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コリン・デクスターによるモース主任警部シリーズ第13作最終巻『悔恨の日(1999)早川書房』その山田正紀のあとがきに、そもそもモース警部シリーズにあっては、結末の意外性にではなしに、倫理の華麗な展開にこそ重点がおかれてあって、かりに小説に終わりが不要というのであれば、その論理は永遠に転がって、ついにやむことがないはずなのだ。多分、デクスターは自分の小説に結末は要らないと思っているのではないだろうか。このとりとめのなさは人生そのものに似ていて、結末はあるにはあるが、単に延々と繰り返された
言わずも知れたグレアム・グリーンの「ヒューマン・ファクター」を読み、その余韻で感覚の一部がフリーズしている。スティーブン・キングの「呪われた町」「シャイニング」を読んだ時もそうですが、映画と言う媒体の影が見える。年代と言う要素か、国と言う要素か、英米は似ているように感じ、「ヒューマン・ファクター」には、イギリス人的なのかコリン・デクスター「ウッドストック行き最終バス」「キドリントンから消えた娘」は雰囲気が似ているような。フレデリック・フォーサイスの「ジャッカルの日」辺りも何やら匂う。流石
モース巡査部長とモース主任警部コリン・デクスター原作のドラマ『主任警部モース(1987)』シーズン1は、以下の作品を元に映像化され現在AmazonPrimeで視聴できる。せっかくなので、ドラマと並行して原作『ジェリコ街の女』『死者たちの礼拝』を再読してみた。1話.ジェリコ街の女2話.ニコラス・クインの静かな世界⒊話.死者たちの礼拝以前から原作と映像化作品の比較に興味がある。どちらが良い悪いではなく、文字と映像では描かれるべき表現世界は違う。文字が伝えるモノローグ
ドラマ主任警部モース英国人気ドラマ『主任警部モース』がAmzonPrimeで配信されている。主役のモース警部役をジョン・ソウ、相棒のルイス巡査役をケヴィン・ウェイトリーが演じていて人気が高い。モースは優秀な警官ながら、やや妄想癖が強く単純な事件をかえって複雑化することもある。音楽とクロスワード、酒(特にビール)と女性をこよなく愛す独身の中年警部。クロスワード好きなのは、作家コリン・デクスターの趣味を反映している。頑固でありやっかいな性格ながら、相棒のルイス巡査部長との関係性は
コージーミステリが好きなのですよね。英国のたとえば、PDジェイムズのようなダルグリッシュ警視も、コリン・デクスターのモース警部もレジナルド・ヒルのダルジール警部、アメリカのエド・マクベインの87分署も、フランスのシムノンのメグレ警視シリーズもほぼ全て読んで所有きたのだけれど先だってほぼ全て寄付しました。これはハヤカワのポケミスでしたね。年を取って重くなってきて、ゆるいもの年取ってきてゆるいものが好きになってもっぱらシャーロット・マクロウドを愛読しておりました。シャンデイ教授シリーズ
モース警部コリン・デクスター1992ゴールドダガー賞(あらすじウィキペディア参考)スウェーデンの美しい若い女性が1年前に行方不明になった。5節からなる詩の形をした匿名の謎が警察に送られ、事件は再開される。警察はタイムズ紙に詩への協力を求めた。モースとルイス巡査部長が新たな捜査を担当することになった。モースは行方不明のカリン・エリクソンに関する不可解な手がかりに興味をそそられるが、それは彼女が殺害されたことを意味すると解釈される。彼は事件を与えられ、その手がかりにはワイサム・ウッズ
◆今朝のニュースで知ったので◆今日のお昼を買いにセブンに行った時に親にお土産買いました。『月見だんご』、渡したらあっという間に食べてました。アンコが好きだから。●アンジャッシュ渡部、タイムマシーン3号のYouTubeチャンネルがいつもお勧めに出てくる。どちらもご飯食べてる動画なんだけど・・・なんで?●PRONTO(プロント)というカフェが愛知に7店舗あると知りました。10月12日から、名探偵ピカチューコラボ。●11月15日発売。【PSP】PlayStat
GYAO!にて『主任警部モース』(全8シーズン)を見終わりました。実は以前に2シーズンほど他のチャンネルで見て、その時はそんなにハマらなくてそのままにしていたのですが、『刑事モース~オックスフォード事件簿』(『主任警部モース』を下敷きにモースの若い頃を描いたシリーズ作品)を見進めるにつれ、やっぱり大元を見ておいた方がいいなぁと思い、GYAO!さんで配信があったので最終シーズンまで見ることができました。この作品は推理作家コリン・デクスターの『モース警部』シリーズをドラマ化したものです。
今日のAXNミステリー「主任警部モース」は「オクスフォード運河の殺人」でした。これはコリン・デクスター(1930~2017)原作の『オクスフォード運河の殺人』(ハヤカワミステリ)のドラマ化です。ドラマ化にあたり変更を加えています。モースは体調を崩し、検査入院することになりましたが退屈を紛らわすために、ビクトリア時代の裁判記録を扱った研究書『オクスフォード運河の殺人』を読み、抱いた疑問を手掛かりに《真相はこうではなかったか》という結論に辿りつきます。船の船頭たちは加害者だったのか、4人の
◆北風が寒い、天が高い、秋だな~◆お昼には暖かくなるけど窓を開けると朝は寒い。今はもう秋~●Ver.Ka(カトキハジメ)原点のゼータガンダム。初代ガンプラから約40年の刻を経て今、Ver.Kaで具現化。アニメオリジナルのプロポーションだそうです。(なぜかトレンド1位)●相葉君の映画はクマじゃないなら何なのかだけが気になる。でもホラー映画観たくないし。●今日のランチ●ちびっこいなり。ロースカツ丼。さて、今日の誕生日紹介です。コリン・
IthasbeenagessinceIwroteabookreview(oranythingforthatmatter)inEnglish.Nowthisreallyfeelsawkward!HowdidIusetodothat?Anyway,IhopetogetbackintotheswingofwritingreviewsinEnglish.Sofar,IhavereadtwoColinD
『ウッドストック行最終バス』コリン・デクスター著ハヤカワ・ミステリ文庫“モース警部”ってどこかで聞いたことあるなーと思ったら、海外TVドラマのタイトルでみたことあった。モース警部の若かりし頃のシリーズと主任警部のシリーズと2つ確かあったように思います。<モース警部>シリーズの1作目がこの『ウッドストック行最終バス』で、作者は13編を残してすでに亡くなっているということでした。イギリスでは、シャーロック・ホームズと並び人気があるシリーズらしいです。【内容(「BOO
・そしてミランダを殺すピーター・スワンソン空港のバーでリリーという若い女性に声をかけられるテッド。酔いもあり、「妻(ミランダ)の浮気を知った、殺すつもりだ」とうちあけると「手伝うわ」と言い出すリリー。リリーの章、テッドの章と進んでいくのでてっきりこの二人が主人公かと思いきや1人死んで章の主人公が入れ替わり2人死んで章の主人公が入れ替わり後半はいっきに読ませますね。あわや完全犯罪か、を最後の最後にひっくりかえしてみせる。おもしろかったけど、ちょっと中だるみなのと外国ものだ
コリン・デクスターのモース警部シリーズ(全13作)を順々に読んでいく西東京モース読書会。これまでに3回が終わり、全行程の約4分の1まで進みました。ちなみに会の概要はこんな感じです――■隔月(偶数月)第1金曜日夜■8名■基本的に先着順→募集開始30分で定員オーバーの場合は抽選制※これまで10分でしたが、通信状況を考えて30分に変更■オンラインZoom■無料■ご案内は全国翻訳ミステリー読書会サイトで■開催前月初旬に告知・数日後
長編全13作、定期開催いつもの西東京読書会は新刊ミステリーに特化した読書会ですが、シリーズ単位、作家単位の読書会もやってみることにしました。新企画の初回から挫折するのも悲しい。なので、こんな条件で探してみました。①長すぎない(シリーズにしろ、1冊の分量にしろ)②高すぎない(1,000円前後が望ましい)③難しすぎない(内容にしろ、入手方法にしろ)それでピンときたのがコリン・デクスターのモース警部シリーズ。全部で13作。なんとすべてKindleで買えます。お手頃
●ウッドストック行最終バス:コリン・デクスター/大庭忠男訳=ハヤカワ・ミステリ文庫一九九六年四月一五日九刷定価(583円+税)積ん読の中からの古めの海外ミステリ。今回はコリン・デクスター「ウッドストック行最終バス」。1975年の作品です。ウッドストック行きのバスがなかなか来ないのにしびれを切らしてヒッチハイクを始めた二人の娘。その晩、そのうちの一人が死体となって見つかる。事件が公になったのに、もう一人の娘が名乗り出ない。なぜなのか。テムズ・バレイ警察のモース主任警部
WOWOWオンデマンドにて『刑事モース~オックスフォード事件簿~』Case28,29,30を見終わりました。今回の3作は、物語に重要なつながりがあるので、3話一遍に見ることをオススメします。Case28『愛の序曲』1970年の元旦、休暇で訪れたヴェネチア。オペラを楽しむモース(ショーン・エヴァンス)が美しい女性と出会います。名も知らぬその女性と互いに惹かれあい、一晩を共にし、モースは恋に落ちます。その頃、オックスフォードでは運河沿いの小道でパブの給仕をしている若い女性
何事も年代がある。幼年期だから、よくわからなかった、逆も然り、思春期だったから、大変だった、逆も然り、成人していたのでモロだった、逆も然り、と物事とその影響の因果は千差万別。フロイト説を軸としていたアダルトチルドレン説は90年代流行していましたが、親子関係と言う普遍不変さえ、その捉え方には流行があった。ドゥルーズ・ガタリではありませんが、どこまでもオイディプスからは逃れられない筈だが、辺りを見わたすだけで、カルマでは、と言うレベルと、縁がないとしか言いようの無いサッパリとしたサバサバした関
今日は先日見たばかりのテレビドラマ『知らなくていいコト』と『ウッドストック行き最終バス』の感想。といいつつ私、基本的にドラマ見ないんですよね・・・。昔はまあまあ見てたんですけどね、妻が好きなんで子供が小さい頃は一緒に見ることが多かったんですけど、今は私テレビ自体見なくなっちゃったんで。で、年が明けてから見ていた、および見終わったものの感想を少しだけ。まず、『知らなくていいコト』。今期唯一見ていたドラマがこれ。念のため言っておきますが別に私、吉高由里子のファンとかじゃ
☆inspectorMorseなんども繰り返して放映されてきた。AXNミステリーとNHKBSPほとんど同時に最終回(NO.33)を流した。どちらも録画し、光の録画をさきにみて、その後NHKのを(2月1日分)もう一度みた。原作のコリンデクスター、と原作本がリンクでみられる。作家も、俳優Jソウも亡くなった。いいとこの奥さんで看護師をしていた60歳くらいの女性がまた淫乱でてあたりしだいに(男性を)くどいてモノにする。ところが、あるとき実の娘(職業医師
NHKのBSプレミアムで毎週追いかけていた「主任警部モースHDリマスター版」の第11回目の放送…いよいよ最終回。本来は全33エピソードある、かなりの長寿シリーズだったのだが、今回のBSプレミアムの放送ではシリーズ初期と末期から合わせて11本を抜粋したものであった。このところ、“モース”の感想をアップする度に、毎回同じような説明を書くのがけっこう億劫だったんだけど、ようやくこれで解放されるな(笑)ということで…本来は通算で第33話目、実際にも正真正銘の最終回だった「悔恨の日」を鑑賞したよ…モース
NHKのBSプレミアムで毎週追いかけているた「主任警部モースHDリマスター版」の第9回目の放送…感想をアップする度に説明するのが億劫になってきたんだけど、放送もあと3回なので我慢。えーとですね、今回のBSプレミアム放送版ではシリーズ全部のエピソードを放送するわけではなく、初期と後期(末期)の一部のエピソードのみなので、NHKがカウントしている話数と、実際(他のドラマチャンネルやDVD収録)の話数と異なり、オイラのブログでは正規の話数で記録しています…そんなわけで本来なら第31話の「死はわが隣人
NHKのBSプレミアムで毎週追いかけているた「主任警部モースHDリマスター版」の第7回目の放送…本来は全部で全33話あるエピソードを、今回のBSプレミアムの放送では、厳選した11本の放送となる予定。昨年末、第6回目までは…ほぼ順番通り(途中で抜けもある)に本国でseason1、season2と呼ばれている作品群が放送されていたのだが、今回の放送分からはseason8というシリーズのものになる。そんなわけで、BSプレミアムの放送話数では第7話(第7回)になっている…正確には第29話「森を抜ける道
昨日はさすがに“寅さん疲れ”(木曜日から翌朝にかけて寅さんの旧作を自宅で5本おさらい鑑賞、そして金曜日の午前中に映画館で寅さんの新作を鑑賞…計6本、寅さんを連続鑑賞、その都度感想もアップしてた)でブログ更新を休んだ…その代わり、年末年始、長時間番組のエアチェックにそなえてBDレコのHDDを整理する。伯母の遺品整理で貰ってきた、大量のBD-REが重宝…生前の伯母は、BD-REのレーベル面に直接印刷を行ってたので、DVD用ラベルを購入して、印刷済みのレーベル面の上に、自分で印字したラベルをバンバンと
金曜日に「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」を見た後に、ちょっと体調をくずしまして…昨日の土曜日はほとんど寝て過ごし、ブログ更新も休む。ただし、映画秘宝の発売日だったので、なんとか頑張って、小一時間ほど外出。そういえば9月にも風邪のせいで“映画秘宝買いに行くの忘れた”なんて記事をアップした記憶が…どうしてオイラは体調不良と映画秘宝の発売日がいつも重なるのか?えーと、そんなわけで、今日は昨日エアチェックした「主任警部モースHDリマスター版」の第5話「キドリントンから消えた娘」を布団に
NHKのBSプレミアムで毎週土曜日の夕方に放送されている「主任警部モースHDリマスター版」をエアチェックして追いかけている…先週放送分の第4話「消えた装身具」をまだ見ていなかったので、鑑賞してしまう。特に説明的なものがあるわけではないのだが…前回の第3話とこの第4話が当時、本国で初放送された時は、1年くらい間が空いている。この第4話からが本国では“Season2”と呼ばれてるシリーズで、その第1話目となる。ネット情報によると“Season2”は1987年12月に1本、翌年の3月に3本…合計
NHKのBSプレミアムで毎週土曜日の夕方に放送されている「主任警部モースHDリマスター版」をエアチェックして追いかけている…現段階では全11話を放送予定(本来は30話以上ある)、先週の放送分は第3話「死者たちの礼拝」だった。この3話までが、どうやら本国でシーズン1と呼ばれるものらしい。イギリスでの初放送は1987年1月、NHKや市販のソフトの情報を見ると…このシーズン1の扱いのものが、製作年が1986年になっていると思われる。オイラは近年放送されているスピンオフ(「刑事モース」)から入ったのだ
先にWOWOWで見ていたスピンオフ作品「刑事モース~オックスフォード事件簿~」(シリーズ初期は“新米”が頭についていた)の影響もあり、NHKのBSプレミアムで毎週土曜日の夕方に放送されている「主任警部モースHDリマスター版」をエアチェックして追いかけている…本来は30エピソード以上あるシリーズ作品なのだが、今回のNHKの放送ではそのうちの11話が放送になる予定、たぶん本国で“season3”と呼ばれている“括り”までと思われる。そんなわけで、昨日放送された第2話「ニコラス・クインの静かな
NHKのBSプレミアムで…先週の土曜日から「主任警部モースHDリマスター版」の放送が始まる…イギリスの人気ミステリー小説を映像化したもので、長期にわたり30本以上のエピソードが製作された長寿シリーズ。日本でも過去に放送されていたことがあり、ファンも多いそうだ。オイラは今までちゃんと見たことがなかったんだけど、WOWOWで(後にNHKでも)放送になったスピンオフの「刑事モース」シリーズを先に見ており、本家の方も気になっていた。NHKでは今のところ11本のエピソードを放送予定…というわけで第1話