ガマク

12月13日（土曜日）に千葉稽古会がありました。前回の11月29日（土曜日）の千葉稽古会の「南風的解釈」の話をしたら、正しい解釈であったということなので、読者諸兄はご安心ください。「江戸時代の沖縄空手」の身体操作のエネルギーは全て、「筋肉」と「筋肉の付け根(スジ)」を「抜く」「張る」「通す」ことで創出されます。要するに「伸ばす」練習をすることで、それを一瞬で操作できるようになればよろしい。全て張る。上半身も下半身も、前腕も上腕も、足底も足の甲も、手の内も手の甲も、全

12月13日（土曜日）に千葉稽古会がありました。前回の11月29日（土曜日）の千葉稽古会の「南風的解釈」の話をしたら、正しい解釈であったということなので、読者諸兄はご安心ください。前回のエス隊長語録の続編です。「全て筋ヌキ」「全て筋張り」「全て筋通し」です。これは「伸ばす」と同じ意味で使用しています。イメージ的に、「筋ヌキ」や「筋伸ばし」はゆっくりで、「筋張り」や「筋通し」は一瞬的で、早く速い感覚ですね。「筋張り」や「筋通し」は、身体の各部位で創出したエネルギーを、通すことで

12月13日（土曜日）に千葉稽古会がありました。前回の11月29日（土曜日）の千葉稽古会の「南風的解釈」の話をしたら、正しい解釈であったということなので、読者諸兄はご安心ください。今回のエス隊長語録も盛沢山でした。まとまるか、分割するかは、話の展開次第です。今回は「全て筋ヌキ」です。江戸時代の沖縄空手では、準備運動に「筋ヌキ」を行います。カラテ家まさるが、以前何故「筋ヌキ」という名称なのか？と疑問を呈したことがありましたが、新垣師範(会長)の説明では理解したと言えな

大阪の技術部長ワイ先輩は、突きを自在に操ります。チンクチと手の内で色々なことが出来るという見本です。エネルギーは衝撃波です。相手にあたってダメージを与えます。危ないので、分厚いマガジンバッドを腹に当てて衝撃を吸収します。エネルギーは衝撃派です。ここまで大丈夫ですか？エネルギーには運動エネルギーと位置エネルギーがあります。位置エネルギーは放出部分(正拳や掌底など)伝達部位が無いと使えませんよ？でも、位置エネルギーは重力落下で創出できるので、簡単です。運動エネルギーの創出

最近、暫く、右肘が痛い状態が続いています。何故か？考えてみました。最近、平安(ピンアン)を稽古することが多くなりました。現代空手では、組手と形は分けて考えなくてはいけません。組手が強くなりたければ、極力、形の稽古は最小限に。形が上手になりたければ、極力、組手の稽古は最小限に。形の稽古で居着いてしまえば組手に支障が出ます。組手の稽古で居着かなくなったら、形がバシッと極まらなくなります。組手は居着かない練習。形は居着く練習。試合で勝とうと思うなら、選手を分ける必要があ

11月29日（土曜日）に千葉稽古会がありました。今回のエス隊長語録、盛沢山なので何回かに分けて載せています。今回は「大転子と踵」の話。まず、大転子(だいてんし)とはどこか？脚の付け根の出っ張りですね。ここは、触ることが出来るので解り易いですね。身体の真横とも言えますが、深層外旋六筋を意識して袴腰をつくると、大転子は後ろに引かれる状態になります。何度もブログを細切れにするのも何なので、今回はもう一つ。「足の甲の筋も張る」の話も混ぜます。第24回無想

11月29日（土曜日）に千葉稽古会がありました。今回のエス隊長語録、盛沢山なので何回かに分けて載せようと思います。今回は「胸鎖関節」の話。胸鎖関節と鎖骨の関係です。まず胸鎖関節はどこか？図にあるように、鎖骨の付け根の関節を「胸鎖関節」と言います。この図で背骨を見てください。結構、背骨って太いですね？エス隊長は、言います。背骨(正中線)って結構太い。多分胸鎖関節の幅が背骨の幅と同じくらい。だとすると「右でも左でもない線(正中線)」とは、「胸鎖関節」の突起の

11月29日（土曜日）に千葉稽古会がありました。今回のエス隊長語録、盛沢山なので何回かに分けて載せようと思います。今回は「手の内の締め」と「手の甲の張り」の競争。言い換えると「手の内のトルクと指の筋の張りの競争」です。「早さ」と「速さ」を信条とする江戸時代の沖縄空手ですが、第24回無想会セミナーでは、基本に戻って突きと蹴りのレベルアップをやりました。新垣師範(会長)の指導で、手の甲の筋が浮き出るまで、指を張ることを教わりました。瞬間的な速さと強さを得るために、筋

第24回沖縄空手セミナーが終わってから１か月経ちました。セミナー報告も無しでスミマセンでした。第24回セミナーでは、突きと蹴りのレベルアップのための指導が行われました。会員諸兄には、当たり前のことですが、非会員諸兄には、面白くないのではと。セミナーとは別に、新垣師範とエス隊長の話から、南風の最近のブームについて報告します。セミナーの報告を期待していた諸兄はゴメンナサイね。ガマクの掛け外しについては、このDVDで、新垣師範が初心者に解りやすいように、大袈裟に、ガ

最近、度忘れして、セミナーで新垣師範に聞かなきゃ、と思っていたことが一つ解決しました。くだらないことですが、まだ、沖縄に沖縄空手が残っていた時代に、沖縄の空手家たちは、現代空手の握り方を「クソ握り」と言っていたか？「馬鹿握り」と言っていたか？を度忘れして、説明が曖昧になっていたのですが。どうでも良いことですが、「クソ握り」でした。だからなんだという話なんですけど。花城長茂先生の突きは、普通に、沖縄に沖縄空手が残っていた時代の沖縄空手の突きです。ち

10月4日（土曜日）に千葉稽古会がありました。エス隊長が初心者の頃、初期のセミナーで、突きについて聞かれ、標記の様に答えたことがあったそうですが、ネット会議による無想会の技術交流で、広島のイソ氏の解説が解りやすかった。などという話から始まります。「前鋸筋のレールで肘を正中線に」今更ですが、皆さんやってますか？初心者時代のエス隊長の一言ですが、意外と正鵠を得ていることが判りますよね？前鋸筋ってここですよ。重心は？仮想重心は？外ですよね？そして、広背筋を締

いい加減に、適当に突いても、スポンジタイプの巻き藁に当たる拳頭が痛くなってきたので、稽古をサボっている内に、左の突きが段々甘くなってきて、なんか崩れてきたなと思っている内に、東京稽古会で指摘されてしまったので、これではイカン！と修正を始めました。千葉稽古会での指導は、割と上手くいって、同志諸君の空手衣の脇から、キリキリ音がでるようになりました。全員ね。これって結構スゴイ！それで、一緒に稽古している自分の脇からも、キリキリ音が。久しぶり！稽古をサボっていて、音が出なくなって

沖縄空手千葉稽古会の話の続きです。９月20日(土曜日)、ユハスアリーナの多目的室が確保できたので、沖縄空手千葉稽古会やりました。今回のエス隊長のテーマは、「正しい姿勢が強い」です。その続きです。正しい姿勢で立って相手に対峙します。足底を張って、仙腸関節を張って、股関節を張って、掌を張って、前腕と上腕を張って、背筋を伸ばして、正しい、強い姿勢がとれたとします。で？どうやって動くの？正中線バッチリです。掌レーダーも完備です。しかし？ガマク(腰方形

久々に沖縄空手千葉稽古会の話です。９月20日(土曜日)、ユハスアリーナの多目的室が確保できたので、沖縄空手千葉稽古会やりました。今回のエス隊長のテーマは、「正しい姿勢が強い」です。我々は、初心者の頃、『沖縄武道空手の極意』シリーズを読みつつ、意味が解ったような、解らないような、五里霧中の状態で、新垣師範が言うのだから正しいのだろうと、信じて、ただ、付いてきました。あれから、十数年。仙腸関節を張って、股関節を張って、足底を張って、掌を張って、前腕と上腕を

自分の正拳突きを観察しながら、能書きを垂れ続けています。鶉の卵の隙間の作り方は、けっこう難しいのでは？と思います。現代空手の正拳は、小指の第一関節から順々に握ります。当たり前ですが、第一関節と第二関節と第三関節には筋肉がありますよね。解剖学事典を読んで確認しましたが、新垣師範から教わった「屈筋」と「伸筋」って本当にあるんですね。当たり前か？手や腕には、屈筋支点と伸筋支点がありました。手指には、屈筋腱と伸筋腱がありました。そして、屈筋腱は屈筋鞘に包まれています。これが指の関節

正拳突きについて能書きを垂れ続けています。自分の正拳突きを観察して、鶉の卵の隙間が大き目で余裕があるなぁという認識だったのですが、よくよく、自分の手の内の隙間を観察してみると、なんかコレって丁度、鶉の卵の大きさじゃネ？と思いました。それで、鶉の卵の大きさのモノを手の内に入れてみました。そして解ったこと。なるほど。これって丁度鶉の卵の大きさだ。ということは、第二関節が当たって、第二関節が手の内に吸い込まれて、その瞬間にチンクチが掛かって、ロックされるから、その状態で、固定

正拳突きについて能書きを垂れたので、自分の突きをチェックしてみました。巻き藁をぶっ叩いて、そこで止めてみました。何度かやってみました。空間も突いてみました。何度も繰り返しました。それで解ったこと。鶉の卵が潰れない隙間がデカイ。この隙間が全然無いと、人差指の第二関節が擦り剝ける。隙間が少ないと、中指の第二関節が擦り剝ける。黒帯のタム氏が、稽古不足で、現代空手の握りに戻ってしまった話から始まりましたが、隙間が全然無く、キツく握ってしまっているので、この握

何故かアクセス数が多いこの記事。現在のレベルに合わせて、編集・再投稿します。ヨシ先輩とブライアン五段（当時四段）が、同時に存在した稽古会での話だと思います。江戸時代の沖縄空手（無想会）的には、先ず、正中線で身体を左半身と右半身に分けます。それから天地線で、上半身と下半身を分けます。これで四分割です。コレらを別々に動かせるように鍛錬して、最終的に統合して使用します。ところが、千葉・東京稽古会に参加したヨシ先輩がこう言いました。ヨシ先輩曰く、「師範の言う通り身体を動かす

このブログでも何度も取り上げました花城長茂先生です。この人ですよ。前回のブログで、正拳突きについて能書きを垂れたので、自分の突きをチェックしてみました。巻き藁をぶっ叩いて、そこで止めてみました。あれれ？握ってもいない？それだけではありません。突く度に、違う？ウズラの卵の隙間が潰れて拳頭が相手に、とか言っておいて、潰れてないじゃん？隙間あんじゃん？というお話です。正拳突きは、鈍い音を立てて巻き藁にめり込みます。ところが、肝心の正拳自体はいい加減な

稽古を休んでいた、タム氏に久しぶりに会って、正拳突きをチェックしたら、エネルギーが来ない。何故？一時、威力のある突きが出来ていたはずなのですが。どうしたことでしょう。折角だから、どこに問題があるのか、解説してみましょう。現代空手の正拳の握り方、空手経験者の皆様は、ご存知ですね？小指の第一関節から、順々に畳みます。握るのではなく畳みます。隙間なく指を畳んだら、親指でしっかりロックします。正拳の握り方です。手の平上の引き手をとって、そこからトルクを掛けて正拳突き。

最近、気力に欠けていて、階段昇降もしていないし、空手の稽古をしていません。しているのは、筋肉を動かしているだけ。空手の形もやらなくなってしまいました。気力に欠けている。姉の死と母の認知症の影響が大きいか？それでも、生活は続きます。ブログなんか書いていないで、稽古すべきかしら？というわけでここで、「王師の形」を一回。さて、昨日、8月24日(日曜日)、東京稽古会に顔を出す予定だったので、睡眠障害で、２時３時にに目が覚めてしまって、眠れないまま、直ぐ溜まる洗濯物を

我らが師範、新垣清語録に、「単にして純」というのがありました。覚えていらっしゃいますか？二週間前です。脳梗塞患者で、血液サラサラのクスリを飲んでいるのに、掌をカッターでざっくり切ってしまって、大量出血が止まらなくなりました。兎に角、押さえつけて、ゴム手袋を履いて、息子に、特大キズパワーパットを買いに行かせて、ゴム手袋を脱いで、せーのっ！で、押さえを外して、息子に、特大キズパワーパットを貼ってもらいました。それ以来、血液サラサラのクスリは飲んでません。それから二週間経

久々に沖縄空手の話です。7月26日(土曜日)、ユハスアリーナの多目的室が確保できたので、沖縄空手千葉稽古会やりました。前日、有給休暇で埼玉秩父の実家へ、当日空手の稽古後、社協地区部会の会長の立場で、美しの森公園の夏祭りへお祝い金を持参。日曜日は深夜早朝から埼玉秩父の実家へ。午後帰宅して、耐用年数を超えた湯沸かし器交換工事の打ち合わせ。この猛暑の中、忙しくてボロボロだけど、なんとか生きています。さて7月26日千葉稽古会ですが、6月14日(土曜日)の千葉稽古会でのエス隊長の指導

少し、落ち着いてきたので、今週の火曜日から、ストレッチやヨーガ以外に、空手の形も始めました。今週は、千葉稽古会もありますからね。万年体調不良状態から、高校時代からの仲間の助言や施術により、少しずつ改善に向かっているはず。なんですけど。いかんせん体力がありません。16枚の形短冊。16枚出来ません。休みながらでも疲れてしまって、引けない短冊が残ります。今も、五十四歩から引いて、平安五段、ウワァ！ナイファンチ全伝！忘れているところがあってカンニングしながら。平安四段、チャ

前期の火曜日の授業は、1時間目のみです。月曜日は、とにかく忙しかったので、本日、少し、時間がとれたので、午前中に、ブログを更新して、午後から、久しぶりに、16枚の形短冊を引いてみました。最初は、江南(チャンナン)。やっぱり忘れてました。内股の後相手を持ち上げてから、右膝蹴り、左膝蹴り右猿臂。ここで怪しくなって、カンニング。右膝蹴りで合ってました。やり直し。右膝蹴り、左膝蹴り右猿臂。右膝蹴り左猿臂。引き倒して、正拳突き。投げて手刀打ち。投げて手刀打ち。お仕舞い。二枚目

学生空手の監督補助(コーチ)をしていた時代に知ったこと。学連(ガクレン)は、寸止め形式の試合を採用しています。上段(顔面)に当たると反則を取られます。でも、コンマ何秒を競う競技ですから、当たってしまうこともありますよね？だから、学連経験者は、みんな歯が無いんですね。それで、上段突きの話ですが、学生空手の監督補助(コーチ)をしていた時代に知ったこと。それは、上段は咽喉(ノド)です。一般的には急所の人中(ジンチュウ)ですけど、咽喉です。顔面の中央を狙う上段突きは、非効率です。

時々このブログにも登場する、空手協会のエス師範。大学空手部監督補助時代にお世話になり、現在でもお付き合いさせていただいております。技術論的には、協会の空手には、江戸時代の沖縄空手が、正しく伝わっていた部分が、間々見受けられます。「手が先」とかね。「肩を動かさない」とかね。空手協会の形では、上段受けをする時に、必ず、手刀をつくって差し出し、それを引きながら、上段受けを行います。これこれ。『親指を曲げる』ジム指導者のエム氏と二人で稽古しました。エス隊長が研

ジム指導者のエム氏と二人で稽古しました。エス隊長が研究熱心なのは勿論ですが、エム氏も理論家で非常に研究熱心です。東京セミナーだけでなく、沖縄セミナーにも参加して、新垣師範から、密度の高い指導を受けています。沖縄セミナーで何度も指導を受けたエム氏の経験は貴重です。と言うわけで、エム氏から教わったこと。今回は「落ちる必要はない」です。無想会沖縄空手セミナーでも、平安シリーズをやっている時代がありました。この時代です。第6回セミナーは2014(平成26)年。

ジム指導者のエム氏と二人で稽古しました。エス隊長が研究熱心なのは勿論ですが、エム氏も理論家で非常に研究熱心です。東京セミナーだけでなく、沖縄セミナーにも参加して、新垣師範から、密度の高い指導を受けています。沖縄セミナーで何度も指導を受けたエム氏の経験は貴重です。と言うわけで、エム氏から教わったこと。今回は「前後左右に張る」です。ナイファンチは、横移動の形です。縦には動かない。横に張って立ちます。仮に、ナイファンチ立ちが出来るようになって、横に張れるようにな

ジム指導者のエム氏と二人で稽古しました。エス隊長が研究熱心なのは勿論ですが、エム氏も理論家で非常に研究熱心です。東京セミナーだけでなく、沖縄セミナーにも参加して、新垣師範から、密度の高い指導を受けています。沖縄セミナーで何度も指導を受けたエム氏の経験は貴重です。と言うわけで、エム氏から教わったこと。今回は「足の裏」です。前回セミナーのナイファンチと波返しの指導、前々回セミナーのナイファンチと波返しの指導、何度も同じことを繰り返すので耳に胼胝。ゴメンナサイ新垣