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どーも、Aです。今年もよろしくお願いいたしますこの度の震災で被災された皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。寒さと余震で不安な日々だと思います…どうかお身体を大切に、お気を付けてお過ごしください。一日も早い復興を願っております…!久々のブログになってしまってすみませんが、また良作を観たのでレビューを書きますね。★英雄の証明イランの名匠アスガー・ファルハディ監督最新作。観たかったんですよねー、これ。この監督さんの作品は何本か観てますが、とにかく人間ドラマが秀逸なんです。派手さは
■『誰もがそれを知っている』☆☆☆☆★★[90]2018年/スペイン=フランス=イタリア映画/133分監督:アスガー・ファルハディ出演:ペネロペ・クルス/ハビエル・バルデム/リカルド・ダリン/エドゥアルド・フェルナンデス/バルバラ・レニー/インマ・クエスタ/エルビラ・ミンゲス/ラモン・バレア/カルラ・カンプラ/サラ・サラモ/ロジェール・カサマジョール/ホセ・アンヘル・エヒド■2019年劇場公開作品55本目「超依怙贔屓」「極限の美」恐るべき“極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル”
イランの名匠アスガー・ファルハディの新作は『彼女が消えた浜辺』(09年)『別離』(11年)『セールスマン』(16年)も超えた衝撃の一本だ。仕事仲間に裏切られ借金から刑務所に入れられてしまった主人公ラヒム。彼は保釈されたとき、婚約者が偶然、金貨の入ったバッグを拾う。これで借金が返済できると考えるも、金額が足りなかったことから換金をあきらめ落とし主を見つけようと考えを改める。しばらくして落とし主が見つかると、彼の行動が刑務所からメディアに伝わりニュース番組で「英雄」として紹介される。一躍ヒーローとし
はず…英雄の証明です。2021年、フランス/イランの作品。監督は別離やセールスマンなどのアスガー・ファルハディ。イランの映画というか、イラン人はどの作品観てもプライドだけ高く、我が強く自分のことしか考えない奴しか出てこない。いつも思うし、この作品も。特に男性。借金の罪で服役してる主人公の男性、彼の婚約者が偶然にも金貨の入ったバッグを拾う、それがあれば借金が返せるが罪悪感に苛まれ彼は落とし主に返すことにする、その行動がメディアに知られ彼は英雄に祭り上げられていく、ところがSNSで広まっ
監督・脚本:アスガー・ファルハディ出演:アミル・ジャディディモーセン・タナバンデSNSやメディアの歪んだ正義と不条理によって、人生を狂わされる男の姿を描いた作品。ラヒムは借金の罪で投獄され、服役中。ある時、婚約者が17枚の金貨を拾う。ラヒムはその金貨で借金を返済すれば出所できると考えたが、罪悪感を感じ、結局、落とし主に返す。それがメディアに報じられ、「正直者の囚人」として祭り上げられていく。ところが、SNSを介して広まったある噂をきっかけに、状況は一変。大きな事件へと発展していく。
【タイトル】セールスマン(原題:فروشنده)【概要】2016年のイラン/フランス合作映画上映時間は125分【あらすじ】引っ越したばかりの家に妻が1人でいる時に、妻が何者かに襲われて頭部にケガを負ってしまう。事件が表沙汰になるのを恐れた妻は夫へ警察へ通報しないようにお願いするが…。【スタッフ】監督/脚本はアスガー・ファルハディ音楽はサタール・オラキ撮影はホセイン・ジャファリアン【キャスト】シャハブ・ホセイニ(エマッド)タラネ・アリドゥスティ(ラナ)【感想】アス
先日、このブログで書いた映画『ローレル・キャニオン』の記述同様、これまた鑑賞して時間が経ってしまいましたが…。イランの名匠、アスガー・ハルファディ監督の新作、『英雄の証明』を観ました。現代だからこそ、ソーシャルネットワークがあるからこそ…という問題だけでは言い切れないテーマを持った作品。つまりこれは、いつの時代でも、どこの国でも起こりうる普遍的な人間の業についての話しです。人は簡単に忘れてしまいます。すべての人が、「間違う」という可能性を持っているということを。そして間違いを犯し
「英雄の証明」を観てきました。イランの古都シラーズ。別れた妻の兄からの借金が返せなくて服役中のラヒム。その婚約者が金貨の入つたバッグを拾つたことで、その金貨を元手に返済の交渉をするもかなはず、落とし主に返すことに。世間では英雄と持ち上げられるも、それが面白くない債権者。そんな中でSNSで広がる「噂」がラヒムを追ひ詰める。ちよつとした「嘘」が次なる「不信感」を招く悪循環。英雄から詐欺師へ。そして巻き込まれる吃音の息子。何とも歯がゆいが、この展開に引き込まれる。アスガー・ファルハデ
英雄の証明2021年イラン/フランス英題:AHERO監督:アスガー・ファルハディ脚本:アスガー・ファルハディ製作:アスガー・ファルハディ、アレクサンドル・マレ=ギィ出演:アミール・ジャディディ、モーセン・タナバンデ、サハル・ゴルデュースト、マルヤム・シャーダイ、アリレザ・ジャハンディデ、サレー・カリマイ、サリナ・ファルハディ、フェレシュテ・サドル・アラファイ、エーサン・グダルズィ、ファッロク・ヌールバクト、モハッマド・アガバティほか配給:シンカ公開:2022年4月1日技術:カ
「英雄の証明」を観てきました。ストーリーは、イランの古都シラーズ。ラヒムは借金の罪で投獄され服役している。ある日、婚約者が偶然17枚の金貨を拾う。借金を返済すれば直ぐに出所できるラヒムにとって、それはまさに神からの贈り物のように思えた。しかし、罪悪感にさいなまれたラヒムは、金貨を落とし主に返すことを決意する。そのささやかな善行がメディアに報じられ、美談として祭り上げられていく。ところが、SNSを介して広まったある噂をきっかけに、状況は一変。大きな事件へと発展していく。というお話で
本日も4月に劇場でスクリーン鑑賞した映画の“2本立て”記事です。1本目の映画『英雄の証明』は、『別離』『セールスマン』でアカデミー外国語映画賞を受賞するなど世界的に高い評価を受けるイランの名匠アスガー・ファルハディの新作。2021年の第74回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したヒューマン・サスペンスです。2本目の映画『ハッチング孵化』は、長女が見つけた謎の卵の孵化をきっかけに起こる恐ろしい事件により、家族の真の姿が浮き彫りになっていくフィンランド製のホラー。監督は世界の映画祭で短編作品
GW真っ只中ですが、そしてそろそろ花粉症の季節も終わろうとしていますが、朝のくしゃみがひどすぎる今日この頃。ぎっくり腰にでもなりそう…^^;さて、今回観てきたのは、盗作疑惑のあるこの作品。ちょっとネタバレしています。ご注意ください。盗作に関しては裁判中のようなので、ひとまず結果が出るまでは棚上げしておくことにして…さすがはファルハディ監督。思わず引き込まれて、心がざわざわするものになっています。普通の人が拾ったカバン(金貨入り)を持ち主に返したことで賞賛され、それを疑われたこと
『英雄の証明』イランのアスガー・ファルハディ監督の作品は、いつも見逃すわけにはいきません。この新作ではSNSを巧みに使いながら、誰にでも起こりうる現代の正義のあやふやさを描いています。借金を返せなかった罪で服役していたラヒムは、2日間の特別休暇をもらい出所します。久しぶりに会った婚約者が、バス停で金貨の入った袋を拾っていました。これを換金して借金の返済に充てれば出所できる!ところが換金レートは渋く、借金の貸主も全額返金でないと受けられないと言います。そうこうしているうちに
映画「英雄の証明」2021アスガー・ファルハディ監督(シネマートにて鑑賞)★★★カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品些細なことでSNSやメディアによってヒーロー扱いされたり、次の日には悪人になっていたり…というストーリーは既に使い回されてるような気がした。「イラン映画」ということ以外は目新しいものは見つからず。
カンヌ国際映画祭で先鋭的なモンスター映画「チタン」が最高賞パルムドールを受賞した時、脚本賞は日本の濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」で、監督賞は「アネット」のレオス・カラックスだった。同じ時にグランプリを受賞したのが、アスガー・ファルハディの「英雄の証明」である。アスガー・ファルハディと言えば、このブログではお馴染み。イラン映画で最も輝いてる監督だ。代表作に「別離」や「彼女が消えた浜辺」。常にクオリティーの高い作品を撮るのはもちろん、イランを背景にした社会問題や世界の諸問題に目を向
英雄の証明2021年作品/イラン・フランス/127分監督アスガー・ファルハディ出演アミール・ジャディディ2022年4月16日(土)、新宿シネマカリテの劇場1で、10時の回を鑑賞しました。イランの古都シラーズ。ラヒムは借金の罪で投獄され、服役している。そんなある時、婚約者が偶然17枚の金貨を拾う。借金を返済すればその日にでも出所できるラヒムにとって、それはまさに神からの贈り物のように思えた。しかし、罪悪感にさいなまれたラヒムは、金貨を落とし主に返すことを決意する。その
「別離」「セールスマン」でアカデミー外国語映画賞を二度受賞したアスガー・ファルハディー監督がカンヌ国際映画祭グランプリを受賞した作品です。イランの古都シラーズ、ラヒムは借金の罪で投獄されている。そんなある日、婚約者が偶然17枚の金貨を拾う。しかし、罪悪感から落とし主に金貨を返す。そのことがメディアに報じられ…こういう作品は絶対に寝てしまうだろうなと思って観てませんでしたが、監督の教え子が製作したドキュメンタリーのパクり疑惑が浮上していたのでなんとなく興味本位で観ました。やっぱりこういう内容
あらすじ元看板職人のラヒムは借金を返せなかった罪で投獄されている服役囚だ。そんな彼の婚約者が、偶然にも17枚の金貨が入ったバッグを拾う。それは将来を誓い合った恋人たちにとって、まさしく神からの贈り物のように思えた。借金を返済さえすれば、その日にでも出所できるラヒムは、金貨を元手にして訴訟を取り下げてもらおうと奔走するも示談交渉は失敗。いつしか罪悪感を持ち始め、金貨を落とし主に返すことを決意する。するとそのささやかな善行は、メディアに報じられ大反響を呼び“正直者の囚人”という美談の英雄
主人公ラヒムは元嫁の兄からの借金を返済できない罪で服役している。仮出所している時に婚約者が拾った数枚の金貨を換金して返済しようと試みるがうまくいかず、ラヒムはその金貨を落とし主に返そうと街中に張り紙で情報公開する。落とし主から電話連絡があって無事金貨が返還されたことが美談となってラヒムは英雄となる。メディアに躍り出たラヒムは人々の注目を浴びて順調に事が運ぶかと思いきや次第に歯車が狂い出していく。イラン映画界で傑作を世に出しているアスガー・ファルハディ監督の最新作は、人間の多面性を帯びた
恒例の、気になる映画のピックアップ。公開中の作品も含めてピックアップしています。『ベルファスト』は3月末から公開中。ケネス・ブラナーの自伝的映画らしい。背景にアイルランドの紛争があるようで、1987年に製作されたジョン・ブアマン監督『戦場の小さな天使たち』を思い出しましたが、いかがかしらん。こちらも公開中の『ぼけますから、よろしくお願いします。おかえりお母さん』。前作は劇場鑑賞しており、その後を描いたドキュメンタリー。以前、続編的なドキュメンタリーをテレビ放映しているのを観ました
韓国映画について語る時も熱くなるが、イラン映画について語る時も、どうも熱くなる。イラン映画の近年の成長は目覚ましい。草分け的存在は「友だちのうちはどこ?」や「桜桃の味」のアッバス・キアロスタミだ。彼の映画は恵まれた日本人にとっては新鮮であり、日本のミニシアター・ブームを支える存在だった。そして今やイラン映画の絶対的エース、アスガー・ファルハディの登場。サスペンス映画で人間を掘り下げ、三大映画祭や世界の映画祭の中心となった。さて、そんなイラン映画に新しい才能が生まれた。「白い牛のバラ
イラン映画であり冤罪を扱った作品ということで、イラン国内では検閲によって20分のシーンカットを命じられ、上映自体も数回映画祭で披露しただけで国民の目には触れていないという。夫を殺人罪で死刑に処され、深い喪失感を抱え続けるミナという女性が、ある日、裁判所に呼び出される。そこで、ミナは、夫の事件の真犯人が他にいたことを知らされる。彼女は、謝罪を求めて繰り返し裁判所に足を運ぶのだが、夫に死刑を宣告した担当判事に会うことさえかなわない。ミナには、聴覚障害で口のきけない愛娘ビタがいる。ミナは娘に
すごい作品。主役から子役に至るまでの、俳優たちの演技力もストーリーも秀逸。前にお勧めしてもらった「セールスマン」にどこか似ていると思ったら、同じ監督でした。納得。シャハブ・ホセイニは両方の作品に出演してるようです。アスガー・ファルファディのファンになりました。2011年・第61回ベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞と男優、女優陣のアンサンブルに対して銀熊賞(男優賞・女優賞)が授与され、ベルリン映画祭史上初の作品および男優、女優賞の3冠を達成したイラン映画。第84回米アカデミー賞でもイラン映画
【タイトル】別離(英題:NaderandSimin,ASeparation)【Podcast】Podcastでは、作品の概要、感想などについて話しています。ApplePodcastsはこちらGooglePodcastsはこちらSpotifyはこちらAnchorはこちら【概要】2011年のイラン/フランス/オーストラリア映画上映時間は123分【あらすじ】結婚して14年目を迎えたナデルとシミンは、11歳になる娘と認知症のナデルの父との4人暮らし。シミン
第89回アカデミー賞外国語映画賞を受賞しています。アカデミー賞外国語映画賞受賞作品は相性が良いので気になっていました。しかも、同じくアカデミー賞外国語映画賞を受賞した「別離」の監督作品です。期待大です(^^)同じ劇団に所属するエマッド・エテサミと妻のラナは、劇作家アーサー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」の舞台に出演していた。教師として教壇にも立つ夫が家を空けた隙に転居したばかりの家で妻が何者かにレイプされてしまう。事件を表沙汰にしたくないと警察への通報を拒否するラナに納
2011年製作のイラン映画。アスガー・ファルハディ脚本監督作品。ある夫婦の離婚問題が事の始まりとなり、家族のあり方、宗教への傾倒、そして体裁・保身で隠そうとする真実の行方がミステリー手法によって描かれていく。登場人物全員何かしら欠点を抱えているのだが、観ている私たちも大同小異、愚かで滑稽な人間模様に胸締め付けられる。神様が罰を与える心憂い時間がラストに訪れる。上手い。開き直りではないが、私はイランという国の情勢や文化・習慣を知らない。しかしこの物語における諍いは万国共通で特有のことでは
「別離」(2011)アスガー・ファルハディ監督の傑作をU-NEXTで観た。恥ずかしながら、監督作を観るのは初めて。確かに、傑作でした。予告編はコチラ。テヘラン在住の結婚14年目を迎えている夫婦、夫ナデル(ペイマン・モアディ)と妻シミン(レイラ・ハタミ)は、家庭裁判所で離婚調停中。家族全員での海外移住を計画していたが、認知症の父を置いて国を離れられないと思い直した夫ナデルが愚図りだしたため、移住申請期限が迫っていてすぐにでも移住したい妻シミンとの間に亀裂が生じて、離婚して別々
2016年のイラン=フランス合作映画です🎬監督はアスガー・ファルハディ。共に小さな劇団に所属する夫婦(シャハブ・ホセイニ、タラネ・アリドゥスティ)は、ちょうど劇作家アーサー・ミラーの戯曲『セールスマンの死』の舞台に出演していた。教師として教壇にも立つ夫が家を空けた隙に、転居したばかりの家で妻が何者かに乱暴されてしまう。その日を境に二人の生活は一変し……。不幸な事件をきっかけに、平穏な日々を送っていた夫婦の人生が少しずつ狂い始める様を描いたサスペンス映画です。レイプされても警察に言いた