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エドワード・ヤン監督、観客に独特な驚きを見せてくれて、今でも根強いファンがいるのも納得できます。もしかすると今回はネタバレの感想になってしまうかもしれません。夕方の桜坂劇場で観て来ました。梅雨に入ったばかりの沖縄のまとわりつくような空気感が、この映画の舞台の台北を思わせました。主人公はチンピラみたいな4人の少年たち、怖いもの知らずで、自分たちのルールで生きている。父の借金のためにヤクザに追われるレッドフィッシュ。父が借金苦は愛人だったアンジェラのせいと聞かされたことや、ヤクザがレッドフィ
アジア映画にも偉大な映画監督は多い。「童年往時」のホウ・シャオシェンや「紅いコーリャン」のチャン・イーモウ、「長江哀歌」のジャ・ジャンクー、「花様年華」のウォン・カーウァイ等、まだまだ。そんな中でも、特別な存在として未だ語られるのは、台湾のエドワード・ヤン監督。18年前に59歳で亡くなった。僅か7本の映画を残して。彼の映画は、繰り返し映画館で上映される。「カップルズ」が現在、リバイバル公開中だ。「恐怖分子」や「クーリンチェ少年殺人事件」で時代を切り取り、強烈な印象を残した。今も若
『牯嶺街少年殺人事件』台湾映画『牯嶺街少年殺人事件(クーリンチェ少年殺人事件)』の中のスラングシリーズ、第8弾。屌、太保、泡密斯、哈拉、鎯、馬西、蹺頭に続く今回のスラングはこれ↓凱子(kǎizi)➡️金ヅルワルの出てくる映画やドラマで頻出の外省人系スラング。「吃〜凱子」の形だと「〜から金を巻き上げる、カツアゲする」という意味になり、映画の中ではそっちの方で出てくる。例えば飛機くん(ヒコウキ)が自分ちの店まで押しかけてきた不良たちに向かって言うセリフ(訳はたまり)。幹什麼?吃我凱子啊?
好きです!!理由はさまざま。統治に人を得た歴史故か親日感情が豊か中華文明の正統な後継者(正統漢字を国語としまた台北故宮の存在、、、三種の神器の保持みたいな)軽めのエスニック感な料理がお好みなんちゃって、台灣ニューウェーブ映画へのレスペクトクーリンチェ少年殺人事件『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』予告編『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』2017年3月11日公開©1991Kailidoscope公式サイト:http://www.bitters.co.jp/abrighter
こんばんは、年始からいきなり風邪をひいて、少しこじらせてしまい声が枯れていましたが、ようやく復活してきました、風邪がかなり流行っているみたいですね、ほんとに寒い毎日ですが、お元気ですか昨年末だったか、シネマテーク名古屋さんの後継となるミニシアター「ナゴヤキネマ・ノイ」さんの発足が発表されて、わーいとただただ嬉しい限りです、映画館のある街っていい、ふらっと映画を観た後に、街の雑踏はいつもと変わらないことにほっとしたりなんかして、でも、その映画を観て何かを感
こんにちは~実は映画館ネトフリに続いて3回目の視聴となるクーリンチェ少年殺人事件1回目と2回目は、1960年初めの台湾の状況がまったくわかっていなかったこともあり、❓❓❓…何がわからないって、まず、「台湾の状況」云々以前に制服姿の子どもたちの見分けがつかない…ワルグループの区別がつかない、どっちが味方で、どっちが誰のグループに入ってるのかさっぱりわからない…人の名前がわからない、特にあだ名で呼ばれている人が何なのかわからない…などなど、❓❓❓で、映画のテーマどころか、周
本作でスクリーンデビューしたチャン・チェン主演台湾で初の未成年による殺人事件発生にあたり少年の心が徐々に蝕まれていく過程を中心に描いた人間ドラマ小津安二郎監督を彷彿とさせる撮影技法は目を引くし少年を取り巻く環境等を丁寧に描かれており見応えはあるものの236分という長すぎる尺がネック
『牯嶺街少年殺人事件』第28回金馬奨で最優秀作品賞を受賞。第4回東京国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門審査員特別賞、国際批評家連盟賞受賞。1995年には、イギリスのBBCによる「21世紀に残したい映画100本」に選出。2015年には釜山国際映画祭のアジア映画ベスト100の第8位(7位の間違い)に選出された。映画『牯嶺街少年殺人事件』(クーリンチェ)1959年の台北の中学生、張振(愛称シール)は、テストに落ちたため夜間学校に通うことを余儀なくされました。このことに、
映画「エドワード・ヤンの恋愛時代(4Kレストア版)」2023(令和5)年8月18日公開★★★★☆(オリジナルは1994年公開)(中国語:字幕翻訳樋口裕子)90年代前半の台北。「演劇は人気商売でチケットの売れ行きが人気投票と同じ」「不可解なのより大衆路線が一番」・・・売れっ子演出家のバーディは、べらべらまくしたててますが、彼は盗作疑惑をかけられていて、(パクった相手方の)作家の義妹であるモーリーの経営する会社にきてなんとかしてくれ!~と言ってるらしいです。
リバイバル上映の台湾映画「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」観てきました。Watched4-hour-longTaiwanesefilmEdwardYang's“ABrighterSummerDay”1991年の有名な台湾映画で、上映時間はなんと4時間です。1960年の台北の、夜間中学に通う少年たちのお話。名作と聞いていたけど、その長尺に怖くて手が出せませんでした。。しかしながら昨年、映画通のAV女優宍戸里帆さんが、「私のデビュー作はクーリンチェより長い」というツ
私の感情という見返りを求めて安心したいわけ?自分勝手だわ。私を変える?この社会と同じ何も変わらないのよ。レビューはこちら『牯嶺街少年殺人事件』原題:ABRIGHTERSUMMERDAY製作:1991年台湾監督:エドワード・ヤン脚本:エドワード・ヤンほか音楽:チャン・ホンダ出演:張震、楊靜恰、…ameblo.jp
ちょっと前に、次回は台湾の眷村(juàncūn)を舞台にした映画とドラマについて書く、とか言いつつ(過去記事)さんざん別の話、しとりました。鑑賞前はあまり知らなかった外省人の方の苦労、苦悩、壮絶な体験、過去、故郷への思い、台湾への思い…が少しは理解できたかな、という映画&ドラマの数々。私が見たのはまず、次の3つの映画。『小畢的故事』(1983)朱天文の小説を映画化したもので陳坤厚監督、侯孝賢の脚本。眷村で暮らす少年の成長物語だが、少年は後述の『牯嶺街少年殺人事件』や直木賞小説『流』(東山
日曜日。ていうか久し振りに昨日もお休みで連休...ていうか明日は3回目のワクチン接種が控えていて結局明後日まで休みを取っている...いいんだか、悪いんだか。まあともかく今日は日曜日...映画を。先日の挫折も含めて最近はとにかく逃げてばかりで、ますます自己嫌悪を引きずっていて、いろんな意味で仕事の忙しさを言い訳にすることも含めて、ありとあらゆることに対して不真面目に過ごしていた。という訳でせめてもの贖罪に、いや贖罪にはならないけれど、少し気合を入れて長尺映画に挑むことで
1991/188分/台湾監督:エドワード・ヤン出演:チャン・チェンリサ・ヤンチャン・クォチュー【配信】2021/7/12現在U-NEXT/見放題長い長いトンネルを抜けてパンッ!と弾けてしまったものは何?2人は社会の、時代の犠牲者?チャン・チェンの衝撃的デビュー作として映画史上に残る名作。無料トライアルをチェック↓?嶺街少年殺人事件U-NEXT
先日見た映画なんだろう。凄い不思議な感覚。現実っぽいのにすごく非現実で、起こっているのに起こっていないかのような。妙な違和感を感じる。でも実際の事件を元に作られているのだからそれは現実にあったわけで。すべての登場人物の感情が自分とは違う他者なんだと改めて感じる。若さゆえの理解しがたい難しい心の揺れ動く様があるのだろうか。すごく真人間に見えた小四の心の危うさと、小明の哀しい男性依存とでもいうのだろうか。不安であるから男性に身を預けるのに自分は自立しているのだ、自由だと叫ぶ様はなんだかど
台湾映画『牯嶺街少年殺人事件』(1991年台湾/監督:楊德昌(エドワード・ヤン/2017年デジタルリマスター版が公開/1961年台湾で実際に起きた少年による殺人事件をモチーフに、当時の台湾社会をリアルに描いた)では「眷村黑話」と呼ばれるスラングがたくさん使われている。たかがスラング、なのだがされどスラング。この映画におけるスラングーー「眷村黑話」は大きな意味を持っている。「眷村黑話」というのは50年代以降台湾の「眷村」を中心に流行したスラング。その多くは中国東北地方の言語、「土匪」と言われ
例えばハニーのセリフ。オリジナル版(1991)の字幕は你剛才的,都說完了?(もう話は終わったか)となっているのですが、実際にはハニーは「說」とは言っておらず「はーらー」と発音しています。これがデジタルリマスター版(2017)の字幕では発音通りに「哈啦(hālā)」となっています。他のスラングも軒並み同じような感じです。『牯嶺街少年殺人事件』は色々な意味で価値ある映画ですが、スラング(眷村黑話)の資料としてもものすごーく貴重な映画なのでありました。『台湾映画『牯嶺街少年殺人事件』の中のス
案の定「「白華の姫(白髪/白发)」は途中で飽きました……うん、想像してたこうなるの。どう見ても主角の二人に思い入れ無いし、かといって可哀相な容斉も何だか耐えるばかりでイライラするし…でも最後らへんのやっと容斉が容楽ととつかの間一緒に過ごせたところは良かった(といっても悲劇が待ち受けてるけど)。羅雲熙はわりと古装劇では似た役が続きましたねーーーで、やっと「月上重火」で堂々の主角を勝ち得たと。ってことで明日からは張震の「運命の桃花〜宸汐縁〜」が始まるわけですね。張震がこの手のドラマに出
おはようございます昨日は朝からお墓参りに出掛けましてブログを書くことが出来ませんでした訪ねて来てくださった方ごめんなさいねお元気ですかワタクシ今朝も元気でおりますご先祖さまに感謝数多の先人に深謝命の繋がりに多謝お墓参りは午前中のうちに行かないといけないよお昼過ぎるとふらふらぁ〜っとお墓から遊びに出ちゃって仏様が留守になっちゃうから知り合いのお年寄りから聴いたのです僕はこの手の話が大好きです生きているんだなぁと生きている人々の中で亡く
牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件(字幕版)Amazon(アマゾン)2,500円好きです!!理由はさまざま。統治に人を得た歴史故か親日感情が豊か中華文明の正統な後継者(正統漢字を国語としまた台北故宮の存在)軽めのエスニック感な料理がお好みなんちゃって、台灣ニューウェーブ映画へのレスペクトクーリンチェ少年殺人事件四半世紀ぶりの劇場公開だし、プロパテント問題からDVDは未発売四時間の長丁場に気力、体力が持つかどうか....いま、見逃せばあの世で、楊徳昌監督に合わせる顔がない。
ご存知のようにこの映画は、1961年台湾で実際に起きた事件をモチーフに作られている。事件の歴史的背景については、2017年3月映画上映時に発売されたパンフレットの中の解説(「緻密な闇の設計図を玩味する」三澤真美恵)が本当に詳しくて分かりやすい。日本の影、外省人と本省人、国共内戦の敗北と眷村、冷戦とアメリカの影、戒厳令と白色テロ。その時代を生きる少女たち、少年たち…。重要な要素が網羅され整理され分析され、映画パンフレットの中だけに収められているのなら本当に勿体ない力作。ただ、収入の安定した加害
1992年度の、キネマ旬報のベスト・テンを、振り返っています。チラシを引っ張り出しては、その作品のことを、あれやこれやと思い返して。記憶に残っている作品もあれば、ある場面くらいしか浮かんで来ない作品もあり。それでも、ベスト・テンに入っている作品に関しては、やはり、それぞれへの思いの強弱はあるにしても、記憶があります。新しいことが、記憶の中に、おさまっていかなくなりました。しかし、古い記憶は、かえって、こびりついて、離れないものらしいのです。で、1992年度の、キネマ旬報、外国映画ベス
台湾映画『牯嶺街少年殺人事件(クーリンチェ少年殺人事件)』。Netflixにあるのを知ってまたまた鑑賞。何度見ても飽きません。4時間でも飽きません。これはもう、本当に傑作。映画の中に出てくる超マニアックなスラングシリーズ。今いったん休憩中ですがいずれ再開したいと思っとります。とりあえずここまでの記事をまとめてみました。屌123⇨イケてる太保■⇨不良泡密斯■⇨ナンパする哈拉■⇨しゃべる鎯■⇨カネ馬西■⇨フラフラ蹺頭■⇨ずらかる凱子■⇨金づる嗑爛飯■⇨ボコボコにする擋■⇨
すっかりNetflixの回しもんみたいになってますが、違うんすよー。1銭も金もらってませんからねー。台湾映画の傑作!私があらゆる版(①1991年中国語字幕版②1992年日本語字幕版③2016年デジタルリマスター版英語字幕④2017年デジタルリマスター版中国語字幕⑤デジタルリマスター版日本語字幕劇場/DVD)の作品を見てセリフもほぼコンプリート(上海語以外)した、あの『牯嶺街少年殺人事件(クーリンチェ少年殺人事件)』が!Netflixにあったなんて!
新型コロナウイルス蔓延に伴う緊急企画。「アマゾンプライムビデオの会員見放題で見つけた、ワタクシがチェックし損ねた映画な話」。第6弾は「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件(4Kレストア・デジタルリマスター版)」。この作品は、ホウ・シャオシェンと並ぶ、90年代”台湾ニューウェーブ”を代表する台湾人監督、エドワード・ヤン(1947-2007)の名を広めた青春群像劇で、あらゆる権利の関係上、長らくソフト化されていなかったが、この映画に惚れ込んだ世界的名匠、マーティン・スコセッシが音頭をとり、
ご訪問ありがとうございます。7都府県対象の緊急事態宣言発令が4月7日。翌日4月8日から落合ハーブ園東京仙川店は臨時休業しています。強要ではない自粛要請ですが自主的に閉めました。仙川店のハーブボールワークショップは今月は休止。三島本店のカモミール摘みイベントも一旦中止しました。これから満開になるカモミール毎年楽しみにしてくださっているお客様が多く5月以降に開催できるような状況になれば、、と願っています。昨年の画像摘んだばかりのカモミールとカレンデュラを使った贅
洋画専門放送「スターチャンネル」を視聴。スコッチウイスキーを僅かずつ口に含みながら不滅の名作から最新作まで自宅で静かに鑑賞にいそしむ。印象に残った2作品「ウオーリアー」(2011)総合格闘技の大会に挑戦する兄弟を熱演したスポーツドラマ。対照的な境遇にある兄弟とトレーナーを務める父親の愛憎入り混じった家族のドラマが、アメリカ社会の厳しい現実を交えて展開される、見ごたえある骨太の作品。クライマックスで流れる挿入歌で男泣き必須。「クーリンチェ少年殺人事件」(1991)14歳
(鑑賞:201912・17NetFlixにて)監督:エドワード・ヤン出演:チャン・チェン、リサ・ワン、ワン・チーザン、他青春の良さ、危うさ、全て凝縮「恐怖分子」などの台湾の名匠エドワード・ヤンが手がけた青春群像劇。中学生の小四は学校では不良グループのメンバーと仲良くなったり、多感な時期を過ごしていたが、ある日、不良グループのボス・ハニーの彼女だという小明に恋をして・・・。4時間に迫るという長さの大作。淡々と進んではいくため、確かに長い。が、映画としては繊細な恋模様、人気ミュージシャ