TKCが閉店してからは、明らかに無声映画上映の仕事は減りました。時はちょうど就職氷河期などと言われた時代で、大卒者のフリーターがたくさんいました。働いたら働いた分だけ豊かになった高度経済成長期や、ホワイトカラーには働き以上に収入のあったバブル経済期を経て、バブルが崩壊した以降は景気は下降の一途をたどり、ブラック企業も目立ち始めサービス残業や仕事の持ち帰りも当たり前。大手企業が国内工場を閉鎖して地元の従業員達が路頭に迷うといった事も起こり、せっかく就職しても激務のために心の病を発症して、心療内科を