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害獣の中で、なぜシベリアイタチの駆除が一番難しいの?3月から7月にかけて住環境害獣(以下:害獣)が屋根裏で子育てをする時期に私たち害獣駆除業者は繁忙期を迎えます。それら害獣の中でも年間を通じて最も駆除依頼件数が多いのはシベリアイタチなのですが、同時に私たち害獣駆除業者の中でも駆除作業に一番頭を悩ます厄介な害獣でもあります。なぜイタチが厄介なのか?今回のブログ記事でじっくり解説しますね。西日本で代表的な屋根裏侵入の害獣は
関東圏の某大学の中国人留学生K(哺乳類生態学専攻)より、興味深いメール通信が寄せられた。以下がそれだ。※※※※※※※※※※※※※※最近、養鶏をしている父の友人から、とても興味深い話を聞きました。その友人によると、私の故郷である中国山西省北部の農村では、「イタチはガチョウの糞を恐れる」という言い伝えがあるそうです。具体的には、イタチはガチョウの糞の臭いを嫌って近づなかい」あるいは「糞を踏むと足が腐る」と言われています。そのため、鶏を飼う農家では、イタチから鶏を守るためガチョ
昨日お昼頃、診療中にキューキューと外から動物の鳴き声が…窓の外を見てみると。声の主は『イタチ』でしたきゅるるんとしたお目目のイタチ2匹と目が合いました大きい方が小さい方の首元を噛んで離さず暴れていて、もしや喧嘩か共食いか!?弱いものをいじめる奴は許さんッ!!と気合い十分。念の為空のペットボトル(武器のつもり)を握りしめ応戦しようかと思いましたが、調べてみるとどうやら繁殖期のようで安心しました😮💨しばらく私と夫婦のイタチは静かに見つめ合い、イタチは逃げて行きました。
昨年は飛行演技の合間にオオタカが飛んで行きましたが、今年はチョウセンイタチ改め、シベリアイタチがチョロチョロと道路を横切って行きました。横切った先の田圃にそっと追いかけると、こっちを警戒する可愛い姿を発見。今日はゴーゴーと空がうるさいなぁと思っていたはず😂#シベリアイタチ#nikonz9#nikkor500f4efl
コウノトリの野生復帰の地として最近つとに有名な豊岡市は、兵庫県の北部に在る。私の居住地である大津市(の逢坂関より西)からの近道は、まず山科に出て其処からJRに乗ることだ。そして更に、京都駅で山陰線に乗る替える。だが特急以外は、直行便は無い。金欠の私は、その利用は極力避ける。それでこの日(2024、7・15)に私は、薗部と福知山にて2度乗り換える各駅停車便を利用した。そして豊岡駅に着いたのは、11時21分だ。京都発は7時01分だから、所要は4時間と20分だ。京都でこれより早い便の6時37分に乗れ
カナダ在住から日本に戻った者が遭遇した出来事や文化の違いを綴っています。Anyresemblancetoactualeventsorlocalsorpersons,livingordead,isentirelycoincidental.©m2011-2024Allrightsreserved.仕事や執筆の依頼はdrippingofpoison★gmail.comまでお願いします。★を@に変えてください。ブログ記事の転載、複製は禁止しております。
2週間のご無沙汰です。春眠暁を覚えず、いや1日覚えず……気温の変化に付いて行けず、寄る年波には勝てぬと思い始めたこの頃です。3月(え)、レンジャクがやって来ました!桜レンジャクが撮れるかと温存(別名放置)していましたが潔く諦めました。相変わらずカッコイイ!!そのお腹はもしかしてツルツル?キリッ!いつも見上げてお腹ばかりと思っていたら、水を飲みに下へ!いつか、羽を美しく撮りたい!!そして今年は何とキレンジャクが!!当地では超貴重!(東日
兵庫県神戸市、2軒棟つづきアパートのイタチ駆除施工事例。■今回の害獣再侵入事例【被害場所】兵庫県神戸市木造住宅2階建2連棟アパート築55年【害獣の種類】シベリアイタチ食肉目イタチ科学名:Mustelasibirica(国内外来種)【関連法律】鳥獣保護管理法【ご依頼内容】家主様から長年、長屋造りアパート2軒を同じお客様に借りてもらっているが数年前から1階と2階の間をイタチが走り回り困っているのでなんとか完全に入らないようにして欲しいとのご依頼。
イタチ防除で侵入口を見落としてしまうよくあるパターンのご紹介!屋根裏に侵入して住宅被害を及ぼす主な動物は「アライグマ」「ハクビシン」「ニホンテン」「シベリアイタチ」その中でもっとも厄介なのが西日本のみに分布生息するシベリアイタチ(以下:イタチ)。侵入する建物の3cm以上ある穴と隙間をすべて封鎖しなければ完全防除にならないため、イタチ防除専門業者と名乗る以上、アスワットスタッフ一同、その難題解決に毎日真剣に取り組んで
大阪キモノメーカんえぽっくにご来場頂いたみな皆様、ありがとうございました(*^-^*)私も昨日京都に寄ってから戻りました。コーデなどは、のちほど。本日、可愛い珍客がいらっしゃいました。今まで見たイタチと少し色が違う?調べて見たら、日本にいるイタチは二種類。ニホンイタチとシベリアイタチ。今回の子はシベリアイタチだったみたいです。害獣と言われていますが、可愛いなぜか、戻って来て、池に落ちかけて、慌てて逃げて行きました。グーやセレブは居なかったんですが、居たらどうなって
※花の海の写真を追加しました。5月末に訪れた山陽小野田市の「花の海」ではオオヨシキリがにぎやかにさえずっていました。見通しの良い畑地ですから、私がカメラを持って近づこうとするとオオヨシキリはすぐに場所を移動してしまいます。それでも一度に遠くへは飛び去らないで、私から一定の距離を保つように遠ざかります。移動する際も大きな口を開けてさえずりをやめません。さらに近づいて行くと、ぐるっと大回りをして元居た場所の近くに戻りました。おそらく最初の場所の近くに巣があって、接近した私を巣
雨予報だったので山を取り止めたのに・・・時折太陽が顔を見せる微妙な天気ということで(どういうこと)江津湖にやってきましたネコヤナギの花?のんびり散策していると前方に茶色っぽく動くものが・・・どうやらシベリアイタチ(チョウセンイタチ)のようですすばしっこく動き回って獲物を探しているみたいです鳥・ネズミ・ヘビ等を食べます顔は可愛いですが外来種で雑食性が高く凄い勢いで増えていますニホンイタチが激減していますシベリアイタチの動画を
イタチ防除のために穴を塞ぐとアルものが使えない?イタチ防除の基本は建物にあるイタチが侵入できる全ての穴や隙間を封鎖するしかありませんが、その開口を塞ぐとあるものが使えなくなる「どうやって塞ごうか?」少し頭を悩ましたイタチ防除現場のお話。京都市左京区からイタチ駆除のご依頼お客様より家の1階と2階の間をイタチが頻繁に走り回り出したので他業者さんに罠を仕掛けてもらった。しかいいっこうに罠にも捕まらず、被害がおさまらないためアスワッ
チョウセンイタチ(シベリアイタチ)が雪の中を獲物を探しながら走り回っていました(1回だけ獲物のネズミを食べていました)なにも撮れない時はこれでも楽しい。。。でもこれが日本イタチならと思ってしまいます。。。少し動きのあるものを、、、撮れた順に、なぜか5枚、、、(*_*;
イタチ防除施工の中でもかなり難しいイタチ侵入口のご紹介。天井裏に侵入する害獣の中で侵入阻止が最も難しいのがシベリアイタチ。(以下:イタチ)その理由は3㎝の穴や隙間があれば家屋内に入ってしまうという飛びぬけた侵入能力にあります。今回はこんな所からもイタチが侵入できるの?侵入口を見つけることが難しい現場事例のご紹介。兵庫県明石市からご依頼頂いたお客様の経緯昔からイタチ侵入被害に悩まされていて、相見積もりで複数の駆除業者に見積調査を依
2022年11月30日の福井新聞に、「福井の高校生によるイタチ研究:"定説覆す大発見"在来線と外来種の交配を指摘、林野庁長官賞」なる記事が出た。在来種はニホンイタチで、外来種はシベリアイタチであるらしい。以下がその内容だ。福井の高校生によるイタチ研究「定説覆す大発見」在来種と外来種の交配を指摘、林野庁長官賞|学校・教育|福井のニュース|福井新聞ONLINE福井県立藤島高校生物部の2年生2人が、野生生物保護に関する環境省の発表大会で林野庁長官賞に輝いた。DNA分析を基に在
兵庫県伊丹市のお客様からイタチ駆除のご依頼屋根裏などに侵入する害獣被害(ネズミは除く)で、部屋に置いていた食べ物を食べられる被害は少なく、そのほとんどは屋根裏を走り回る害獣の足音で眠れないというような『騒音被害』、害獣が自分の家に居るのは気持ち悪いわぁーという『精神的被害』、そして今回ご紹介する害獣が屋根裏などで糞尿などをする『衛生被害』があります。お客様からのご依頼内容5年ほど前より、時々1階と2階の間(私たちは中
滋賀県の行政区で面積最大は湖西(最北)の高島市で、693.05平方キロメートルだ。第2位は湖北(最北)の長浜市で、681.02、第3位は湖南(最南)の481.62、そして第4位は湖西と湖南に跨がる大津市の464.51平方キロメートルである。ちなみに東京23区の面積は627.57平方キロメートルであり、高島市の90%程だ。大阪市の面積は225.21で、大津市の約48%である。ただし大津市には、比叡と比良の山岳地帯がかなり多く含まれる。滋賀県下面積最大の高島市を通る鉄道は、琵琶湖の西岸を走るJ
シベリアイタチ(対馬のみユーラシア共通在来種)、ニホンテン(日本固有種)、ハクビシン(外来種)、そしてアライグマ(特定外来生物)は、西日本の4大都市害獣だ。ただし東日本には、シベリアイタチは(何故か)いない。同じく東日本では、ニホンテンは(何故か)都市には住まぬ。よって東日本では残り半分…つまりハクビシンとアライグマが、2大都市害獣を形成する。私のこれまでの(本ブログでの)記はシベリアイタチとニホンテン、そして害獣に非ざるのニホンイタチの述が多かった。ハクビシンとアライグマについては、殆ど
2020年11月27日に、私は所用で大津市中央郵便局に行った。同市の西南部にある私のNestを出て国道1号線沿いに歩き、逢坂関を越えるルートだ。所要は1時間程だった。そのあとタウンウォッチングをする。主目的は人々のマスク装着率と、カップルの手繋ぎ率の調査である。前者は95%程で、京都市内中心部の99%に比べれば幾分低めだ。ただ個体群密度が比較にならぬほど小さいことからすれば、この数値は驚異的と言わざるを得ない。後者について言えば、大津市はそもそも母集団が小さい。3組を見ただけで、いずれ
北近畿(滋賀・京都・大阪)の河川は、多くが淀川水系に含まれる。ただし兵庫は例外で、自然地理的には中国地方に含まれると言いうる。ちなみに近畿地方はふつう2府6県(京都・大阪・滋賀・兵庫・和歌山・奈良・三重)を指すが、それに福井を加えることもある。福井には、むろん淀川水系は無い。南近畿(和歌山・奈良・三重)には、淀川に相当するような巨大な水系は無い。ただ紀伊半島の中央部から、多数の河川が放射状に流出している。放射状と言いつつも、半島の東サイド(の三重県)には川が少ない。何らかの地史
本稿は、2022年度日本哺乳類学会(オンライン)の自由集会「都市の食肉目」におけるトークを補足・再述したものだ。シベリアイタチMustelasibirica(Pallas、1773)の日本渡来には、2つの波があるとされている。第1波は昭和初期(1920年代後半)で、強制連行(毛皮養殖目的導入)だ。その個体が逃亡(ないしは意図的リリース)したものだという。第2波は敗戦後の占領下(1940年代後半)で、この時は密航(韓半島からの引き揚げ船に潜入)とのことである。なお在日コリアン
兵庫県西宮市のイタチ家屋侵入被害に悩ませれているお客様の事例をご紹介。3年程前にイタチの侵入被害がありご主人様が侵入口を調べたところ、縁の下から床下につながる大きな開口を見つけた。自分自身で床下の開口の枠を作り、網を張って封鎖。その後イタチの侵入がなくなったため、これでひと安心、と思いきや。今年2月位からまた、同じように天井裏からイタチらしき動物がバタバタと走り回るように。いろいろ自分なりにイタチの侵入口を探したが判
2022年3月に撮影したイタチです。野鳥撮影の際に遭遇したイタチ。たまには野鳥以外も。警戒しながらひょっこり現れ、なんか食って立ち去りました。ニホンイタチかと思ってましたが、調べてみると写真のイタチは尻尾が長いのでシベリアイタチ(チョウセンイタチ)っぽい。胴体の半分より尻尾が長いとシベリアイタチらしいです。イタチは実質2種類|見分け方や特徴を解説|害獣駆除110番(sharing-tech.co.jp)シベリア
本稿で登場するイタチはニホンイタチMustelaitatsiとシベリアイタチMustelasibiricaの2種だ。そしてテンは、ニホンテンMartesmelampusのみである。まずはニホンイタチの「食」について。最も古い調査報告は、岸田久吉(1927)が行った狩猟個体群の胃内容分析だろう。その結果は"ネズミが主である"というものだ。大津正英(1971)が行った調査結果も同様であり、昆虫や果実は出ていない。これらはいずれも東日本における調査だが、朝日稔(1975)
司馬遼太郎(1923ー1976)の「街道をゆく」シリーズは、「湖西のみち」から始まる。湖西は近江国(滋賀県)の西部だ。彼は「私はどうにも近江が好きである」と語っていた人だった。湖西は現在の高島市と、大津市北部だ。その西には比良山地が聳え、其処から流出した安曇川が琵琶湖に注いでいる。湖北は長浜市と米原市。その東にあるのは伊吹山地で、琵琶湖には姉川が注ぐ。湖東は彦根市と東近江市と東近江市と近江八幡市と野洲市。ならびに琵琶湖に接していない犬上郡(多賀町)、愛知郡(甲良町・豊郷町)、蒲生郡(日
「外来種だけど絶滅危惧、対馬のシベリアイタチ」…という書き込みが、ネットに見られた。本年3月の、環境省の指定を受けてだろう。だがこの書き込みには誤解がある。対馬の個体群は「在来」なのだ。そして環境省は、対馬以外の西日本(の主に都市)に棲息するシベリアイタチが「対馬から来た」と見做している。つまり国内外来の扱いなのだ。日本哺乳類学会は環境省のこの見做しに否定的で、「対馬の個体群以外は国外外来で、在来種ではない」の認識である。斯様なややこしい事情を、環境省はちゃんと説明していない。よって陋巷に
東京在住のzoologistより、「フェレットが、COVIDー19(ブカンウイルス)の実験動物として利用されている」という知らせがあった。おお、Ferret!!…ヨーロッパケナガイタチMustelaputoriusの馴化型だな。フェレットは欧州では、"アナウサギ狩り"に用いられて来た歴史がある。兎狩り文化が廃れた後は、ペットとして命脈を保って来た。そのルーツたる野生型ヨーロッパケナガイタチの英語名は、Polecatだ。猫のようなネーミングだが、れっきとした鼬である。で、改めて、以
この学会は1982年に、当時京大教授だった日高敏隆(1930ー2009)により設立されたものだ。彼より18歳年下の私は、そのときオーバードクターの3年目である。私は当時、この学会設立のことにあまり好意的ではなかった。動物行動学という分野の独自性は認めつつ、成果は「生態学会なり、哺乳類学会なりで発表すればよいのではないか?」と思ったからだ。でもむろん、積極的に反対する理由もない。で、私もとりあえず入会した。だが間もなく退会した。院生達の発表内容が、「全然面白くなかった」からである。それか
トルストイの寓話「人間にはどれだけの土地が必要か」のパクリであるこのテーマは、本ブログの第30話で一度論じた。元になるデータを多少変更し、いま一度考察する。第30話と同様に、「個体群を維持するのに必要な最小限面積」についての考察だ。動物(とりわけ哺乳類)の個体群を維持するのに必要な最小限の個体数を、50(性比1:1)と見做す。このことには集団遺伝学的根拠がある。その上で雌・雄の平均行動圏サイズを算