翌朝、目を覚ました頃には11時過ぎになっているのに気がついた。俺のせいで友梨奈を傷付け、泣かせてしまった事、本当に後悔した。せめて今日は笑って欲しくて友梨奈を起こさない様にそっと離れ、ベッドから抜け出すと友梨奈が身じろいで思わず息を呑む。そっと見つめているとごろんと仰向けになって眠る友梨奈にほっとして寝室から出て扉を静かに閉める。洗面台に向かい顔と歯磨きをして洗濯機を回し、固くなってしまった梅粥に水分を入れて再び温めておく。今日は土曜日だし、お家デートも悪くないなと思い、確か棚にしまってあった大