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久我雅忠女(ムスメ)(後深草院二条)『とはずがたり』全5巻、[全訳注]次田香澄、講談社学術文庫(上下)、1987:公武の二重政権の時代、二条14歳(1271年)から49歳(1306年)ごろまでの宮中の後宮生活を生々しく描く!★『とはずがたり』全5巻は、久我雅忠(コカマサタダ)女の自伝的日記文学。久我雅忠女は後深草院の後宮に仕えた。女房名は二条。14歳(1271年)から49歳(1306年)頃までを描く。承久の乱(1221)後の公武の二重政権の時代。後深草院(二条の主人、89代天皇)、東二条院(
以下は以前古田史学会報投稿し掲載された(2015年5月10日128号)ものの「原型」と言えるものであり、わずかに内容が異なっています。ここに改めて掲載します。Ⅰ.「浄金剛院」の鐘について「妙心寺」の鐘は「観世音寺」の鐘と兄弟(同じ「木型」(鋳型の元となるもの)から作られた)とされています。(註一)それは古くから多くの人たちにとって知られた事実であったことが推定できます。鎌倉時代に「二条」という「後深草院」の「女房」であった人物が書き残した『とはずがたり』という随筆様の文学があり、その
イタリアの大学で日本について学び、お茶の水女子大学院に留学をされた、イタリア人女性の筆者が、日本の古典をバッサリおもむくままに評論する本。評論というより、お酒を飲みながらフランクな姉御と仕事や恋愛について語り合うような雰囲気です。日本語の現代語も古語も自在にこなす男前な姉御に脱帽です。和泉式部日記、更級日記、小野小町について、枕草子、蜻蛉日記、伊勢物語、とはずがたり、紫式部日記、竹取物語、ダンテの神曲(イタリアの文学)を、俎上にあげて、キッタハッタするのが心地よいです。例
足摺岬は高知県の南西部の、太平洋に突き出た岬です。ちなみに逆の南東部にあるのは台風で有名な室戸岬です。先だって記事にした金剛福寺は足摺岬にあります。弘法大師空海が足を引きずってはるばるこの地までやってきたことから付いた名前と言われていますが、全く別な説もあります。「とわずがたり」にある話では、昔、金剛福寺に和尚が小僧さんと二人で住んでいました。そこに一人の旅の僧がやって来たので、乏しい食糧事情のなか小僧さんは毎回自分の食事から旅の僧に分け与えていました。それを見た和尚は小僧さんを叱り
2024年11月は、大河ドラマ『光る君へ』を楽しむための歴史小説や、Eテレの『理想的本箱』で読みたいと思った本など11冊を読了11冊についてのレビュー記事鎌倉時代後期、持明院統と大覚寺統に皇統が分かれるときのある宮仕えの女が書いた記録。両皇統の院を中心に上級貴族らも巻き込んだぶっ飛んだご乱倫な世界の記録『#867レビュー『とはずがたり上』訳:次田香澄』中世尼僧が自らの人生を振り返って書いたあまりに乱倫すぎる記録もある『とはずがたり(上)(講談社学術文庫)[次田香澄]』につ
これで以前お話しした「女性の魅力」について考えたんですよ。二条に関してはズバリ性的魅力ですね。現代のセクシーシンボルといえばマリリンモンロー。有名な写真を見て描いてみました。これで思い出したのが、デュバリー夫人。肖像画ではこんな感じ。初めて見た時、「あ、マリリンモンローみたい!」と思いました。どちらも目をカッ!と見開くのとは真逆。これはベルサイユのばらのデュバリー夫人。すんごい釣り目で怒った表情。少女漫画なので、主役のアントワネットさまの最初の敵キャラとして、わざとこう設定したん
先月ブラタモリの配信で石清水八幡宮が紹介され、「とはずがたり」を思い出し再読しました。私が持ってるとはずがたり三冊。恋衣とはずがたり(中公文庫)Amazon(アマゾン)新とはずがたり(講談社文庫)Amazon(アマゾン)中世炎上(新潮文庫せ2-7)Amazon(アマゾン)波乱万丈で読む分にはおもしろいです。恋多き己の人生を一人語りする日記文学。源氏物語の主要キャラのエピソードを全部自身で経験し、後半は尼僧となって日本国中を旅してまわる。
こんばんはまたまたご無沙汰になってしまい、申し訳ありませんでした今日も前回とは違ったタイプの強烈な、日本の鎌倉時代に生きていた『後深草院二条』という女性について語りたいと思います。彼女がなぜ有名になったかというと、『とはずがたり』が彼女の自伝と言われていて、しかもその内容が宮中の皇族達の愛欲を描いた、かなりのスキャンダラスな内容だったからですしかも、この『とはずがたり』が、なんと2022年大学入学共通テストの国語古文の問題として出題されたことから、この作者である後深草院二条が
鎌倉期の古典『とはずがたり』を今の私たちに読みやすくしてくれた歴史小説『恋衣とはずがたり【電子書籍】[奥山景布子]』について生母の記録『とはずがたり』を幼くして分かれた娘が読み進めていく形で味わう鎌倉期の古典『とはずがたり』恋衣とはずがたり(中公文庫お82-2)Amazon恋衣とはずがたり(中公文庫)[奥山景布子]楽天恋衣とはずがたり【電子書籍】[奥山景布子]楽天レビュー田辺聖子先生の『田辺聖子の古典まんだら下』で知り、講談社学術文庫では
鎌倉後期の久我家の娘のあかこ(二条)が後深草院のもとでの奔放すぎる男女関係やその後の仏道修行をしながら思い出に浸る記録『とはずがたり』についてとはずがたり(上)(講談社学術文庫795)Amazonとはずがたり(下)(講談社学術文庫796)Amazonとはずがたり(上)(講談社学術文庫)[次田香澄]楽天とはずがたり(下)(講談社学術文庫)[次田香澄]楽天作品についてこの作品は、具平親王から続く公家源氏(村上源氏嫡流)の久我雅忠の娘・あ
中世尼僧が自らの人生を振り返って書いたあまりに乱倫すぎる記録とその後の思い出に浸る仏道生活を描いた『とはずがたり(下)(講談社学術文庫)[次田香澄]』について余りの乱倫ぶりについに後深草院により宮中を追放される二条。その後は数年時間が経過していきなり尼となって仏道修行しながら院との思い出にふける下巻とはずがたり(下)(講談社学術文庫796)Amazonとはずがたり(下)(講談社学術文庫)[次田香澄]楽天レビュー田辺聖子先生の『田辺聖子の
中世尼僧が自らの人生を振り返って書いたあまりに乱倫すぎる記録もある『とはずがたり(上)(講談社学術文庫)[次田香澄]』について鎌倉末期の瀬戸内寂聴⁉両統迭立期に宮仕えした女房時代の驚きの男女関係を尼僧となり振り返って書き出した作品とはずがたり(上)(講談社学術文庫795)Amazonとはずがたり(上)(講談社学術文庫)[次田香澄]楽天レビュー田辺聖子先生の『田辺聖子の古典まんだら下』で知り、読んだのが本書です。講談社学術文庫では、上・下巻構
◆◆◆くじょうみやび日録第二期◆◆◆奥山景布子さん『恋衣とはずがたり』を読みました。「とはずがたり」といえば、ある種、有名な古典。中世のとある女房の日記。そこには彼女「二条」と、後深草院、西園寺実兼、さらに院の弟である亀山院や仁和寺の法親王、鷹司兼平などと推測される宮廷人たちとの赤裸々な性愛の物語が描かれている……奥山さんのこの小説は、「とはずがたり」の元となる草稿を、「二条」と実兼との娘「露子」という女性が繙いていく、という構成です。二条本人の語りではないため、つかず
授業の準備のために引っ張り出して来てちょっと読み返しました。昭和48年刊、出家された年ですね。よって「晴美」名での刊行。鎌倉後期の朝廷が舞台で、愛欲小説と言った趣。到底高校では扱えないでしょう。のちに出された源氏物語の現代語訳は、中学生だった娘は読破したのに、私は途中で挫折。その大きな要因は、和歌の訳し方と文体でした。教科書ガイド並みに直訳されていて、結構ゴツゴツした感じ。当時の教育テレビの講座で「源氏物語は性愛の文学です」とおっしゃったのに臍を曲げた面もあります
雪遊びといえば?→雪だるま⛄あいにく、雪があまり積もらない地域に住んでいます。雪が降ると、とたんに公共交通機関が止まり、冬用のタイヤをはいていない車がほとんどなので、通勤や通学が困難になります。子供の頃は、雪が降るともの珍しく、ほんの数センチ積もった雪をかき集めて、雪だるまをつくったり、学校の授業が雪合戦に代わってみんなで遊んだり、楽しい思い出ばかりです。雪が降ると困るな、怖いなと思い始めたのは高校生からです。当時私は自転車で通学していました。生真面目な私は、「学校に行か
このところずっと、紫式部周辺の系図ばかり書いていて、なんだか親戚感覚に陥りそう💦さて、今回は、藤原範子と土御門通親の間に生まれた、久我通光からの系図を挙げてみる面白いなと思うのがいくつかあって、彼の息子の雅忠の娘、後深草院二条「とはずがたり」の作者と言われている人本当は存在しなかったんじゃないかという説もあるんだけど、個人的にはやはり、「とはずがたり」の作者だと思っている一つには、文学的繋がりのロマンスを捨てがたい💦もう一つには、彼女の奔放な男性遍歴に上がる人物の関係性がリアルなのと
新潮選書から刊行となった中村真一郎著『源氏物語の世界』を読んでみました。中村真一郎『源氏物語の世界』(2023)新潮選書わが国の長い歴史のなかで、感覚的文明が最も高度に発達したのは、平安朝後期です。そこでは文学も空前絶後の、豊かな感受性の実験の舞台となり、美と愛と性との陶酔的な融合となって、華麗な開花を行いました。その中心にあるのが『源氏物語』です。ほの暗い御簾の陰に潜む人間ドラマと、失意と孤独を抱えた作書・紫式部その人の内奥に、名うての読み巧者が光を当てます。本書の構成は以
大きく窓を開け放ち虫の音を聴いている。いよいよ本格の秋、と思うからか虫の音も冴え冴えと健やかに聴こえる。虫の音かごとがましく…虫の音も嘆き悲しんでいるようで…と兼好くんが言う風情はもう少し秋深くなってからのことか。折しも長月、二十日もとうに過ぎた。『徒然草』には「長月二十日のころ…」という段章があってそこで兼好くんがある人に誘われて見る月は有明の月なのだった。有明の月は夜更けに出て夜が明けてもなお残る月、残月ともいう。兼好くんとある人は夜を徹してそぞろ歩きをしたこ
「とはずがたり」が読み終わりました。最近は短編しか読んでいなかったから、読書の持久力低下をひしひしと感じました。読んでいるとすぐに飽きてスマホをいじりだすし、先に読み進むのが疲れるから前に読んだところを読み直したりして全然進まなかったです。なので、読み終えただけでえらいぞ自分。出家した二条の行動力がすごい。自分で歩くしかないのに京都から善光寺まで行くなんて私には無理だよ。厳島神社にはどうやって行ったんだろうと思っていたら船で行ったと書いてあったので、よかったと思いました
今、「とはずがたり」の現代語訳を読んでいます。とはずがたり後深草院二条、佐々木和歌子/訳|古典新訳文庫|光文社14歳で後宮へ、院の寵愛、貴族との情事、そして出家……。www.kobunsha.com書き手の二条が冷静なんです......。初恋の人が夫である(と言っていいのか?)後深草院にばれないようにこっそりやってくると「来なくていいのに、ばれたらどうするの?」と思うのに、帰るとなると「来てくれて嬉しかった。」と思う。人を見る目も結構厳しくて、そんなことを考えて
楽天お買い物マラソン開催!11月4日~11日まで!後宮(5)【電子書籍】[海野つなみ]楽天市場550円二条は乳母の所に身を寄せるが性助法親王から密会を促す文が届き、頻繁に逢瀬を重ねているうちに世間の噂になってしまい、後深草院は噂を収めるために生まれた子は死産だったことにすると言い、またしても子供は二条から取り上げられてしまう。その後も性助法親王との関係は続くが流行り病で急死。なんかもう性助法親王が不倫ラリ男って感じでのめり込んでて(出家してて女に免疫ないから致し方なしとは
楽天お買い物マラソン開催!11月4日~11日まで!後宮(4)【電子書籍】[海野つなみ]楽天市場550円女楽事件で兵部卿にプライドを傷つけられた二条は御所を飛び出し縁の者がいる寺へ隠れる。その後叔父の善勝寺の大納言も同じく兵部卿と仲違いして出家すると言い出す。結局後深草院に諭され御所に戻ることになるが、鷹司兼平が後深草院に実兼と二条の関係が怪しいと告げ口し一計を案じる。実兼とのあいびきの兼平に押さえられたうえ、犯された二条。それは実兼との関係を知った後深草院了解済みの二
楽天お買い物マラソン開催!11月4日~11日まで!後宮(2)【電子書籍】[海野つなみ]楽天市場550円父の喪中と妊娠中でもあり御所に戻って女院の嫉妬の晒されるのも煩わしいと里に帰ったままの二条、実兼との文のやり取りは続いていたが、とうとう実兼が忍んで来る。妊娠中なのに連日通ってくる実兼w尼寺へ参った二条を追ってくる実兼wそして受け入れてしまう二条w無事男皇子を出産した二条だがそこにも忍んで来る実兼w身重じゃない二条と契れるのは今しかないという実兼を受け入れる二条wwそ
楽天お買い物マラソン開催!11月4日~11日まで!後宮(1)【電子書籍】[海野つなみ]楽天市場550円「とはずがたり」のコミカライズ。承久の乱の少し後の時代。裳着を終えたばかりの二条は女房として出仕した途端、後深草院の側室にさせられる。孤独な院は自分の乳母の忘れ形見の二条を紫の上のようにしようと考えていた。しかし初恋の西園寺実兼との仲を裂かれ、突然の事で心の準備もないままの二条は素直に受け入れられない。女の童のさくやが子供なのにめっちゃ世間ずれしていて解説してくれる
水路閣南禅寺の南側疏水を流しています水路閣の設計は琵琶湖疏水設計者田邊朔郎禅の宇宙観◯△□でアーチをかたどっています早朝の水路閣が好きいつまでも眺めていたいバロックの美です亀山天皇陵の前を通す設計をよく宮内庁が許可したものだわ亀山帝は後嵯峨帝の息子なんだけど鎌倉に気を遣った後嵯峨が後継者を指名しないまま死んでしまったからモメ倒して結局1番可愛がられたた次男の亀山が即位したその兄にあたる長男がのちの後深草帝後深草といえばあの、あれです新潮日本古典集成
最近、子どもが中央公論社の漫画家日本の古典シリーズにハマっている。今日はこちらを読んでいた。https://www.chuko.co.jp/zenshu/2020/11/403611.htmlとはずがたり-いがらしゆみこ著|全集・その他|中央公論新社後深草院の後宮二条が、みずからの半生を綴った日記・紀行文学。鎌倉中期の宮廷で、ややもすれば退廃的な宮廷の世界で数奇な体験を重ねつつも、自己を確立し成長していく二条――。その生き様は、七〇〇年の歳月を経た今日でも鮮烈な印象を与えずにはいられ
”教科書には絶対載らない作品が『とはずがたり』である”(巻末の解説文より)その通り。わたしもそう思います。なぜならこれ、すんごい官能小説だから。単に性愛シーンが濃厚なだけじゃなくて、けっこう変態的なシチュエーションである。そうとは知らず、若い頃に古典を読みたくて図書館で何気なく手に取り、よもやよもやの事態に赤面しながら読んだ記憶あり。エロいな…の他に思った感想は、退廃的だな〜でした。内容は、宮廷で上皇にお仕えする女官の独白なん
「月刊おりがみNo.481(2015年9月号)/日本折紙協会」より「雁(がん)〈Wildgoose〉(伝承)」折り紙用紙サイズ:(各)1辺7.5cmの正三角形大学入学共通テストの古文は、鎌倉時代の少し前から室町時代始めを書いた歴史物語「増鏡」と、同じ出来事の記述のある伝記物語「とはずがたり」の読み比べのような問題だったようですね。(増鏡は、途中までは「鎌倉殿の13人」と時期が重なるようなので、素養があると多少楽しみ方が変わるのかもしれません。)出来事は後深草天皇と異母妹との
2022年1月15日(土)実施、大学入学共通テスト本試験の国語第3問、古文(増鏡・とはずがたり)の現代語訳・解答速報・解説を掲載するページです。問題は一定期間、大学入試センターのWEBサイトで見られます。漢文の現代語訳・書き下しなどはこちら。現代文の解答解説はこちら。古文文章Ⅰ増鏡(書き出し:院も我が御方にかへりて…)現代語訳後深草院もご自室に戻って、休みなさっているけれど、寝つくことはおできにならない。さっきの斎宮のお姿が心にかかるように思われなさるのが、とてもどうしよう