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〜〜とある学校の屋上にて〜〜橙「俺、西島隆弘は今日誕生日でーす」「わーー!!」「おめでとう」橙「17歳になった俺はある人に告白をしたいと思います」「おぉーー!!」「がんばれー」橙「実はその人には過去に何回も何回も告白しています」「えぇーー」橙「振られるならまだしもなぜか本気にしてもらえません。なぜだと思いますか?」「チャラそうにみえるからー」「何回も言うから」「女友達が多いからー」橙「...(苦笑)みんなひどいーー」橙「その人に俺の気持ちは本物だということをどうし
到着ゲートを出るとそこには満面の笑みで立っている奴が...周囲の人たちの視線を独り占めったく無駄に目立つんだからその事を自分で分かっているようなあの笑みにもムカつく...橙「お嬢様、おかえりなさいませ」赤「.........」私は無言で荷物を渡す停めてある車まで歩いて行くと運転手がドアを開けて待っていた車に乗り込み荷物を積んでいるアイツを見る車のガラスは外から中が見えない......はずなのに、なぜかこっちを見てまた笑う何もかもお見通しなのがやっぱりムカつく車が走り出し、
千「…ごめんね、待った?」その一言を、笑顔で言ったそれが限界だった分厚くて温かそうなダウンコートに身を包んだにっしーが顔を上げて私を見ているどんな感情も見えてこない涙が一つ、こぼれた私のバカさすがにまだ泣くのは早いよ…そう思うけどコントロールなんて効かなかった西「…ちぃちゃん、座って?」優しい声でベンチの右側に促してくれるその言葉通りに、隣にゆっくり腰かけた西「…来てくれて、ありがとう。」紺色のハンカチを差し出してくれるその表情は見れずに、受け取る千「…ご
颯「…行かせたくないです。」私の手首をあくまで優しく、掴む千「…和田…く…ん。」その優しさに申し訳なさが募っていくでもそれ以上に、彼への衝動が勝ってしまう明日も来て欲しい、と悲しく笑った声が今もずっと頭の中で繰り返されてるそれは私をギリギリのところで支えながら私の心をえぐっているような気もする何も言い返せない私を見て和田くんが困ったような顔をした颯「…って、また余計に困らせちゃってますよね。ごめんなさい。」困ってるのはきっと和田くんのほうなのに…千「…違
「帰りましょう、西島さん。病院に。」違う国の言語で話されてるみたいに言葉が上手く理解できなくてゆっくりゆっくりその事実が頭に入ってくる西「………ちぃちゃん。」千「……な…に?」西「ごめんな。」何に対してのごめん、なのよって怒り狂えたらいいのだろうかちゃんと説明してよ、って泣き崩れたらいいのだろうかなぜか、私は微笑んでる西「…明日もここで待ってるから来て欲しい。」にっしーは、それだけを言い残すと女性に連れられて車に乗り込んで行ったブランケット…持ったまま行っ
9月30日今、この家には俺と千晃しかいないらしい確か直也くんが前にそんなこと言ってたような...昼過ぎに起きた俺はリビングにあるボードを見ていた赤「あっにっしーおはよう」エプロン姿の千晃朝、目覚めたら(まぁ昼だけど)エプロン姿の彼女がキッチンから出てくるってどんなシチュエーション?これは夢か?んな訳ないか...そもそも俺の彼女じゃねぇーし目を擦りながら橙「おはよー」赤「ふふふっ(笑)まだ眠いの?もうお昼過ぎだよ」可愛く笑いながら近づいてきて俺の顔を覗き込む...橙「昨日
彼はいつものベンチに腰掛けていて私に気がつくと唇の片側をキュッと上げて軽く手を振ったそれだけでドキドキが止まらなくなるどうにも舞い上がってしまうやっぱり昨日の温もりが忘れられない千「…お、おはよう。」あ…たぶん私、相当ぎこちない西「えっ、もう朝じゃなくない?」千「…え。あ、そ、そっか。えっと、あ、こんにちは。」西「…こんにちは(笑)」にっしーは私の顔を見て笑いをこらえるように手を口元へ持って行く千「ちょ、なんで笑うの!」西「だってー今日のちぃちゃん、変!
Unoside…その後も千晃に昨日あった出来事を聞いてもらっていると、、、隆「おはよー。」千「あっにっしー、おはよ。」まだ寝起きなのか、頭に寝癖をつけて見るからに眠たそうな西島くん。隆「おう。」席に着き、私に気がつくと隆「宇野ちゃんも、おはよ。」そう笑顔で挨拶してくれる西島くん。実「うん、おはよう。」それに私も笑顔で返答する。実「…あと、西島くん。昨日はありがとう。」昨日は真司郎が居て、あんまりお礼できなかったから。隆「あーいいよ。まぁ真司郎と姉弟だったのは驚
Chiakiside…毎年恒例のクラス委員決め。浦「クラス委員に立候補したい人、誰かいないか?」だけど誰も手を挙げようとしない。浦「しょうがないなぁ…。じゃあ、くじ引きでもするか。」「えーめんどくさい」「別に適当で良くね?」浦「ぐちぐち言ってないと、早くくじ、引きに来いよー。」クラス委員は、男女1人ずつって決まりだから男子と女子で分かれてくじ引きをする。男子からどんどんくじを引きにいく。浦「西島!寝てないと早く、くじ引けよ。」ほんと相変わらずだよね。新学年早々遅
Nishijmaside…教室に行くと、ほとんど席は埋まっていて唯一空いてるのは、後ろの窓側の席。めっちゃラッキーじゃん。ん?あれってもしかして…隆「あれ、千晃?」千「ん?」千晃は俺の方を見て、驚いた様子も無くただ一言。千「なんだにっしーか、おはよ。」それだけかよ。笑隆「えっ、反応薄すぎん?」笑いくらなんでも俺に、興味なさ過ぎだろ。まぁ、いつものことだけどな。千「えっ、そう?」そんな話をしている中、千晃の隣で不思議そうにこっちを見ている女の子。その子は見るか
橙side...バイトの帰りは真っ暗で、少し雪が降っていた。帰りはゆっくりとした速度で自転車をこぎ、考えていたのは千晃のこと。今まで自慢じゃないけど数え切れないほどの告白を受けてきた。クラスメイト、顔見知り、先輩、後輩‥‥‥‥他校の子名前を知らない子はもちろん顔も知らない子もいた友達が長いほど過ごす時間が濃いほど断るのが辛くて、、、ぶつかってきてくれているのに、まともに顔を見れなくなる。千晃がどんな顔してたか、思い出せない。体育祭で1日に3人に告白されたときよりも気が
赤side...にっしーが行っちゃって、、、握りしめた少し大きめのプレゼントは少しくしゃっとなってしまっていた。宇野ちゃん‥‥‥‥私もだめだったよ。悔しくて、寂しくて、どうしようもなくてそのチョコをまたいっそう握りしめた。泣きたいときって、泣けないんだね泣きたいのに、、、「なぁ‥‥‥‥」?!?足音もなく背後に来た誰かは、よく聞き慣れた声で思わず驚いた拍子に振り返ってしまった。「そのチョコ、俺にくれよ」そこにいるのは、いつものえくぼを浮かべる秀太だった。そんな優しい顔で笑
赤side...なんか、また混乱してるよね。ごめん、にっしー。西「なんで日高が出てくんの?」純粋にそう聞き返すにっしーに‥‥‥そんな計算できないよね。伊「ううん。何でもない。」西「ごめん。理由は言えないけど、千晃のチョコは貰えない」好きな子でもいるのかな?実は彼女とかいたり?まぁ、何もきっと話してはくれなさそうだけど。伊「わかった。」‥‥‥ほっとした表情のにっしーを見て、どうしてもいたたまれない気持ちになる。告白を断るのって、、、そうだよね。辛いよね。友達が長いほど
橙side...告白、、、されただけ。俺の中での混乱が少し落ち着いてくる。やっぱり憶測はダメだ。本人の口から聞いたことだけを信じなきゃ噂ほど怖いものはない。伊「付き合ってない。断った。だって、、、ずっとにっしーが好きだったから。ずっと」いつも馬鹿やってる千晃が急に女の子の顔してる。全然、、、全然気付かなかった。でも、、、西「‥‥‥ありがと。でも俺は千晃と付き合えない。」伊「どうして?」どうして。。。西「理由は‥‥‥‥」伊「え?」西「理由は言えない。」伊「日高先
赤side...差し出したチョコを、、、にっしーは見つめていた。西「、、、ありがとう」伊「‥‥‥」少しの間のあと、にっしーはお礼こそ言ってくれたけど、手を伸ばしては来なかった。西「ごめん‥‥‥‥ありがとう。」伊「‥‥‥‥」無理に笑ってくれるにっしーを見ているのが辛い。わかってた。わかってたよ。にっしーが誰かを見ているとかしてないってましてや私なんかを見てなんかいないって。でも。伊「ずっと、ずっと‥‥ずっと好きだった。ずっと、言いたくて‥‥‥‥言えなくて。」西「え゛っ
赤side...結局昼休み、にっしーの姿はなくて5限目のチャイムが鳴ったあと音楽室にひょこっと現れた。誰かに呼び出されていたのかな。いくらにっしーがモテるからって、そこまでひっきりなしにってことはないよね?音楽の授業は耳に入ってこず、私は手作りチョコの結末ばかりを心配していた。音楽が終わるとまた教室へ移動する。その前ににっしーにチョコ渡す時間ないかな‥‥‥と、思いチャイムが授業が終わると同時ににっしーを見る。よし、まだいる。次こそは捕まえる。もう気分はハンターだ。って、、、あ
赤side...秀太のおかげで少し自身がついたスノボ。西「あー、俺もっ回滑ろかな」真「上級?」西「もちろん」真「何回目?」西「数えてないし」宇「千晃も行ってきたら?せっかく上手くなりかけてるし。」えっ!宇野ちゃん。雪だるま作りながらここでそんなパス?!西「一緒に行こうや、千晃」やばい。その笑顔反則。やばい。嬉しい。伊「う、うん。」宇野ちゃんの意味深な笑顔に送り出されて私はにっしーと2人でリフトに乗る。西「やべーなー。俺やっぱ雪の降る地方に住みたいわー」私
橙side...上級コースのてっぺんで、秀太の指導を受ける千晃。上級コースに来てる女子ってけっこう限られてて、千晃ナイスガッツだな。元気があればなんでもできるわ。伊「よし、にっしー先に行って!」西「へ?あ、おう。」俺は見本を見せてとの要望で先に行く。我ながらスキーだけは自身ある。小さい頃から家族でよく行ったしな。父さんの田舎が北海道で、昔はよく帰省してたから。北海道の雪に比べたら柔らかさや滑りやすさはあれだけど、やっぱり俺にはウインタースポーツがしっくりくる。「にっしー!」
橙side...上級者コースにて怯む千晃。秀太が連れてきたらしいけど、、、伊「いや、ちょっとまじ怖いよ」秀「いけるって。なぁ?」西「おう。」伊「いや、いやいやいや」秀「可愛こぶんなよー。」秀太が千晃のモノマネをしてる。伊「ぶってないし。」秀「できるっ。元気があればーっ」伊「なんでもできる!」(猪木風)西「ぁははははっっ!」伊「おい、やらすな!」千晃、めっちゃおもしろい。秀太のフリにまんまと乗ってるやん。にしても、女子でここまでノリノリに何でもしてくれる
赤side...誰が悪いとか誰が良いとかそんなんじゃない。誰も悪くないなかで、思いが交錯しただけ。。。宇野ちゃんが先輩を好きで、先輩が私を思ってくれていて私はにっしーが好きで、、、‥‥‥‥‥‥にっしーは何を考えてるの?その矢印は未だに、こんなに見ていてもわからない。宇「千晃はさ、まだ希望あるし、頑張ってよ。応援するよ!」伊「え、、、あーー。うん。望み薄いけど」宇「そう?」伊「何考えてるかわかんないもん」宇「‥‥‥‥ま、私はしばらくたかと話したくないけど、千晃のことは
赤side...なんか、、、楽しそうだな。髪をあげて正装しているから、余計片岡さんは綺麗で、、、お似合いすぎて叶わないって、思っちゃう。西「つか、凶もやべぇけど、秀太のやつもっとやばいよな?」春「え?秀太なんだったの?」秀「見てぇか?」秀太も、そんな悪い顔して出し惜しみしなくていいじゃん。秀太、完全今年の自分のネタとしていく気満々だよね。西「ほんと、まじびっくりだったよな?千晃。」へ。伊「へ、うん。。。」急に話をふられて、抜けた声を出しちゃう私
赤side...あ、、、き、ち‥‥‥と、言おうと思った矢先叫び声にかき消される。西「凶っっっ?!俺、凶やん!」皆が一斉ににっしーを見る。ここが公の場とは思えない顔で自分のおみくじをガン見している。真「俺大吉ー!」嘆くにっしーの隣で真司郎は爽やかに大吉をひらひらさせる。2人のイケメン対照的な姿に皆は笑う。西「まじで?與変えてや。」真「なんでやねん。それ意味ないやろ」にっしー、、、凶って。ある意味なんか持ってるよね。伊「私、吉」宇「あたしもー。」日「俺もー。」私達は普
紫side...みっくんの隣はなぜか秀太がいて、なかなか隣を陣取れない。だからせめて私は千晃とたかを2人にさせるべく、真司郎に話しかける。宇「いい匂いー。」真「実彩子なんか食べよーや。」宇「なんか温まるものがいいな」周りを見れば何もかもが美味しそうで、目移りばかりする。西「千晃名古屋帰ってたんだろ?」伊「うん。」西「土産は?」伊「あ、土産話聞く?」西「いや、それはいらないし。」前を歩くたかと千晃‥‥‥なんか‥いいじゃん。いい感じじゃん。私は後ろで1人にやける。秀「あ
赤side...告白を考えられるようになったのは、ミスコンで3位に入賞して千晃可愛いって言われて、調子に乗ったところもあって。でも、結局告白どころか遊びに行くのも誘えなくって好きだよと伝えればいいのに願う先怖くて言えなかった。あのときは。だから、今年はリベンジできるかな?昼休み、教室に残っている人数も少ないし、昼寝してるにっしーに声かけたようか悩んだ。昼休みはあと15分。次は体育。着替えに行くまでの、、、あと少しのチャンス小島「にっしー!」?!先にジャージに着替えた体育委
赤side...高校1年の春。知り合いのいない私が真っ先に仲良くなったのが宇野ちゃん。宇野ちゃんと仲良くなると、必然的ににっしーが近くにいて、にっしーの人柄からしても、あっという間ににっしーとも打ち解けた。バカなところが気が合うし、バカになりきれるところも一緒だった。実際あの笑顔の破壊力はすごくて、入学式初日に自転車でぶつかったときにも危うく恋に落ちるところだったし。ごめんと謝ってきた子犬のような顔と、そのあと見せてくれた笑顔にドキッとした。そして、何よりも西「千晃マジ
赤side...街はクリスマスムード。学校は期末テストムード。頭の悪い私にとって、クリスマス前のテストというのは辛い。浮かれたいのに、歯止めがかかる。でも、テスト頑張ったら今年はクリスマス、、、誘ってみようかな?自分自身でプレッシャーをかけてみる。だって、、、去年は言えなくて、後悔したもんな。結局、去年のクリスマスは宇野ちゃんと2人で寂しく過ごしたね。賑やかすぎてほんとは寂しくなかったけど。宇野ちゃん、あの時から日高先輩のこと好きだったのかな?お互い気持ちをひた隠しにしてただ
橙side...文化祭が終わって、教室で浴衣から制服に着替える。夜はひんやりする。ブレザーの中にはもうカーディガンがいるな。女子はちらほらカーディガン着てるしな。伊「あ、宇野ちゃんと真司郎写真撮ろうか?1位の記念に。」千晃がキラキラにデコレーションされたスマホを出している。真「せっかくやから浴衣のままにしときゃ良かったな。」宇「ほんとだね!」実彩子が真司郎と写真を撮っていた。‥‥‥‥よく見りゃ可愛い‥‥‥んだよな。2人並んだ写真にクラスの奴らはもうカップルやんと騒ぎ立ててい
西島side千晃と真司郎くんを家に残して俺は外に出た。。。西「はぁー」俺が今まで愛情を注いできた真弘も俺の子供じゃなかったたのか。。。千晃は浮気なんてしないって余裕をもってた。。。やっぱり與真司郎って奴なんかあったなぁ。。。俺これからどうしよう。。。あっそういえばこの前一緒に食事した時、宇野先生と連絡先交換したなぁ。。。連絡してもいいかな。。。purururururururu実「はい?西島さんどうかしましたか?」西「今からお食事とか大丈夫ですか?」実「まぁはい、大丈夫です
真司郎side今日は千晃の旦那さんが出かけてるらしいから家に呼ばれた!真弘は?って感じやけどねwピーンポーン千「真司郎!」真「ほんまにええん?」そう俺らは浮気やからね。。。千「何言ってんの?いいに決まってんじゃん!」真「千晃がそう言うなら。。。」真「おじゃまします。」真弘「パパ〜」あっ、西島さんやと思ったんやね。。。はぁ〜俺が本当のパパやのに。。。千「真弘〜パパじゃないよ〜ママの友達w」真弘「(´._.`)シュン」そんな悲しい顔せんといてや。。。(T_T
宇野side西島さんにご飯を誘われたのは嬉しいけど。。。なにを話したらいいんだろう。。。そうだ!実「西島さんは奥さんや真弘ちゃんとお家でどういう風に過ごされてるんですか?」西「うーん。。。千晃は出かけてる事が多いですねw友達とね。。。真弘は「ママと遊びたい!」とか言ってますね。はい。」西島さんの奥さんって良く出かけるんだ。。。寂しくないのかな?実「そうなんですね。。。」西「宇野先生はどんな風に過ごされてるんですか?」実「私ですか?私は、料理を作ったりとか。。。まぁ友達と遊びに