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一度に60分の治療をしている表記の患者さんの話です。この連休中に痛みが増悪しております。これまでは痛みがひどい時に、救急車を要請したことがあったそうです。痛みを訴えてもまともに取り合ってもらえなかったそうで、痛みの治療そのものをちゃんとしてもらえず、大変に辛い思いをしたそうです。昨日膝の痛みがひどくなり、いつも以上に時間をかけて治療をしました。ようやく膝の痛みが軽減し、帰宅できました。本日になり、かなり膝の痛みは軽減しましたが疲労倦怠感が著しい状態でした。それもそのはず、この
線維筋痛症は一般的には治らない病気とされております。薬物治療では多少の痛みの軽減は期待できる場合がありますが、痛みがほとんど問題にならないで日常生活に支障がない状態に持ち込むことはほとんど不可能な病気です。しかし、薬物治療ではなく身体を物理的に刺激する治療では線維筋痛症は治ります。100%の治癒率ではありませんが、痛みが問題にならない程度に改善させることはできます。当クリニックでは綿花を利用した間接灸を患者さんに覚えていただき、自宅でも自己治療をしていただいております。治
60歳台の女性の話です。全身の痛みと疲労倦怠感が著しいので、標記の様に線維筋痛症と慢性疲労症候群が合併している状態と診断しております。痛みの指標であるJFIQが100点、疲労倦怠感の指標であるperformansestatusが5の状態で治療を開始しました。JFIQの点数が90点を超える状態では通常の治療では効果が出にくことが判明しておりますので、治療時間を通常の30分ではなく、60分に延ばして治療することを患者さんに提案しました。治療すると身体が楽になることが実感できたの
春先の辛いことには花粉症があります。最近の薬物治療はかなり効果が期待できるようになってきました。しかし、きちんと薬を飲んでも十分な効果が出ないこともあります。そこまで重症ではない場合でも重症な場合でもツボ刺激を今の治療に加えてはいかがでしょうか?ツボ刺激単独でもある程度の効果はあります。それでも間に合わない場合には綿花を利用したまだらめ式間接灸で目鼻の刺激が効果的です。ツボ刺激を女性自身が取り上げてくれました。青山・まだらめクリニック青
何度か新しいツボの効果を書き込みました。このツボを刺激すると痛みには効果的です。何しろ線維筋痛症の痛みを軽減させる効果があります。このツボ刺激前後でJFIQが15点は改善します。線維筋痛症の患者さんにとってはJFIQが5点改善した場合には相当に身体が楽と感じます。JFIQが15点改善するのはかなり凄いことです。JFIQとは線維筋痛症の問診票です。痛みによる影響を知るのに使われる問診票です。線維筋痛症自体が治らない病気とされておりますが、それは薬物治療している場合の
前回書き込んだ新しいツボの効果を経験しました。左の膝の痛みがひどい女性患者さんの話です。まもなく還暦になろうかという方です。整形外科で検査を受けて変形性膝関節症と診断され、ヒアルロン酸の注射を数回受けていたそうです。注射を打てば膝の痛みは軽減しますが、すぐに痛みがぶり返してくるそうです。通常の治療では限界があると考え、かつて治療を受けていた当クリニックで治療を受けていたことを思い出して受診されました。膝の痛みは右ではなく、左が辛いのですが膝を観察すると膝の内側にある内転
慢性疲労症候群と線維筋痛症を合併している患者さんを治療しております。かなり痛みの程度がひどく、頻回に治療しております。当初のJFIQは99.7点でした。JFIQは100点満点です。通常の試験と違うことは、点数が高いほど重症であることです。かなり頻回に治療をして、ようやくJFIQ74点まで低下した時点の話です。PS6-8程度でしたが、ようやく安定してきてPS6の状態でした。標記の新しいツボを中心とした治療をしたところ、JFIQ57点、PS4程度に改善しました。治
かれこれ10年近く両足のしびれに苦しんでいらっしゃる80歳の女性が受診されました。お住まいの区にあるすべての婦人科・整形外科を受診なさったのですが、治療は受けるものの効果がなく匙を投げられた形になったというのです。心療内科を勧められて受診したところ、処方された薬を飲むと胃がおかしくなるそうですが、しびれの方が辛いので我慢して内服を続けていたそうです。しびれがつらくて、書家としての仕事ができなくなってきたそうです。手には痺れはないのですが、書を認めるある程度まとまった時間を取れなく
50歳台後半の女性患者さんの話の続きです。この患者さんはコロナ感染後慢性疲労症候群と線維筋痛症の合併した状態と診断されます。PS8,JFIQ86点とともに重症でした。治療すると元気になり、1年以上買い物に行けなかったので洋服を買いに行って増悪することを2回やってしまいました。これがなければもっと早く良くなるのに残念な失敗です。コロナ後遺症に限らず、慢性疲労症候群や線維筋痛症の患者さんがよくやる失敗です。身体の状態がまだ良くないのに、結果的に無理なことをして症状が増悪す
コロナ後遺症は治りにく病態と認識されてきました。それは長引くと慢性疲労症候群に移行するからで、慢性疲労症候群が治りにくい病気として有名なのです。慢性疲労症候群や線維筋痛症は薬物治療では治せません。この事実は疲労学会や線維筋痛症学会に参加している医師にとっては共通認識になっております。”湯たんぽ”は比較的早期に気づいたのと、薬物治療以外の治療法を試みる機会を得て研鑽を積みました。東京女子医大附属東洋医学研究所に所属していた時には漢方治療を行なっておりました。全く効果を感じ
50歳台後半の女性の話です。令和4年5月にコロナに罹患。その後から様々な症状がでてきました。微熱、悪心・嘔吐、全身の痛み、蕁麻疹、歩行障害、眼瞼痙攣、不眠などです。大学病院で沢山の検査を受けましたが、異常なし。症状は徐々に増悪し、仕事は完全に休業状態。日常生活もままならない状況です。コロナ後遺症外来を行なっている数箇所の病院・クリニックを受診しましたが著効なく、懇意にしている医師が様々な検索をした結果当クリニックに紹介となりました。疲労倦怠感の指標であるperformanses
当クリニックでは湯たんぽの利用をお勧めしております。また、自宅でご自身で治療できる治療法として綿花を利用した、まだらめ式間接灸をお勧めしております。お湯や火を利用するので、やけどの心配があります。綿花を利用した、まだらめ式間接灸では我慢さえしなければヤケドすることはまずありません。時々耳にするのは湯たんぽにお湯を入れるときに失敗してヤケドした話です。先日経験したのは、受診日当日朝にヤケドした方でした。原疾患は乳癌のため受診されている方です。手足が非常に冷たく、リンパ球
新年の公式の診療は5日からの開始でしたが、実質的には2日から診療を開始しておりました。線維筋痛症に慢性疲労症候群を合併している方の痛みがひどく、SOSの連絡があったのです。痛みは我慢できるものではありません。我慢するとさらに増悪する可能性が高く、一段と治りにくくなります。準備に時間はかかりましたが、綿花を利用したまだらめ式間接灸と気診治療の組み合わせで治療すると痛みは軽減しました。治療後ある程度時間が経つと再び痛みはでてきますが、痛みが少ない時間が続くと痛みの程度がどんど
3年前から標記のために治療している患者さんの話です。某大学病院と並行して治療しておりました。当初はリンパ球が少なく、どんな治療をしても反応しにくいだろうという状況から、自律神経免疫治療と気診治療の組み合わせで治療を続けました。治療開始してから約3ヶ月でリンパ球が2,000個を超えました。この時点で抗がん剤治療が始めていただきました。某大学病院呼吸器科では寛解する可能性はほぼゼロとされておりましたが、1年半の治療で寛解しました。その後も定期点検のようなつもりで、時々受診なさっておりま
70歳台の女性の話です。約5年前に心筋梗塞のため手術を受けていらっしゃる方です。1年半前から家事をしている時に胸が苦しくなったり、寝る時に布団の中でも足先が痺れるようになってきました。心筋梗塞の治療を受けてから循環器の病院で薬物治療を受けておりますが、前述の症状は増悪する傾向がありました。通院中の病院の説明では心不全の症状であるとされましたが、薬を飲んでも足のむくみや痺れは改善しません。不安になったこの患者さんは拙著を読んで、湯たんぽで身体を温めてみたそうです。そうすると、
コロナ後遺症の患者さんは多く、その大半が適切な治療を受けていないように思います。本日経験したのは約1年前にコロナに罹患して後遺症に苦しんでいる50歳台の女性です。疲労倦怠感がひどく、自力で受診できない状況でした。家人の助けを借りて、2週間前の初診でした。診察所見から身体の冷えがあることが判明し、十分な加熱・保温の必要性を説明しました。後頚部から背中・腰の、身体背面の筋肉のこりが著しかったのですが、首のスジの刺激で軽減することを体験していただきました。とりあえず、首のスジ
網膜色素変性症と診断されて30年経過している女性患者さんが受診されております。流石に視力が低下しているだけではなく、視野が狭くなってきているそうです。正面はわかるけれども、体の中心から外れると見えないとおっしゃいます。眼科では目薬を処方してもらっているそうですが、効果は全く感じないとおっしゃいます。自覚症状としては視力と視野以外には問題がないとおっしゃいます。診察すると四肢が冷たく、さらに腹部も温かくないのです。手足の末端は氷のようでしたが、本人はそれが当たり前のようで取り立てて
ほぼ2年前に初診された、当時50代前半の女性の話です。2年前の4月にコロナに罹患。ほぼ寝たきり状態だったのです。コロナ後遺症で有名な病院の治療を受けたにも拘らず、著効しなかったので当クリニックを受診されました。初診時のPS8と申告してありましたが、実質的にはPS9と考えるべき状態でした。疲労倦怠感が著しいだけではなく、全身の痛みを伴いJFIQ85.8点と線維筋痛症にしても重症の部類に入る状態でした。当方の3回の治療でPS7、JFIQ60点台と改善してきました。それ
患者さんは現在40台後半の女性です。かつて”湯たんぽ”が所属していた某大学附属青山自然医療研究所で治療した方です。病名は表記の通りでした。約2年間の治療で完治し、仕事に復帰しておりました。その後たまに受診しておりましたが、しばらく受診されませんでした。突然連絡があったのが約1年前のことでした。仕事が忙しくて疲労困憊していることと、かつてのような全身の痛みが再発したという連絡でした。すでに休職の手配をして受診されたのです。PS8、JFIQ78点というどちらの病気にとっても
約2年前にお産の後から足の痛みから始まり、全身に痛みが広がってきた標記の患者さんが受診されました。ご家族の支援が受けられない状況になっております。つまり、身体を休ませたくてもできない状況です。痛みがひどいため、湯たんぽにお湯を入れることもできないし、服の脱ぎ着も容易ではありません。当初はては痛くない、と仰っておりましたが、肘を伸ばすことが出来ません。詳しく話を聴くと、足や体幹部の痛みがひどいので手の痛みはあるのですが、うっかり忘れていたのが実態のようです。あまりにも痛みが
線維筋痛症学会のHomePageに掲載されている医療機関に電話したところ、受診を拒否するような対応をされた、という電話でした。どのようなお話だったのか、詳細は不明です。当然ですが、片方の話だけの情報であることをご了承願います。受診しても治らないという話をされたのは確かなようです。それは正直にお話くださったと思います。通常の薬物治療では線維筋痛症は治らないと考えられます。これは線維筋痛症学会に参加しているような医師にとっては周知の事実です。かく申す”湯たんぽ”は某大学
かつて慢性疲労症候群でPS8だった方を治療しておりました。約2年かかりましたが、社会復帰できました。慢性疲労症候群をターゲットにした治療は必要はなくなったのですが、何らかの症状があるとすぐに受診されておりました。今回は右手には問題がないのですが、左手の手のひらをテーブルの上に載せた状態から親指をテーブルから離し、手のひらを天井に向ける動作をすると前腕部の手の甲の一部が痛くなる、症状のために受診されました。この方は綿花を利用した、まだらめ式間接灸のエキスパートです。痛む部
湯たんぽが、まだ某大学附属青山自然医療研究所に所属していた頃の話です。所属していたのとは違う大学病院外科で、甲状腺癌のstage-IVと診断された患者さんが受診されました。外科では手術後に抗がん剤治療を行うことを治療法として提示されたそうです。もし手術するとなると甲状腺を全摘した上で、胸部を開き縦隔から腹部までにびまん性に転移したリンパ節を郭清できるだけ郭清して、取り残した分は抗がん剤で対処するという治療法でした。この患者さんは手術を拒否。その当時安保先生や福田先生が提唱していた自律
40台半ばの女性の話です。約10年前には慢性疲労症候群と診断されておりましたが、色々な病院で治療を受けましたが改善しないため、中断。また症状が辛くなると新たな病院を探して受診しますが、効果なく中断。これを繰り返していた方です。いわゆるドクターショピングのようなことですが、慢性疲労症候群に関してはやむを得ないことなのでしょう。さて、当クリニックには5月末に受診なさいました。初診時のPSは7。診察すると冷えが目立ちます。冷えは日常生活の言葉で医学用語ではありません。しかし
診察すると腹部は温かいですが、指紋付近が冷たい、二の腕や臀部・大腿部が冷たい状況です。お腹には心窩部振水音が聴取され、打診ではお腹全体に鼓音を呈する状態でした。心窩部振水音が聴取されるというのは、食後2時間以上経過した場合には胃の働きが悪いことを意味します。心窩部振水音については、先日若い医師と話す機会がありましたが、内科診断学では習わなかったと教えてくれました。昭和50年台の内科診断学の教科書には、心窩部振水音の記載がありましたが昭和60年台の教科書には記載がなくなっている知識
高校3年生の夏、はっきりとした誘因がないのですが朝起きられなくなるほどの著しい疲労倦怠感が続いたため、高校を中退せざるを得ない状況になった方の話です。最悪の状況ではほぼ寝たきりだったそうです。その後大検に合格し、大学に進学できました。高校3年生の時にこれだけ大変な状況で大学にストレートで進学できたのはよほど優秀な方だったのだろうと推測されます。大学進学後は疲労倦怠感に変動はありましたが、なんとか留年もせず順調に卒業して希望通りの就職もできました。しかし、毎日に余裕がない状況で
かれこれ17-18年前から全身の痛みがあり、線維筋痛症と診断され治療を受けたものの症状が増悪し、治療を中断している既往がある女性の話です。今から13年前には慢性疲労症候群と診断され、治療を受けるも著効しなかった既往もあります。その後は漢方治療を受けたり、各種サプリメントを摂取したりで、いわゆる専門的な治療は受けなかったそうです。線維筋痛症も慢性疲労症候群も有名な医師の治療を受けていらっしゃいました。それで効果がなければ専門家の治療を受ける気にはならなかったでしょう。最近は痛
当クリニック受診前の約1年間手足の痛み・体全体の強張り・疲労倦怠感に苦しんできた標記の女性の話です。ネット記事で、身体の痛みには冷えの改善が大切であると知りご自身で湯たんぽを使い始めたところ、痛みがどんどん軽快してきたのがわかったそうです。湯たんぽの使い方を知りたいということで昨年の秋に受診されました。診察すると手足は冷えておりましたが、腹部は温かい状況です。一見するとよさそうにみえますが、これはかなり危険な状況なのです。手足には十分に血液を流す余裕がない場合にこのような温
以前書き込んだ患者さんの話の続きです。初診後2週目で受診されました。見た目では額のシワは両側に出るようになりました。唇の高さは左右で同じになりました。右にはほうれい線が観察されなかったのが、今回は観察されました。ただし、右の眼列と左の眼列ではまだ多少の左右差があります。あと少し、というところまで来ております。マスクをしている現状を考えると、目が一番目立ちますのでまだまだ満足できるところまでは行っておりません。かつての針治療の治療成績を考えると、2週間後でこの状態ならばかなり優れ
10数年前から著しい疲労倦怠感に苦しんでいる標記の患者さんが受診しました。当初は本人は移動が無理で、お母さまがお一人で今年の1月に相談にみえました。どんな症状があるのか、その対策はどうするのかということをお話ししております。この当時でperformansestatusは9に相当します。それから3ヶ月経ってゴールデンウィークの直前についに本人が受診できました。湯たんぽを身体を加熱したのがよかったそうです。この時点でPS8。診察するとまだ冷えておりましたが、それまでよりは