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今回も2016年3月のスペインはバルセロナからです。前回のピカソ美術館からカタルーニャ音楽堂の前を通ってタピエス美術館へ向かいます。アントニ・マウラ広場(PlaçaAntoniMaura)。カテドラルの尖塔はいろんなところから見えます。こちらは、CasadelGremideVelers(帆船ギルドの家?)と呼ばれ、1763年に建てられた建物です。もう少し進むと右手にカタルーニャ音楽堂があります。ドメネク・イ・モンタネールの最高傑作で、世界遺産にも登録されい
白髪一雄作『貫流』(東京オペラシティアートギャラリー蔵)皆様、おはようございます。東京オペラシティアートギャラリーにて6月24日迄会期が延長になった「「ストーリーはいつも不完全……」、「色を想像する」ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展」を観て参りました。その感想です。イギリスを代表するアーティスト、ライアン・ガンダーが当館収蔵品をキュレーションする異色の企画。当初予定していたガンダーの個展は新型コロナウイルス感染症を巡る情勢の急激な悪化、ことにイギリスにおけるロックダウンに
こんにちは。僕のブログ【アデュー・ロマンティーク】へ、ようこそ。前回の澁澤龍彦の記事がボリュームが大きくなってしまい、大変だったこともあって、今回は軽めの記事に。この1年ほどの間、そう、誰もが経験しているコロナ禍における、さまざまな制限と、その制限による不自由さからくる目に見えないストレスを少しでも緩和するために。僕はコロナの前に頻繁に通っていた音楽バー(今ではリスニング・バーと言うらしい。知らんけど)に身を置くことを夢想する。そこは素敵な音楽を聴きながら美味しいお酒が飲める場所。或
ご招待をいただきミウラート・ヴィレッジ(三浦美術館)へ出かけてきました。ミウラートは三浦工業(株)の創業者である三浦保氏が生前に企画し竣工された美術館です。ご本人自らアート作成に携わり実業家としても芸術家としても高い評価を得られています。今回開催されているのは、M.コレクション展素晴らしい作品ばかりでした。タピエスの絵を観たのは何年ぶりだろう。抽象画は想像力をたくましくします。踊るようにも静観しているようにも感じます。以前、タピエスが存命中
こんにちは。僕のブログ【アデュー・ロマンティーク】へ、ようこそ。今回のテーマは、スペインの音楽とアートのこと。何年か前から何だかスペインの音楽が気になっていたところで、アートと絡めて記事を書いたら、面白そうだと思った(だいたい発想が単純なんだよね)。だけど。ガウディ、ピカソ、ミロ、ダリには触れないでおこうと思う。この人たちのことを、チョイ出しでは扱えないし、もし、書いたとしても、とても散漫な記事になってしまいそうだから。そして、音楽については、クラシック音楽を外して、しかも90年代以降から
宙吊りの家には、アントニ・タピエスの作品が展示されていました。アントニ・タピエスはバルセロナ生まれの抽象画家で、20世紀の現代美術の巨匠の1人と言われていますが、スペインにはビカソ、ミロ、ダリと巨匠が揃っていてタピエスは4番手ですから、日本ではあまり知られていないように思います。私は2005年にソフィア王妃芸術センターでタピエスを知りましたが、その時夢中になって、ソフィア王妃芸術センターには2度足を運び、その後に訪れたバルセロナのタピエス美術館で絵葉書を買い漁りました。グレーや茶色がベース