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アフリカのとある国の、とある村の外れにバオバブの林がある。葉を落とす乾季、その樹は、まるで根っこが空に向かって生えているかの奇妙な格好をしている。村の女たちは、その林へ行き、樹皮を削り、薪を縛るロープにしたり、細かく裂いてスクラブにしたりする。哀れなバオバブは、人の手が届く高さまで皮を全て剥がされ、堂々とした太い幹なのに痛々しささえ感じる。雨季の終わり、ヘチマを丸くした様な実をつける。種子周りの淡いピンク色の果肉は、繊維質に富み、乾燥すると微かにラムネの様な味がし、道端で一握り5円程