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世界陸上男子200m決勝に出場したサニブラウンは7位という結果になりました。残念ですがまだ18歳ですので、この秋アメリカのフロリダ大学進学後、さらなる進化に期待したいと思います。先月読売新聞でアメリカの大学へ進んでいるアスリートの特集があり、サニブラウンの進学するフロリダ大学を卒業したプロゴルファー東尾理子氏の体験談が掲載されました。陸上担当でもあるこの記事を書かれた記者が私の大学の授業を聴講された際、日本版NCAAやアメリカの大学スポーツについて質問があり、アメリカの大学スポーツを取り上げる
先月行われた水泳世界選手権の結果について、競泳日本代表の平井監督の総括がスポーツナビで掲載されています。~金メダルゼロに平井監督「危機感ある」萩野らの伸び悩み、海外勢の勢い実感スポーツナビより~マイケル・フェルプスやライアン・ロクテといった、これまでアメリカを牽引してきた大黒柱がいない大会で、順調に世代交代が進んでいるアメリカと、金メダル0に終わった日本を比較した危機感には、アメリカの大学スポーツの取り組みによる人間力の差に行きついたようです。国の大学スポーツ政策“日本版NCAA”は大
日本の大学は一般的に2学期制ですのでこの時期は授業が終了し、期末試験に入っている大学が多くあると思います。私は基本的に試験は実施せず、課題を与えてレポートを提出していただきます。昨年から受け持っているスポーツマネジメント論では、主にアメリカの大学スポーツをテーマにしていることもあり、今国が進めている大学スポーツ改革“日本版NCAA”も、アメリカの大学スポーツをモデルとしていることもあり、日本版NCAAについての国への提言が期末レポートの一つの柱になっています。大学の体育会に所属する学生が多く
本日は大学でスポーツマネジメント論の授業を実施しました。本日のテーマはコンプライアンスでした。コンプライアンスといっても一般的な法令ではなく、アメリカの大学スポーツにおいて、NCAAが定める大学スポーツの参加に関する規約についてです。昨年日本ではスポーツとばくの問題がありました。アメリカでも大学スポーツはもちろんのこと、プロスポーツでも賭博問題は深刻で、日本以上に厳しい制約があります。今日の授業ではなぜアメリカではFBIがマフィアの元幹部を更生させ、アスリートたちの教育係をしているのか
今月発売の月間体育施設2017年6月号で、日本版NCAAについての特集『最高学府の“スポーツ資源”と地域のこれから』が掲載されています。私のコラムも1ページの分量で掲載していただきました(写真2枚使用)。月刊体育施設2017年6月号日本版NCAA創設に向けた動き、日米の大学スポーツの実情など、色々な視点で特集記事が構成されています。特集「最高学府の〝スポーツ資源〞と地域のこれから」岐路に立つ大学スポーツはどんな選択をするべきなのか日本版NCAAを実現するための準備作業・sectio
本日は大学のスポーツマネジメント論の授業を実施しました。今日のテーマはアメリカの大学スポーツの経済力でした。アメリカでは一田舎の大学スポーツで、年間100億円を超える収入を得ている大学が20近くあります。今回はジョージア工科大学、フロリダ大学の事例を基に、収入の中身について区割り区深堀しました。あまりにも日本の大学スポーツとの開きに、学生たちは驚きを隠せませんでした。スポーツ庁が大学スポーツ改革として、アメリカの大学スポーツをモデルに、日本版NCAAという政策を進めていま
本日は大学でスポーツマネジメント論の授業を実施しました。本日のテーマなアスリートのセカンドキャリアでした。アスリートには遅かれ早かれ、競技を引退するのは誰もが必ず通る道です。他の職業に比べ引退する時期が早く、また成功者も圧倒的に少ない業界ですので、アメリカでは将来性があるなしに関わらず、若い世代には誰もが必ず認識し、セカンドキャリアに向けた準備をしていくことを奨励し、またスポーツ団体も積極的な支援を行っています。4月の授業の締めくくりとして、アメリカの大学スポーツはなぜ学業を
本日は大学のスポーツマネジメント論の2回目の授業がありました。今回より本格的にアメリカの大学スポーツを詳しく掘り下げていきます。今回のテーマは体育局についてでした。スポーツ庁が目指す日本版NCAAも、各大学で体育局という組織を整えることが求められます。まずは大学単位で組織から見た日米の大学スポーツの違いを理解することから始めます。一大学でも1億ドルもの収益を上げるとあって、アメリカの大学の組織力について、初めてその現実に触れ、学生たちも興味津々でありながら、日本の大学スポーツとのギ
今年も大学でスポーツマネジメント論の授業が始まりました。この授業で使用している教科書『スポーツマネジメント論(アメリカの大学スポーツビジネスに学ぶ)昭和堂』は、国への提言という意味合いもあり、現在スポーツ庁の日本版NCAAを担当する部署などでも参考文献としてご活用いただいています。その本を基に学ぶ学生も最終ゴールは、学生版国への提言をまとめることにあります。授業では主にアメリカの大学スポーツをモデルに、東京五輪・パラリンピック開催や、昨年から国が進めるスポーツ政策の日本版NCAAな
本日は都内で午前中仕事があって、午後青山学院大学で開催された、全国大学体育連合の平成28年度総会講演を聴講しました。http://daitairen.or.jp/?p=9481~全国大学体育連合の平成28年度総会(2017年3月23日)講演のご案内全国大学体育連合HPより~講演はスポーツ庁の高橋次長と、東北大学特任教授で「東北楽天ゴールデンイーグルス」の初代ゼネラルマネージャーのマーティ・キーナートさんでした。スポーツ庁の高橋次長は日本版NCAAについて、マーティー・キー
アメリカ時間で2月20日は、私のライフスキルの師匠ホーマー・ライスさんの90歳の誕生日でした。~2010年AFCA(米国フットボールコーチ協会)総会にて~~2010年AFCA(米国フットボールコーチ協会)総会で講演するホーマー・ライスさん~田舎の高校フットボールコーチから、メジャー大学やNFLのヘッドコーチまで、指導者としての数々の功績だけでなく、今日本でも話題のNCAAにおいても、ジョージア工科大学の体育局長として、大学スポーツの礎となるトータル・パーソン・プログラムとい
東京五輪・パラリンピックのメイン会場建設費高騰から続く、一連のオリンピック開催費問題は、その議論が東京都以外の自治体の負担について、各自治体と大会組織委員会の負担の綱引き合戦へと移っています。http://mainichi.jp/sportsspecial/articles/20170217/k00/00e/050/207000c~<東京五輪>都外施設の整備費438億円6道県会場試算毎日新聞デジタル版より~昨年からスポーツ庁で議論されている、大学スポーツの産業化を含めた大学スポーツ
1月末にSankeiBizで日本版NCAAに関する記事が掲載されています。http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170131/mca1701310500004-n1.htm~【高論卓説】大学スポーツにビジネス化の波SankeiBizより~昨年日本版NCAAについての報道は、大学スポーツのビジネス化に関するものが多くありました。この記事でも前半はほぼその流れになっていますが、最後にアメリカの大学スポーツが大学の本分である学業重視であることと、日本版NCAAで
先月11日大阪で開催された大学スポーツマネジメント研究会は、明日1月7日に東京でも開催されます。http://daitairen.or.jp/?p=9170~大学スポーツマネジメント研究会(1/7新宿)のお知らせ全国大学体育連合HPより~この研究会の主なテーマは、昨年スポーツ庁で検討が進められてきた大学スポーツ改革の柱、所謂日本版NCAAをメインに議論を進め、スポーツ庁や日本の大学関係者へ必要な情報提供をすることにあります。先月の研究会では私もアメリカの大学スポーツ事情に
昨日は大阪大学中之島センターで、大学スポーツマネジメント研究会が立ち上がりました。この研究会は今国が進めている大学スポーツ改革、いわゆる日本版NCAA構想をテーマにしており、大学スポーツに関わる関係者に国の政策に対応するうえで必要な情報提供をしながら、様々な議論を行いながら日本の大学スポーツが発展していくことに貢献することを目的にしています。来月には東京でも研究会が立ち上がります。当初はこの会の発起人で代表である、日本大学体育連合の小林専務理事の呼びかけで、全体連関連の大学関係者
日本の学生アメリカンフットボールも佳境を迎えています。日本一を争う甲子園ボウルには西日本から名門関西学院大学が勝ち上がり、東日本は早稲田大学が2年連続で出場します。関学は昨年立命館に敗れ甲子園ボウルに進めませんでした。そこで強化策はワールドカップで活躍したラグビー日本代表に倣い、朝練を取り入れたこととのこと。朝6時30分からウェイトトレーニングをし、昼寝を取り入れるといった、相撲のけいこを思わせる内容でした。http://www.asahi.com/articles/ASJD540W
私にとって最も影響を与えたコーチの一人で、友人のジム・ソコアコーチが亡くなったのは昨年11月23日でした。私が最初に出会ったアメリカ人コーチで、オフの時はよく彼の住むカリフォルニア・デービスまで会いに行きました。先日大学(カリフォルニア大学デービス校)がジムの長年の功績を称え、フットボールスタジアム前にジムの銅像が設置されました。またスタジアムの名前も“JimSochorField”と名付けられています。このスタジアム建設でも大学が独自に基金を設立し自前で建設しました。ジムもこのスタジアム
昨日東京の専修大学で全国大学体育連合の“第2回カレッジ・スポーツ・シンポジウム”が開催されました。今回のシンポジウムのテーマは現在国が進めているスポーツ政策、所謂“日本版NCAA構想”についてでした。全国から多くの大学関係者のご参加をいただき、大変有意義なシンポジウムとなりました。私も講演者の一人としてシンポジウムに参加いたしました。また、“日本版NCAA構想”を肝いりで進めてこられた、前文科大臣の馳浩氏もシンポジウムに駆けつけ、その熱い思いを語られていました。
来月10月23日に東京・専修大学神田キャンパスで行われる、全国大学体育連合主催の第二回カレッジ・スポーツ・シンポジウムについて、当初お知らせしていた講演の演者順番が変更になっています。トップバッターの馳浩前文科大臣の特別講演が最終演者になり、それ以外の演者の順番が繰り上がる形です。ということで私の講演順が2番目となりました。今回のシンポジウムのテーマは、今国で進めている“日本版NCAA”です。アメリカの大学スポーツをモデルに、日本の大学スポーツもビジネス化していこう!という
来月10月23日に東京の専修大学で開催される、第二回カレッジ・スポーツ・シンポジウムについて、主催者の全国大学体育連合より、チラシ内容の修正が出ています。当初のご案内したチラシでは、会場が専修大学神田キャンパス511教室で案内されていましたが、551教室の誤りだったようです。修正版のチラシが届きましたので、こちらのブログで共有させていただきます。ご参加される方はお間違いなきよう、よろしくお願いいたします。今回のシンポジウムのテーマは、今国が進めている日本版NCAAを取り上げています。特別講演
新国立競技場建設やエンブレム、そして招致裏金問題など、2020年東京五輪・パラリンピックに向け、様々な課題が浮き彫りになりました。資金問題で辞任した舛添氏に代わり、小池都知事は約500億円の建設費が必要といわれている海の森水上競技場など、オリンピック関連競技施設建設についても、再度見直しをしていく方針とのこと。国や都など税金をどこまで投入すべきか、1984年のロスアンゼルス大会以降、オリンピックの商業化が進んでいきましたが、国や開催都市の負担はあまり変わっていないようです。ただアメリカでは国
アメリカの大学スポーツの特徴として、学業が優先されることはこのブログでもたびたび取り上げてきましたが、それ以外では1年の内シーズンでできるスポーツが限られることが挙げられます。来月から始まる秋スポーツはアメリカンフットボールやサッカーなどフィールドスポーツがあり、冬スポーツはバスケットボールやレスリングなど室内スポーツ、そして春は野球や陸上など、それぞれシーズン限定でスポーツに参加します。中にはシーズンごとに違うスポーツへ参加する、マルチスポーツアスリートもいます。高校まではたいてい複数のスポ
2年前の今日の午前中広島にいました。広島駅周辺はとても暑かったと今も記憶しております。2014年7月25日の朝、広島駅横のグランビアホテルで、当時阪神タイガースに在籍していたマットーマートンさんへ、朝日新聞が取材をしました。私は担当記者の要望で取材に同席しました。記事は9月9日に掲載されました。内容はアメリカの大学スポーツの文武両道で、その実践者としてマートンさんの経験談を語っていただきました。担当記者とは事前に打ち合わせをしました。2011年に読売新聞でも同様の内容の連載特集企画があり、そ
本日の京都新聞朝刊で日本版NCAAに関する記事が掲載されています。“記者ノートから”という週一で各部の記者が持ち回りで担当するコラム欄で、今週が運動部の担当になっています。Web版でもご覧になれますが、まだこちらでは今日の記事がアップされていません。午後くらいにはアップさせるのではないでしょうか。少したってからアクセスしてみてください。“記者ノートから”京都新聞デジタル版より今回“記者ノートから”を担当された記者は、以前からアメリカの大学スポーツに関心を持ってくださり、今大学で行っている“ス
本日は大阪経済大学の“スポーツの理論”という授業で、1時間ほどアメリカの大学スポーツについて講義をさせていただきました。履修している学生が300名を超える大きな教室での授業でした。この授業を担当されている相原先生が、これまで執筆してきた私の著書を読んでくださり、特に『日本の大学に入ると、なぜ人生を間違うのか(アメリカの成功者たちが大学時代に学んでいること)PHP研究所』に感銘を受けられたそうで、今国が進めようとしている“日本版NCAAの創設”も含めて講義をしてほしい、とのことでした。1時間の
今朝の朝日新聞朝刊で大学スポーツのビジネス化に関する記事が掲載され、私のコメントも紹介していただきました。(スポーツTOPICS)「稼げる大学スポーツ」に?「日本版NCAA」、国は意欲朝日新聞デジタル版より今大学生全体の50%以上が奨学金を借り、大学も少子化で経営難の大学が増えています。国立大学ですら国からの補助金が減額され、自立ある大学運営が必要な時代、課外活動の大学スポーツも学費や国の補助金を財源にすることには限界があります。アメリカの大学スポーツをモデルにすることは、単に金もうけ
昨日3回目の大学スポーツの振興に関する検討会議が開催されました。この会議の目的は、アメリカの大学スポーツをモデルに、日本の大学スポーツのビジネス化を図ることにあります。国の名目国内総生産(GDP)600兆円達成に向け、スポーツにおいてはスポーツ市場の規模を平成27年の5・5兆円から、10年後の37年に15兆円まで拡大したいようです。そのために大学スポーツもアメリカ並みのビジネスを目指したい、ということがこの会議の狙いです。昨年10月に出した新著『スポーツマネジメント論(アメリカの大学スポーツビ
本日は大学でスポーツマネジメント論の授業を実施しました。今日のテーマはスポーツマンシップでした。体罰問題もまだまだ根深いものがあります。スポーツ以外でも学校教育、そして家庭でのしつけ等、まだまだ暴力が使われることがなくなりません。体罰防止に最も効果があるのは、スポーツマンシップの活用です。日本のスポーツ界では、まだまだスポーツマンシップが浸透しきれていません。スポーツマンシップをいかに理解し、それを実践に結び付けるのか、まずは指導者が身をもって模範を示すことが重要です。スポーツマネジメント論