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久しぶりに訪れたチェヨンの実家で抱えきれないお土産をもらいウンスはチェヨンの車で帰路に着いたどうすんだ?こんなに食堂でも開くのか?前回の漢方薬だってまだ残ってるぞ?母さんの押し付けだ無理することないのに次々トランクに運び込まれたソンオク自慢の常備菜や高級果物やヒエが用意した漢方薬やお菓子に呆れ顔のチェヨンだったがウンスはありがたく頂いて来たううん大助かりよそれにこのブラウス本当に嬉しいウンスが胸に抱えていたのは春物の
ジヒョンのことがあった数日後の週末ウンスはチェヨンの車で彼の実家に向かっていたウンスと二人きりゆっくり休日を過ごしたいチェヨンは渋々の同意だったが先週ウネがいた時の頂き物のお礼も直接言いたいしジヒョンのことも気にかけているだろうからとウンスに説き伏せられてのドライブで信号の度にキスの約束を取り付けたチェヨンは案外楽しそうに運転をしているねえわざと赤信号に引っかかるように運転してない?都合よく何度も停車する車をウンスは怪しんだ
ウンスはカーテンの隙間から戻ってくるチェヨンを見ていたさすがにコワモテのSPに囲まれた時は冷や汗が出たしジヒョンが連れて行かれるのではないかと緊張もした今外ではジヒョンとユハが見つめ合っているのが見える父親の車も去りホッとしたらなんでか?震えが来たドアが開く音がしてチェヨンの顔を見たら目に涙が浮かんだどうした?ウンスや平然としていようと思っていたはずなのに動揺が顔に出たチェヨンは心配そうな表情でウンスの顔を覗き込んでいる
ウンスはジヒョンとともにチェヨンの部屋に逃げ込み父親の元へ戻ると言ったジヒョンの腕を掴んで止めた今出で行っても何も変わらないわここはヨンに任せましょう彼は強いのよ悪いけどジヒョンの家のSPになんか負けないんだからだけどこれ以上の迷惑は・・・私は迷惑だなんて思ってないそれよりどうしてこんなことになったの?その方が気になるヨンと結婚するってまさか本気で言ったの?まさか!違うのよ・・・二人乗りしているとこを見られ
夕方風がいっそう冷たくなる前にチェヨンとウンスは近くのマートで買い物を終えヴィラに戻ったここ数ヶ月ですっかり慣れた共同生活・・・決して同棲ではない微妙な立ち位置の二人だが毎日が楽しく思えた朝は大抵ウンスの部屋で朝ごはん一緒に大学へ行ってそれぞれの研究室で勉学に励み昼間ちょこっと顔を合わせ夕暮れ時に一緒に帰る途中市場やマートで買い出しをして夕食はどちらかの部屋で一緒に食事そしてだいたい八時には自分の部屋に引き上げるそれ以上一緒にいたら
寒くないの?覗き込むウンスの瞳が美しかったああウンスこそ寒くないか?春の日差しは暖かだだがまだ風は肌寒くベンチの上はひんやり冷える大丈夫よ今日は厚手のコートだものちょっと汗ばむくらいだわウンスは微笑んだ大学の構内にはチンダルレの花が咲き始め季節の移ろいを感じさせるチェヨンとウンスは昼休み新学期で混んでいるカフェや学食を避け少し早めに外のベンチでランチタイムにした日差しのせいかどこかのんびりした気分で
チェヨンとウンスが口づけを繰り返している間も結局ジヒョンからメールの返信は来なかったこれ以上そばにいると手放せなくなるそのギリギリのところでチェヨンはウンスの体から手を離し最後にもう一度軽く唇を合わせた返信も来ないようだしそろそろ部屋に戻るかなウンスやちゃんと戸締りして窓の施錠も確認!何かあったら夜中でもコールして飛んでくるから部屋の窓は通りに面しウンスを案じるチェヨンはウンスの枕元にブザーを置いたもしも不審者がウンス
ハ・ジヒョンの父親は海外の滞在を終え久しぶりに自宅に戻っていた彼はもとはといえば小さなマートを経営していたが貯めたお金を元手に株を始め投資で財を成した成り上がりでだからカン家のような代々資産家の家柄に憧れを抱きそれでジヒョンの相手にカン・ユハを選んだところが目論見が外れカン家が自滅し没落したそれは計算外だったが娘が結婚する前に破談にできたのが不幸中の幸いだった男の子が続いた最後にできた娘でいささかわがままに育てた感もあるが親の言うことには従順
ウネが帰った翌日ウネがいない寂しさはあり余るチェヨンの愛情ですっかり埋め尽くされていた眠るまでそばにいてくれる優しさも一緒に食べる朝食の美味しさもチェヨンの気持ちはウンスの心に暖かい日差しのように届いていた実習が始まる前にお母様のところへご挨拶に行こうかな?たくさんの頂き物のお礼も伝えたいししばらくお会いしてないしチェヨンがご飯を食べる所作も優雅で美しいそんなところに感心しながら朝食のテーブルを一緒に囲みウンスはチェヨンに不意に提案
ウネが研修先に帰っても普通に一日は始まりウンスは大学へ向かった少々元気のないウンスを心配性のチェヨンは気にかけ何かとそばにいてくれてそれだけでウネがいなくなった寂しさが埋まる気がした朝から何度もキスをしてチェヨンの優しさが唇から唇に移る気がしてホッとして・・・癒される新年度の実習計画もう出したのか?大学へ向かう途中チェヨンに聞かれたうんやっぱり外科にしたわヨンは小児科でしょう?そのつもりだったけどウンスや俺
部屋のテーブルの上には昨夜チェヨンの母親ヒエから届いたウォルゲスが一枝コップに飾られ置かれていたまだ夜が明けきらない早朝甘い香りに誘われるようにウンスは目覚めたすでにウネは起床して冷蔵庫の中から適当に食い散らかしているようだった今何時?半分寝ぼけてウンスはウネに尋ねるまだ4時だよウンスや寝ていていいよウンスはウネに言われ逆に慌てて飛び起きたバス五時って言ってなかった?うんあとは着替えて出
その日ウネとウンスはウンスの部屋でお互いの近況報告に随分と時間を費やした司法修習生の研修は思った以上に過酷だが幸いいい仲間に囲まれてなんとかこなしているとコーヒー片手にとつとつとウネは語った仲間の中には渉外弁護士を目指す人や冤罪事件に力を注ぎたい人暮らしの困りごとや離婚といった生活に密着している民事を目指す人など志は様々だが皆意欲に満ちていると弾んだ声でウンスに言ったよかったウネから前向きな話が聞けて・・・実はね研修が嫌にな
玄関の鍵を解除しドアを開け部屋の中へ入ろうとソンオクが足を踏み入れたまさにその瞬間ソンオクの右腕は伸びてきたウネの手に掴まれその場に立ち往生となったあなたは一体?怪訝な顔でウネを見つめソンオクは尋ねる間髪入れずにウネはまくし立てたもしかしてソンオクさん?初めまして?お会いしたかったわあれ?以前に会ったことがあったかしら?あたしウンスの親友のウネって言いますウンスがいつもお世話になってますあはは保護者みたいね友達だけど
カン・ユハは屋上にある自分の部屋で目覚めたいつもと変わらない朝日が部屋の中に差し込んでくる古くて狭くて小さくて立派とは言えない我が家だが恩人のハルモニが残してくれた大切な自分の居場所そのオンボロアパートにウンスが引っ越してきたのが去年の秋それからチェヨンそしてジヒョンが次々越してきた居住者の選任は不動産屋任せで特に条件をつけたことはないがウンスに貸し出した部屋はもともとハルモニの部屋でユハにとっても思い入れのある部屋ハルモニが亡くなってからそ
いいからまあ飲みなさいってウネはウンスに焼酎を注いだ韓牛には焼酎でしょうそんな小洒落たワインよりさいやえっとそう・・・かな?焼肉には赤ワインよこれお父様のワイナリーのワインなの口当たりがまろやかで美味しいんだからウンスもどう?えっとあの・・・いいや焼酎よううんワインだってばウンスは二人の会話を聞きながらどうやら二人は同類らしいと気がついたウネもジヒョンも本当はとても情に厚いウネ
月桂樹洋服店の紳士たち毎晩の私の夕食時の至福の時間が...とうとう終わってしまいました~本当によいドラマでした。以前WOWOWで放送された時に2話目以降録画するのを忘れてそれっきりにしてしまい...お友達ちゃんが絶賛していたのでとても後悔していたんです。やっと完走できて良かったですもうやっぱりこのおふたりリアルに付き合っちゃってんじゃね?ってくらいお似合いでして後半は主役の2人よりもこちらの2人のシーンの方が多かったような...ヒョヌくんのクシャッと笑う笑顔に
いつもよりも短めに「ウォルゲスの憂鬱」を完とさせて頂きましたお読みいただきありがとうございましたアメンバー様には以前お知らせしたのですがこのお話はアメ限で行くべきかどうか?とギリギリまで迷いました憂鬱なヨンを描くと言うことはharuにはなかなかの冒険でしかもそれが腎虚・・・の話?と何を描きたいのか?もしかして誤解されるかしら?との思いもありましたがharuが描きたいのは夫婦の絆これをアメ限にするのも違和感が拭えず・・・そうして
トルチャンチの夜並んで見た月は綺麗だったチェヨンは今宵の望月を見上げ月夜に照らされたウンスはその夜一際綺麗だったと思い出した不意にこの幸せが途切れる不安を感じ手離したくない思いが募り朝まで手離せず毎夜のこの繰り返しは不安?そうか不安な思いからかも知れぬウンスが手元からいなくなるそんなことはあり得ぬのに抱いても抱いても果てることのない己の欲にふと嫌気がさしたこれ以上幸せになることを天が許さないそんな畏れさえ感じてこれ以上ウンスを望んではいけ
一緒に夕餉をとウンスは誘ったがそればかりは御勘弁をとソンオクは逃げるように辞退した主人と夕餉を囲むなど忠義なソンオクには拷問にも思えるらしいウンスは残念がったがソンオクを見送ることにし土産にたくさんキュル(蜜柑)を渡したそれすら固辞したがウンスが無理やり手に持たせた見送りに出た庭先からまん丸なボルムタルが見えわぁ〜と皆の歓声が上がった今夜はボルムタル(満月)か綺麗ねほんとでございますねぇ母娘ソンオクとヘジャは声を揃えて答えたうふふやっぱり親子ね声
辺りがセピア色に染まったような錯覚の中ソンオクはとんと卓の上に包みを乗せたん?何かしら?では失礼してソンオクはウンスの向かいに腰を下ろす使用人が主人と同じ卓につくなど言語道断と言っていたソンオクもウンスの気性を知ってからは遠慮なしに腰掛けるええどうぞで?これは?はい思い出す限りのものをお持ち致しましたソンオクは包みを紐解いた中からは蓋のついた入れ物とそして酒の瓶それから栗(パム)とナツメ(
た試す・・・チェ侍医の言葉に動揺し頬が緩んだり熱くなったり動悸がしたり慌てたりとにかくウンスの表情はめまぐるしく変わったそれをつぶさに見ていたチェ侍医がウンスに声をかけた医仙様大丈夫ですか?だ大丈夫大丈夫ケンチャナヨならばオ先生とイサを呼んで先ほどの話をあああ〜〜そうだったわすっかり上の空のウンスはなんども転びそうになりながらオ・アムとイサを診療室に呼び寄せた事の次第を告げられると二人とも嫌そうな顔をしたとくにアムは王妃様のご懐妊で産
昨日のチャンオグイ(鰻の蒲焼)美味しかったわね〜タンも喜んで食べてたもの十三夜の翌朝卓を囲みながらウンスは言ったそれはへジャが昔チェ家で奥女中をしていた母親ソンオクからチェヨンが幼い頃よく食べていた料理を聞いてきて作ったもので昨夜の夕餉は鰻だったもっとも鰻料理はチェヨンの好物というよりは病弱で食の細いチェヨンの母親ため奥様の滋養にと供されることが多かっただがら鰻を見るとチェヨンは幼き日の母親の面影がぼんやり浮かぶそれは懐かしさでもあり胸の奥にしまい込
奥の間では待ちくたびれたタンが床に転がりむぅとした顔で天井を見ていたタンが生まれてから寒い時期には奥の間のオンドル(床暖房)か重宝しているあらあらご機嫌斜めさん?おんまぁ〜〜ウンスめがけて抱きつくタンからキュル(蜜柑)の甘酸っぱい香りがしたヘジャにジュース作ってもらったの?じゅうちゅネ〜よかったわねすでに眠たいタンはウンスの肩に顔を擦り付けねんねねんねと言っている今日も一杯遊んだものね帰って来てからフンとお散歩もしたしフンもタンに連れ
湯殿から見える月はわずかに欠けていたウンスがチェ侍医の鍼灸指南を受け始めてから数日が過ぎて今のチェヨンに必要な経穴をウンスはほぼ習得したまだチェヨンの身体に大きな変化はないだからこそ抱きしめ口づけ互いを確かめあう毎日いくら忙しくても朝餉は家族三人で必ず摂るお互いの話をたくさんする当たり前のことが愛しい洗い場でいつものようにゆっくり背中の腎兪のツボを押しながらウンスは言った昔から物覚えはいい方なの鍼も上達したでしょう?そうだな背中にウンスの優しい
ヨンじゃあ横になってジュヒ扉しめるわタンをよろしくねはい医仙様ジュヒが答えジュヒに見られないように奥の間とタンの小部屋の仕切りを閉めたタンはぴくっと体を動かしウンスの方へ向かおうとしたがジュヒが別のおもちゃを取り出すと気持ちがそちらへ行ったようだ隣の部屋にウンスの気配もチェヨンの気配もするのでタンはおとなしく遊んでいる何をするのだ?え?ヨンが言ったのよイムジャが鍼灸は出来ぬのかってああだが随分とま
朝から体を動かしてすっきりしたチェヨンはチュンソクとともに集賢殿へと戻ったこのところ少し元気がないように見えて密かに心配していたパク・インギュはほっとしたような顔をしてチェヨンを出迎えた兵舎に行っておいででしたかああ鍛錬につき合ってきたのだそれからチェヨンはチュンソクの方に向き直り語気を強めて言ったチュンソクしごきが足りぬのではないかあの程度で音を上げるとはウダルチにあらずはっごもっともチュン
チェヨンが兵舎で新入り相手に汗を流していた頃典医寺のウンスはチェ侍医とひそひそと話をしていたチェヨンの名誉のためにもなるべく内密にしておきたいチェヨンの症状サラやトギにも黙っていたいましてや二人目を望むチェ尚宮には決して知られたくない顔を突き合わせるように話す二人は知らない人が見たらあらぬ誤解を受けそうだったオ・アムなどはあの二人はただならぬ仲に見えますねと言って逆にサラにあの二人はそんな下世話な方々ではないわと冷たい目で見返
翌朝いつも通りにチェヨンとウンスとタンは輿に揺られて王宮へ出仕した輿から見える風景もそろそろ初冬の装い枯れ葉が空に舞う寒い朝になったわねああそうだな一日ぶりの出仕王妃様に変わりはないかしら?昨日は取り立てて何も聞いておらぬがそうよかった何気ない会話を交わし膝の上のタンをあやしながらウンスは微笑んだ昨夜はウォルゲスの香りを湯船で身にまとい枕元にも置いてゆっくりと眠ったチェヨンは時折己を