ブログ記事465件
『心は孤独な狩人』この本のタイトルには哀しげな雰囲気が漂います。原題"TheHeartIsaLonelyHunter"を忠実に和訳したタイトルです。「心」は誰か特定の人の、というより人間一般のというニュアンスを感じます。「心」は「孤独な」ようです。そしてその孤独な「狩人」は何を狩ろうとしているのでしょう。狩人が狙う獲物が何であれ、このタイトルからは、獲物を捕獲して孤独を解消した気配より獲物を探し求め続ける姿を連想しました。ハッピーエンドより終わりのない孤独の予感です。*
先ごろ公開された映画『ラスト・サバイバー』の原作、ピーター・ヘラーの『いつかぼくが帰る場所』(2015年/早川書房/堀川志野舞・訳)を読みました。映画化に際して上下2巻の文庫版(改題『ラスト・サバイバー』)も出版されています。『【映画】ラスト・サバイバー』リドリー・スコット監督の最新作『ラスト・サバイバー』を観てきました。ピーター・ヘラーの小説『TheDogStars(旧邦題:いつかぼくが帰る場所)』(2…ameblo.jp映画版ももちろん面白かったのですが、原作とはディ
坂本賞三著『藤原頼通の時代摂関政治から院政へ』(法藏館法蔵館文庫)を買った書店で購入する。ここの本屋にしかなかった書籍である。スタインベックの作品2冊目。昔新潮文庫の『はつかねずみと人間』を読んでいる。人生の終盤に作家は老犬チャーリー(スタンダード・プードル)とともにロシナンテ(ドン・キホーテの愛馬)と名付けた改造トラックでアメリカを駆け巡る。「自分はアメリカについて何も知らない」事に気付いた作家の第一級の紀行文学である。スタインベックから「君は自分の国について充分に知っているか?」
2026年9月のテーマ「ちょっと古典文学」第三回は、「緋文字」ホーソーン作、小川高義訳光文社古典新訳文庫2013年発行緋文字(光文社古典新訳文庫)Amazon(アマゾン)緋文字(光文社古典新訳文庫)[ナサニエル・ホーソーン]楽天市場です。あらすじは…。17世紀のニューイングランド、ピューリタン(清教徒)たちが入植した町ボストンの広場で刑台に赤ん坊を抱いた女性が立っていた。不義の罪でさらし者にされているへスター・プリンの胸には罪
【感想】過去にヘミングウェイは「日はまた昇る」(1926)と「武器よさらば」(1929)を読んでおり、どちらも私には大変印象的な作品だった。『アーネスト・ヘミングウェイ「日はまた昇る」』Thelostgeneration。第一次世界大戦で戦場となったヨーロッパは疲弊し、一方戦場とならなかった米国はいよいよ世界一の国となるべく物質的には空…ameblo.jp『アーネスト・ヘミングウェイ「武器よさらば」光文社古典新訳文庫』あまりに有名な作品だが、初読。ヘミングウェイの特徴で
「スタインベック短編集」(スタインベック訳:大久保康雄新潮文庫昭和29年8月)この本。なじみの古本屋で見つけて、「昔読んだけど、ほぼ内容を覚えてないので、読み直してみようか」と手にとって、暇な時に読んだのですが、あれ、こんなに面白かったっけ?と驚きました。そして、作品を読み進めるうちに、その驚きは、戦慄に変わりました。スタインベックはすごいわ。私が彼の作品を最初に読んだのは、小学校の高学年の時の「怒りの葡萄」でした。たしかに「感動」はしましたが、そのあと、ヘミングウェイに
ごきげんよう皆さま、脱毛おばさんよ今回読んだのはフィッツジェラルドの『グレート・ギャッツビー』グレート・ギャッツビー(光文社古典新訳文庫)[フィッツジェラルド]楽天市場1,100円${EVENT_LABEL_01_TEXT}楽天市場で詳細を見る${EVENT_LABEL_02_TEXT}Amazon(アマゾン)で詳細を見る主人公は証券会社で働くため、ニューヨーク郊外に位置する高級住宅街、ウェスト・エッグへ移住する隣に住むのは謎の大富豪、ジェイ・ギャッツ
今日ご紹介するのは、アメリカのユダヤ系作家ポール・オースターによる『ムーン・パレス』(新潮文庫)です。『ムーン・パレス』ポール・オースター、柴田元幸/訳|新潮社人類がはじめて月を歩いた夏だった。父を知らず、母とも死別した僕は、唯一の血縁だった伯父を失う。彼は僕と世界を結ぶ絆だった。僕は絶望のあまり、人生を放棄しはじめた。やがて生活費も尽き、餓死寸前のところを友人に救われた。体力www.shinchosha.co.jp元々親に勧めてもらって、ポール・オースターの本を少しず
今日ご紹介するのは、方向性を少し変えて、アメリカ作家のリチャード・ノース・パタースン著『サイレント・ゲーム』です。新潮文庫サイレント・ゲーム〈上〉辣腕弁護士トニーのもとに、思いがけない仕事が持ち込まれた。依頼人は高校時代の親友で、いまは母校の教頭をしているサム。教え子の女生徒と関係を持ったあげく、殺害の容疑をかけられているのだ。トニーの脳裡によみがえったのは、彼自身が28年前に恋人を殺したとして無実の罪を着せられ、苦悩した悪夢のような日々―過去と現在の殺人事件が絡みあう圧巻の法廷サス
昨日の『魔の山』に続きご紹介したいのは、アメリカのユダヤ系作家、デイヴィッド・ベニオフによる小説『卵をめぐる祖父の戦争』(早川書房)です。卵をめぐる祖父の戦争「ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している」作家のデイヴィッドは、祖父のレフが戦時下に体験した冒険を取材していた。ときは一九四二年、十七歳の祖父はナチス包囲下のレニン…www.hayakawa-online.co.jp戦争文学と言えば、レマルク著『西部戦線異状なし』やヘミングウェイ著『武器よ
星新一著『ボッコちゃん』(新潮社新潮文庫)を買った書店で購入する。岩波文庫を刊行後すぐに買って読むのは初めてのような気がする。10年以上前にコリン・ファース主演で実写映画化している。未鑑賞である。今度観てみよう。クリストファー・イシャウッドの作品を読むのは初めてである。真野泰氏の翻訳作品はグレアム・スウィフトの『ウォーター・ランド』『最後の注文』『マザリング・サンデー』(3作品全て新潮クレストブックス)を読んでいる。イシャウッドはイギリスで生まれ育ち、戦間期(1930年
先週はポヤポヤしていてブログを更新しそこねました。気を取り直して今週は元気に(そうでもないが)投稿。はい、ようやく大河小説「風と共に去りぬ」を読み終えましたよ。久々の再読となったわけですが、今回思ったことは「メラニーが変すぎる」あ、ネタバレします。メラニーは、ヒロインのスカーレットにとっては言ってみれば敵役。愛するアシュリと結婚した憎き女。だが、メラニーはスカーレットのことが大好き。その好き好きっぷりが、巻を追うごとにどうかしているゾーンへ突入していく。
「ミスト」...この映画はもちろんご存知かと。今回は、この紹介です。この映画のポイントは、スーパーマーケットという日常空間で、外の様子がどうなっているのか分からない「不安」....この「背景」に意味があります。ある親子がスーパーにやってきた所、タイミングが悪く...運が悪く...突如発生した、謎の霧に立ち尽くす。なんとか逃げ出したいが、霧で視界を奪われ、外の様子が分からない。ただの怖い映画と思って観ようものなら、その秀逸さに本当に度肝を抜かれます...。その一...集団心理
図書館のリサイクル本の棚に気になる本があると貰ってきてしまう。それがまた溜まる。積み上がる。これもその一冊。スティーヴン・ミルハウザー「ナイフ投げ師」。柴田元幸おすすめのアメリカ現代文学の巨匠による12の短編集だ。短編集なので暇みてパラパラ読もうと月初から読み始めた。ミルハウザーの小説は独特の登場人物あるいは舞台を用意し、幻想味のある世界観を執拗に細かな描写で描く。例えば表題作の「ナイフ投げ師」。久しぶりに町にやってきたナイフ投げという時代遅れの見せ物をするヘンシュ。しかしヘンシュのショーを観
1962年にノーベル文学賞を受賞したアメリカの巨匠。その代表作(1939年刊)は同賞の受賞理由にもなっています。1930年代の世界恐慌に苦しむ大衆の物語。家族愛や絆の大切さも描かれますし、抗いようのない不条理に耐える強い心とは何かを教えてくれます。また、当時の米国の地域格差を主題とするノンフィクションの要素もあると思います。(上巻)裏表紙から抜粋:米国オクラホマ州を激しい砂嵐が襲い、先祖が血と汗で開拓した農地は耕作不可能となった。大銀行に土地を奪われた農民たちは、トラックに家財を積み
JamesSetouchi2026.6.21J.D.サリンジャー『逆さまの森』『彼女の思い出』『ブルー・メロディ』ほか金原瑞人・訳新潮文庫1JeromeDavidSalinger1919~2010アメリカの作家。ユダヤ系の父とアイルランド人の母の間にニューヨークで生まれた。名門私立校マクバーニー高校中退、ペンシルバニア州の陸軍幼年学校に学ぶ。第二次大戦に志願、ノルマンディー上陸作戦にも参加。ドイツに行きユダヤ人虐殺の跡に接し衝撃を受けたと言われる。戦後『ニューヨ
JamesSetouchi2026.6.19J.D.サリンジャー『マディソン・アヴェニューのはずれでのささいな抵抗』『ハプワース16,1924年』ほか金原瑞人・訳新潮文庫1JeromeDavidSalinger1919~2010アメリカの作家。ユダヤ系の父とアイルランド人の母の間にニューヨークで生まれた。名門私立校マクバーニー高校中退、ペンシルバニア州の陸軍幼年学校に学ぶ。第二次大戦に志願、ノルマンディー上陸作戦にも参加。ドイツに行きユダヤ人虐殺の跡に接し衝撃
行ってきました♪ヾ(*ΦωΦ)ノ開成町あじさいまつり広がる田園風景に初夏の青空☀️ヾ(*ΦωΦ)ノ🍧圧巻のあじさい池こちらは私のお目当ての開成ブルー町オリジナルの紫陽花Beautiful゚+。♡。(*♡∀♡*)。♡。+゚色とりどりの紫陽花を満喫夜間ライトアップも見たかったです!本日は同タイトル作品を2冊ピックアップ『緋文字』アメリカ合衆国の作家、ナサニエル・ホーソーンによる1850年の作品。17世紀中盤の厳格な清教徒社会のボストン(イギリス植民
順調に読み進めております、「風と共に去りぬ」。3巻ではヒロイン、スカーレットが故郷タラへと戻るが、戦争により地元は荒廃。なんとか生活を立て直そうとするのであるが……。今回はまず、スカーレットとメラニーの女どうしの友情について語りたい。スカーレットは自分の想い人、アシュリと結婚したメラニーのことなんか、ほんとは嫌いなのである。だが、愛しいアシュリから身重のメラニーの世話を頼まれたし、仕方なく面倒をみている。メラニーはスカーレットの悪意にはまったく気づいていない。だ
今回ご紹介するのは、1991年公開の映画、裸のランチです。裸のランチ1991年イギリス・カナダウィリアム・S・バロウズの同名小説をデヴィッド・クローネンバーグ監督が映画化。ドラッグ体験や性的・暴力的イメージをコラージュ的に描いた前衛的な作品です。原作は1959年刊行のバロウズの小説です。物語性よりも断片的な場面の連なりが特徴で、麻薬中毒、管理社会、暴力などをテーマにした問題作です。1950年代、ニューヨーク。害虫駆除員のウィリアムは、仕事用の駆除薬を妻ジョーンがドラッグ代わりに使
「スカーレット・オハラは実のところ美人ではなかったが」というインパクトのある書き出し。うますぎるな。タールトン家の双子がスカーレットのとりこになったように、読者の心をつかんで離さない書き出しですよ、マジで。私がこの小説を初めて読んだのは……そうさのう、軽くふた桁以上昔じゃのう。今回、特にわけもなく、久々に再読。話の筋はもうだいたいわかっているため、すんなり読めるし、以前は気がつかなかった細部にも気づいて(そう思い込んでるだけかもしれんが)楽しい。さて、個性的
えええ、こんなの、絶対行きたい。一般人も行けるのかな…最初、早稲田かな?と、思ったのだけど。同志社大学すばらしいことするな!!さすが!!!村上春樹さんもすごいけど、柴田元幸さん、昔憧れた翻訳家で、この人のおかげで、学生時代、近代アメリカ文学を沢山読みました。ポストモダンってなるのかな??ポール・オースターとか、最近、原文で読もうと思って、トライしたけど、数ページで挫折中です村上春樹さん+柴田元幸さん新図書館開館記念講演会村上春樹氏来る!!|イベント一覧|同志社大学学生
『【PR】こんな寒い日に書く話ではないんだが、猛暑に備えてオススメなもの。』…ameblo.jp夏に向けて備えておきたいアイテム💖『私立中保護者会、フォーマル?!orカジュアル?!day.39、△2.6キロ。』…ameblo.jpアメトピ掲載。『【心の底からPR】え、これすごい。今の英検対策ってこんなことになってるの?!△3.1キロ。』…ameblo.jp中1の9月に英検3級に合格した息子オススメの英検対策ツールです。「主語がデカい」これは、SNSなどの言説
「新聞を読まなければ、あなたは無知です。新聞を読めば、あなたは誤った情報に惑わされます。」—マーク・トウェイン"Ifyoudon'treadthenewspaper,you'reuninformed.Ifyoudoreadit,you'remisinformed."—MarkTwainpic.twitter.com/7zdIOwqJT6—TheKnowledgeArchivist(@KnowledgeArchiv)2026年3月26日マーク
2026年2月28日20:00-22:00ZOOM課題本:「るつぼ」byアーサー・ミラー『るつぼ』TheCrucible著:アーサー・ミラー(ArthurMiller)訳:倉橋健Originallypublishedin19531984年1…ameblo.jp「るつぼ」の読書会では姦淫と宗教の議論が楽しかったです。俗物なパリス牧師や魔女狩りに途中から疑念を抱くようになるヘイル牧師を通じて宗教、特にピューリタニズムへの批判が読み取れます。特にヘイル牧
TheCrucible著:アーサー・ミラー(ArthurMiller)訳:倉橋健Originallypublishedin19531984年12月31日改訂初版発行1993年7月31日改訂再版発行アーサー・ミラー全集Ⅱ株式会社早川書房堺市立図書館より貸出2月の読書会の課題本です。以前扱った同著者の「セールマンの死」と同様、暗い話でしたがこちらの方がより胸糞な話でした。アメリカ合衆国のセイラムで実際に起こった魔女裁判を題材とした作品で
二月の閑話休題です。2026年2月のテーマ「まとめ版・名作古典」でおすすめしてまいりました。以前にも書いたことがありますが、私は海外の名作古典作品はできるだけ完訳版で読みたい派です。名作古典…特に物語などでは、まず触れてもらう入り口としてストーリーが簡略化された形の本がたくさんあって、特に子供向けのものは挿し絵もかわいらしかったりもしてそれはそれで楽しいものです。その昔子供だった頃の私もこれらの本を読みふけったものですが、すでに基礎知識を得てしまってからでは、簡略化されてい
2026年2月5日の「風と共に去りぬ」の新聞記事を拝読し、作ろうかと(記述式問題化しようと)思ったのですが、ムリでした。問題作成は、大まかに3段階です。1マッチメーク(型vs知識の対戦カードの決定)2対戦(各型が必殺技で倒す)3確認2は(各型が倒してくれるから)まだ楽で、厄介なのは1と3です。1と3は、アホな私が自らすべき作業だからです。どんなに九つの型が強くても、1ができなければ、そもそも各型がリングに上がれません。また、1がヘタクソだと、各型の必殺技がうま
AClean,Well-LightedPlacebyErnestHemingway📕IgotahighgradeonmyAmericanliteraryhistoryassignment,sohere’sashorttakeonHemingway’s“AClean,Well-LightedPlace.”Thestoryissetinacafélateatnight.Thereareonlythreechar
アメリカの小説です。主人公は大学生の男の子。シングルマザーのお母さんが、11才の時亡くなって、叔父さんと気楽な友達みたいな暮らしをします。寄宿舎生活や大学生活で叔父と離れ、叔父も亡くなり、お金も尽き、かたくなに働かずホームレスになります。過酷なホームレス生活で体調を崩す主人公。しかし、友人の手助けにより、復活し、車いすで盲目のおじいさんの散歩の付き合いや、本などの朗読をする仕事につきます。気難しいおじいさん。付き合っていくのは余程の精神力を必要とします。しかし、その世話をすることで