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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)長距離の移動って、結構身体がこっちゃうんだよね。いちとの京都での話を聞きながら、マッサージするみたいに、軽く指圧したりリンパを流すように撫でたりしていると、「気持ちいい~…ほぐれる〜…」目を瞑って、もうすっかりベッドに身体を預けている。「…あとねぇ~もう梅、咲いてたぁ。春がさ、そこまで来てるんだよねぇ」「春…そっか…。庭の桜の固い花芽も、もう少し寒さを耐え忍んだら、綺麗な花を見せてくれるかもね」「そうだ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)「ただいまっ♪」「ただいまぁー」夕方、明るい声で、いちとと大野さんが帰ってきた。「おかえりなさい」出迎えると、いちとはお土産袋を両腕に下げて、満面の笑顔。「楽しかった?」袋を受け取りながら、ふたりをリビングに促した。「うんっ♪」ね、っていちとは大野さんに笑い掛けてる「凄かったよ!料亭のあるホテルも!絢爛豪華っていうんじゃなくて、でもすごく贅沢なの。景色も、建物の佇まいも、別世界にいるみたいだった。今
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(イチ先生side)『...ピ......ピピピ...ピ♪』..........どこ..携帯...手を伸ばし探すけど空振りで。「うーー…、」鳴り止まぬアラーム音に諦めて、目を開け身体を起こす。ツ.....!イテテ頭がズキズキする。布団の反対側に置いてあった携帯を見付けて、手繰り寄せてアラームを止めた。「ふぅ...」朝だ。見渡すと木造りの優しいベージュと、布団のクリーム色が柔らかく目に映る。隣の布団には大野さんが寝てい
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(イチ先生side)「まだ...オレのこと迎えに来てくんねぇのか?」大野さんは俺の手を握ったまま枕元にあぐらをかいた。「ショウが居なくなった後のこの世界をさぁ、オレはどんな思いで生きてきたと思う?呪ったよ?オレは。あなたが居ないのに、また朝が来る事が信じられなかった。陽は昇り、鳥はさえずり、世の中は動く。あなたが居ないまま次の季節なんて迎えたくないのに。聞こえてくる楽しげな音楽も、人々の笑顔も、全部ぜんぶ、引き裂きたか
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(イチ先生side)露天風呂は、大野さんが言ってたとおり、少なくとも自分の入っている間は誰も入って来なかった。明度を抑えたライトアップが、遠くの木々まで借景とした造りを照らし出し、奥行と、実際の広さ以上の開放感を生み出し、そう、一節歌いたくなるような。「フンフンフフーーン♪」いや実際歌ってますよ、っと。透明なトロリとしたお湯に身体を伸ばし、滾々とお湯の湧き出る音に耳を澄ます。のぼせ気味の頭を冷やしてくれる涼
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(イチ先生side)大野さんの言う京都の料亭はホテルの中にあるそうで、お酒も飲むし、じゃぁ泊まって帰ろうかってなって、一泊の小旅行になった。出発の日の夕方、「いってらっしゃい...気を付けてね」たつやはちょっと心配そうに、でも微笑んで送り出してくれて、俺は大野さんとの待ち合わせの東京駅まで急いだ。新幹線の改札口の前に立って、この辺かなってキョロキョロしてると、「よっ」片手を挙げて、大野さんがこちらに来る所で、「大野さん
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)マグカップに緑茶のティーバッグでお茶をいれ、一番大きいお皿を持ってきて、おにぎりを袋から出した。一口サイズで可愛いな。あ、これって盛ると、、「お月見団子みたいだね!ちっちゃくて」「フフフ、色んな味があるんだよ?」「へぇー、もしかして一個一個違うの?」「うん!鮭と、タラコと、明太子と、松葉昆布と、おかかと、牛しぐれ煮、それからイクラもあるんだよ!あ、あと梅干し!紀州のなんちゃら麻呂って言うんだって!」「
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)「あ、お茶うけあるよ。これね、動物園に挨拶に持ってったのと同じお菓子なの。開けよっか」中身は、チョコやフルーツの、色んな風味のバタークリームがサンドされたサブレ。どれにする?ジャンケン!って順に選んで、コーヒーと合うね、美味しいねって、ワイワイしながら食べた。まず、動物園でのリョウくんの様子や、飼育員さん達から聞いた話をすると、「元からいた蛇達とも上手くやってんだ。良かった、それが一番心配だった」「良か
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)「…は―――」下を向いて、ゆっくりため息を吐いた。...電話では話し辛い、リョウくんをどうしても手放さざるを得ない込み入った事情があるのかも、とか、僕が何か力になれる事があるのなら、とかほんと、希望的観測だったなぁ...せめて、伝わっただろうか。小さな命に最期まで責任を負って可哀想な動物をもう作らないで欲しいってお願いが。...ハハッ、店員さんにあんな怒ったくせに、コーヒーは手付かずなんだな目の前に残さ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)五人で過ごした年末年始。それぞれ実家に顔を出したあとも、『ただいま』『うちが一番だよねぇ~』『ほっとする~』『なんかなつかしい』なんて、それぞれのお土産を手に、にこにこ帰って来た。勿論僕も。この家はいつの間にか、僕らの帰る場所になってるんだなって、嬉しく思った。お正月気分を満喫し、気分も新たに病院を開け、またシッポたちの診察の日々が始まった。・・・・・・・・・ニシキヘビのリョウくんについては、保護した翌
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)「はぁ寒かった~、エアコンつけてい?」リビングに入り、ピッてリモコンを押すいちと。「うん、ここ天井わりと高いからあったまるの遅いんだよなぁ」上を仰ぎ見る大野さん。「...コタツが欲しいな」渡海先生のつぶやきに、あぁ良いかもねぇって頷く。と、「コタツって何?」って声に、みんなびっくりして一斉に潤くんを見た。「ん?」勿体ぶんないで教えろって眼力で、首を傾げてる。4人で頭をくっつけて、「え
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)どんな夢を見ていたのか、まだふにゃふにゃしてるいちと「みんなで初詣行こうかって」「いく、おれも」ムクっと立ち上がり2階に上がって、ダッフルコートを着て戻ってきた。「はい、たつやのも」「あ、ありがとう」持ってきてくれたコートを羽織って、プレーリーの双子たちは厚めに毛布を敷いたバスケットに入れる。翔くんはいちとのフードに潜り込んで、雅紀くんは僕のフードに。まだ真っ暗な外に出ると、冷気が頬をスルリと撫
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)・・・ふっと目覚めたのは、パタンってドアが開いて閉じた音がしたような気がしたからで。身体を起こして時計を見ると、午前1時過ぎすると、そーっとリビングのドアを開けて、人型の雅紀くんと翔くんが入ってきた。僕が起きてるのに気が付くと、ポンッてその場でプレーリードッグに戻って、●^◇^)/「わーいおわったよ~っ!」(`^3^´)/「コオ先生、ただいまっ」ふたりが飛びついてきた。「おかえり。明けましておめでとう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)みんなで剥いたソラマメを、茹でてサッと冷水につけ皮を剥くと、綺麗な翡翠色が飛び出した。一つだけ、硬さを確認する為にポイッと口の中に入れてみる。「んー、いい感じ!」固さ丁度いい!「ほら、見て。綺麗な色してるでしょ」双子たちに見せると、「わぁ、キレイ~」「これが『翡翠』いろ・・・」キラキラした目を見張ってる。サラダに混ぜてって潤くんに言われて軽く混ぜ合わせた。「これで良いかな?」「OK、イイねぇ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)~~~12月31日~~~「えっと、卵とミルク出したよ。潤くん、卵割っておく?」冷蔵庫から出して、鍋の中を確認してる潤くんに聞くと、「サンキュ、そこのボールに割って、グルグルしといて」「オッケー、ぐるぐるね」コンコンパカって六つの卵をボールに割った。こんなに沢山の卵、一度に調理するの初めてだ。「ね、大野さん、そこの包みさ、骨付きのハムなのよ。開いてちょっと切っといて」ガリガリと音を立てつつ、胡椒を挽きなが
🌳🍃🌳🍃🌳🍃🌳🍃🌳🍃(●'◇')⊃◇「窓ふきふきふき♪きゅっきゅきゅー♪」(`・3・´)⊃「まさき~、こっち終わったぞ~!」●^◇^)「わぁ、しょちゃんはやいねぇ♪」(`^3^´)「あと、どこやる?まさきがいつも綺麗にしてくれてるから、大掃除も簡単だよ♪」●'◇')「あとはねぇ、ここおわったらおしまい♪」(`^3^´)「はーい、じゃあ一緒にやろ♪早く終わらせてイチャイチャしよ♡」●'◇')「イチャイチャしたいけど、、そろそろリハーサル行かないとでしょ」(`・3・´)「そだけど・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)「ただいま」家に帰り、いちとと二人でリビングに入ると、「おかえり、おつかれさま」ソファーに身体を預け、本を読んでいる大野さんと、「おかえりい、コオ先生なんか食べるぅ?」エプロン姿でキッチンに立ってる潤くんが迎えてくれた。そう言えばお腹減ったな。「うん、少しで良いから、食べたいな。先にシャワー浴びてくるね」潤くんにお願いして、先にお風呂場に向かった。ちょっと眠いかも。いつもより熱めの温度にして
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)「生きててくれてよかった」いちとがリョウくんの頭に手を伸ばした。リョウくんは、首を伸ばしたままカチンって身を固くしてる。「住むところも、ご飯だって、自分で探さなきゃいけなかったんだもんね。大変だったよな」撫でるいちとのその手のひらを、リョウくんは、暫くして遠慮がちにチロっと舐めた。「お医者さんに診てもらってたなら、調べたら分かるかもね。リョウくんの詳しい事」いちとが医者の表情で言う。「そうだな。各獣
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)リョウくんは、器用にスイスイと階段を登って行く。リビングは灯りがついていて、キッチンに渡海先生が立っていた。「コーヒー、飲むだろ」「あ、ありがとう」良い香りに、なんだかホッとする。椅子に座ると、「ん」ってマグカップを差し出してくれた。「ありがと、頂きます。・・・はぁ・・・・・おいしい・・・」身体の中から、疲れがほどけてくよう。「おつかれさん」渡海先生もマグカップを持って、対面に座った。「で
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)「オイシャサン、チュウシャ、スル?」「ううん、注射は今はしない。そっか、君の飼い主さんは、ちゃんと病院に連れてってくれたりしてたんだね」この子は捨てられたと言ったけど、もしかしたら逃がしてしまった可能性もあるのかも・・・「どんな姿でも驚かないから、戻れる?キミの本来の姿に」「ウン・・・・・」ためらいながら、うしろに何歩か下がって、ポンッて姿形を変えた。細長い頭、小さく光る眼。瞳は縦長。先端が
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)名残惜しそうに空全体を茜色に染めながら、海に沈んでゆく太陽。明日も晴れるのかな、なんて防波堤の上でひとりきり、ぼんやりと眺めた。渡海先生には今朝方、一連の流れを掻い摘んで話し、いちとには、「用事がある」とだけ伝えて、病院を早退させて貰っていた。両手を突っんだポッケの片方には、大野さんが綺麗にクリーニングしてくれた指輪が入っていて、御守りみたいに握り締め。・・・いちとに、指輪があったと渡したら、それこそきっと、涙
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)行為が終わると、気絶するようにそのまま眠ってしまったいちと。熱いお湯で絞ったタオルを持ってきて、その身体を拭き清めた。細い脚、きゅっと締まったお尻と腰、意外と筋肉質な背中と二の腕、長い指まるできよらな真っ白い花びらだ。夜の闇に包まれてもなお、光を放つ・・・乱れた前髪を人差し指で軽く梳いてほっぺをそっとつつくと、唇がちょっと尖った。可愛くて、いつものいちとで涙が出そうになる。そばにいたい。こ
(ご注意ください🙇♀️こちらのお話は、コオ先生とイチ先生の『夜のお話』の表現を含みます🌃🌙(今回のお話はラブ♡というより心のすれ違いで少し一方的な感じがあります💦)苦手な方はこの先進まれませんよう、どうぞよろしくお願いいたします🙇♀️🙏)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お直ししました☆(コオ先生side)夜中の空いた高速を飛ばして家に帰り着き、鍵を解除して静かにドアを開けた。灯り替わりの携帯電話の画面のデジタルは、午前3時を過ぎている。リビン
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(プレーリー翔side)来るかな、来ないかな。曇ってて星座もよく見えねー。なんか落ち着かないな。何だっけ、『素数を数えて落ち着け』って。漫画かなんかで見たな。えと・・・『素数は1と自分の数でしか割ることの出来ない孤独な数字。わたしに勇気を与えてくれる』だっけか。あぐらをかいて座り込んだ。ん、と・・・。1、2、3、5、7、11、13、17、19・・・・・・・251、253、は違った。えっと251の次・・・25
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)アイツとどうやったら接触出来るのか・・・。とにかく思い付く事を、片っ端からやってみるしかないだろう。まずは、いちとが襲われた同じ曜日と時間。現れる確率が高いかも知れないと、間近な日にちを翔くんと決めた。夜中、いちとが完全に寝ているのを確認して。そっとベッドを抜け出した。この後、又うなされて起きてしまったら。隣に僕はいなくて、一人きり。そうなったら心細いだろう・・・。出来ることなら、ずっとく
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)冷えていた車内も、エアコンの風でじきに温まった。車内のミラーで後ろを見ると、トンビと双子達は『あったかいねぇ』ってくっついてうとうとしているみたい。翔くんは助手席で、まだ眠そうな雅紀くんを抱いて、フロントガラスの向こうの、流れてゆく景色を見ている。「道路空いてるから、思ったより早く着けるかもね」(`・3・´)「そう、まだ暗いうちに出てきて正解だったね」「うん」(`・3・´)「あのさ、・・・あの話だけど。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)『これ美味しいね』『大野さんこれ好きそう』『あ、旨いな』『魚だからでしょ?』なんて、皆でワイワイ話しながら、温かい食事を頂いた。ご馳走様の後は一斉に片付けて、ジャンケンしてお風呂の順番を決める。それぞれが、ソファーで本を読んだり、テレビを見たり、双子達の相手をしたりくつろいで・・・、でも何故か、広い部屋なのにちんまりと固まって、皆でトランプを始めたりして。楽しくて居心地の良いひと時。雅紀くんと
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)午後も忙しく、バタバタあっという間に時間が過ぎた。「さてと、診療中の札、おろしてくるね」いちとが言ってくれて、「あ、お願い」そう応えて、椅子に座ったまま、うーん、て両手を伸ばした。えっと今日はこのまま締めの処理をして、プレーリードッグの双子達と、それからトンビの夫婦も家に連れ帰る、と。翔くんが仕事に行く前にトンビの通訳をしてくれたから、思いがけず問診も出来て、スムーズに明日の朝に元いた場所に帰す方向に話が
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)「『提案』?」(`・3・´)「そ。でもその前に、大前提があって、確認なんだけど・・・コオ先生から見て俺とイチ先生って似てるかな?あ、勿論俺が人型になった時のね」「うん、ちょっといちとに似てるなーって思ってた」(`・3・´)「おっけ、じゃぁ大前提はクリア。野生の勘・・・みたいなモンなんだけど、イチ先生の指輪の事なんだけどね。イチ先生に、『血が出るくらい酷いことした奴』が持ってる気がしてて。だって、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コオ先生side)「潤くんおはよう」いちともリビングにやって来た。朝ごはんは何なに?ってはしゃぎながら、キッチンを覗いてる。「イチ先生にはお粥です」潤くんがそう言うと、「えー、肉がいい。そろそろ肉食いたい」なんて、子どもみたいに口を尖らしてる。「まだ胃が受け付けないでしょ。肉はもうちょっと先。イチ先生は、も少し量を食えるように頑張って」ってもっともなことを言われ、「はぁい」ぷくっと頬を膨らませつつ、ちゃんと返事して