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夏の定演以来のモルゴーア・クァルテット。今回は、結成30周年記念を経て、第二次モルゴーア計画の1回目と位置づけ、いつものディープでマニアックな選曲に加え、比較的ポピュラーな楽曲をあえてチョイスし、モルゴーア的な演奏で聴かせましょうというコンセプト。モルゴーアでは比較的演奏されることの多いハイドンのクァルテットで幕をあけ、「こんな曲誰が知っているんかいな、CD出てるのかいな」というシルヴェストロフまでが前半。シルヴェストロフ、なんじゃこりゃと言う謎の技巧がてんこ盛りで、モルゴーア・クァル
都響第986回定期演奏会Cシリーズを聴きました。日時:2023年11月12日(日)14:00開演(13:00開場)場所:東京芸術劇場コンサートホール出演ジョン・アクセルロッド指揮/ジョン・アクセルロッドヴァイオリン/アリーナ・ポゴストキーナ曲目1シルヴェストロフ:沈黙の音楽(2002)2シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調op.473ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調op.471は、弦楽小編成の曲。Vn10人、Vl
昨夜は小田原三の丸ホールで、アクセルロッド都響を聴きました。曲目はシルヴェストロフ《沈黙の音楽》、シベVn協(w/コヌノヴァ)、ショスタコ5。特筆すべきは、会場の小田原三の丸ホール。2021年9月にオープンした、席数約1100の大ホール。芸劇のような扇形のホールですが、響きはTOCに近い。小田原駅からは徒歩15分と遠いけど、小田原城址公園に面し、御幸の浜海岸へも直ぐ。昨夜は6型の弦楽合奏、Vn協、16型のフルオケ(16-14-10-8-6の変則?)と、ホー
(11月12日・東京芸術劇場)ショスタコーヴィチ「交響曲第5番」でジョン・アクセルロッドが大化けした。都響も完全燃焼した。彼の指揮はこれまで都響で二度、読響で一度聴いているが、今日の演奏はそれらを遥かに凌駕した。ジョン・アクセルロッド都響南紫音チャイコフスキーV協奏曲、ストラヴィンスキー《火の鳥》|ベイのコンサート日記(ameblo.jp)ジョン・アクセルロッド読響ベートーヴェン《第九》(12月23日・サントリーホール)|ベイのコンサート日記(ameblo.jp)
昨夜、川越に伺いました♪4月16日クラーククラブの第2ステージで演奏してくださった渡辺研一郎さんの公演です♪まずは真っ暗な闇の中での渡辺さんの即興演奏から始まります。❬交唱Ⅰ❭お話を交えながらグレゴリオ聖歌(渡辺さんの唄)ÉricAlfredLeslieSatieの曲を交互に。優しくたおやかな、心癒される演奏でした。休憩後は❬交唱Ⅱ❭ウクライナ出身の作曲家ValentinVasylyovychSilvestrovの曲とグレゴリオ聖歌を交互に最初の
昨夜は東文小で、郷古さん、加藤さん、横坂さんの室内楽を聴きました。曲目は、ブロッホ《バール・シェム》より第2曲「ニーグン」、ショスタコVnソナタop.134、シルヴェストロフVnソナタ《追伸》、ショスタコPf三2op.67。ショスタコ2曲を軸に、ブロッホとシルヴェストロフを組み合わせた、渋いプロ。それでも、郷古さん目当ての客で会場は満席。郷古さんは上手いし、カッコいいですからね。最初の3曲は郷古さんと加藤さん、最後のトリオだけ横坂さんが加わって3人で演奏
シルヴェストロフは、ウクライナの作曲家。2014年にキーウで、親ロシア政権に対する抗議運動(マイダン革命)が勃発。革命は市民の勝利で終わりますが、大勢の市民が犠牲になりました。その最中、シルヴェストロフは合唱曲を数多く作曲します。「主よウクライナを守りたまえ/われらに力と信仰と希望を与えたまえ/われらの父よ」と歌われる《ウクライナへの祈り》は、その中の1曲。そして、2022年2月、ロシアがウクライナへの侵攻を開始。同じ年、《ウクライナへの祈り》の管弦楽版(ジー
2022.6.5(日)19:00~サントリーホールにてロボダ:レクイエム~果てしない苦難にあるウクライナに捧げる(ヴァイオリンソロ)シルヴェストロフ:セレナード(ヴァイオリンソロ)ヴァインベルク:ヴァイオリン・ソナタ第5番Op.53シューマン:子供の情景Op.15より第1曲「見知らぬ国と人々について」J.S.バッハ:イギリス組曲第3番ト短調BWV808より第5・6曲ガヴォットI・IIスカルラッティ:ソナタ二短調K.
会場は補助席も出るほどの超満員。販売期間が短かったにもかかわらず、今日と明日の公演は完売で主催者も驚いたという。聴き手の期待を満たす充実のコンサートだった。プログラムは、現在のウクライナ情勢を色濃く反映している。最初にクレーメルのソロで、ジョージアのトビリシ生まれのヴァイオリニスト、作曲家、イーゴリ・ロボダ(1956-)の「レクイエム(果てしない苦難にあるウクライナに捧げる)」と、キーウ生まれでウクライナ最大の作曲家と言われるヴァレンティン・シルヴェストロフ(1937-)の「セレナー
ウクライナの作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフがウクライナ・キーウからドイツ・ベルリンに避難していたことを昨晩、NHKの音楽番組で知りました番組の中でシルヴェストロフ本人の自作の演奏とお話しが流れ「平和」への願いと音楽は平和と共にあるという固い信念を語っていましたロシアとウクライナの戦いの中で音楽芸術は複雑な立場に置かれ作曲家、演奏家は今何をなすべきが(或いは何をすべきではないかを)微妙なところで模索していますシルヴェストロフは言います音楽は戦いのためにあ
ロシアから激しい攻撃を受け続けるウクライナの厳しい状況に新聞やテレビニュースで触れるたび心が痛みます音楽界にもその波及がミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団はロシア出身の首席指揮者ワレリー・ゲルギエフを解任したというニュースがありました事情があるとは言え純粋芸術の世界に戦争が関与してくるということを大変残念に思います昨日もそして今日もラフマニノフを練習したあとに毎日、祈りの代わりに捧げているシルヴェストロフを弾くとやはり少し複雑な気持ちになります音楽作品はそ
2019年10月コロナ前に訪れた「加賀町ホール」での出来事を記したものです私はこの頃ウクライナの作曲者シルヴェストロフのピアノ曲に夢中でした穏やかで、平和で、懐かしい旋律弾きながら涙がこぼれそうになるほどに美しい音楽ウクライナの現代音楽にこんなに透明感のあるピアノ曲が存在することに深く感動しましたこの静寂の作品は今や切なく胸に詰まるように私の心に響いてきます苦境に立たされたウクライナの人々の安全と平和を心から祈るばかりです真に美しいものを破壊するなんて
最近亡くなられた知人から、以前、ピアニストのアリス・紗良・オットのCD『ナイト・フォール(逢魔が辻の意とのこと)』をお借りしたことがあった。wikiによると彼女は多発性硬化症と診断されたとあったが、偶然YouTubeで最近録音された(らしい)演奏が。病が癒えたのか?演奏が可能な状態なのか?MozartPianoconcertono.13&Silvestrovここでのアリス・紗良・オットはモーツァルトのピアノ協奏曲に継いで(27分過ぎ頃から)珍しいヴァレンティン・
SymphonyNo.7/OdetoaNiAmazon(アマゾン)1,241〜2,449円シリヴェストロフの交響曲は第5番・第6番で45〜50分ほどに長大化し、その後、録音が途絶えた。ここをみると第10番まで書かれているようなのだ(ここの記述、どれだけ信じてよいものやらわからない)。ようやく出た第7番、この録音だと17分と短い。第8番は35分くらいで、第9・第10は検索してみてもコンサート評も出てこない(ロシア語なら出てくるのだろうか)。短いぶんだけ展開は早いが、曲想は前
ValentinSilvestrovヴァレンティン・シルヴェストロフKlavierwerkeBandⅢピアノ作品集第3巻本日、京都の楽譜屋さんから届きましたレッスンを済ませ高鳴る胸を抑えながらメール便で送られたその楽譜をゆっくり包装から出すと素敵なポストカードが2枚添えられていました何でも10月1日に京都の長岡京市にピアノ楽譜ショールームが新しくオープンするそうです一度行ってみたいです♪今回注文したシルヴェストロフの楽譜はネットで調べた何処
ウクライナの作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフのピアノ曲の優しい調べに心が休まります以前から気になる存在でした現代音楽の時代に調整音楽への回帰を試み「普通の中に神秘性を求めることが重要」と言ったシルヴェストロフのピアノ曲「バガテル集」はまさに「静寂と音楽」「音楽と神秘」を聴くものに与えてくれます今から10年ほど前になりますがピアニストアファナシエフのドキュメンタリーの中でアファナシエフも彼の作品を弾いていました(今日、再放送をしていました)アファナシエフ
シリヴェストロフの第8は36分と長くなっている。第5番や第6番あたりがもっとも耽美的で、その後は禁欲的というか、悲劇的な響きが強まっている印象がある。
シリヴェストロフの第7は、第5、第6の延長線上にあるな。ただ、20分と演奏時間はコンパクト。悲劇的な音調が甘い慰撫の音楽に変わり、諦念の音楽からまた希望がわずかに見えてくる。
シリヴェストロフの交響曲第3番《終末楽Eschatophony》(1965)は第2番の翌年に書かれているが、10分ちょっとの第2番と比べたら規模が大きく(23分)、ヴェーベルン的な書法からは離れて、打楽器的・騒音的な書法に傾いている。終末論的とも思えないが。指揮しているのは何とブルーノ・マデルナのようだ。