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初恋は実らない“初恋は実らない”誰が言い出したのか知らないけれど、この地球にはそんな言葉が存在する。こんなの迷信だ。あってたまるか!これはあくまでも迷信であって、確証の無いものだ。現にこの言葉の意味は初めて恋をしたから、相手に自分の気持ちを伝えることが恥ずかしい。伝えられない。どうすれば分からない。行動に移せない。そう言ったところだろうと思う。そう考えれば分からなくは無いし、同情もできる。共感もする。前世の俺ーーアドニスは、セーラーヴィーナスが初恋だった。いつか彼女に想いを伝
キンセイランと記憶悪の組織で働いていた俺は、可愛い見た目を生かしてアイドルをする事になった。それは自分の意思ではなく、上からの命令だ。ファンを得て、そこから大量にエナジーを奪うと言う作戦。ベタだが、これが結構当たる。いい作戦だった。最初は上からの命令で仕方なくだったが、俺には合ってるみたいで結構楽しい。注目を浴びる事は気持ちがいい。ーーあのお方にもきっと今度こそ、見つけてもらえる。あのお方?それは、誰のこと?自信が持てた。ーーもう、前みたいな自信のない自分じゃない。前の自分?
行き合いの空中国から帰国した美奈がお土産を持って私の家へとやって来た。「お土産ありがとう」「どういたしまして」「お疲れ様。でも、残念だったわね」「うん、そうなの……」美奈はAが主役を務める映画のヒロインとしてオーディションで大抜擢され、撮影がある中国へ行っていた。中国から時間を見つけては撮影の報告やAとの事などを報告の電話が来ていた。隣国と言う事もあり、時差もほとんどない事が幸いして美奈がいなくても電話越しで喋れている事が嬉しかった。ただ、予定より早まっての帰国に驚いたけれど
生まれ変わったら好きな人の子供になっていた件俺、西塔海人12歳中一。俺には前世の記憶がある。それも二つも。一つはアドニスとして金星から地球にやって来て、クンツァイト様の部下をしている。金星人で、同じ星のプリンセスであるヴィーナスに淡い恋心を抱いていた。そんなヴィーナスは上司のクンツァイト様に恋していると知った。そしてそのクンツァイト様もヴィーナスに想いを寄せていた。しかし互いに想い合っていながらも叶うことなく地球も月も滅びた。俺自身の恋も終わった。と思っていたのだが。もう一つ、今度は
夢幻花火少し涼しくなってきた夜の八時。集中して受験勉強をしていた美奈子の耳に遠くからドンと言う重低音が規律的に聞こえて来た。「この音は、花火?」そう言えば今日は花火大会だと街に貼ってあるポスターで目にしたなと美奈子は記憶を呼び起こしていた。勿論行きたかった。勉強会でうさぎ達に提案したが、亜美があっさり却下して来た。その一瞬のたるみが命取りだ。そんな場合かと。挙句の果てに、新しい敵の侵略が無い今、集中して勉強する時だと力説され、あえなく断念。「行きたかったなぁ~」どうせ独り身のしがな
LOVEAGAIN中国からダンブライトの石を見つけて持って帰ってきた私。あれからお守りの様に肌身離さず大切に持っていたけれど、失くすのが怖くて専用のジュエリーケースを買ってそこに保管することにした。うん。これで安心。机の上に置いて、いつでも見られる。「綺麗ねぇ~」やっぱり宝石は綺麗だ。単純にそう思う。少し黄色がかっている様に見えるのはやっぱり金星出身だから?それとも私を好きだったから?「不思議よね。あんたってどっちかって言うと白かったのに」ダンブライトの石は黄色か。ボーッ
呼び名「ヴィナ!」中国から帰って来てしばらく経ち、落ち着いた頃の事。芝公園中学の制服に身を包んでいる長い金髪の頭のてっぺんに赤いリボンが映える少女が、その呼び名に反応して振り返る。「随分と懐かしい愛称で呼ぶじゃない、テミス」テミスと呼ばれた白猫は、今まで呼んでいた“美奈”と響きはほとんど変わらない。しかし、今までの呼び方と確かに違って聴こえ、敏感に反応する。今は制服に身を包み、セーラー戦士の姿のそれではないのに。けれど、懐かしい呼び方に自分の事だと確かに分かり、気分が高揚した。「
sideアドニスまさか俺の人生でこんな事が起きるなんてーー正に奇跡。それ以外の言葉なんて、思い浮かばなかった。それは月のプリンセスが正式に地球でクイーンとなり千年時代が始まって暫く経った頃だった。いきなり始まった千年と言う長寿の到来に、国民は賛否両論。異議を唱えるものも少なく無かった。その中でも人々を悩ませたのが婚姻関係や恋愛事だ。一度契りを結んでしまえば最後、約千年と言う年月を一人の人と共にしなければならない。余りにも長い年月故、皆一人の人で添い遂げられる自信が無いと反発の声が上
MercuryAquaMirageある良く晴れた午後、私は大学帰りに散歩をしていた。暖かくて気持ちがいい。こんな時に亜美もいて、デートだったらどれだけ良かっただろうかと恋人の顔を思い出さずにはいられなかった。ここ最近、亜美とは会えていない。大事な第一志望の大学入試が近く、暫く集中したいからとお預けを食らっていた。まぁ会えたとしても引きこもり。外でこうしてデートなんて天地がひっくり返ってもないわね。なんて虚しい考えが浮かびため息も深くなる。「はぁ……」そんな事を思いながら歩いてい
眠れる森の美少年の目覚め美奈子はこの日、金星に来ていた。いつ振りかのセーラー戦士の戦闘服を着て、生まれ故郷である金星の地に足をつけていた。何故ここに来たのか?その理由はある人を復活させたかったからだ。「大丈夫、だよね?」ヴィーナスは、両手で持っていたダンブライト石をギュッと握り締めた。そう、美奈子が復活させたかった人とは、ダンブライトーー金星での名は、アドニス。そして、地球名は最上エース。金星人であるエース。自身が持っているヴィーナスクリスタルで蘇ることが出来るのでは?と美奈子は考
いつの時代も君はこの時代のセーラーヴィーナスである愛野美奈子に出会った俺は、セーラーヴィーナスとしての記憶を無くしている彼女に驚いた。それだけじゃない。俺の事すら忘れていた。これには結構傷付いた。仕方がないと言えばそうだけど、プリンセスお付の四守護神リーダーとして責任感を持っていた人が、全く記憶が無いなんて残念に思う。「またきっと生まれ変わるわ!その時は私を見つけて、みんなよりいち早く戦士として目覚めさせて」崩れゆく月の王国で、かつてヴィーナスが頼んで来た言葉を思い出す。強く疑わぬ目で、未来
ミッションは突然に俺は、驚きを隠せないでいた。あのセーラーVが、ただの中学生の女の子だという事にーー。警視総監にシベリアに飛ばされた俺は、その警視総監の命令で日本に、本庁に戻る事になった。何故戻されたのか?皆目見当もつかないまま帰国すると、総監から理由を聞かされ、衝撃で頭がフリーズした。「セーラーVの正体が分かったのよ。そこで若木、あなたにはセーラーVのサポートをする任務を与えるわ!」「はぁ?また、無茶苦茶な……」俺は、セーラーVに手柄を取られ、目の敵にしていた。その事実を全て見て、知っている
sideA「セーラーVと名乗るものが現れて、我々の邪魔をしてきます。部下も次々倒されて我々の陰謀を阻止してきます」現場にいた部下からそう報告が度々入る。聞いた事が無くて驚く。倒す為に素性を知りたくて入手した新聞でセーラーヴィーナスだと言うことが分かった。前世とはコスチュームは違っていたけれど、間違いなく彼女だと思った。俺には確信があった。母星金星出身の美と戦いの女神ヴィーナス。ーー俺が恋焦がれ、恋をするはずだった愛しい人。彼女もここに転生していたんだと嬉しかった。今度こそ彼女と
「美奈、進路希望もう出した?」「いっけな~い!すっかり忘れてた!」学校からの帰り道、中学3年生になりそれまで一緒のクラスだったひかるちゃんに声をかけられた。小学校からの大親友の彼女とは何かと鹿が合う。何を隠そうアイドルにハマったキッカケを作ってくれた人だ。そんなひかるちゃんとは3年になって離れ離れのクラスになってしまった。ーー後1年だったのに……。「やっぱり。締め切りは今週末よ?」「マジか?どーしよう……。馬鹿な私に行けるこーこーなんて限られてるしなぁ……」スポーツ推薦って手もあっ
無慈悲な運命もしも運命が違っていたら、出会う事があっただろうか?月の王国のプリンセスを守る戦士として月に行く使命が無ければ、金星にずっといただろうか?金星のプリンセスとして生まれ育った彼女は、惚れっぽい人だと聞いていた。そんな彼女の側近をしていたら、普通に俺も好きになってくれていただろうか?前世でも俺を選んでくれただろうか?どうして俺は下級兵士だったのだろう……どうしてヴィーナスは俺を知らないのだろうどうして金星人の俺ではなく、地球人のクンツァイト様を選んだのだろう月の姫と同じ
ミッションは突然に俺は、驚きを隠せないでいた。あのセーラーVが、ただの中学生の女の子だという事にーー。警視総監にシベリアに飛ばされた俺は、その警視総監の命令で日本に、本庁に戻る事になった。何故戻されたのか?皆目見当もつかないまま帰国すると、総監から理由を聞かされ、衝撃で頭がフリーズした。「セーラーVの正体が分かったのよ。そこで若木、あなたにはセーラーVのサポートをする任務を与えるわ!」「はぁ?また、無茶苦茶な……」俺は、セーラーVに手柄を取られ、目の敵にしていた。その事実を全て見て
分かっているから、何も言わないで「アイツはやめといた方がいいぜ」相棒のアルテミスにそう言われ美奈子は悲しくなった。まさかアルテミスまで在り来りな言葉で否定されると思ってなかったから悔しかった。「アルテミスまでみんなと同じことを言うのね!」応援してくれるとは思ってなかったし、して欲しいとも思ってなかった。だけど否定されるのは辛かった。勢い任せで捨て台詞を吐き、その場を走り去る。アルテミスの顔は見たくなかったからだ。「美奈!」怒らせちまったな、とアルテミスは項垂れて反省する。ア
今夜は僕と付き合ってくれませんか?この世界で転生した君と出会った時は普通の女の子で僕の事は全く覚えていなくて、結構悲しかったそれどころかセーラー戦士であったことすら忘れていて、残念に思ったよ自覚の無い君を、強引にセーラー戦士にして戦わせたのはやり過ぎたかなと反省した事もあっただけど君は僕が思っている以上にふてぶてしくて、セーラーVとしての活躍を楽しくやってくれているのを見て安心したよ寧ろ、やる気の為に色々アイテムを強請る始末。これには僕も呆れたよ楽しんでやってくれるのは嬉しいけど、
名前の由来「名前に込めた想い」ダークエージェンシーの幹部として働いている中で前世の記憶を取り戻した俺は、セーラーVと名乗る戦士に敵では無い姿で近づきたいと思った。“ダンブライト”と名付けられた俺は、この名前を封印して新たな名前を名乗りたくなり、こう名乗った。「最上エース」前世でもダークエージェンシーでも、末端の騎士である俺は、この名前が相応しいと感じた。“最上”は最も上と書いて“最上”で、“エース”はスポーツ等では期待される選手のことを指す。更に“エース”はアルファベットにも出来る
運命に導かれ「運命に導かれ」アイドルになって順調に仕事をしていたある日、海外で雑誌の撮影をすることになった。久しぶりに海外へ行けると知り、俄然張り切った。場所を聞くまでは……「中国ですって?」マネージャーの口から出てきた国の名前を聞いて驚きを隠せず、大声で叫んでしまった。「ああ、中国だ。何かあるのか?」中国。何も無いとは言えない国だ。流行病の震源地と言われているところ。ってのは置いておいて、そう。この国には色々因縁がある。最上エースのヒロイン役をオーディションで射止め、女優デビ
アイドル戦士はやめられないアルテミスは愛野家の食卓に置かれた夕刊の記事を目にして絶句した。予想だにしていない内容が目に飛び込んで来たからだ。そして、自分の目と記事を疑った。そんなはずは無い。思い過ごしだ。何かの間違いだと頭がバグをおかしそうになっていた。その記事とは、“セーラーV、再び活躍!!!”と言う内容だった。しかも、ご丁寧に写真付きだ。そこには間違いなく、あの頃より少し成長したセーラーVの姿が写っていた。デス・バスターズを倒して以降、敵は現れていない。それなのに何故セーラ
死してなおオレは何のために生まれ変わってきたのだろう……?何故転生してきてしまったんだろう……?前世でずっと恋焦がれていた母星、金星のプリンセスであるセーラーヴィーナスとこの世でやっと出会えたのに……漸く対等に肩を並べこれからという所で潰えてしまった、君への道ーー。今度こそ本当の恋人同士になれると思っていたのに、また閉ざされてしまった。一緒になれないなら何故またこの世に転生してしまったのか理解出来ない。転生したのは今度こそセーラーヴィーナスと本当の恋をする為だと前世の記憶が蘇り、
キュンです❤「エース、手でハート作って♪」「何だよ、急に」「お願い!エースのハートが見たいの!」「仕方ないなぁ~」美奈子からの急なお願いに戸惑いながらもエースは満更でもない様子で片手でハートを作って見せた。「さっすがエース♪流行りのキュンですポーズね」「まぁな、アイドルだから当然さ♪」「そりゃそうよね!でも私だけに軽々しくやってくれちゃっていいの?」「何言ってんだよ、やって欲しいって言ったの美奈子の方だぞ?」「そうなんだけど、独り占めしちゃってファンの子に悪いなぁ~……なんて
宵の明星が見えそうなころ、美奈子は一の橋公園にいた。☆★照れくささ☆★今は宵の明星が見えるよ。恋人となったエースに言われ、一緒に明星をみるはずだった。自分たちのルーツである金色に輝く星。自分の誕生日にそんな運命的な星が見えるなんて思いもしなかった。ちらちら周りを見るとカップルだらけ。いーんだもん、あたしには前世から同じ星のかごを持つ恋人が・・・。そんなときぷるるるる。美奈子の携帯電話が鳴った。美「もしもし。」どきどきしながら応答する。もちろん、相手は・・・。
色々と所要もあったりで久々の投稿となります。好きな美少女アニメやゲームのキャラに、美容院や理髪店のクロスケープ(カッパ?マント?ローブ?ポンチョ?外套?みたいな美容院や理髪店で掛けられるナイロンやポリエステルの布)を着せたイラストを描き上げたいと思い、制作しました!クロスケープフェチです(笑)。美容院や理髪店のクロスケープを、着ている女性の姿ってなんか妖精の様で魅力的ではありませんか?私は、何故かとても魅力を感じてしまいます‼今回は国内海外含め長きに渡って支持され続けている、伝説クラスの作
芝公園のとあるワンルームマンション。美奈子は緊張して入り口に立っていた。☆★ダリアとシトリン☆★今や美奈子の彼氏、トップアイドルの最上エース。アイドルに復帰して多忙を極める彼に負担はかけたくないが、それでも美奈子の誕生日を祝いたい、とエースに自宅に招かれていた。スキャンダルになったら困るからと、基本はおうちデート。だから、そこまで緊張する筋合いもないはず。でも、付き合い始めて最初の誕生日。ドキドキしてインターフォンを押す。ぴんぽーん。A「どうぞ。」エースの声。エ
私、春の花粉もそこそこアレルギーなんですが、秋の花粉(ブタクサ、イネ科)の方が深刻らしいです。20年近く前の血液検査なので、今はまた変わっているかもしれませんが…最近だいぶ花粉でやられています。くしゃみがちょいちょい出ます。こんなご時世なんで人前ではしたくないんですけどね…マスク生活なのがちょっとだけ救いです。私と同じ世代の方だとピンとくるのでしょうが、その昔、『るんるん』という、『なかよし』の姉妹誌があったんですよ。セーラーヴィーナスがセーラーVとして活躍していたお話『コー
もう誰にも会えないの?このまま誰にも会えずに朽ち果てていくしかないのなら、せめて最後に一目だけでもあなたに会いたい・・・。☆★金星がつなぐきずな☆★セーラースターライツの3人は影と向き合っていた。しかし、あろうことか、その影は美奈子とうり二つだった。3人は直前の最上エースとの会話を思い返していた。A「あの敵の正体は、美奈子の影だ。美奈子と能力がそっくりそのままのコピーだ。だから、美奈子はあの敵に勝つことはできない。」Aはそういうと、A「だから美奈子をあの敵と戦わせないで
どうしてなの?どうして、あなたはいつもあたしから去っていこうとするの?お願い、教えて・・・。☆★金星がつなぐきずな☆★Aが去っていった後をぼんやり見つめていた美奈子。セーラースターライツの3人は変身を解き、まだぼんやりしていた美奈子を家まで送ってくれた。その際、美奈子は3人によって、Aと何があったのか話すよう、約束させられた。そして翌日、火川神社に8人全員が集まった。みんなに促され、美奈子はすべてを話した。彼は、最上エースは前世の名をアドニスといい、美奈子と同じ、