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主人公のユダヤ人仕立て屋・アブラハムが第2次大戦後住んでいたアルゼンチンは、ハンナアーレント『イェルサレムのアイヒマン』で取り上げられた、ナチのホロコーストの中心人物・アイヒマンが潜伏していた国でもあることに気付いた。これは偶然なのだろうか?アブラハムは生まれ故郷のポーランドに向かうが、途中で立ち寄るスペイン、フランス、ドイツでそれぞれ女性に助けられる。現代ヨーロッパの特急列車やパリの終着駅、ドイツの地下鉄駅など駅や鉄道が舞台となって、魅力的に描かれ
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おはようだワン!昨日の夜。とうちゃん、寝る前に読書。…君が大量虐殺組織の従順な道具となったのはひとえに君の逆境のためだったと仮定してみよう。その場合にもなお、君が大量虐殺の政策を実行し、それ故積極的に支持したという事実は変わらない。というのは、政治とは子供の遊び場ではないからだ。政治においては服従と支持は同じものなのだ。そしてまさに、ユダヤ民族および他のいくつかの国の国民たちとともにこの地球上に生きることを拒む-あたかも君と君の上官がこの世界に誰が住み誰が住んではならないかを決定する権利
表題の新書を読んだ。「全体主義の起源」の著者であるハンナ・アーレント(1906~1975)の生涯を簡潔に綴った伝記。ハンナ・アーレントについては、以前に記事でちょっとだけ触れたことがある、著者は、矢野久美子氏。フェリス女学院大学国際交流学部教授。思想史専攻。本書を買ったのが、確か10月ころ。昨年の9月、NHKの番組「100分de名著」が、「ハンナ・アーレント『全体主義の起源』」を、テーマに採り上げていた。筆者は、その録画をたまたま視聴し、おそろしく感銘を受けた。