は有名出版の類い。だから、チョイスするのは簡単だけど物足りなさもあった。陳列棚に指を添わせながら、結局進路は何処にしたのかと問われたオレは素直に答えた。「えっと…やっぱり防衛大学校は止めたっす。で、体育学部があるところを絞って受けようかと」
「ご注文は?」「あ、えっと…後から連れが来ますので…その時でも良いですか?」「畏まりました。では、ごゆっくりと。水はあちらにレモン水がございますので、ご自由にどうぞ」「ありがとうございます」ーーーーー『真行寺…ゴールデンウィークの予定なんだが…』やっとかかってきた電話。これでアラタさんに会える日が決まる!「はい!」『お前、実家に帰るだろ?』実家…帰りたくない気持ちはあるけど…やっぱり帰らなくちゃダメだよな…「まぁ…一応…」『そんな声を出すな。気が乗らないのはわかるが、顔く
日付が変わってしまいましたが、昨日は『キスの日』と『恋文の日』でした。みんなが楽しくお話を書いてくれてニマニマと読ませて頂きました。そして、偶然にも書き始めたお話。そこで思い付き電話のやり取りを現代の『恋文』とし『キス』は受話器越しに。なんかとっても自己満足ですが、私も楽しく書きました!お子さまチックですけど、可愛いシンミスに満足です!アラタさん、早く日にち決めて電話してあげて!
「もしもし、アラタさん。あの…」ーーーーー葉山さんのアパートで花見をして以来、アラタさんに会えてない。それは当たり前なんだけど、声すらも聞けてなくて…花見は3年に上がって直ぐに誘われた。あれから約1ヶ月…生徒会室に行けば間違いなく会えるほどの状況だったのに、今は声すら掴めない。そんな色のない祠堂…でも、オレを恋人だとお父さんに紹介してくれた。だから、自信はついた。だってあのアラタさんが、第三者に恋人だとハッキリ言ってくれたのは初めてで…しかもそれがお父さんだったんだ。あんなに嬉
「そろそろ、行くか」「はい!」飲み終わったものを片付け、俺たちは目的地に向かった。「結局、進路はどこにしたんだ?」「えっと…やっぱり防衛大学校は止めたっす。で、体育学部があるところを絞って受けようかと」防衛大学校を目指していると聞いたあの日、自分に相談がなかったことに胸がざわついた。もしかしたら真行寺は俺が卒業した後、全てを忘れて別の道を歩き…そして俺のいない未来を見ているのかと…だが、あの卒業式の後に父さんに思いをぶつけてくれた。『オレ、アラタさんのことが大好きなんです!お父さ