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2025年5月29日にアゴタ・クリストフ「ふたりの証拠」を読了しました気になってしかたないので、早々と「悪童日記」の続きです。結果、もっと混乱することになってしまいました。国境を越えなかった双子の片割れの、その後の物語です。そして、最後に、越えなかった双子が姿をくらまし、越えた双子が帰ってきたところで終わります。存在しないことを証明するのは難しいとはよく言われますが、存在することを証明するのも難しいですね。混乱の中で書類が失われることもあれば、偽造して新たに産み出すこともできますし。
最初に読んだ「悪童日記」児童書なのかと思うほど、子供でも読みやすい文章ですが、当時の人は「これは子供には読ませられない」と言わしめたほど、内容はなかなかハードです。衝撃的な内容ではありましたが、これは子供のある意味での姿かもしれません。子供の残酷さ、子供の純粋さ、そういうものを極端に表現しているように思えました。話は突然終わっていて、あれ?と思いましたが、この本は3部作になっているらしく、あと2作の続編があるようです。続編、本屋にあるかな??最近の本屋の文庫本のコーナー、海外の
この作家は、波乱に富んだ自分の人生をたった100ページほどにおさめました。彼女の体験が反映されている代表作の内容から想像すると、1935年生まれの彼女の暮らしは、ドイツによる占領に怯えた子ども時代以降、生き残るために大陸を漂流するようなものだったはずです。またそれを、訳者あとがきにあるエピソードから推せば、かなりの期間をかけて、推敲を重ね言葉を選びぬいて書いた結果にちがいありません。そんな作家の自伝が、たった100ページです。作家の自伝のタイトルが『文盲』だなんて。***◆**◆
第三の嘘アゴタ・クリストフ悪童日記三部作最終章やー……ビックリ嫌いな登場人物の言動をあげつらったり逆に好ましいキャラに萌えたりってそんなこんながこの巻で一気に消し飛んだ……なんて、あり何が真実か誰が正しいのかそういうんじゃなくて今まで私は好きか嫌いかはたまた相性なぞという言葉を使って断じていましたがこれはもう好みなんて関係なくて私に言えることはひとつだけ読むならば絶対に3巻続けて読んじゃってください私のように二巻で萎えても絶対に最終巻を読むこと感情が
幼い双子の父は出征前に、母と別れて別の女性と暮らすことを宣言する。ショックの母は拳銃で父を撃ち殺す。気が狂った母は精神病院へ。流れ弾が当たり危篤状態だったリュカは一命をとりとめ、センターで何年もリハビリを続ける。リハビリセンターは空爆され、リュカは貧しい老婆の家に預けられる。残ったクラウスは事件の原因となった女性に引き取られることに。成長し真実を知ったクラウスは母を見つけ出して一緒に暮らす。だが、狂った母の想いは怪我をさせた行方不明のリュカばかり、クラウスには辛く当たる。幼く離れ
三部作第二弾。前作ラストで別れた15歳の双子たち。一人は国境を越えて他国へ渡り、もう一人は亡き祖母の家で独り暮らす。残ったリュカは虚無感に苛まれるが、市場仲間のジョセフ、書籍文具店のヴィクトール、党書記ペテールらと関わりながら生きていく。大晦日の夜、川に赤ん坊を沈めようとしていた母子を助ける。父親との不義から生まれた障がい児マティアスと母ヤスミーヌ。二人を引き取り、三人での生活が始まる。リュカは不具のマティアスを可愛がる。だがヤスミーヌは子を残し消えた。リュカとマティアスは、郷
欧州で戦火広がる中、双子の男の子たちは田舎の祖母の家に疎開する。街の人たちから魔女と呼ばれる意地悪な祖母。そんな世間から白い目で見られる二人。だが、たくましくズル賢くしたたかに生き、その日常をノートに残す。生々しい少年たちの日記。三部作第一弾。
アゴタ・クリストフの「悪童日記」シリーズ三部作読み終わりましたっ。ブレブレで失礼。いやぁーーーー。辛い。。最後の作品は「第三の嘘」でしたがもう、何が嘘なのか分からん。なんなら全て嘘であって欲しい。「悪童日記」だけでは終わることは出来ずに三部全部読んだけれど。「悪童日記」を最後まで読んで、続きを読まずにいられる人がもしもいるのならば、読まなくても良いかもとも、思います。でも、ぜーーーったいに気になって読みたくなることだろうから、やっぱり一度踏み入れてしまったからには、読んでみる
やっと手に入れたーーっ先日読了したアゴタ・クリストフの「悪童日記」の続編。近くの本屋で探したけど無くて、取り寄せようかなぁーとも思ったのですが、フリマアプリで丁度この2冊をセットで見つけましたそれにしても、3部作の2冊目と3冊目セットでよく売ってたな。。今週末は映画鑑賞ではなく読書だっ。ところで近くのDVDレンタル屋さんが無くなってきて困っている山本さんですが本屋さんも無くなってきて私はとっても困っている近くのBOOK・OFFさんが無くなったのが一番辛いぞーーー。アナログの人間
『悪童日記』『ふたりの証拠』『第三の嘘』を三冊まとめて読んだ。『悪童日記』は再読。すごく昔に読んだ記憶がある。(高校生か大学生か)独特な文体と最後のシーンは結構衝撃的だったのできちんと覚えていたけれど、あとは、ほぼ忘れていたという。。。『ふたりの証拠』は自分の中で読んだ気でいたが、全く記憶になかったので、未読だったらしい。作者のアゴタ・クリストフはハンガリーの国境近くの村に住んでいた。動乱を逃れるためにオーストリアに亡命。さらにその後はスイスに移住している。戦争の
ハヤカワepi文庫『第三の嘘』アゴタ・クリストフ(著)堀茂樹(訳)早川書房(出版)ハンガリー出身の作家アゴタ・クリストフの『悪童日記』にはじまる三部作、第二作『ふたりの証拠』を経て、発表された完結編が『第三の嘘』。ベルリンの壁の崩壊後に双子の兄弟のひとりが、子供の頃の思い出の小さな町に降り立った。彼は少年時代を思い返しながら町を彷徨い、何十年も前に別れたままの兄弟を探し求め、離れた土地でそれぞれの人生を歩んで来た
ハヤカワepi文庫『ふたりの証拠』アゴタ・クリストフ(著)堀茂樹(訳)早川書房(出版)ハンガリー出身のアゴタ・クリストフがフランス語で書いた作品『悪童日記』の続編が、この『ふたりの証拠』になります。でも、名前を名乗っていたり、“双子の少年”からもうひとりの片割れになり、「別離」の後からの話になりますので、最初は少し戸惑いますが、読み進めるにつれて、すぐに没頭させるだけの物語となっています。年齢は、『悪童日記』
きょうのサラダはセブンイレブンなんと麗しい出来上がりなんでしょう今まで食べた糖質オフ麺の中では1番味はタンメンだけにあっさりですねボクには少し物足りないかなセブンイレブンのサラダって美味しいね昨日の睡眠は深かったぞ良く眠れたんだぞ寺山修司せんせい降参ですアキラメマシタ今日からはこれ悪童日記の続編じゃあまたね
読書の秋、続き〜超・超・驚き・震える三部作と出会...続きを閲覧するには、こちらをクリックしてください。
『第三の嘘』は『悪童日記』、『ふたりの証拠』に続くシリーズ完結編である。アゴタ・クリストフの無駄のない文体(翻訳を通して知る他ないが)はみっつの作品を通じて変化はないが、その形式は『悪童日記』とその後の二作とでは大きく異なっている。ただ、それは『悪総日記』の実験的とも言える手法があまりに奇をてらったために継続が不可能であるということではなく、10代半ばを越えて20代に至り、やがて中年に至る主人公たちの「人生」を語るにはそぐわない形式であったということではないだろうか。実際、この『第三の嘘』
『悪童日記(大きな手帳)』に続くアゴタ・クリストフの『ふたりの証拠』は、本の帯によると「前作を凌ぐ驚天動地の続篇、ついに登場!」ということだ。もちろん素晴らしい作品ではあるのだが、「驚天動地」というよりも限りなく美しい哀しみを湛えた作品だと思う。とはいえ、たしかにラストにさりげなく仕掛けられた爆弾は読む者を世界の不確かさにうちに突き落とす。さて、前作ではふたりでひとつの一人称だった主人公たちには名前が与えられる。同時に他の登場人物たちも名前を持っている。名前など単なる記号に過ぎないと言って
アメリカにいて、あれがあればな、これがあればな、ということは色々ある。アメリカで買えるものもあるが、買えないものは代用品を考えたり工夫したりして暮らしている。そんな中でどうしても代用できずに我慢するしかないものの一つが、本だ。本だけはどうにもできない。日本から厳選したものを何冊か持ってきたが、ああ、あれを持って来れば良かった!と後悔することがしょっちゅうある。ふと、日本においてきた他のものを読みたい!と思って悶々としたり。そんな作家の一人。アゴタ・クリストフ。持って来れ
アゴタ・クリストフ著『ふたりの証拠』★★★★☆戦争は終わった。過酷な時代を生き延びた双子の兄弟の一人は国境を越えて向こうの国へ。一人はおばあちゃんの家がある故国に留まり、別れた兄弟のために手記を書き続ける。厳しい新体制が支配する国で、彼がなにを求め、どう生きたかを伝えるために――強烈な印象を残した『悪童日記』の待望の続編。主人公と彼を取り巻く多彩な人物の物語を通して、愛と絶望の深さをどこまでも透明に描いて全世界の共感を呼んだ話題作。(Amazon紹介文より)『悪童日記』三部作の二作目にあた
本を読む時はメモを取る人物名や地名、登場人物の相関図、気になるキーワードとページ数海外の本は特に名前とか地名が頭に入りづらいからアゴタ・クリストフ『悪童日記』ほとんどメモの必要はない名前らしきものが出てこないから『ふたりの証拠』人物が名前を持ち始めるメモを取りながら読み進める引き込まれる最後に残る違和感と緊張感『第三の嘘』これは「嘘」なのか「夢」なのか
リュカ、クラウスを取り巻く登場人物戦後の荒廃した世界で生き、死んでいった人々幸せとはいえない人々の暮らし総じてどこかが病んでいる人々の心そこから生まれる殺人、家族を殺してしまう事件精神の異常をきたしてしまった人、身体的な障害を持った人と彼らを愛することと、愛されない苦しみ日々を記録すること、創作することなど3作にわたるキーワードは同一のものながら、それは、まった別々の物語のようです。タイトルのとおり、作者の創作した3通り「嘘」の3番目の物語なのでしょうか。クラウス