ケミカル・ブラザーズ

ケミカル・ブラザーズ「PUSHTHEBUTTON」（2005年）という作品。ケミカル・ブラザーズの昔からの大ファンである私は、このアルバムを確か、ほぼ発売日と同時に購入したことを覚えている。このアルバムは、5枚目のスタジオアルバムになる。過去4枚目までの作品が、実に完璧な仕上がりだと私は強く思っていたので、このアルバムを初めて聴いた時は、正直、ちょっと気の抜けた気持ちになって残念に思った。当時の過去4枚のアルバムとこれを較べて聴くと、危機感というか切迫感というか、何か緊張した音で

ケミカル・ブラザーズ「DIGYOUROWNHOLE」（1997年）という作品。アンダーワールドやプロディジーなどと並ぶテクノの大御所。ケミカル・ブラザーズの持ち前のセンスが大爆発している。テクノというのは、普通のロックやポップスなどの音楽よりも、更に高いセンスが必要とされる気がする。歌詞が少ないからだというのも有るだろう。センスの良し悪しが、一際目立ってしまう。それだけ自分たちの生まれ持った音のセンスがないと、難しいジャンルではなかろうか。1stアルバムはとても良いアルバム

ケミカル・ブラザーズ「BROTHERSGONNAWORKITOUT」（1998年）という作品。AmazonMusicでは、何故かリストにない作品。これ好きなんだな。箇所によっては、同じリズムが繰り返されてばかりだけれども、頭は冴えるし気持ちが良い。こういうのをトランス状態というのか。メロディが豊かで良い曲も勿論いいけれども、しっかりとしたメロディは無くとも同じリズム、ビートを繰り返すだけで、聴いている人間は心地良くなれる。このアルバムの果てのない自由度や無秩序さは、ケミカル・ブラザ

アンダーワールド「DUBNOBASSWITHMYHEADMAN」（1993年）という作品。全72分と大作になるが、終始、重苦しい雰囲気に包まれ、大きな悩みの中に居るような精神が、まるで強烈に渦を巻いている。これほどまでの悩みは大層つらいことだろう。人間心理の極限を音にしたような作品である。その悩みの深さは、4曲目「SPOONMAN」の時にMAXを迎える。アンダーワールドの全作品に共通している暗くて重たいサウンドは、とりわけこの作品「DUBNOBASSWITHMYHEADMAN」には顕著に

ケミカル・ブラザーズ「FORTHATBEAUTIFULFEELING」（2023年）という作品。ケミカル・ブラザーズのサウンドは気持ちが良い。憚ることなくビシビシバシバシ来て、頭が活性化される。ケミカル・ブラザーズは、昔から、聴いていて気持ちが良いことと、音と時代とがリンクしているという理由からよく聴き込んだものだった。時代とリンクしているというのは、時代性を上手く捉えているということで、その時々の風潮にしっくりと合う感触がある。そういえば、ケミカル・ブラザーズの2ndアルバム「

ロック雑誌「rockin’on2023年11月号」を読了した。今月も全ての記事を読み終えたが、いつものように大した内容は書かれてなかったので、半年以上も前から購読し続けてきた習慣も、そろそろやめようかとも思っている。音楽専門用語が正直言って殆ど分からない。彼らの専門知識の凄いことは十分に分かるが、文章が長い割に、何が書きたいのか伝わってこない。そういった理由で、他社のロック雑誌に移ろうかと。この11月号は、特別企画として「90年代ロックアルバム150」だったから、今までの傾向の通り考え

プライマル・スクリーム「XTRMNTR（エクスターミネーター）」（2000年）という作品。時代はデジタル社会へとまっしぐら。世の中はそれまでのアナログ的なる事柄は次々と刷新され、大きく変容してゆく。そんな当時の近未来的社会を表し、最先端を行っているような音だった。プライマルスクリームの本作品は、全体的にテクノ中心で、中でもケミカル・ブラザーズがリミックスを手掛けた4曲目「SWASTIKAEYES」は圧巻である。勿論、全曲いいけどね。これからの時代は、余りにも露骨な形での商業的音楽は減

ケミカル・ブラザーズ「WEARETHENIGHT」（2007年）という作品。当時から、大のケミカル好きだった私だが、この作品については余り聴いてこなかった。2007年よりも以前の作品には、エネルギー熱量の高い、激しく爆発的な力強さがあった。この作品にも、1曲目のようにアブナイ音はあるが、それでも昔の作品ほどのアブナさではない。ジャケット・デザインのように、まるで星降る夜空の景色の様だ。全12曲、59分。全てが崩壊中、或いは、負荷が少しでも掛かれば忽ち人間社会の悪いもの全

ケミカル・ブラザーズ「BROTHER'SGONNAWORKITOUT」（1998年）という作品。好き嫌いの極端に分かれるような作風の気がするが、私は昔から大好きである。小気味良いビートが終始鳴り続けるから、何かの作業しながらでも作業の影響はない。寧ろ、何も聴かないよりも捗る。最近こそパッとしないケミカル・ブラザーズのお二人だが、当時の彼らは、音楽に対するエネルギーや熱量が凄かった。秀逸な作品が次々と発表され、頭脳も才能もこちらが幾分心配になるほど、バンバン冴えまくっていたねぇ。

「WideOpen」

ピザが食べたくなったらここ！というお店は？▼本日限定！ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう今日はピザの日か～ピザは大好きだけど…ほとんどピザ屋のデリバリーはしない…(T_T)高すぎる…(T_T)でも…ピザチェーンで好きなところ１つ挙げると…ピザハットかな…基本…ピザは、スーパーのチルド物でそれだけだどチーズも具も少ないから別に買ったハムやら、サラミ…チーズを乗せて…それでもピザ屋より全然安いしね今はナポリピッツァ…とか言って…小洒落たピザが増えたけど…サラ

ケミカル・ブラザーズ「LIFEISSWEET」（1995年）というシングル盤。トラック4つで合計25分という内容。トラック3つは「LIFEISSWEET」という曲の3つのバージョン（原曲とは全然違う）、4つ目は「LEAVEHOME」である。特別に素晴らしい曲ではないのだが、何故か持っているこのシングル盤。大好きなケミカル・ブラザーズだからこそ、集められるものは出来るだけ持っていたい。至極当たり前のことだが、人間が譬え一人でも嘘を吐くことで、大なり小なり、世界に矛盾というもの

ケミカル・ブラザーズ「PUSHTHEBUTTON」（2005年）という作品。ケミカル・ブラザーズの5thアルバムとなるのがこの作品だ。前作（4th）アルバムまでのケミカル作品と比べ、随分と気が抜けちゃったと当時、このアルバムを聴いて残念に思ったことをしっかりと覚えている。一番最初の音から、気が抜けていると感じた。鬼気迫る程の緊張感がないと思った。今、改めて聴いてみると、当時のその残念な気持ちは分からなくもないが、それとはちょっと違うとも思えた。音楽とはその時代によって、または、自分の変

ケミカル・ブラザーズ「Music:Response」というミニアルバムを聴いた。今はもう、このケミカル・ブラザーズのような緊迫感のある音は古い、と感じるようになった。まるで厳しくて寒い冬を越え、強い陽射しの照り付けのピークも越え、最近はどこか穏やかな天候に恵まれている。今の状況では緊迫感は余りないのであり、多くの人々の心中には、このところ、どこかホッとした気持ちが生まれてきている気がする。このミニアルバムの発表された2000年頃は全くそうではなかった。ピリピリとした緊張の下、頭の中は整

９７年の曲特集、どんどん進めて参ります。本日は、マンチェスター出身のエレクトリカル・デュオ、ザ・ケミカル・ブラザーズの登場です。８９年に結成され、９５年にアルバム・デビュー。激しいビートを叩き出すエレクトリカル・サウンドで、当時、ドラムン・ベースの代表選手と言われていました。９７年に２ndアルバムを発表。私も、その激しいビートに魅せられてアルバムをゲット。ＵＫチャートでも１位に輝きました。そのアルバムから、シングル・カットされたこの曲。オアシスのノエル・ギャラガー

ザ・ビートルズの影響を受けた古今東西老若男女のアーティストを集めた、日本編集のコンピレーション・アルバムの第２弾。先日ディスク１をご紹介しましたので、今回はディスク２を一気に取り上げて行きたいと思います。PowertothePop2２１年編集第１弾は、ディスク１と２で年代をはっきり分けておりましたが、この第２弾は年代にとらわれず曲順が編集されております。さっそくご紹介して参りましょう。①TheMolefromtheMinistry/TheDukesofStra

ケミカル・ブラザーズ「DIGYOUROWNHOLE」（1997年）という作品。長きキャリアの彼らの、間違いなく代表作だと思う。「ブォ～ン」という重厚な音から始まる。アンダーワールド共にこのテクノというジャンルで鎬を削った。どの曲もどちらかというと暗いが、アンダーワールドよりかはポップでデジタル、論理的である。真剣な思いが音となっている。1997年の発売だから、一つの世紀末の音として聴くと世のどん詰まりが分かるのではないか。今も世の中は、20年プラス数年前の世紀末と同じように、雰囲気が行き詰

テクノ界屈指のヒットメーカー、ケミカル・ブラザーズのベスト盤です。ミュージック：レスポンス♪レット・フォーエヴァー・ビー♪ヘイ・ボーイ、ヘイ・ガール♪

⒈TheChemicalBrothers-TheDarknessThatYouFear⑴私のダンス/エレクトロニック・ミュージック成分の基礎を構成している、ケミカル・ブラザーズの2年ぶりの新作。TheAvalanches『SinceILeftYou』やMoby『NaturalBlues』風のボーカル加工で、終盤、光が見え、深い闇から抜けだすところで終わる印象の楽曲ですね。毎回、芸術寄りの難解な時間があって、今作では2:07～2:45の部分です。直

ケミカル・ブラザーズの通算７枚目のオリジナル・アルバム「時空の彼方へ」です。今や配信の時代となって、ますます輸入盤と国内盤の区別もなくなりましたが、このアルバムは少々値段が高くても日本盤を買うべきだと思います。それは佐藤譲氏の解説を手に入れるためです。私の手元にあるオリジナル盤には２０１０年４月に書かれた佐藤氏のライナーノーツが付けられており、これが驚愕の内容です。ＣＤブックレットとは言え、１１ページに及ぶ丁寧な解説は必要にして十分な見事なものです。中でも７ページにも及ぶケミカル・ブラ

なんやかんや言っても、テクノ・シーンを引っ張ってきたのはケミカル・ブラザーズです。そんな彼らの２年ぶりの新作が「ウィー・アー・ザ・ナイト」です。「『王者』再び。」のキャッチコピーはだてではありません。「果たして今回も君はついてこれるか？」。頼もしい。ケミカル・ブラザーズもすでにデビューして１０年以上を経過して大御所とみなされるようになっており、貫禄すら漂います。このアルバムも２作目から５作連続となる全英１位を獲得してますます意気盛んです。ついでにグラミー賞まで受賞しました。彼らの音楽ス

ケミカル・ブラザーズ「BROTHERHOOD」（2008年）という名のベスト盤。2008年までのアルバムの良い曲が集められているが、ファンとしてはあの曲は？という風に疑問符が浮かぶ。全部の曲が自分のお気に入りだとは限る訳がない。当然といえば当然だが、しかしケミカルのベスト盤なんてものは、企画自体が無理と言えるかもしれない。殆どのオリジナル・アルバムが、はっきりとしたコンセプトを持っている気がするからだ。だから部分的に曲として切り取り、バラバラにしてベスト盤に集約したって、聴いた時の感動は元々より

トム・ローランズ(TomRowlands/1971年1月11日～)は、イギリス出身のミュージシャン。1971年、トムはロンドンのキングストンで生まれる。1989年、マンチェスター大学でトム・ローランズは、同じ歴史を学ぶサウスロンドン出身のエド・シモンズ(EdSimons/1970年6月9日～)と知り合う。ともに音楽好きで、特にヒップホップという共通項があった彼らは後に音楽ユニットを結成する。1992年、トムとエドの二人はダスト・ブラザーズ(TheDustBrothers)名義

「Go」

ケミカル・ブラザーズの1stアルバムである「EXITPLANETDUST」（1995年）という作品。曲のどれもこれもレベルが高いし、作品全体の出来もいいので、通して聴いても聴き飽きない。彼らの作る最近の新しい作品こそ、聴いていてちょっと飽きてしまうこともあるのだが、「EXITPLANETDUST」や次の「DIGYOUROWNHOLE」など、1stと2ndアルバムは、本当に秀逸作品だと私は思っている。ケミカル・ブラザーズのように、音楽家や小説家、総じて芸術家というのは、デヴュー頃の

良曲が非常に多い、ケミカル・ブラザーズ。楽曲単位ではなく、(コンセプト・)アルバムとして見ますと、7thアルバム『Further』と並んで好きな作品が4th『ComeWithUs』です。最近、すっかりランニングのお供になっています。⒈Track1『ComeWithUs』広大な宇宙に放り出されたような感覚の、壮大なオープニング曲。「これから何が始まるのだろう！？」一曲目はリスナーに期待感・ワクワクを抱かせる必要がある非常に重要なポジションで、その

DigYourOwnHole/TheChemicalBrothersDigYourOwnHole-Wikipediaen.wikipedia.orgケミカル・ブラザーズ-Wikipediaja.wikipedia.org昨日たまたまGUさんに行ったらケミカル・ブラザーズのグラフィックTシャツが値下げしてて1着390円(税抜)だったので色/デザイン違いで4着も買っちゃったんですよ(笑)グラフィックT(半袖)GreatestHits7で、今日はケミカル・ブラザ

ケミカル・ブラザーズ「Surrender」（1999年）というCDを聴いている。非常によく出来た作品で、最初の曲から最後の曲まで通し、緊迫感、緊張感のようなものが音に、常に漂っている感じがする。昔よく聴いた盤であり、今でも変わらず聴くことのある、大好きな作品だ。ケミカル・ブラザーズは凄い。読書については、今も、楽しく進めている最中である。その読むペースは、比較的だが安定してきた。早過ぎもせず、大して遅くもなく。ただ…今読んでいる本が、余り面白くない…。戸部田誠「1989年のテレビっ

恒例の洋楽タイトル特集です。今月はタイトルの原題に「Man、Boy」が入った曲です。条件の詳細は最初の記事を参照してくださいhttps://ameblo.jp/oldies-everyday/entry-12602971333.htmlリクエストの受付は終了していますので、コメ欄は閉じています。あこーみくさんのよく聴いた曲レーナード・スキナード-シンプル・マン1973年、デビューアルバム『PronouncedLeh-nerdSkin-nerd（レーナード・スキナー

⒈あつまれどうぶつの森ここ一ヶ月、自宅で過ごす時間の多くを占めている作品。(甘い物とお酒の時間も、ついでに体重も若干？増えていますが…)どうぶつの森を遊んでいる間、世の中の出来事をすっかり忘れるほど夢中になる私が居て、良い癒しになっています。※思いの外、記事のボリュームが増したため、以下に移しました。あつまれどうぶつの森⒉ゼノブレイド(5月29日発売)⑴ドラゴンクエストやファイナルファンタジーに代表される、所謂J・RPGと呼ばれるジャンル。その