2000年代、クラブシーンでは、音楽そのもの、そして「音」の先鋭化を求めて、さまざまな試みが行われていた。私自身もその一人だったし、同じように既存の音楽表現に疑問を持ち、音そのものの可能性を追求していた人たちは、決して少なくなかった。当時はテクノ、ブレイクビーツ、エレクトロニック・ミュージックなどを基盤にしながら、音の配置、リズム、加工、空間性、低音の使い方などを徹底的に突き詰め、単純に「新しい曲」を作るというよりも、「音楽とはどこまで変化できるのか」というところまで踏み込もうとしていたように思