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11.私的に嫉妬に身を焦がす渡邊真砂珠演じるヘレナが美しく、、タイテーニア演じる吉野実紗さんを見ていると安定した演技に貫禄を感じると同時に、、12.『コーヒーと恋愛』でベンちゃんに焼きもちを焼いて牧紅葉とのトークバトルシーンの緊張感や、『ガールズ・イン・クライシス』でのコンプレックスに苛まれていた吉野実紗さんの可愛さが私の頭をスッと過ぎったりした。13.タイテーニア(吉野実紗)の夫・オーベロン(石橋徹郎)とパック(中村彰男)とのやり取りは石橋さんが物凄く開放的な情感豊かな演
岡山のブックカフェで手に取った一冊面白くて止まらなくなったけれど旅先なので諦めて戻ってきて探して読みました獅子文六氏は「娘と私」が大好き!私は好んで60年代の邦画を観たりしますがそれと同じ感覚かな?古き良き昭和の雰囲気描かれているこの時代の世相や暮らしが本当に楽しいですとは言っても獅子文六氏はとびきりハイカラなかたで戦前フランスに留学フランス女性と結婚(「娘と私」ではこの女性との間に誕生したお嬢様の事が書かれています)劇団文学座を立ち上げたメンバーと言った時代
後楽園に行く前にとっても素敵なカフェに寄りました旭川にかかる鶴見橋の畔にある「カフェモヤウ」さん古民家風の造りがとってもオシャレですちょっと暗めの室内を抜け1Fのカウンターのあるお部屋に通されたら目の前に旭川の景色が広がっていました置いてある本は自由に読むことが出来ます美しい景色を眺めながら‥金柑と抹茶のチーズケーキ金柑の甘酸っぱさと濃厚な抹茶の風味が最高に美味しい!獅子文六氏の「コーヒーと恋愛」をお供に‥良き昭和の雰囲気を感じる氏の小説大好き!やめられなくなった
先日東京に出張に行ったとき、トイレどこですか?というフレーズを3回聞き返されました。イントネーションの問題なのか、声の通りが悪いからなのか、ここまで私の日本語が通じないとは、、東京の方は実に流暢に日本語を喋っておられました。話すスピードもえらく速い。子供の頃はあまり好きじゃなかった母親のよそ行きの声をあんなに羨ましく思ったことはありません。ああ、あのよそ行きの声って、本来備わっているものじゃなくて社会で生きていくなかで努力して培ったものなのかと。出
3月23日(水)の観劇。公演は、27日までなので、すでに終わっていますが。原作は、獅子文六(1893~1969)。『可否道』という題名で、1962年から翌年まで、読売新聞に連載されたもの。1969年に、文庫化された時に、『コーヒーと恋愛(可否道)』(ちくま文庫)と。1963年には、『可否道よりなんじゃもんじゃ』という題名で、映画化されてもいるそうです。それを、五戸真理枝が、脚色・演出。観劇の前には、当時の風俗の上に成立している、「古色」がかった作品と。しかし、実際は、2時間25
文学座アトリエ公演『コーヒーと恋愛』無事閉幕。船を降りて陸に上がった時みたいに足元にまだ波の感覚が残っている。ちょうど千秋楽の3月27日に東京の桜は満開と宣言された。綺麗だな〜。桜の木を見るたびに足を止める。だけど今は、花をじっと眺めていてもやわらかな色や、ふわりとした形がなかなか脳裏に定着しない。思い出が多すぎるからだ。幾つかの手づくりの小道具は廃棄しづらく家に持って帰ってきた。コーヒーの花やハイビスカス的な花の冠カバのマスク数客のコーヒーカップ。雀の写真。
昨日27日。お陰様で『コーヒーと恋愛』全ステージ、無事に終える事が出来ました。ご来場頂いた皆様に、心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。今回、男性楽屋は2階。先輩方は開演5分前には楽屋を出て舞台袖へ向かいます。僕だけは出番が2場から。よって開演後の数分間、楽屋で一人きりになる時間があったのですが。フーッと。窓も閉めているのに、楽屋の入口ドアが開くのです。こんな現象が数回ありました。まあ恐らくは風なのでしょう。しかし、何か言い知れぬ力が扉を動かしているような心
演劇はLIVE(ライブ)である。つまり「生」である。「生」である以上「死」は宿命である。終演後、舞台セットはバールと金槌によって瞬く間に消滅した。儚く悲しいことである。しかし、だからこそ尊いものでもある。毎公演、100名超のお客様と人生の貴重な一瞬を共有できた事に心から感謝申し上げます。ご来場下さいました皆様、そしてこのブログをご覧頂いた皆様、本当にありがとうございました。今後とも文学座にご声援を賜る事が出来れば幸いです。皆様のご健勝をお祈り致しまして長きに渡った『コーヒーと恋
信濃町の文学座アトリエで小説家で演出家、岸田國士、久保田万太郎と文学座を創設した獅子文六の小説を五戸真理枝が脚色・演出した「コーヒーと恋愛」を観た。珈琲の入れ方を研究しその作法、味の追求を茶道ならぬ「可否道」として広めていこうとするサークル仲間たちの中の紅一点、アイドル的存在の女優坂井モエ子(吉野実紗)の恋愛模様を巡って—彼女の夫の浮気、別離に加え仲間内で新しい恋を成就させようという動きがー話は展開していく。「文学座ならではの脚色」を目指したという五戸、確かに年齢層の厚い、安定感
みなさん、こんにちは。坂井モエ子役の吉野実紗です。なんと!明日で千穐楽になってしまいました。あっと言う間だった。思えば、『コーヒーと恋愛』初日の開演25分前、五戸真理枝演出家が突然女子楽屋にやって来ました。初日頑張りましょう!とでも言うのかな、と思ったら、「ブログを続けます!次のテーマは、私の見どころです!」とおっしゃった。私は、(いや初日!!!開演25分前!!!)とここまで出かかったが、「ハーイ。」と空返事をした。突っかかっている余裕がなかったのである。そん
先日「コーヒーと恋愛」の配信のときお三人の幹事について語るようにとの指名があった。三幹事と言われてもお三方は雲の上も上宇宙の人といった感じで結局私のむかし語りに終始してしまったがそのとき語り切れなかったいくつかを並べてみようかと思う。1950年、終戦の5年後。あたりはまだ焼野原が残っていてその中にすっくと建った文学座アトリエはそれはそれはおしゃれな建物だった。芝生に覆われた庭と、舞台客席は大きな一枚ガラスの扉で仕切られ庭に置かれたシャコ貝を小さなクマの噴水が
この小説を初めて読んだのは4年くらい前。誰か舞台化してくれないかなー絶対面白いのになーと思っていたら文学座が上演してくれましたコーヒーと恋愛原作:獅子文六(同名タイトル)脚色・演出:五戸真理枝於:文学座アトリエ知らなかったけど文学座の創設者だったんですね獅子文六(=岩田豊雄)さん。原作を3回は読んでいるので登場人物のイメージが私の中で出来上がっていたんだけどそうそうわかる〜と、ビジュアル含め納得のキャラ設定に満足満
はじめまして、研修科2年演出部の丸島たまみと申します。2月26日更新の記事内で五戸さんにも紹介して頂いたのですが、美術家を志望しています。現在研修科生でありスタッフとしてまだまだ勉強中という立場ですが、この度衣裳担当で参加させて頂いております!とある日の稽古終わりに五戸さんに衣裳のご相談をさせて頂き、一通り打ち合わせが終了した所で『丸島さんもブログを書いてみない?』とのご提案がありました。ブログが二週目に差し掛かり、【私の偏愛】というテーマで書かれた座組みの皆さまの記事を拝読しながら
文学座アトリエには住み込みの管理人さんがいる。掃除、ゴミ出し、そして夜間警備。併設された宿舎で、24時間、劇団の財産であるアトリエを絶えず見守って下さる貴重な存在である。アトリエの芝居は毎度必ずご覧になるし、常駐ゆえに座員との接触機会も多い。その気さくな性格も手伝って、皆に親しまれる良いオヤジさんである。その管理人さんが寂しくも引退するという。去る15日、『コーヒーと恋愛』メンバーの前へ最後のご挨拶に来られた。「私は、平成27年にこちらへ参りまして‥‥。」7年間の長き勤務を終え、
『コーヒーと恋愛』2ステージ上演されてみますと物語に新劇が出てくるせいかアトリエや、そこにいる俳優やスタッフそしてお客様にも馴染みやすい演目のようで。既に何十ステージもこなしてきたかのようなこなれ感があり不思議な芝居だナァと感じております。この演目は今回、照明プランを担当している阪口美和さんの発案で企画されました。(明かり作り中の美和さん)企画を練り始めたのは2017年の秋。あれから4年半。時間に関しては通常の倍以上かけております。山あり谷ありの道のりでした。
文学座アトリエ公演『コーヒーと恋愛』は明日が初日。ここまできたらさすがに無事に開幕できる気がする。ありがたいことです。戯曲を書く段階でかなり沢山の笑いどころを仕組んだのだけれども。果たして、作用するのかどうか。まだ演出的なつめが甘いところがあるだろうか。笑いを取ることばかり狙っちゃいかんと自分に言い聞かせている危険な登山の最後の岩場。毎朝起きるとまた今日も生きてるのか。あー働かにゃ。と思い。重い体を引きずり起こして朝ご飯を作り洗濯して掃除をして。それから稽
急に娘が幼い頃、お祭りですくってきた小さな金魚が飼いたくなった。コロナ以来、海外在住の娘とは3年も顔をあわせていない。金魚飼おうか飼うまいか……?まずPCで金魚鉢を取り寄せたものの、金魚そのものは何処で買えばよいものやら?調べてみると1匹数千円もするものばかり、私の欲しいのは昔お祭りですくった名もない小さな金魚なのだ。考えたあげくフェースブックにコメントを出したところ、大勢の方からメッセージを頂いた。一匹60円、小さな赤い金魚3匹。最初に買った水槽は3匹の金
「私の偏愛」偏っていることを自覚しながらなお、それを求めてしまう、いや、むしろもっと偏りたいとさえ望んでしまうものがある。豆のことである。形、色生命の源そのものである。豆苗。皮を突き破り、自からの内に秘めたエネルギーが一気に放出される。その瞬間に、立ち会える喜び。皮を突き破ってみるみる成長していく豆苗。その工程を、目の当たりにできる喜び。それはまるで、演劇の稽古の過程を見ているかのようである。但し、決してダメ出しはしない。水をやり、声をかけ、豆本来の旨味と
はじめまして。演出部の戸塚萌(トツカメグミ)です。皆さんの楽しいブログを毎回ワクワクしながら読んでいましたが、まさか私にまでバトンがまわってくるとは…!お気に入りのコーヒーカップを自慢させてください。学生時代に、台北の故宮博物院で一目惚れしたマグカップです。マットな赤地にゴールドの唐草模様が可愛くて気に入っています。慣れない飛行機で、運ぶのに割れたらどうしよう!とドギマギして膝に乗せて日本に帰ってきたのを覚えています。気がついたらもう6年もこのカップと共に過ごしているのだと思うと
ブログリレーは、まさに今2巡目に入ろうとしております。稽古場より、実況を五戸がお送りいたします。『コーヒーと恋愛』チームは2月23日いよいよアトリエ入りしました。毎日本番の舞台装置で稽古しています。今回の舞台装置は一言で言うと“おしゃれ”です。もう一言添えるとシャレが効いております。立ち稽古の2巡目に入りお芝居は少しずーつ、うっすらと喜劇性を増してきました。コーヒーを飲む場面がいくつもあるのですが淹れたり、配ったり、飲んだり、しゃべったり大忙し。恋の場面は
私は朝倉セツさんの猫の絵のモ-ニングカップを使っている。「コ-ヒ-と恋愛」の冒頭に、エッグシェルというカップがでてくる。光が透けるほどの薄さだそうだ。むかし私は京都の古道具やで、かなり薄手のカップを求めたことがあった。トルコの青のド-ムを思わせる美しい小さなカップだった。な~~んにも無い日、ゆっくり朝寝をして、ヴェランダからの陽をあびながらコ-ヒ-を飲むのが私の贅沢な休日だった。そこつ者の私にそんな日が長く続くはずもなく、間もなくそのカップは、繊細な破片と化してしま
今は『コーヒーと恋愛』の稽古期間中のまもなく中間地点。新型コロナウィルスの第6波はピークアウトしたのかな。東京都の感染者数は1日あたり1万人を超えている。全国では7万人。この先どうなるのかまだ見えない。稽古は台本をブロック分けして集まる人数を少なくして進めている。今週は読み合わせが終わり立ち稽古の一巡目だった。稽古にかける時間を1ページあたり12分と割り出して稽古予定を立てた。7日間で全場面を立ち上げるペースでいつもよりゆっくりめ。立ち稽古の一巡目は
家から数駅離れたところにちょっと特別なコーヒー豆の専門店がある。店の名前は“焙煎急行”『コーヒーと恋愛』脚色のためにコーヒーを研究しはじめたばかりの頃この店の前を通りかかった。雰囲気に誘われて、入ってみると世界各地の生産者から買い付けた豆が生豆の状態で陳列されていて。お客の好みに合わせてその場で焙煎して売るお店だった。あの頃はまだ私はコーヒーという飲み物を掴みきれておらず『コーヒーと恋愛』に出てくる“可否道”というものをどうあつかって脚色するべきか迷っていた。
2月9日スタッフ、キャスト、みんなで池袋に集合。コーヒーの勉強をしてきました。劇中でに出てくるサイフォン式ネルドリップ式フレンチプレス式でコーヒーを抽出する原理と器具の扱い方を習い実際にコーヒーを淹れて実習。俳優が器具の前で構えてみるとすぐサマになるものだなと感心しちゃいました。あっという間にコーヒーの達人、あるいは喫茶店の店主らしくなります。見た目は。本番の舞台ではリアルタイムで本当にコーヒーを淹れる予定です。出演者の皆さんは、緊張で手が震えるのをお
昨日、『コーヒーと恋愛』というタイトルの私が脚色、演出を担当する公演の稽古がはじまりました。わたしは最近、演出家としてプロとして仕事をはじめていますが演劇の世界で一番やりたかったことは劇作の仕事です。2005年の春に自分には自分の書いた戯曲を演出する力が足りないのだと痛感して、文学座附属演劇研究所に入り勉強しようと決意しました。あの春からもう17年。今回の戯曲は脚色ですが自分の書いた戯曲を自分で演出することが果たして、できるかどうか。楽しい演劇を作るにあたり作
こんにちはいつも、ありがとうございます。今日は、舞台のお知らせです。「マーリエ・プロジェクト」の活動でも、縁の下の力持ち?として、色々とサポートしてくれている、原康義(はらやすよし)氏の😂今年初の舞台出演のお知らせです。文学座公演3月アトリエの会「コーヒーと恋愛」原作:獅子文六脚色・演出:五戸真理枝於:信濃町文学座アトリエ2022年3月15日(火)~27日(日)
正月の間に戯曲の第三稿を固めなければならない。第三稿とは『コーヒーと恋愛』の決定稿。ここ数日、ひと月ほど前にやっと完成した第ニ稿をにらめつけている。ひとつ、大きな改変をどうやって取り入れるべきかずーっと考えていたのだけれども。やっぱり変えないことにした。ここまで書いてきた自分を信じよう。そう決心がついたらすっと気が楽になった。私はこの『コーヒーと恋愛』の戯曲を何がなんでも傑作にしなくちゃと相当、肩肘張ってたんだなぁ。でももういいです。劇作家の仕事、終了とします
11月5日は本番前の最後のお休みだった。このあと劇場仕込み、本番と続くのでしばらく丸一日のお休みがなくなる。そういう休日にはうってつけの大気の透明度が高い美しい快晴。私は来年3月のアトリエ公演『コーヒーと恋愛』のチラシやポスターのデザインをお願いした小田島等さんの運営されている画廊へ打ち合わせがてら遊びに行った。阿佐ヶ谷駅を降りると目の覚めるような青い空と黄葉した木々のコントラストに包まれる。VOIDと画廊の名前で検索すると空所、がらんどう、と意味が出てきた。自分
しとしと雨の降る金曜日金曜日は『ジャンガリアン』の稽古はお休み今日は来年3月の文学座アトリエ公演『コーヒーと恋愛』のチラシのデザインについての打ち合わせがあった。ちくま文庫版のカバーデザインを担当していらっしゃる小田島等さんに全く面識がなかったのだけれどもダメ元で依頼してみたらノリノリな気配でデザインを引き受けてくださったのだ。何事も行動する前にあきらめてはいけないのだな。小田島さんの現代と過去が絶妙にミックスされる作品群。『コーヒーと恋愛』を文学座アトリエで