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10月の読書。今月は長いこと積んでいた本や読みかけで止まっていた本を最後まで読むことが出来たのが良かった!イエイツ『ケルトの薄明』の中の、宝石を食べる猿の夢が印象に残った。美を求め貪るものの飢えは永遠におさまることはなくやがては醜悪な怪物になってゆく。それが芸術家の地獄であると。美は美からうまれるものではなく、醜から生まれるものなのかもしれない。泥の中に咲く蓮の花のように。
アルフレッド・ベスター作SF小説「虎よ、虎よ!」は、浪人時代の19歳の時に読みました。静岡の予備校へ通う道中、電車の中や駅のホームで、夢中になって読みふけりました。もう、こんなに面白い小説に出会う事は無いだろう、と、「虎よ、虎よ!」のあまりの面白さ故に齢19歳にしてちょっと残念な気持ちになったものでした。(しかし、その後もウラジミール・ナボコフ作「ロリータ」や、ドストエフスキー作「カラマーゾフの兄弟」を夢中で読みふけった経験もあり。小説とは奥が深く、面白い小説は沢山ある事に気づかされました
TachibanaKayoonInstagram:"今回のお芝居は生演奏です😊音楽家のDarieさんが稽古場に色んな楽器を持ってきてくださる♪これが初めて見るものも多く新しい楽器を持ってきた時はどんな音が鳴るのかな?とワクワクしてしまう♪♪聞こえてくる音…全てがその世界観そして俳優に影響します演劇は観る人もまた体感するものなんですよね観にいらしてくれた方がイェイツの詩的な世界観を体感出来るモノになるといいなぁよし、力まず…頑張りますw#t…0Likes,0Comments-Ta
最近は読む本がなく、鬱々としてた。とりあえずドストエフスキー最後の本と決めて読み始めてた"未成年"があろうことかまだ2巻が出版されてなかったという事実に呆然。だいたいからして、5巻ある"カラマーゾフの兄弟"とかならいざ知らず、2巻しかない"未成年".もしまだ2巻が出版されてないならアマゾンの1巻のとこに、2巻はまだ出てないとか書いてて欲しい!と怒ってはや1ヶ月。やはりなんといってもドストエフスキーですから、ややこしさがあるわけで、集中して読んでて中断されたら間違いなくすっかり忘れ
イエイツの詩的な幻想文学と芥川龍之介の訳で、春の心臓の内部はめくるめく高踏な世界が広がっている。非常に美しい作品。作中、たくさんの薔薇と百合が出てくるが、どうも薔薇と百合っていうと…ねぇ。・・わたしだけかな。それでも、百合と薔薇の組み合わせは、🌹最高🌹ひとりの老人が神の如くになるため、永遠の青春の王国へ旅立つ。しかし同時に死へと向かっている話でもある。↑頭の長いのなに?それはすべての物が宝石を刻んだ如くに見える、温かな、美しい夜の一つであった。ス
一昨年、コロス役にお誘い下さった観世喜正さんから、「綱ちゃんもやったらいいよ」と言われ、「じゃ喜正さん、出て下さい!」と。その、何気ないやりとりが、きっかけとなり、、、新作能『鷹姫』。半世紀前から偉大な先人先生方によって上演を重ねてきた、新作能の金字塔です。今回、この金字塔に挑む決意をしました。そして、9月になりました!いよいよ、始動。今回、影で色々とお力添え頂いている羽田昶先生から提供頂いた沢山の資料を読み込み、過去の偉大な先人先達たちの映像を拝見し、その上で、今の『鷹姫』と
イエイツの「薔薇十字の覚醒」(フランセス・イエイツ工作舎,1986)第6章薔薇十字哲学の代弁者たち「ヘルメス的ルネサンス再興」ミハエル・マイヤーは1566年リンズベルクの生まれ,プラハで皇帝ルドルフの侍医となる。1612年イギリスを訪れていて,おそらくロバート・フラッドと知り合いになった。1618年にオッペンハイムのド・ブリー商会から『逃げるアタランタ』と言う本が出た。イエイツは「挿絵に署名はないが,彫ったのがマチュー・メリアンであるのはほとんどまちがいない。」(p124)と書いている
そしてわたしは今も夢見るのだ牧羊神のおぼろ歌がわたしの歓びの歌につらぬかれ露に濡れた草の上を歩んでゆくのを。「しあわせな羊飼いの歌」(イエイツ)より(バリタイ福生店の公式HP)この抜粋がブレードランナー(ディック)の冒頭に置かれています。「しあわせな羊飼いの歌」は世界が牧歌的ではなくなるという主旨の詩らしいです。この「しあわせな羊飼いの歌」とドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」がどの様な関係にあるのか私は知りません。両者は全く無関係で牧(羊)神というワー
しばらくイエイツの『記憶術』から離れて,桑木野幸司氏の『記憶術全史』(講談社選書メチエ,2018)に沿って読んでいく。その第5章「饒舌なる記憶」から。記憶術全史ムネモシュネの饗宴(講談社選書メチエ)Amazon(アマゾン)2,145円5章の冒頭「記憶術研究の二大巨頭」のタイトルで,イエイツとロッシについて述べられている。イエイツについては,その『記憶術』とりわけそこに描かれたジョルダーノ・ブルーノ像は,それまでの明るく透明な理性的ルネサンス像の屋台骨を揺るがすほどの衝撃
フランセス・A•イエイツの「記憶術」(水声社)第9章ジョルダーノ・ブルーノ-『影の秘術』(p254~)「イデアが事物のもっとも重要な形相であり.それによって万物が形作られているように…われわれのなかにも,知り得るすべての形態に対応し得るような…イデアの影を形作るべきである。」(G.ブルーノ『ラテン語著作集』,イエイツ『記憶術』の引用よりp254)星の魔術的イメージを記憶に刻み付ける,それは単に知識ではない。“力”も与えてくれるとブルーノは述べる。「ブルーノの魔術的イメージのリストにおける惑
フランセス・A・イエイツの『記憶術』の第四章「中世における記憶術とイメージの形成」「実体的イメージを秩序立てて配列することによって記憶に定着させる記憶術は、スコラ哲学の大成者,聖トマス・アクィナスによって強く推奨され,…きわめて大きな影響力を持つことになる。」(p111)当時,修道院の誕生によって修道士たちが,説教の形で古代の弁論術をよみがえらせた。美徳と悪徳を説教で説く時に記憶する必要があり,説教のために比喩表現が多く使われた。ただし,説教における記憶の術と,この書で扱う記憶術とは大きな
コロナ自粛が緩んできて、それぞれがコロナウィルスとの付き合い方を模索しているようです。私的には相変わらずStayhome満喫中。図書館が貸し出しのみOKになったので早速借りたのがこの3冊。何を隠そう私、中学生の時まで漫画少女だったのです。その後ほとんどご縁がなく、しかし大人になってから『ポーの一族』や一連の萩尾望都センセイの作品には強く惹かれ読み倒しましたが(^^;noteというサイトの占星術のサークル、サビアン研究会で占星学の先輩に紹介いただいたのが近藤ようこ
そしてわたしは今も夢見るのだ、牧羊神のおぼろ影が、わたしの歓びの歌につらぬかれ、露に濡れた草の上を歩んでゆくのを。「しあわせな羊飼いの歌」(イエイツ)イエイツの名前は筆者ですら知っている名前ですが、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の冒頭に配されたことによってイギリスの詩にそれほど興味を持っていない人達も知ることになった詩なのでしょう。映画「ブレードランナー」の続編が公開されましたね!筆者はまだ観ていませんが、観る予定です。原作の冒頭にイエイツの詩が載っ
島根県松江市にある小泉八雲記念館では、企画展を開催中です⭐︎期間は来年の6月8日までの一年ですので、松江に旅行されたらぜひご見学を😊「文学の宝庫アイルランド:ハ-ンと同時代を生きたアイルランドの作家たち」アイルランドから実力あるミュージシャンを呼んで国内ツアーを企画され、小泉凡さんご夫妻とも親睦のあるTHEMUSICPLANTさんのブログがとても分かりやすいです😉👍https://themusicplant.blogspot.jp/2017/06/blog-pos