相変わらず穏やかな海を渡りリンチャ島へ近づいていくと、船着き場に着く頃にはまるでゆるやかな河を遡っているかのような錯覚すらあった。船着き場から上陸するとすぐ目の前には国立公園のゲートが立っていた。ゲートをくぐると緑の広場が広がっていて、その真ん中に一本の道がさらに奥のゲートへと続いている。青空の下、芝のなかの道を歩いているうちに奥のゲートに到着するとすぐに管理事務所があった。高床式の管理事務所の足元に〝なんてこった!〟コモドドラゴンが寝そべっている。檻に入ってるわけでもなく、まるでペットの犬が玄