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アメリカのSF界の大御所ロバート・A・ハインラインの長編小説に『ダブル・スター(1956)』という作品がある。同じハインライン作品の『人形つかい(1951)』『夏への扉(1957)』『大宇宙の少年(1958)』『宇宙の戦士(1959)』などと並んで、アメリカの〝黄金の50年代SF〟を代表する古典の一つである。一方で、イギリスを代表する児童文学作家の一人であるローズマリー・サトクリフの長編小説に『王のしるし(1965)』という作品がある。同じサトクリフ作品の『第九軍団のワシ(1954)』『太陽の
すばらしい本に、出合ってしまい、寝食を忘れて、夢中です。2000年前古代ローマ軍が進駐した、ブリテンでの物語が、ものすごい臨床感で、人物の息遣いや、感情の起伏を、ひしひしと感じる。古代ローマ史は大好きで、初めて歴史がおもしろいと思った私にとって歴史入門書だが、何と言っても、2000年前。遺跡や、克明な記録はあるけれど、たとえ、英雄ユリウス・カエサルであっても、その感情のひだまでは想像が難しい。ローズマロリー・サトクリフは、なぜこんなふうに描けるのだろう。今
「子どもに選ぶ本の講座」に使用する書籍をリストアップしながら、再読した本を紹介しています。今回は、『児童文学最終講義しあわせな大詰めを求めて』(猪熊葉子著すえもりブックス2001.10.25)。本書は、1999年2月6日に著者の教授退任を記念した最終講義を収録したものです。出版にあたり、多少の加筆と、講義に出てくる作家・作品に注釈を加え、巻末には著者の翻訳作品のリストも掲載されています。出版されてすぐ購入してから何度か読み返していたのですが、
先週金曜日の午前中、BookGalleryトムの庭の勉強会に参加してきました。4か月ぶりです。今日の「テーマ」は、夏は文庫を読もう岩波少年文庫から、アーサー・ランサム作のランサム・サーガ、全16冊の復刊のお話やローズマリー・サトクリフ作の9冊、クラウス・コルドン作のベルリン三部作、全6冊。福音館文庫から、インガルス一家の5冊。偕成社文庫から、オトフリート=プロイスラー作の『クラバート』上下巻。評論社文庫から、J.R.R.トールキ
昨夜子ども達が早々就寝したので、読書時間。ローズマリ・サトクリフの第九軍団のワシ、読み終えました!!!素晴らしかった!古き良き本格的児童文学。時代もので、冒険譚に友情、人生の大事なことが散りばめられており、かなり私が好きなタイプのストーリーでした。この本は、私が13才の時に図書館で借りて、でも難しくて挫折した小説です。世界史を学ぶ前だったので頭の中に世界史の構図もできてないし、確かに当時の自分には難しかったです。25年越しの読破となりました!主人公のマーカスの、隊長としての夢が破
今日は比較的涼しい日でした。冷凍庫にはいろいろあるし、野菜は昨日買い出しに行ったし、出かける理由が何もない...家の中は静かだし(←だって誰もいないもん)、なんで外へ出るのさ...。「ともしびをかかげて」は読み終わりました。前の2作と少し違う感じがあるのはなぜかなと考えたのですが、そうか、主人公の年齢かなと。冒頭部ではいつもの感じで、青年(少年とも思えるくらい)だったのが、様々な経験を重ねて大人(中年男性)になります。そう、中年男性になるんですよ。親を殺され、妹は略奪され、自分
明日出かけるからって何で引きこもっていいことになるんだ...とは言わないで。明日は空の下を歩くことになりそうなので、日焼け対策していかないと...。雨も困るけど、まあ曇りくらいでお願いします(←誰に頼んでるんだ)今日は、ローズマリー・サトクリフの「ともしびをかかげて」を読んでいました。前回の「銀の枝」の百年くらい後の話です。まだ半分くらいその後は「痩せゆく男」が待ってる。これスティーヴン・キングなんですが、出版時はリチャード・バックマンという名前で出したんだそうです。それ
5月の姫路の読書会の課題本はローズマリー・サトクリフの「辺境のオオカミ」でした。辺境のオオカミ(岩波少年文庫586)Amazon(アマゾン)敵の策略により大敗を招いた百人隊長のアレクシオスは、辺境の地ブリテンに左遷された。ローマへの反感を秘めた部族や、辺境のオオカミの異名を持つ一筋縄ではいかない部下たち。だが、やっとその地になじんできた矢先に大反乱が勃発する。抗戦か撤退か――アレクシオスは決断を下す。サトクリフのローマブリテン4部
「辺境のオオカミ」ローズマリー・サトクリフ(岩波少年文庫)読了。ローマ軍の若き指揮官アレクシオスは,未熟さから戦いでの判断をあやまり,自軍に大損害を与え,北ブリテンの辺境守備隊に左遷されてしまう.衰退の一途をたどる帝国の辺境で,挫折と挑戦,友情と憎悪,出会いと別れを経て,やがて〈辺境のオオカミ〉として生きる決心をするまでを描く,ローマンブリテン4部作の最終編.(岩波書店紹介文より)自身の未熟な判断から、取り返しのつかない状況へ。左遷された場所で懸命に人々とその在り方に馴染もう
図書館から来た「キュレーターの殺人」(M・W・クレイヴン)はイギリスの作品です。ワシントン・ポーという警官(といっても特殊な組織の一員)が主人公なのです。(この作品で3作目)舞台は一貫して、イギリスのカンブリア州なのですが、ここに詳しい人で、この小説も読んだ方が書いたものを読む機会があったのですが、お店とかホテル等が実在のものだそうです。地名もネットで調べると出てきます。カンブリアという地名は知ってはいましたが、カンブリア紀の古代生物...が頭に浮かぶ程度でした。この小説のシリーズ
ベランダの姫空木ですが、満開になりました。元気に咲いてくれてうれしい公園のユリノキですが、これがもしや蕾かしら。葉の付け根のところにあるのがそうかな。よし監視は続けるぞ。今日は移動図書館が来る日で、申し込んだ本を持ってきてくれました。前にも書いた、ローズマリー・サトクリフの「第九軍団のワシ」です。先日知った「ローマン・ブリテン4部作」の1冊目です。楽しみそれから、ワシントン・ポー(←これは登場人物...作者はM.W.クレイヴン)の3作目「キュレーターの殺人」です。これは
今日は正真正銘の引きこもり足が痛いのを言い訳にして(←誰もそんなこと聞いてない)どこにも出ませんでした。ゴロゴロしながら土曜に来た「ブラックサマーの殺人」を読んでいました。M.W.クレイヴンのワシントン・ポーのシリーズ第2弾です。この分だともうすぐ読み終わるな...それならと、第3弾の「キュレーターの殺人」を図書館に申し込みました。そしたら、昨日申し込んだ「第9軍団のワシ」が用意できたことになっていたまだメールでのお知らせは来ていないけど、間もなく来るんでしょう。ちょっと意
ずっと見ていた「コール・ザ・ミッドワイフ」はもうシリーズ11になってしまった。後数話を残すのみです。この後のシリーズはU-NEXTにはないし、まあいいところかなとも思うので違うドラマも楽しもう。色々候補もあるしまあ、次が入ったらまた見るけど。ライラの冒険シリーズ「ダーク・マテリアルズ」も先が長そうだし。原作のライラの冒険シリーズの最初は「黄金の羅針盤」です。この作品を知ったのは確かNHKBSの書評番組(今はない)でした。放送時間の問題(早かったり遅かったり)で必ず見たという訳で
先日は読書会でした。3月の課題本はローズマリー・サトクリフの「王のしるし」歴史物語です。王のしるし(上)(岩波少年文庫)(岩波少年文庫595)Amazon(アマゾン)王のしるし(下)(岩波少年文庫)(岩波少年文庫596)Amazon(アマゾン)今からおよそ2000年前のスコットランド。奴隷の剣闘士フィドルスは、不当に王位を奪われ盲目にされた馬族の王マイダーに顔かたちが似ているところから、王の身代りをつとめることになる
もう少し龍やドラゴンの絵本の紹介をしたいと思います。8冊目は、『竜の子ラッキーと音楽師』(ローズマリ・サトクリフ文エマ・チチェスター=クラーク絵猪熊葉子訳岩波書店)よく晴れた春のある日。音楽師はうまれたばかりの竜の子と出会い、一緒に過ごすことになります。ラッキーと名付けられた竜の子は音楽師を慕い、音楽師は竜の子を愛することで素晴らしい音楽を奏で、ふたりは幸せな日々を過ごします。ところが、ある村でのこと。旅の見世物師がラッキーを
今日の本棚はこれです。ここで目に付くのは「ナルニア国物語」のシリーズですよね。シリーズの一部は映画にもなりましたからね。私としては最後まで映画で観たかったですが、、、3作目の「朝びらき丸・・・」で終わっちゃいましたね。大人なら多分2時間もあれば1冊読めちゃうので、是非通読してみてください!ファンタジーとしての面白さを充分に味わえますよ!ですが、実は左から6冊あるローズマリー・サトクリフの本を紹介したいですね。基本的にはイギリスの古代史をモチーフにしています。イギリスはローマ帝
昨夜スコットランドものを読んでて少し前の私の誤訳が発覚女たらしの伯爵サマが漁師の奥方の大半と関係するハナシで島に来たばかりの医師にTheirwivesarebonnylassies.なんて言ってる場面があるのですがそのとき私はbonnyを「骨ばった」と解釈しちゃいましたbonnieともつづりスコットランド特有の表現らしく「美しい、魅力的な」とか「元気な、快活な」という意味だとかなんで気づいたかというと昨日のは子犬の話だっ
2022年5月のテーマ「神話の本」第三回は、「ベーオウルフ妖怪と竜と英雄の物語サトクリフ・オリジナル7」ローズマリ・サトクリフ作、井辻朱美訳、2002年発行、原書房ベーオウルフ妖怪と竜と英雄の物語―サトクリフ・オリジナル〈7〉(サトクリフ・オリジナル(7))Amazon(アマゾン)1,645〜8,491円ベーオウルフ妖怪と竜と英雄の物語[ローズマリ・サトクリフ]楽天市場1,980円です。私の記憶と本の装丁が違う気がするので、自分が過
私のブログ読んでくださる人には中学生ぐらいのお子さんがいる方もいるでしょうそう言う人におすすめなのがローズマリー・サトクリフさんの本です(もちろん性描写はありません)第九軍団のワシ、銀の枝、ともしびをかかげてが三部作と言われていますが他にもいい本がいっぱいあります少年少女に、勇気と愛(と友情)の大事さを古代ローマ時代のイギリスを舞台にまるで自分がそこにいるように生き生きとしたタッチで描き出しています何故、この方のことを書いたか、実は理由もあるのですがそれ
イラストがとっても上手な✨彩架さん✨が、黒執事のグレル・サトクリフを描いて下さいましたー(∩>o<∩)♡三┏(^o^)┛うほほーいめちゃくちゃ嬉しー!!✧*。(ˊᗜˋ*)✧*。ありがとうございます💙💚💛💜❤💗💖ついでに動画も貼っておくかなと見てたところ……めちゃくちゃヤバい人やないですか!!←今頃、再確認…DEATH★
チェルミー図書ファイル44「第九軍団のワシ」ローズマリ・サトクリフ今回ご紹介するのは、ローズマリ・サトクリフさんの「第九軍団のワシ」です。サトクリフのローマン・ブリテン四部作の第一弾&歴史ミステリ実在する場所、実在する背景、実在する”ワシ”実際にあった歴史にストーリーをつけ、読者に時代のリアリティを与えてくれる作品です。丁寧な風俗や習慣の描写、そして後半にかけての心躍る展開にアナタも魅了されるはず!たまにはイギリス児童文学の世界を旅してみません
今日は「読書支援を考える会あいち」でした。前回の『海の島―ステフィとネッリの物語』(アニカ・トール作菱木晃子訳新宿書房)の読書会からまとめた、子どもに紹介するための「10分de読書」の原稿発表がありました。なかなか短くするのに難しい物語だったので、Tさんはご苦労されたようです。さて、今日の読書会の課題本は、『太陽の戦士』(ローズマリ・サトクリフ作猪熊葉子訳チャールズ・キーピング絵岩波書店)。時は、「青銅時代」。キリ
9月のテーマ「再生がテーマの本」第二回は、「辺境のオオカミ」ローズマリ・サトクリフ著、猪熊葉子訳2008年発行岩波少年文庫辺境のオオカミ(岩波少年文庫)Amazon(アマゾン)836〜3,399円です。前回に引き続き、サトクリフの本ですが、この間の「ともしびをかかげて」とはちょっと違う「再生」の物語です。ローマン・ブリテン4部作の第4作目で、他の3作とはちょっと違って番外編といった位置づけの作品です。時代的には「ともしびをかかげて」よりも前
9月のテーマ「再生がテーマの本」第一回は、「ともしびをかかげて」ローズマリ・サトクリフ著、猪熊葉子訳2008年発行岩波少年文庫ともしびをかかげて〈上〉(岩波少年文庫)Amazon(アマゾン)250〜3,320円ともしびをかかげて〈下〉(岩波少年文庫)Amazon(アマゾン)150〜3,320円です。以前「太陽の戦士」でご紹介した、ローズマリ・サトクリフの作品です。ローマン・ブリテン4部作といわれている、ローマ帝国支配時代のブリテンを舞台と
はじめにみなさん、こんにちは。本野鳥子です。今回は、ローズマリー・サトクリフの「炎の戦士クーフリン/黄金の騎士フィン・マックール」についてです。ちくま文庫の合本版を読んだので、二本立てでお送りします。それではいざ、緑に包まれた古のアイルランド、エリンへと出発しましょう!「炎の戦士クーフリン」太陽神の子どもとして、生まれ出たセタンタ。成長した彼は、わずか数歳で大人をも圧倒する怪力を見せ、「クランの猛犬」クーフリンと称されるようになった。武者立ちの儀式の日から、短命を運命づけられた彼の
はじめにみなさん、こんにちは。本野鳥子です。今回は、ローズマリ・サトクリフの「山羊座の腕輪ブリタニアのルシウスの物語」についてです。第2アウグストゥス軍団の勲章として授けられた山羊座の腕輪を、代々受け継いできた一族の人々が、ブリテン島におけるローマ帝国支配の変化を物語っていきます。それではいざ、古代のブリテン島へ参りましょう。「山羊座の腕輪ブリタニアのルシウスの物語」ローズマリ・サトクリフ(原書房)ワインを商っていた父に、家業を継ぐことを強いられていたルシウス。しかし、彼の暮ら
はじめにみなさん、こんにちは。本野鳥子です。今回は、ローズマリー・サトクリフの「ほこりまみれの兄弟」についてです。エリザベス女王の治世に、ブリテン島を回った旅芸人たちの目を通して、当時の人々の暮らしをのぞいてみましょう。「ほこりまみれの兄弟」ローズマリー・サトクリフ(評論社)両親を喪って、意地悪な叔母とその夫で気の弱い叔父に引き取られたヒュー。家から連れてきたアルゴスが、叔母にいじめられていることに我慢がならなくなったヒューは、家出を決心する。アルゴスとツルニチニチソウの鉢植えを道
はじめにみなさん、こんにちは。本野鳥子です。今回は、サトクリフ・オリジナルのアーサー王物語もついに最終巻、「アーサー王最後の戦い」についてです。「アーサー王と円卓の騎士」から続いてきたアーサー王の長い道のりも、この巻で終焉を迎えます。滅びを運命づけられた彼の生涯を、最後まで見届けましょう。「アーサー王最後の戦い」ローズマリ・サトクリフ(原書房)聖杯を勝ち得たガラハッドが、それゆえに命を落とし、アーサー王の宮廷が消える日が近づいていた。アーサー王とその異母姉の息子、モルドレッドの
はじめにみなさん、こんにちは。本野鳥子です。今回は、前回に引き続き、サトクリフ・オリジナルのアーサー王の物語、第二巻についてです。様々な物語の英雄の原型となった、アーサー王物語。それをサトクリフの平易な語り口で楽しみましょう。「サトクリフ・オリジナル2アーサー王と聖杯の物語」ローズマリ・サトクリフ(原書房)ついに円卓の騎士たちの、聖杯を求める冒険が始まった。キャメロットの宮廷に現れた、パーシヴァル、そしてランスロットの息子であるガラハッド。ボールスも加わって、聖杯を追い求める日々