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おもしろいことがありました。以前放映された川栄李奈ちゃん主演の『となりのナースエイド』というTVドラマが好きで、原作者である知念実希人さんを最近になってネット検索したときのこと。「知念って、沖縄の人かな?我が家のかかりつけ医(東京在住中の)も同じ知念先生だったけど・・・」そんなことを思いながら、経歴を見ていくと、彼は慈恵医大出のドクターで作家とあり。お父さまもドクターとあって、顔写真がかかりつけの知念先生が開業したての若いころにそっくり。「えー?先生の息子さん?」や
今年の「歌会始」の歌に選ばれた中に、宮崎県延岡市の16歳高校生、森山文結(ふゆ)さんの歌があって話題になりました。今年のお題は「夢」。毎年お題が出されて、それを歌の中に用いて詠むのがきまり。16000首あまりの応募があった中から選ばれた森山さんの歌は、ペンだこにうすく墨汁染み込ませ掠れた夢といふ字を見てる「歌会始」は、今時にしては応募方法が古風で、半紙に筆書き。私も筆を生業としている者として毎年応募だけはしています。半紙をヨコ半分に折ってタテ書き。右側にお題と自
戦後、「書」も西洋アートと肩を並べようと、書家たちが情熱を燃やした時期がありました。日展に「書」が第五科として参加したのが昭和28年。そのころは「書」も芸術(アート)だというのでさまざまな試みがなされました。同じころ篠田桃紅さんも、全盛期を迎えたアメリカ抽象表現主義の活動と相まって、ニューヨークで出品されたり書芸術の海外展開に貢献されていました。桃紅さんは独自の世界を築かれましたが、その肩書きはある時期から美術家。ここに複雑な思いを抱きます。「書」は芸術(アート)足りえなか
最近、NHKの朝ドラの再放送がお昼の時間に定着してしまいましたね。今は『カムカムエヴリバディ』。上白石萌音さん演ずる最初のヒロイン安子が生きた岡山を舞台にしてドラマが始まります。岡山は江戸時代の綿の栽培に始まり、その綿を用いる小倉織や真田紐づくりが発達し、繊維産業盛んな土地として知られるようになったと言われます。明治、大正時代にかけては、足袋や学生服、軍服を生産する産地となり、安子の嫁ぎ先もそうした繊維業を営む大家でありました。とりわけ昨今では、倉敷市児島地区はデニム、
3月5日からSho・p展こと、清水恵の教室展が始まります。ここ数年、会員みんなで和紙作家・坂本直昭さんの和紙を作品マットに使わせていただいております。坂本さんの創作和紙は魅力溢れる芸術和紙。何が一番の魅力?って、坂本さんの和紙を使うと作品の魅力が倍増すること。それで、「ああ、また坂本さんに助けてもらった」という結果になりつつも満足がいく。これは坂本さんの和紙を使うさまざまな作家さんが皆さんおっしゃること。とりわけ書作品にはよく似合いますよ。新潟、北海道、高知と何カ所も工
アメリカ、トランプ大統領のサインには毎回驚きを隠せませんねえ。折れ線グラフか?と思うほど直線的で筆線も図太く、筆圧も異常に強そう。トランプさんの性情そのもですよね。自己主張が強く、信念は強固。物事を直球で進め、あくまでも自分のやり方を貫く。言うなれば人を気にしない行動派タイプ。目立ちたいのでしょうねえ。あのペンはどう見てもフェルトペン。万年筆じゃあ、ああは書けませんよ。あれだけの強い直線を連続で書き出すにはペンを紙に対して垂直に近い角度で当てないと無理ですもの。しかも
祝日でお休みというだけの本日、2月11日?毎年思うのですけれど「建国記念日」って何?ということで今年は調べてみましたよ。そうしましたら、日本の初代天皇の神武天皇が即位した日として定められた祝日なのだそうでした。「エエー?神武天皇って紀元前のはず」その即位日は紀元前660年2月11日。戦前はたしか「紀元節」って言われていましたよ。戦前、戦中派の祖母や母がそう言っていたのをふと思い出しました。まあ、日本は『古事記』に書かれてありますように神さまによって造られた国ということ
今年の大河ドラマはいかがでしょう?「べらぼうめ」という主人公、蔦重の「べらんめえ」口調があのタイトル文字と上手くイメージが被っておもしろい。「書(筆文字)」は音を映し出す芸術であることが証された気がします。まあ、言葉の「音(声)」と文字の一体感を唱えたのは古く平安時代の空海さんでしたけど。タイトルの「べらぼう」の書き手は、書家の石川九楊さん。こんなコメントが公表されて。「『べらぼ』まではすんなり書けたが、『う』は発音すると『お』に近い音なので、『う』と口をすぼめて終わりた
昨年末の「紅白歌合戦」、西田敏行さんを追悼する趣向があったのですね。先日、話題になった場面を振り返る番組で初めて知りました。生前西田さんが親交の深かった4人のタレントさんが「もしもピアノが弾けたなら」をみんなで歌うという企画でした。その4人は松崎しげるさん、武田鉄矢さん、田中健さん、それに竹下景子さん。竹下さんは和服姿での登場。その帯の趣向が実に素敵でした。帯に「偲」の一文字が墨で書かれて染められたデザイン。後ろのお太鼓の部分に大きく、前にもちょっと小ぶりに、墨色が瑞々し
ここ1週間ぐらいユーキャンのテレビCMをやたらと目にして。さらに一昨日には、詳しくは明日の朝刊で!と言うので、早速、昨日チェック。ありましたよ、保存版でユーキャンの広告折り込みが新聞大の裏表2ページで。ビックリです!「ペン字で楽らく脳トレーニング」っていうどでかい見出し!CMで嫌というほど目にした「なぞり書きで脳トレ」です。「ペン字脳トレ」の名のもとに、万年筆、ボールペン、筆ペンの3種あり。書く題材も日本の名作文学や昔懐かしい抒情歌です。今や認知症患者は全国で675万人
成人の日は華やかでいいものですね!そう思っていましたら12日、名護市出身の成人を迎える若者たちが市内、神ヶ森の山の斜面に「華」の文字を点灯し、成人を祝っているのをニュースで目にしました。毎年20才の若者が有志で実行委員を結成し、その年の漢字を決め、電球の設置や山の草刈りなど3週間前から準備をするそうです。縦横50メートル120個の電球の設置はなかなかたいへんだろうと思いますが、生涯のいい記念になりますよねえ。今年の「華」は世界の未来が華やかになるようにという願いから選ばれ
本年もよろしゅうお願い申しあげます。皆さま書き初めはなさいましたでしょうか?書き初めなどもう忘れられた日本かと思いきや、テレビのお正月番組ではけっこうネタにされていたのでちょっとびっくり。道で一般人をつかまえては、路上ライブさながら今年の抱負など筆で書いてもらったり、電話ボックスほどの書き初め用の小屋を作り、そこを通りかかった人に自由に書き初めをしてもらうなどというのもありましたよ。やっぱり筆で「書く」ことが人の心に直結する行為であると無意識のうちに認識している私たち日本
先月末、奈良・平城京跡を散策。そこで遣唐使船の実物大模型に初めて乗船しました。こんな船で大海原を渡るのかと思うと恐怖以外の何物でもなく。渡唐を命じられても逃げてしまった人が多かったというのも実に納得。それでも空海は自ら手を上げて留学生(るがくしょう)として乗船するに至ります。が、国から命じられたわけでもなく渡唐費用はほとんど自前。知り合い縁者から資金協力を得てやっとの思いで乗船します。つまり空海はクラウドファンディングの元祖。「自分に投資すれば、将来必ずやあなたにメリットが
「今年の漢字」はまたまた「金」でしたね!今回で5回目。それでも揮毫者である京都・清水寺の貫首、森清範さん曰く「字典によれば、まだまだ書き方はいろいろありますから、また『金』の年があってもだいじょうぶ」。実は揮毫に当たっては、揮毫する15分前に「今年の漢字」が漢字検定協会の人から森貫首に伝えられ、森貫首は15分間別室で書き方を考案されるのですとか。何しろ「今年の漢字」は一般公募で決まるのですから、ギリギリまでわからないのですよ。そうしていざ揮毫となりますと、森貫首の左脇で
江戸東京きらりプロジェクトの一環で、東京をテーマにした作品を手がけました。太宰治の作品『東京八景』をまねて、私なりの「東京八景」をセレクトし、「彩象」というオリジナルスタイルで制作を試みました。色彩を用いて彩りのある作品への挑戦です。その私の「東京八景」は、「皇居」「神宮前」「隅田川」「雷門」「絵画館前銀杏」「千鳥ヶ淵桜」「銀座夜」「東京からの富士」の八景。風景の記憶として残る象(かたち)の表出です。抽象画に転向したの?って言わないでくださいね。これまでも文字を素材にした
「昔は万年筆のことをイズミフデと言っていたものだ」という1文に出会いました。作家・津村節子の『風花の街から』という随筆の中。津村の祖母がそう話してくれたというから、ずいぶん古い話です。だって、今じゃあ津村節子という作家の存在すらもうかなり遠い気がしますから。津村は昭和3年の生まれ。つまり私の親の世代です。その祖母と言えば、明治初めの人でしょう?西洋からファウンティンペンの名称で日本に上陸したころの話ということに。なるほど「ファウンティン」は「泉」ですからほぼ直訳です。
日日の生活体験や情報を手帳などに記録するライフログが流行りとか。そのときの気持ちもいっしょに記録して自分だけのオリジナル性を高めるのが楽しみどころだそうです。さらに、その楽しみをバージョンアップさせる「お姫さま手帳」というのもあるそうで。書店や文具店で販売されているはずが、人気があってなかなか手に入らないのですとか?パールピンクの表紙で帯にお姫さまの絵が描かれてあって、中身もカラフル。執事が登場してお姫さまにかしずくという設定です。もちろん主人公は「私」というお姫さま。「
郵便料金改定で新しいデザインの切手がお目見えしたこともあってでしょうか、今村翔吾さんが1円切手に何が描かれているか?という書き出しで新聞に文章書かれてました。何が?って、とんと思い出せない私でしたが、描かれているのは郵便の父・前島密(ひそか)でした。今村さんは前島密がお好きだそうで、文芸賞の投稿の際には、切手を必ず1円多く貼って郵送したのですとか。それがマイルールですとか。わかりますよ、公募で投稿するとき、ジンクスを作りたくなるその気持ち。あの時これで上手く行ったから、とか
平野啓一郎さんの小説『本心』が映画公開されましたね。平野ファンのわたしとしては嬉しいですけど、たぶん観ないと思います。平野さんは感性を論理化できる特異な作家だと思っているので、映像化されてしまうとそれが全部消えてしまう気がして。たぶん観には行きません。でも、主役の池松壮亮クンはずいぶん話題になっていますよね。個性的な俳優さんですし、『本心』の配役としてピッタリだと思います。平野ワールドを壊されなくてすむと思って。(笑)先日も「ララLife」というテレビ番組で、池松クンが
つい先日のこと、聖書の言葉を書いた書展にたまたま出会い、そうした書道があることを初めて知りました。聖書の言葉を筆で書く書道を「聖句書道」と称し、そういった書の世界が存在するのだそうです。創始は40年ほど前ですとか。大阪の佐藤望雲さんという牧師さんが最初に始められたものだそうです。牧師という聖職につきながら、一流書家に師事し、書を本格的に学ばれての聖句と書道のコラボレーションということのようです。こうした聖句、法語や禅語を書することで自身の心を見つめ直すための筆の効果は絶大
注目の衆院選、波乱含みの結果となりました。いつも思うのですけど、候補者の選挙事務所には「必勝」と書かれたポスターが所狭しと貼られていて、まるで戦地に赴く武将を鼓舞するかのよう。しかもその「必勝」文字の書体や書きぶりもさまざま。聞けば、その「必勝」ポスターは「為書き」と称され、候補者を激励するために贈られるものですとか。そもそも「為書き」は、書画の落款(書画完成時の署名、押印)に添えて「誰のために、何のために」書いたのかを付記すること。その「誰のために、何のために」の部分を特
早いもので、今年も喪中ハガキが届く季節になりました。手書きの減少傾向から、年賀状をやめる人も続出する昨今。そのせいか、喪中ハガキも少なくなった気もします。そう思っていた矢先、ペットの喪中ハガキを送る人がいるという話を耳に。それはこんな話でした。親友から喪中ハガキが届いたAさん、「もしや、親友のご両親のどちらかが亡くなられたのでは?」とビックリして電話をしたところ、ペットの犬が亡くなったとのこと。その親友の非常識さに「もっと社会性を身につけたら・・・」のひと言で電話を切った
雑誌「通販生活」9、10月号で、「なぞり書き日本国憲法」という特集が組まれていて。「各文をペンでなぞって脳をきたえましょう」というキャッチフレーズ。ちょっとビックリ。「なんで、日本国憲法かいな?」と、奇妙に思いながら書店でページをめくり。すると、どうやら以前に「通販生活」で、憲法の条文の人気投票をしたところ、1位が9条「戦争放棄」2位が11条「基本的人権」3位が「前文」だったことによる流れらしい。「でもなあ、どの条文が好き?って聞かれても、私、答えられないかも・・・」そ
大泉洋ちゃんがMCを務める「SONGS」という番組でドリカムことDREAMSCOMETRUEの話をじっくり視聴しました。今年結成35周年なのだそうでビックリ!吉田美和ちゃんは北海道池田町出身の十勝っ子なのだそうですけど、なるほど広い土地に生まれると声もあんなふうに伸び伸びするのかなあ・・・、とつくづく思いました。幼いころから歌を歌うことだけを考えていたと楽しそうに語る美和ちゃん。そしてこれから先、あと40年先ぐらいまでは歌いつづけたいとの言葉に、相方の中村正人さんは、
つい先日のこと、久しぶりにNHK・Eテレで「短歌」の講座番組を見ました。大河ドラマ「光る君へ」とのコラボで、タイトル文字やドラマ内の書を監修・指導担当されている根本知先生がご出演でした。短歌指導は俵万智さん、MCはヒコロヒー。まずヒコロヒーの「私は字がきたないと言われていて」のひと言から番組がスタートし、俵さんの短歌指導を交えながら、根本先生がサラサラと仮名文字を書かれたりの充実感。まあ、短歌の番組ですから、根本先生もご自身が詠まれた短歌を披露されていました。紳士的な雰
「ザワつく!金曜日」ご覧になりましたか?ちさ子さんへの誕生日プレゼント対決というおもしろ企画で思わず見続けてしまいました。司会を勤めるサバンナの高橋を含め、一茂、良純の3人の男性が1万円の約束で、ちさ子さんへのプレゼントを用意。「えー?みんな用意してくれてるの?」と驚きを隠せぬちさ子さん。サバンナの高橋は「九谷焼のドラえもん豆皿セット」、良純は「肥後象嵌(ぞうがん)のゴルフマーカー」、そして一茂は「金(かね?きん?」という文字を書いた「一字書」でした。タテ100㎝ヨコ7
NHK大河ドラマ「光る君へ」。いよいよ紫式部の宮仕えが始まり、『源氏物語』も本格的に始動しそうな感じですね。ですが、あのとてつもなく膨大な『源氏物語』を書き上げるには紙も大量に必要。当時は紙が貴重品で高価なものでしたから、それを提供してくれる人がいない限り長編文学は成り立ちません。たとえば『枕草子』は、藤原伊周(これちか)が妹の中宮定子に献上した紙が清少納言に下げ渡され、それによって成立したと言われています。『源氏物語』の場合、藤原道長が紫式部に紙を提供したと考えるのが妥
毎日の食事どうしてますか?365日、「今日はご飯食べなくていい」っていう日はありませんから悩ましい・・・。そう思ってましたら、見つけましたよ!これ見たら気が楽になって。それは土井善晴さんの『一汁一菜でよいという提案』という本。「一汁一菜」というのは「ご飯と味噌汁」。今の日本人はいろんなもの食べ過ぎです。朝は洋食、昼は和食、夜は中華みたいな?欧米人の食事からしたら異常かも?です。土井さん曰く「日本人の基本にもどれば、気が楽になるよ」と。ただし、具沢山味噌汁が土井さんのおすす
夏休みの時期になると思い出されること。小学生のころ、午前中の涼しい時間帯に家の中でいちばん風がよく通る玄関先に座卓を置いて書の練習をしたこと。そうしていれば、親の手前、夏休みでダラダラしていると思われずにすんだから。(笑)決して書が好きだからではありませんよ。書の道を歩んでいる人の多くからは「書が好きでたまらない」という言葉をよく耳にしますけど、「私はあんまり好きじゃないなあ」と、いつもひとり心の中で呟きます。小学生のころはデザイナーになりたかった、高校から大学のころは古
最近、電車に乗って思うこと。「車内の広告が少なくなったなあ」と。昔は電車に乗ると、いろんな広告があって、それを見るのがけっこうおもしろかったのに。「宣伝意欲の喪失?」と、思いきや、電車に乗っても見るのはスマホばかりで、他のものを目にする気がまったくない人々の現象に伴っての広告減少でありますとか。「さもあらん、ですわあ」それでも、ときどき目を引くのは出版物の広告。つい昨日も乗りこんだ半蔵門線で、『運』という文字に目が吸い寄せられましたよ。ドンキホーテの社長の西田隆夫氏の『運