今から35年ほど前、電電公社のNTTへの民営化のころは、電話回線は事実上NTT(国際電話はKDD)の寡占(がせん)産業だったことから、電話の自由化なんてまったくもって考えられぬものだった。しかし、80年代後半の日本テレコム(現ソフトバンクの前身。そもそもソフトバンクは今でこそ電話・通信事業であるが、元はコンピュータ関連の書籍などを扱う出版社が原点だった)や、日本高速通信(テレウェイ)、第二電電(DDI)、さらにのちにKDDも国際電話専業から国内電話にも参入が認められるなど、電話の自由化がここまで