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その昔、ドイツの指揮者クルト・レーデルが、手兵のミュンヘン・プロアルテ管弦楽団の演奏による「10人の作曲家による美しきアヴェ・マリア」というCDを発売しました。このCDでは、歌手は全く登場しませんでした。やはり「アヴェ・マリア」はなるべくなら、女性歌手で聴きたいものと思い、不肖スピンによる「YouTube版9人の作曲家によるアヴェ・マリア集」を選んでみました。各曲のご案内に行く前に、アヴェ・マリアのそもそもの歌詞とその意味について、Wikiepdeiaに詳しく記載されておりますの
みなさんこんにちは😃本日ご紹介していくのは、イーゴル・マルケヴィチとラムルー管弦楽団によるベルリオーズの「幻想交響曲」とケルビーニの歌劇「アナクシオン」序曲、オベールの歌劇「パルティチの娘」序曲です。マルケヴィチの「ドイツ・グラモフォン・レガシー」に収録されている演奏で、中々手に入れることができない分貴重な録音と言えるかもしれません。ちょうど最近ベルリオーズの「幻想交響曲」は聴きたかったところなので、このタイミングでみていきたいと思います。「イーゴリ・マルケヴィチ指揮/ラムルー管弦楽団」ベ
今日は、イーゴリー・マルケヴィチ指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、チェコ合唱団によるケルビーニ作曲レクイエム第2番ニ短調を聴きました。ケルビーニのレクイエムというとベートーヴェンが絶賛したと言われる『レクイエムハ短調』が有名ですが、(以前にこのブログに投稿した『レクイエムハ短調』の記事です。↓)『ケルビーニレクイエムハ短調トスカニーニ/NBC交響楽団ベートーヴェンが高く評価した作曲家』ケルビーニ「レクィエムハ短調」トスカニーニ指揮NBC交響楽団(1950)ロバー
ケルビーニの「荘厳ミサ曲ト長調」と言う曲を聴きました。リカルド・ムーティ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団の演奏。1988年3月に録音された音源です。ケルビーニについては以前トスカニーニの演奏する「レクイエム」について取り上げたことがあります。『ケルビーニレクイエムハ短調トスカニーニ/NBC交響楽団ベートーヴェンが高く評価した作曲家』ケルビーニ「レクィエムハ短調」トスカニーニ指揮NBC交響楽団(1950)ロバート・ショウ合唱団今日は、トスカニーニ指揮NBC交響
岡山芸術創造劇場ハレノワ柿落とし公演のため5日間岡山に行ってきました。オペラ『メデア』の素晴らしい舞台芸術、ソリストの皆さんの素晴らしい歌声、初めてのケルビーニ「メデア』の演奏をオーケストラピットの中で楽しみました。ピットの中は広くて昔はひしめき合って弾いていましたが独立型で素晴らしいと思いました。この舞台のために裏方でご尽力いただいたスタッフさんらに感謝です。商店街を歩いた先に劇場があります。レトロな商店街、一軒一軒まだ営業していて懐かしい風情を見せてくれます。#岡山芸術創造劇場#ハレ
打込音源(DTM)ですフンメル/ケルビーニのオペラ「二日間」からの変奏曲,Op.9より第2曲「アリアによる変奏曲変ホ長調」フリーソフトのMuseScoreで作成して、SingerSongWriterで編集していますSequencedMusicJohannNepomukHummelVariationsonAriafromCherubini'sOpera"Lesdeuxjournees"SequencedbyHummelNotein
2023年7月30日(日)向日葵の会ケルビーニ「レクイエム」キンターナ「MassFromTwoWorlds」だいぶ日が経ってしまいましたが、向日葵の会の演奏会にて、合唱すべてとキンターナのアルトソロを歌って参りました!✨素敵な作品に出会えて嬉しかったです🥰とても綺麗なんですよ🤗合唱とソロということで、歌唱箇所が作品すべてでしたので、ペース配分やコンディションの整え方がとても難しく…。というのもアルトソロは五線のさらに下のF(ファ)の音まで出さなくてはならず、合唱をすべて歌って
2023年7月23日(日)第1回ソレイユ日本歌曲コンクール受賞者発表コンサートこの4月に第3位(第1位該当者なし)を受賞致しました第1回ソレイユ日本歌曲コンクールの受賞者発表コンサート、無事に終演致しました!!沢山の方に応援に駆け付けていただき(地元からも)そういった意味でも嬉しい時間となりました他の出演者の皆様もとても素晴らしく、客席で聴いていたかったですHakujuHallは研修所の試演会以来でしたが、素晴らしい響きの中、集中して聴いてくださるお客様とそれぞれの曲や詩の世界を共
WCARS(一般社団法人国際総合芸術研究会)の会員さんとお話をする機会があり、いろいろ興味深いご質問を受けました。特には、タイトルに挙げた二人の作曲家について。ケルビーニの《メデア》をご覧になったばかりということもありました。以下、私のお話しした内容です。なぜ、ここに挙げるかというと、こういうお話の場合、喋っているうちにヒントが湧いてきたりするので、それを自分で忘れないようにという、それこそ備忘録として。「ケルビーニの方がスポンティーニよりも音の運びが流麗なんです」「スポンティーニには、
さっき仕上げたばかりの録音評。30秒ほど悩んだ結果、特選ではなく推薦扱いにしました。「演奏はいいのにね・・・」とため息をつく。特選にしたかった。でも、出来ない。なぜなら、オペラ全曲盤なのに演奏時間30分ほどのカットがあるのです。30分のカットはしすぎだろう?そう思う。作曲者がそれを望んでいただろうか?と自分にも問いかけて「いやいや。音符を手書きするだけでも大変であったはずなのに」と答えを出す。カットしているかしていないかを測るのは、そう簡単に出来ることではないのです。でも、気づ
5月28日(日)、日生劇場にて、ケルビーニ作曲のオペラ『メデア』を鑑賞した。日本初演、日生劇場開場60周年記念作品ということだ。初めて『メデア』を鑑賞したのは、昨年の12月、METのライブヴィーイング。ソンドラ・ラドヴァノフスキーがタイトルロールを演じ、その鬼気迫る圧巻の歌唱に圧倒された。だから、今回の公演は、とても期待していたのだが。。。残念ながら、今回の『メデア』、正直言って、眠かった眠くなるのは、こっちの責任もあると思うけど、前回鑑賞した『リゴレット』みたいに、仕
○2023年5月28日(日)マチネ(14:00-)ケルビーニ「メデア(Medea)」於:日生劇場日生劇場開場60周年記念公演NISSAYOPERA2023全3幕イタリア語上演木曜日の新国「リゴレット」、昨日のMETLIVEVIEWING「ばらの騎士」に続くオペラ鑑賞。今週火曜日にも新国「サロメ」が待っており、遊びとは言え結構しんどいです😅名作オペラを比較的リーズナブルな料金で上演してくれるNISSAYOPERAシリーズ。今回は18世紀後半から19世紀前半にフラン
昨日に続き、今日も日生劇場でケルビーニ《メデア》を観ました。2日目は昨日と別キャス。メデア役に中村真紀、ジャゾーネ役に城宏憲、グラウチェ役に横前奈緒、ネリス役に山下牧子、クレオンテ役にデニス・ビシュニャ。正直、昨日の初日のほうが良かった。題名役の中村さんは頑張ってましたが、パワーで押すタイプで声の響きはイマイチ。それでも第3幕でも失速せず、モノドラマを演じ切ったのは良かった。メデア以上に存在感を示したのが、ネリス役の山下さん。カーテンコールの拍手も一番大
日生劇場開場60周年記念公演NISSAYOPERA2023ケルビーニ/『メデア』全3幕(イタリア語上演・日本語字幕付)日本初演・新制作指揮:園田隆一郎演出:栗山民也管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団メデア中村真紀ジャゾーネ城宏憲グラウチェ横前奈緒ネリス山下牧子クレオンテデニス・ビシュニャモーツァルトやベートーヴェンと同世代のケルビーニのオペラ「メデア」の日本初演。あのマリア・カラスが得意としていて録音もいくつかあ
今日の午後は、日生《メデア》2日目を観る予定。昨日の歌手陣が良かったので、同じメンバーでもう一度聴きたいけど、今日は別キャス。各組1公演だけとは、何だか勿体ない。9/1に岡山で昨日のメンバーによる公演がありますが、岡山は遠い。題名役を歌った岡田さんは、11/12の日生《マクベス》でマクベス夫人を歌います。こちらも大いに期待できそう。さて、2日目の歌手陣はメデア役に中村真紀、ジャゾーネ役に城宏憲、グラウチェ役に横前奈緒、ネリス役に山下牧子、クレオンテ役にデニス・
ニッセイ劇場の《メデア》の講習会に行かせていただいてから、結構時が経ちました。あれは3月25日でしたから、もう2ヶ月になるわけです。その時今回のの「メデア」役の岡田昌子さんと、「グラウチェ」役の小川栞菜さんの歌を聴かせていただきました。岡田さんは、今住んでいらっしゃるイタリアからまだこちらへいらしたばかりで、指揮者園田さんと練習を始めたばかりというお話でした。もう2ヶ月前にしっかりと歌は歌っていらっしゃいました。その歌に指揮者の全体を見通した上での曲想や、演技が入ってきてどんな作品にな
今日は日生劇場で、ケルビーニ《メデア》を観ました。公演は今日と明日の2回。歌手はメデア役に岡田昌子、ジャゾーネ役に清水徹太郎、グラウチェ役に小川栞奈、ネリス役に中島郁子、クレオンテ役に伊藤貴之。ピットには、園田新日本。演出は栗山民也。元夫ジャゾーネへの復讐心が高じて、新妻グラウチェと子供2人(メデアの実子)を殺害し、メデアも自害するという救いの無い話。(話が話だけに表現は適切じゃないけど)楽しかった!全3幕で、第3幕はメデアのモノドラマといった感。
台東区の神林音楽教室、主宰・声楽講師の藤永和望です『藤永和望プロフィール』主宰藤永和望(ふじながかずみ)プロフィール東京藝術大学音楽学部声楽科ソプラノ専攻卒業東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程声楽専攻修了二期会会員新国立劇場合…ameblo.jp日生劇場で『メデア』を観てきました♪日本初演だそう!私はメトのライブビューイングでラドヴァノフスキーのメデアを観て、これは日生のも観なければ!と、早々にチケットを取ってありました🎫おかげで上手寄りではあるけれど二階席の最前列で観
好きな曲を良い演奏で聴けたら、こんな幸せなことはない。来週は好きな曲が続くので、滅茶楽しみ。5/29に尾高都響のエル2、5/31に上岡読響のニル5。演奏も大いに期待できそう。レアな曲にも、食指が動いてしまいます。今日と明日は日生劇場で、ケルビーニの《メデア》。カラスのオペラというイメージが強く、実演はレア。今回が日本初演なので、迷わず両日観ます。こちらは期待と不安が半々かな。にほんブログ村
今週末は日生劇場でケルビーニ《メデア》を観る予定。東響《エレクトラ》、新国《リゴレット》、そして日生《メデア》と復讐物が続きます。ケルビーニ(1760-1842)はイタリア人ですが、パリに移住。《メデア》もパリで作曲され、原語はフランス語(日生ではイタリア語上演)。マリア・カラスがメデアを歌い、《メデア》を蘇演したのが1953年。今年は蘇演70年。難役メデアを歌うのは、岡田昌子さん(5/27)と中村真紀さん(5/28)。ピットには園田さんと新日本フィル。
人気オペラなら何度も解説を書く機会が生じますが、珍しいオペラでも何度もご依頼が来るのが仕事の面白いところです。自分なりの新しい発見があったり、新資料が出たり。だから、毎回新たに書き直すのです。今回、ケルビーニの《メデア》について書いているときも、かなり新情報を盛り込みました。これまで、《メデ》で放送解説、《メデア》でDVD解説をやりましたが、その2回ともに2つの楽譜を見比べて引用していました。ところが今回、いきなり4つの楽譜を比較することになりました。新しい2つとも、偶然の形で手元にや
ケルビーニのオペラ《メデ(メデア)》について。ご興味ある方はどうぞ、歌手の皆さんとマエストロの演奏が後半に出てきます。オーディションの見事な成果だと思います。★★★WCARS(一般社団法人国際総合芸術研究会)のブログです。ご参考まで。https://ameblo.jp/2022wcars/
日生劇場〈オペラを知る〉シリーズ音楽レクチャーケルビーニ《メデア》ーその音楽の魅力ー2023年3月25日(土)14:00開演5月27日(土)と28日(日)にこの日生劇場で上演される《メデア》をよく理解するための企画をしていただいたわけで、参加したいと思いました。チケットはもう購入済みです。このオペラは、METのライブビューイングで初めて見ました。「マリア・カラス」という歌手を語る時、必ず「王女メディア」という映画の話が出てまいります。彼女が歌手としてではなく、女優として
土曜日は、雨の中、本当に大勢の方にお越しいただきありがとうございました。日生劇場さんの《メデア》(ケルビーニ)日本初演に対する皆様の関心の高さを目の当たりにして、解説する側としても、本当に嬉しく、また励まされる思いもしました。園田隆一郎マエストロが自らピアノを弾かれ、メデアとグラウチェ(メデアの元の夫ジャゾーネの新しい花嫁)のアリアの難しいところを、演じられる岡田昌子さん(メデア)と小川栞奈さん(グラウチェ)が実際に歌われ、会場も大いに沸きました。差し入れ下さった方、本当に有難うございまし
作曲家ケルビーニについて質問される回数が増えて来て、簡単なことは講演会のその場でお答えするようにしています。大体こんな感じです。1.ケルビーニの研究書:すぐ手に入るものなら英語で2冊、フランス語で1冊あると思います。まずは検索なさってみてください。2.ケルビーニのオペラ:このところ、復活の勢い著しいです。私自身が、ここ数年、年に一回のペースで『レコード芸術』で新譜の批評をやっているぐらいですので、そのことを体感しています。3.ケルビーニの存在意義:オペラ以外に宗教曲の名作もありますが、それ
聴いていると背筋が伸びる音楽です。
昔、授業を採っていて、いまでもたまに連絡をくれる人(10年前の学生さん)から詳しい質問が来ました。先日はオンラインの講演会をご覧頂き、本当に有難う。質問の骨子は「作品(演目)と歌手(ないしは指揮者でも演出家でも)のどちらに詳しくなる方が、オペラをより楽しめるでしょうか?」という、とても難しいテーマでした。なので、当人にお答えするのとは別に、こちらでも簡単に紹介してみようと思う次第です。歌手に詳しくなるのがオペラの理解には手っ取り早いと思います。好きな声ならその歌を熱心に聴き、オペラ一作の理
こちらの講演会、満員御礼とのことで申し込みが締め切りになりました。誠に有難うございました。当日ご来場いただける皆様、どうぞよろしくお願いいたします。★★★来る3月25日(土)日生劇場さん関連の講演会にて登壇することになりました。★音楽レクチャー「ケルビーニ『メデア』―その音楽の魅力―」日時:2023年3月25日(土)14:00(13:30開場)講師:園田隆一郎(指揮者)、岸純信(オペラ研究家)出演:岡田昌子(ソプラノ)、小川栞奈(ソプラノ)会場:日生劇場(日本生命日比谷ビル
あるオペラのベスト盤について、「なぜ、無名の〇〇〇の演奏を推すのですか?」フランクな口調のもとに問いかけが出されました。「アハハ!」それが私の答えでした。推薦するかしないかは、楽譜と照らし合わせた結果でしかなく、それ以外に何の理由もありません。別の話です。30年以上も前のこと、浜松で、声楽家が集う演奏会を聴きに行きました。ラヴェルの《マダガスカル島民の歌》を歌われたメゾソプラノの方に、強烈な印象を受けました。声はそこまで大きくない方ですが、集中力の権化のような歌いぶり。ステージ衣
先日、あるオペラの公演のプログラムに、曲目解説を寄稿しました。公演は全日程ともほぼ満席とのこと。大きな成果です。「プログラム、お陰様で好評を頂き、売り切れてしまって・・・まだまだご希望の方が多いので、いま刷り増しをやっているんです」と担当さんから口頭でお知らせ頂きました。たまに、そういうことがあります。出演者の頑張りで、演目により興味を持ってくれるお客さんの数が増えたわけですね。これからも、こういう「嬉しい誤算」が増えればと願います。★★★来る3月25日(土)日生劇場さん関連