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CSミステリーチャンネルで放送された『アラン・カーの冒険アガサ・クリスティーの世界』は、「コメディアンのアラン・カーが、ミステリーの女王アガサ・クリスティーの文学的生涯をたどる旅に出る」というものでしたけれど、どうやらアラン・カーという人は英国では随分と知られたコメディアンであるようで。本人曰く「英国の人間国宝(nationaltreaseure)」(もちろんジョークでしょうが)てなことを言って、周囲の笑いをとってもいたりして。ともあれ、そのアラン・カーがクリスティーゆかり、あるいはミ
体調は…このくらいでちょうど良いのかな。とにかく躁は困る。『ポワロと私』だが、半分近く読めている。他の本とは異次元なのだと思う。出版が2022年10月31日で、2024年1月31日に7刷。これは凄いと思う。日本にはポワロファンが沢山居るのだ。俳優デビッド・スーシェが、どれだけ想いを込めて役作りをしていたのかを知る。感動する。躁でも鬱でも、『名探偵ポワロ』の世界が大好き。本で舞台裏を知り、何故世界中に熱心なファンを生み出しているのかが理解出来る。
今回はデヴィッド・スーシェ主演の海外ドラマ「名探偵ポワロ」の最終回のエピソード「カーテン〜ポワロ最後の事件〜」をご紹介します。UntitledPhotobyelena-lusource:Untitledflic.krポワロに呼ばれて2人が出会ったスタイルズ荘にやって来たヘイスティングス。久々に再会した2人は共に老いており、ポワロは心臓を患い車椅子生活です。ポワロはヘイスティングスを呼び寄せた理由を語ります。このスタイルズ荘で殺人が起きる、とポワロ。
ナイル殺人事件1978年イギリス原作アガサ・クリスティー監督ジョン・ギラーミン出演ピーター・ユスティノフミア・ファローサイモン・マッコーキンデール「ミステリーの女王」アガサ・クリスティー原作の映画化作品ですナイル川クルーズ船で発生した殺人事件を探偵のエルキュール・ポアロが解決します主人公であるはずのエルキュール・ポアロはスマートさとは対極に位置しています小太りで自信過剰で「灰色の頭脳を持っている」と堂々と言っていますからね設定がベルギー人とい
アガサ・クリスティの小説の中登場する名探偵「エルキュール・ポワロ」シリーズの一作品で、原作小説のタイトルは『EvilUndertheSun』とあり、日本語の題名なら「白昼の悪魔」とのことです。これが映画化されて、日本語でのタイトルを『地中海殺人事件』としています。おそらくは、これは映画化された前作『オリエント急行殺人事件』がヒットし、作品的にも評価されたもあって、それに倣っての『○○殺人事件』という邦題パターンを踏襲したということなのでしょう。評価は人さまざまなので
もし、貴方の前に「自分は、お母さんの元恋人だ。君に遺産を残したい」と名乗る紳士が現れたら、どうしますか?ハイ、怪しいですよね。私は典型的な古典ミステリーの舞台だと思いますが、物語はここから始まります。焼け跡から遺体で見つかった建設会社社長と、レストレード警部に追跡されるマクファーレン青年。彼の依頼を受けて、ホームズが捜査に乗り出す。
名門バスカビル家の当主チャールズ・バスカビル氏が変死を遂げた。バスカビル家には、恐ろしい魔犬の伝説が伝わっていた。ロンドンへやってきたバスカビル家の血を引く最後の後継者、ヘンリー・バスカビルの周りで次々に起こる脅迫状や怪事件。仙台当主の主治医から依頼を受けたホームズは、何故か自身ではなく、友人ワトソンをバスカヒル家に送り込む。バスカヒル家には、訳ありげな執事のバリモア夫妻、怪しげで挑発的な隣人の昆虫学者、スティープルトン兄妹と、疑わしい人物ばかり。更には、屋敷の周囲で
注意以降にアガサ・クリスティーの「カーテン」の結末に触れる部分があります一度ツイッター(現X)に途中まで書いていたけれど、長くなりそうなのとどうしても結末に触れてしまう部分があるためこちらに新たに…何度か書いているように自分がアガサ・クリスティーのファンになったきっかけは「ポワロ」という片仮名しか読めないくらい頃に観たこのドラマ版なだけに、日本初放送時感慨深いと同時に、それを観るためにひかりテレビに入ったくらいである。原作自体は高校生時代に読んでいたので、結末やその仕掛けを知ってい
今日は、昼間に3か所ほど回る用事があってまた浦和へ行ったのですが、終わってちょうどいい時間にこの映画の上映があったので観てきました。ポワロ役は『オリエント急行殺人事件』(2017)、『ナイル殺人事件』(2022)に続きすっかりこの役が板についたケネス・ブラナー。『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)でインチキ教師ギルデロイ・ロックハートをコミカルに演じたことでも有名ですが、イギリスの誇るシェイクスピア俳優であり、またポワロシリーズでは自ら監督もしている多才
中の悪い双子の老人がほぼ同時に死亡した。一人は自然死、もう一人は事故死と思われたが?他殺とすると、その目的は何なのか?二人が死亡した順番は何を意味するのか?事件の片鱗をほんの一瞬目撃しただけで、名探偵の灰色の脳細胞が回り始めます・・・。
白昼堂々、警察の警戒と父親の前で子供が誘拐された!まるで、江戸川乱歩の怪人二十面相の世界ですが、ポワロにもたまにこのパターンがあります。厳格で頑固な当主、名家に隠された秘密は何か?今回はヘイスティングス大尉の愛車が登場!例によって故障します(笑)事件を穏便に解決し、犯人に厳しく、優しく諭すポワロ。名探偵でなく、名判事にもなれたのでは?と思える名さばきです。
ヘイスティングス大尉の知人、ロビンソン夫妻は格安でマンションを借りることが出来ました。マンションを見る限り、建物や設備には問題ないらしく、何故格安だったのか?謎の裏に見えてきた、アメリカ人歌手とそれを追ってきたFBI捜査官。今回は災難に振り回されるジャップ警部と、アメリカの刑事ドラマに触発されたポワロのスタンドプレイが笑いを誘います。
今朝、カーテンを開けたらカーテンに所々、丸い穴🕳🤣朝陽をすり抜けて床に点々と、、😑カーテンを動かすと陽光の点々もサッ!と動く。猫😸がいたら、さそかし喜んで食いつくだろう!このカーテンを買ったのは新婚当初😑カーテンってこんなに高いんだ😨と、若い私は震えた💦💦それが今や27年ほど?経ち劣化激しく、穴ぼこだらけ🤣🤣🤣それだけ、この地で無事に結婚生活が続けられた、ということか😑めでたい🎉?カーテンと言えば思い出す!「風とともに去りぬ」のヒロインがドレスを作るお金が無
アガサ・クリスティー生誕記念贋作2023/贋作名探偵ポアロ「過ぎ去りし日からの亡霊」SNS、ブログ、pixivに同時掲載二次創作のため、小説家になろうへは見送り今年もまた尊敬する作家と亡きおばさんに1その青年とすれ違ったとき、彼が七色の虹をまとっているように見えてポアロは思わず振り返った。その時にはもう彼は外に出ていて閉まり掛けたドアからちらりと後ろ姿しか見えなかった。「虹をまとっているように見えるとは、わたしの眼も老いたものだな」そう皮肉的に呟いたとき、
「(ポワロの)洗礼式の写真見ました?重役会で演説する人ですよ!!(中年と呼ばれて傷ついたポワロに)」「車椅子のおばさんと、その姪御さんを見たらいくら犯人だって・・・」今回はヘイスティングス大尉の名セリフが光ります(笑)。事件の依頼が来ず、失意のポワロは、突如ヘイスティングス大尉を誘って湖水地方に向かいます。湖水地方の玄関口、ウィンダミアへ向かうバスで体が不自由で車椅子の叔母ミス・ペンの骨董店を手伝う少女メアリーに出会います。メアリーはナポレオンの将軍12名の細密画を購入したアメ
今回は盗難もので、殺人事件は起こりません。良かった!ベルギーの大女優マリー・マーベルが持つ巨大なダイヤモンド、西洋の星。その西洋の星を盗むという脅迫状が届いたという。更に、西洋の星と対になるダイヤ、東洋の星を貴族のレディ・ヤードリーが所有しており、そこにも脅迫状が届いたという。一方、武器密輸の死の商人、バン・ブラックスを追うジャップ警部。バン・ブラックスは盗品も取り扱う宝石コレクターだった。疑惑が深まる中、西洋の星が盗まれ、更に東洋の星もポワロとヘイスティングス大尉の
美術雑誌「美術の杜」に載せていただきました6月東京都美術館で開催された全日本パステルアート展に出展した作品です先週の教室で先生が持ってきてくださいましたここに載せていただくなんて最高です今回の作品エルキュール・ポワロP20号(727x530mm)レンガの描写と色に苦労しました何とか思う色に…
今夜のDVDは名探偵ポワロ「アクロイド殺人事件」です。以前、地上波で野村萬斎さん主演のアガサクリスティー×三谷幸喜ミステリー、「黒井戸殺し」放映されていましたが、あちらは真犯人の良心と、名探偵から犯人への最後の配慮と葛藤に時間を割いていたのは良かったです・・・。こちらの真犯人は視聴者が多少憎悪を感じさせるような演出になっており、かえって安心して最後まで観られる(その前に寝落ちか?)気がします(笑)。昔のミステリーだと思って甘く見ていると、ハイテクのトラップに驚かされる、そんな名作
化学工場を経営するサー・ルーベンが自室で撲殺された。サー・ルーベンのブロンズ像コレクションを披露してもらうために屋敷に招待されていたポワロは捜査に乗り出す。サー・ルーベンは金のことしか考えない傲慢な人物で、妻にも、共同経営者である弟ビクターにも高慢な態度を取っていた。そして、そんな被害者の甥、チャールズも叔父に反発していて、被害者から勘当を言い渡されていたという。しかし、サー・ルーベンの会社、アストウェル社が新しい人工ゴムの開発に成功し、商品化が近いことをポワロは知り
「白昼堂々、人間一人が姿を消すにはどうしたらいいか?」銀行家ダベンハイム失そう事件を捜査するジャップ警部の問いに、「部屋から一歩も出ないで解決できる」と豪語するポワロ。ポワロシリーズでは,、警察VS探偵の捜査競争はあんまりない気がするのですが、今回はポワロVSジャップ警部の私的な競争ということで5ポンドかけます(オイオイ!)。ポワロの目となり、足となって現場を調査するヘイスティングス大尉。相変わらず、奇異の目で見られたり、ペンキ塗りたての椅子に座らされたりと、運の悪さと人
名探偵ポワロシリーズの栄光ある第1巻です。実は、作品の邦題自体がトラップになっています(笑)。花火が飛び交うガイ・フォークス・デーの夜、鍵のかかった自室で拳銃で命を落とした若い女性。事件を巡って自殺なのか、他殺なのか捜査協力を求めてきたジャップ警部との間で意見を戦わせるポワロ。しかし、薄幸な被害者の過去が分かってくると、彼女が何者かに脅迫されていたことが判明。警察の捜査は一気に他殺論に傾きます。しかし、そんなこととはお構いなしに被害者の生活ぶりとルームメイトを
名探偵ポワロシリーズの栄光ある第1巻です。面白い事件が無くてうんざりしていたポワロに、ミセス・トッドという平凡な夫人から「行方不明のコックを探してほしい」という依頼が・・・。半ば依頼人に押し切られる形で渋々事件を引き受けるポワロですが、ケチな依頼人の夫、事件の裏を勘繰るジャップ警部など、様々な人から邪魔されます(笑)。しかも、最終的には手数料1ギニーで調査依頼を解約されるという屈辱を味わうポワロ(爆笑)。しかし、事件を調査していくうちに銀行での多額の横領事件が関
いわゆる、中東ものと呼ばれるクリスティーの作品の一つです。恐らく、ハワード・カーターによるツタンカーメン王墓発見に触発して書かれたのではないかと思うこの作品。時々オカルトものテレビ番組でも紹介される都市伝説「ツタンカーメンの呪い」に因むように、「メンハーラ王墓発見!」に端を発した「メンハーラ王の呪い」と称して次々に起きる事件。墓の封印を解いたとたんに心臓マヒを起こした調査隊長ウィラード卿。皮膚から敗血症を起こして失明し、最後は腕も切り落とした富豪ブライドナー氏。呪われ
コーンウォールへ休暇にやってきたポワロとヘイスティングス大尉。二人は、プールで天邪鬼でチャーミングな若い女性ニックと出会う。ニックはエンドハウスという岬の館に住んでいるという。ニックを取り巻く様々な人々:ニックの親友ライス夫人(フレディ)、チャレンジャー中佐、実業家ラザラス、エンドハウスの離れに住むクロフト夫妻、ニックの従兄妹チャールズ弁護士とマギー・バックリー。最近になって何度も死にそうな目に遭ったというニック。しかし、花火大会の夜、ニックの従妹マギーが何者かに射殺さ
かつて、一度原作を読んだことがあるこちらの作品。邦題は青列車と名がついていますが、劇中でははっきりブルートレインと呼ばれています。ご存じの方も多いと思いますが、ブルートレインはフランスと南アフリカで走っており、こちらが我が国よりも先輩です。南アフリカのブルートレインは未だに健在ですが、物語の舞台はフランスのパリからニースに向かうブルートレインになります。貧しい家政婦から、一夜にして大富豪に変身した若き女性キャサリン。パリでポワロと、石油王ルーファスの娘、ルースと知り
コーンウォールの田舎町で起きた殺人事件。資産家の歯科医夫人が毒殺された。歯科医である夫には職場に愛人がおり、被害者も姪の婚約者に横恋慕するという、のんびりとした田舎町にそぐわぬ複雑ドロドロな人間模様。野心ギトギトの姪の婚約者、生前に被害者を何度も診察していながら、毒物による体調不良を全く疑わなかった、やぶ医者(ポワロ曰く、豚のように強情、死刑執行人)。被害者の夫の愛人で「金髪の阿婆擦れ」(阿婆擦れが差別用語かもしれません。ごめんなさい)。怪しい人物がいっぱい。ポワ
このお話、DVDでは11巻ですが、実際にはポワロがイギリスで最初に解決した事件になります。第一次世界大戦の最中、前線で負傷してイギリス本国の病院に後送されたヘイスティングス中尉(細かいですが、「大尉」に昇進する前なんです)は、親友のジョン・カメンディッシュの見舞いを受けます。ジョンによると、母のイングルソープ夫人が最近20歳も年下の男と再婚したとのこと。気晴らしに、カメンディッシュ家の屋敷「スタイルズ荘」に招かれたヘイスティングスは、そこで、知人の探偵エルキュール・ポワロと
何と、ポワロの発見したバラが新種と認定されるという面白いシチュエーションからスタートします。発表会の会場で、資産家の老婦人から声を掛けられ、バラ苗の袋を渡されたポワロ。更に帰宅すると、その老婦人から捜査を依頼する手紙が。しかし、婦人の自宅を訪問すると、何と婦人は急死していた!しかも、家にいるのは訳アリのロシア人メイドや、破産して無一文で転がり込んだ姪、大酒のみのその夫と、くせ者揃い。やはり、婦人は遺産狙いの家人に殺されたのか・・・・?今回正反対の役割で大活躍するヘ
現金に交換可能な銀行の自由公債100万ドル分が豪華客船クイーンメリー号の中で盗まれた!事件の直前から担当部長の身に不可思議な事件が・・・・。そして、怪しい素行を見せる公債を運ぶ役目の行員・・・・。ヘイスティングス大尉の前に現れた妖艶な美女の正体は?物語の設定舞台となった戦前の英国豪華客船クイーンメリー号は未だにサウサンプトン港に博物館船として保存されているそうです。海洋ホテルとして香港に回航され、火災事故で解体された姉妹船クイーンエリザベス号とは全く違う幸せな末路です
第二次世界大戦の足音が徐々に忍び寄ってくる1930年代・・・・ムッソリーニ率いるイタリアはアビシニア(エチオピア)併合を企てる。そんな時節、休暇の為にイタリア領ロードス島にやって来たポワロ。ホテルで出会った若い英国女性パメラは、しつこく言い寄ってくるイタリア人男性を撒く為に、ポワロに声をかけてきた。イタリア人男性はバーンズ少佐。彼は休暇で魚釣りに来たと云うが、見るからに挙動は不審で、魚を釣っている気配も見られない・・・・。しかも、普段イギリスで生活するポワロは、がさつなホテ