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今活躍するうちで、人間の本質を突いた現代劇が撮れる映画監督を挙げるならば、アンドレイ・ズビャギンツェフの名前がまず浮かぶ。この「エレナの惑い」の鑑賞により、彼がこれまで発表した長編五作品に一通りは目を通したことになるが、改めて処女作「父、帰る」から最近作「ラブレス」までをじっくりと観たい気になる。第三作目にあたる本作は、前作「ヴェラの祈り」と同様に女性を描いた話のようだ。邦題に付けられた「惑い」とは一体何を意味するのだろうか"Elena"(露109分)監督:アンドレイ・ズビャギ
■『裁かれるは善人のみ』☆☆☆☆★★[90]2014年/ロシア映画/140分監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ出演:アレクセイ・セレブリャコフ/エレナ・リャドワ/ヴラディミール・ヴドヴィチェンコフ/ロマン・マディアノフ/セルゲイ・ポホダーエフ/アンナ・ウコロワ/アレクセイ・ロズィン/イーゴリ・セルゲイエフ■2015年劇場公開作品49本目■第2稿2021年4月20日版調べたら実話ではなかったが、アメリカで実際に起きた土地の再開発をめぐる悲劇的な事件を基にしたらしい。「アンド
監督アンドレイ・ズビャギンツェフパパの会社変。友達の会社はもっと変!すまじきものは宮仕えかな。ラブシーン多すぎてダレる。ボランティアのシーンは、かなり忠実に描かれているらしい。ロシアのパーカーがなんかツボに入った。原題は「反愛」みたいな言葉で、国と国との関係のメタファーらしい。ラブレス[DVD]Amazon(アマゾン)1,052〜5,139円↓1クリックして頂けたら助かります!🙏
裁かれるは善人のみЛевиафан│Leviathan⇒公式サイト⇒この映画のキーワードロシア映画この何とも言えなさ不条理?こういう場合は理不尽か本作品はアメリカで実際に起きた事件がベースになっている遠藤周作氏の「沈黙」でも感じたこと神様はいない
今回はサスペンス映画の現在。今自分が追い掛けているサスペンス映画の監督を紹介します。オススメのサスペンスばかりです。いつもマニアックでスミマセン!チャンネル登録も宜しくお願いします。映画ニスト市川裕隆の「映画宣言」
ラブレス2018年4月7日公開あらすじボリスとジェーニャの夫婦。二人の間には12歳の息子アレクセイがいるが、既に仲は冷え切り、現在は離婚協議中。息子をどちらかが引き取るかで、激しい口論となる。互いに息子を引き取りたくない押し問答、その両親が喧嘩する声をアレクセイは耳をふさぎながらも聞いてしまい、声を殺しながら泣くのだった。そんなある日、二人が互いにデートで家を留守にする中、アレクセイが登校したまま行方不明になってしまう…。監督アンドレイ・ズビャギンツェフ【キャスト】マルヤ―ナ・スピ
アンドレイ・ズビャギンツェフ監督というと「父帰る」で衝撃的に出会った映画監督。「裁かれるは善人のみ」では、やや図式的かとも思ったが、今回はまさしく衝撃作であり最高傑作だ。ズビャギンツェフの映画世界では、常に子どもたちが切ない。ロシアの格差社会を背景に家族の崩壊を描くと公式HPにあるが、これはある程度の経済成長した社会では、すべての国で見られる現象だ。自分の幸せだけを願い、愛を失う。これは望んだことではない。「ほら見ろ、昔の日本が良いのだ」と思う人がいるかも知れない。でも、それは違う。かつて
「悪なるもの」によって土地を追われ、人生のすべてを失っていくコーリャ。そのコーリャ自身、息子ロマの痛みを知らず、妻の悲しみを考えることもない、酒浸りの愚かしい男なのだ。実際に起きた土地の再開発をめぐる悲劇的な事件をベースにしたと言われるが、アンドレイ・ズビャギンツェフは淡々、しかも冷酷に物語を綴り、観客は再開発の末に建つものを目撃して、この社会の皮肉を感じざるを得ないだろう。国家や行政、彼らは善なるものなのだろうか?もちろん彼らが市民の味方だったことはない。神はどうなのだろうか?いくつかの
人は変われない…ラブレスです。裁かれるは善人のみなどの、アンドレイズビャギンツェフ監督作品。名前難しいなぁ…笑子供への愛情のない夫婦の離婚話…からの息子の失踪、そして…いや〜暗いし、冷たい。映像もカメラワークも全て。でも、こんな人沢山いると思う。自分のことしか考えず、責任感もなく、関心もなく…その対象がなにかということ。ここでの犠牲は子供ですが、彼の声なき涙が心に響きます…ほんとに最低な両親。そして、さらに最低なその親。負の連鎖なのでしょう。そして、ラスト終わらせ方も
感想川柳「エゴ剥き出し被害者意識の虚しさよ」予告が気になって観てみました。(。_。)φ一流企業で働くボリスと美容院を経営するイニヤの夫婦。離婚協議中の2人にはすでにそれぞれ別々のパートナーがおり、新たな生活のため一刻も早く縁を切りたいと考えていた。2人には12歳の息子アレクセイがいたが、どちらも新生活に息子を必要としておらず、ある日激しい罵り合いの中で息子を押し付け合ってしまう。その翌朝、学校に行ったはずの息子がそのまま行方不明になり、彼らは必死でその行方を捜すが……というお話。かなり
ロシアの鬼才、アンドレイ・ズビャギンツェフ監督の集大成にして最高傑作!http://loveless-movie.jp/info/?page_id=5前作「裁かれるは善人のみ」以上に観客を突き放して終わります。鑑賞直後、「ズビャ監督スベったか?」と思いつつも息子アレクセイの生死が気になって夜も眠れないのです。あ〜、ズビャ監督の罠にハマった私。インターネット上でレビューの数々に目を通すと、9割がたが安置所の遺体はアレクセイであると断定してますね。これは予告篇で
監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ出演:マルヤーナ・スピヴァクアレクセイ・ロズィンマトヴェイ・ノヴィコフモスクワで美容院を切り盛りするジェーニャと大企業勤めのボリス夫婦は離婚協議中。それぞれに新しい恋人がいて、新生活を始めるため12歳の一人息子アレクセイを押しつけ合う。ある日、学校に行ったはずのアレクセイが行方不明に。捜索が始まる中で、夫婦はなおもののしり合う。2017年第70回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した寒々しい風景が、愛情のない夫婦の間に吹く寒風のような映画だっ
一応言っておきますが、タイトルの「そのまんま悲劇」は「そのまんま東」のパロディのつもりです。ただし、そのまんま東氏はこの映画と何の関係もありません。ちなみに、最初から余談となりますが、映画の中である登場人物(重要な人間ではない)が、「あいつの車はフォルクスワーゲンだが、俺のはボロボロワーゲンだ!」と言う冗談を言うシーンがあります。ロシア映画なので、多分ロシア語でダジャレでも言っているのでしょうが、こういうセリフを翻訳するのは当然困難で、日本語である程度オリジナルのセリフにするし
ギリギリ見れたε-(*´﹃`*)「ラブレス」「サバービコン」表面は真逆な感じ。後味の悪さは共通。苦味なんてそんな簡単には消えないよね。抱えたまま、少しずつ捉え方が変わったり、目の前のことに追われたり、ちょっとずつ変化していくのよね。あるんだよ、すぐには消化できないことがたくさん。ええ、あたしも今もね。物語のようにスッキリとはいかないよねいけたらいいけどね。食の好みが変わるように渋みが味わい深いと思えるようになるのかしら。
ロシアの力強い自然から始まるこの物語、どこに焦点が当たっているのかが少し、わかりにくかったです。主軸は愛せなかった息子の失踪にあるのですが、焦点が両親にあるのか、行方不明者を捜索してくれるボランティアたちの存在にあるのか、そこがわかりにくく感じました。おそらくは、離婚の話を進めていてそれぞれにパートナーのおり、新しい生活を望む両親が息子のアレクセイの家出をきっかけに焦燥感や緊迫感を味わうところにあるとは思います。12歳のアレクセイも学校ではほぼほぼ孤立しており、家でも母はキツく当たり父
「ラブレス」を観てきました。一流企業に勤めるボリスと美容院を経営するジェーニアの夫婦。2人は離婚協議中で、家も処分してそれぞれのパートナーとの新たな生活を始めたいと願つてゐる。問題は2人の間にできた12歳の息子アレクセイ。互ひに彼を相手に押し付けやうとして言ひ争ひ、ののしり合ふ。アレクセイはただ泣くだけ。そんなある日、アレクセイが学校に出かけたきり行方不明に。彼らはボランティアの助けを受けながら必死に探すのだが…。目の前のパートナーや子供を愛せない夫婦。ボリスはジェーニアの時と
『ラブレス』公式サイト第70回カンヌ国際映画祭で審査員賞に輝いたロシアのアンドレイ・ズビャギンツェフ監督の映画『ラブレス』を、シニア会員になったばかりの伏見ミリオン座で見ました。離婚の準備を進める愛のない夫婦が、12歳の一人息子の失踪に直面するヒューマンドラマであると同時に子供の安否が最後までわからないサスペンス風味のドラマ。身勝手な両親の姿に腹が立つというより、孤独な息子の真情を思うと心がヒリヒリするような映画で、ロシアの自然の景観と開発された居住地のコントラストが印象的でした。伏見ミリ
ラブレス公式サイトチラシより一流企業で働くボリス(アレクセイ・ロズィン)と美容院を経営するジェーニャ(マルヤーナ・スピヴァク)の夫婦。離婚協議中のふたりにはそれぞれすでに別のパートナーがいて、早く新しい生活に入りたいと苛立ちを募らせていた。12歳になる息子のアレクセイ(マトヴェイ・ノヴィコフ)をどちらが引き取るかについて言い争い、罵り合うふたり。耳をふさぎながら両親の口論を聞いていたアレクセイはある朝、学校に出かけたまま行方不明になってしまう。ふたりはボランティアの人々の手を借りな
「ラブレス」監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ出演:マリヤーナ・スピヴァク、アレクセイ・ロズィンほか(ロシア、フランス、ドイツ、ベルギーNELYUBOV/LOVELESS)ガツン!とハンマーで殴られた・・・と言うよりは、気がついたら皮膚を通り抜けて内蔵を鷲掴みにされていた・・・というエグい作品。まず、愛されてないことが確信に変わった時の声なき叫びに打ちのめされます。子供が夫婦のエゴの犠牲になるのは本当に辛いです。それに続き両親がお互いの新しいパートナーと過ごす時間。丁
短くてストレートなタイトルが素晴らしい!妻ではない女性を妊娠させ、彼女と再婚したい父親自分を大切にしてくれる新しい彼ができた母親行き場のない子どもそして、さあ離婚という時に、子どもが行方不明になってしまうという悲劇。しかも、その子は自分を押し付け合う両親の口喧嘩を聞いていたという…子ども目線でみると、もう両親が身勝手としか言いようがないのですが、母親の方の家庭の問題(母との関係)も分かってくるとその理由も少しずつ見えてきて、鬱々とした気持ちになってしまうという…ラストには、
「父、帰る」でロシアの鬼才アンドレイ・ズビャギンツェフ監督の新作です。ボリスとジェーニャは離婚協議中で12歳の息子アレクセイをどちらが引き取るか口論していた。ボリスには妊娠中の若い恋人がいたが、職場の上司は厳格なキリスト教徒で離婚すれば解雇されてしまうかもしれなかった。サロンのオーナーでもあるジェーニャにも大人の娘がいる恋人がいた。二人が家をあけがちな中、アレクセイが2日前から学校に来ていないと連絡が入る。アレクセイを探す二人はアレクセイがクラスメイトとチャットで話していた基地が廃墟のビ
ラブレス【原題】LOVELESS/ロシア・フランス・ドイツ・ベルギー(2017年)【監督・脚本】アンドレイ・ズビャギンツェフ【出演】マリアナ・スピヴァク,アレクセイ・ロズィン,マトヴェイ・ノヴィコフ,マリーナ・ヴァシリエヴァ,アンドリス・ケイシス,アレクセイ・ファティフ,他【ストーリー】大企業に勤めているボリスと美容院を営むジェーニャの夫婦には、12歳の一人息子アレクセイがいるが、どちらにも新しいパートナーができて離婚協議中だった。離婚後の生活にアレクセイを必要としない二人は、ある
LOVELESSヒューマントラストシネマ有楽町★★★ズーーーーン沈どんよりとした、いい映画♪
NelyubovLOVELESS2017年ロシア・フランス・ドイツ・ベルギー監督アンドレイ・ズビャギンツェフ主演マルヤーナ・スピバク、アレクセイ・ロズィン、マトペイ・ノビコフ他(ネタバレ気味です)離婚を決めた40代の夫婦と、12才の息子夫も妻も新しいパートナーとの生活を望んでいて、息子を取り合うのではなく…なんと押し付けあうそれぞれ職業をもち、中流階級の夫婦だが世間体や会社の処遇ばかり気になり肝心の子供の気持ちには全く関心が向かない。大人にもそれぞれの人生があるとはいえ
失踪した息子の行方を追う身勝手な両親の姿を描いたファミリーサスペンス。モスクワ。冬枯れた道を12才のアレクセイは学校が終っても回り道をして家に帰る。何故なら彼の両親は離婚が決り母からも父からも必要とされていないからだ。一流企業で働く父ボリスと美容サロンを経営する母ジェーニャ夫妻は、すでに新しいパートナーがそれぞれ居て早くやり直したいと苛立ちを募らせていた。そんな日々の中、突然アレクセイの行方が分らなくなる。警察は取り扱ってくれず、二人はボランティア団体の力を借りて捜索を続けるが…近
父、帰る[DVD]/イワン・ドブロヌラヴォフ¥5,076Amazon.co.jpVOZVRASHCHENIYE2003年ロシア映画カラー111分監督アンドレイ・ズビャギンツェフ出演コンスタンチン・ラヴロネンコウラジミール・ガーリンイワン・ドブロヌラヴォフナタリヤ・ヴドヴィナロシアの田舎町で、アンドレイ(ウラジーミル・ガーリン)とイワン(イワン・ドブロヌラヴォフ)の兄弟は、母親と一緒につつましく平穏に暮らしていた。しかし、そんなある日、12年ぶりに父(コンスタンチン・
ホアキン、男優賞受賞おめでとう!カンヌ映画祭2017コンペティション部門受賞結果YouWereNeverReallyHereトレーラーリン・ラムジー監督の「YouWereNeverReallyHere」でホアキン・フェニックスが男優賞受賞!天国のリヴァーも喜んでいることでしょう。盟友で元義弟ケイシー・アフレックに先を越されたけどオスカーも今度こそ!売春婦として人身売買される少女たちを助けることが稼業の退役軍人ジョーをホアキンがいかにもなヒー