クラシック音楽の最初期といえば、誰でもすぐにモーツァルト、ハイドンといったいわゆるウィーン古典派の音楽家たちが念頭に浮かびます。彼らが活躍したのは18世紀後半から19世紀初めで、後期バロックの著名な音楽家たち(例えば1685年生まれの父バッハ、ヘンデル、スカルラッティなど)の活動期とちょうど入れ替わる感じになることもあり、音楽史的にはこれで話が済んでしまうと錯覚しがちです。が、当然この中間期に活躍した音楽家も数多くいたはずで、表題の本に取り上げられたフリーデマン、エマニュエル、フリードリヒ、クリ