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僕は今、病院にいる。さっきからしきりに腕時計を見ている。彼女の陣痛が本格的になったらしく分娩室に入ったという連絡を受け、本部から飛んできた。世間は入学や入社のシーズンだが、僕はこれから新米パパになろうとしていた。この数ヶ月、彼女のお腹が大きくなるにつれて喜びと同時に不安にかられた。僕は産まれてくる子にとって良い父親になれるのだろうか、とか、彼女だけ体の動きに制約が課されているようで申し訳ない、とか。そんなことを思い落ち込んだりしていた。菅井課長に相談すると、このまま
あれから数日が過ぎた。あの1週間は何だったのかと思うくらい平穏な日々を取り戻した。二人で暮らしているなら一緒にできることは、一緒にやりたい。ねるがそう思っているということは、少なからず僕と家族になりたいと思ってくれているのでは、と期待を持った。あれから僕らは、それこそ彼女が言っていたみたいにああだこうだ言いながら、一緒に洗濯物を畳んだり、掃除したり、食事を作ったりしている。二人で住んでいる以上、無理のない範囲で一緒に何かをする事は大事だと気付かされた。あれから僕は
僕は今、必死で走っている。ねるが理佐さんの家で泥酔してしまった。僕との喧嘩が理由で彼女が酒に走るなんてことがあってはならない。外に出ると人気はほとんどなかった。バイト帰りの大学生風の人や残業を終えたサラリーマン風の人とすれ違った。みんなそれぞれ、帰るべき場所に帰るのだろう。僕の帰る場所は、物理的には今のマンションだけど精神的には彼女だ。僕の帰る場所はねるなんだ。息を切らして走りながら、そう確信した。僕には彼女しかいない。彼女を失うわけにはいかない。何としてでも彼女を
この1週間家に帰っていない。泊まり込みの任務だったということもあるけど、交代すれば家に帰ることもできた。実は、ねると喧嘩をした。些細なことだった。晩ご飯に何が食べたいと聞かれ、「何でもいい」と答えてしまった。それがいけなかった。「てっちゃんは、最近部屋にいるだけで、全然生活してないよね」と彼女に言われ、思わず「掃除だって、洗濯だってしてるだろっ、生活してるじゃん」と答えてしまった。「そういうことじゃない・・・」彼女はそう言うと鞄を持ち、そして、寂しそう
志田はどうやら、理佐さんと二人きりだと理性を失いそうで心配らしく、"ダブルデートという名の宅飲み"に僕らを巻き込んだらしい。「でも案外、すぐにでも理性吹っ飛ばすことを望んでるかもよ(笑)」「平手お前、柄にもなくやらしい顔してるぞ」僕は相当ニヤニヤしていたようだ。「今回はとりあえず付き合うけど次からは理性吹っ飛ばしちまえよ。僕もねるとイチャイチャしたいから(笑)」「わかったよ柴わんこ(笑)」マンションに戻ると、買ってきたお総菜が皿に移されきれいに盛りつ
僕は今、ねると手を繋いで歩いている。同棲を始めてから数週間が経過していた。僕らが同棲を始めた頃、志田と理佐さんの"お友達ではない"交際がスタートした。僕が同棲に踏み切ったことが、どうやら志田の背中を押したらしい。今晩、僕たちの部屋に志田達が遊びにくることになっている。どういう流れでそうなったのかは、わからないけど、たまに賑やかな夜もわるくない。志田達は酒類を調達してくれるようなので、僕たちはデパ地下でお総菜を買った。今はその帰り道だ。「てっちゃんさぁ、今日何の日か
「PUPPY」、「PUPPY零」をお読みくださっている皆様へ凡狐です。この度は「PUPPY」、「PUPPY零」をお読みくださりありがとうございます。誠に勝手ながら、明日から6話続けて特別編を投稿していく予定です。6月25日に投稿した「PUPPY特別編雨(前編・後編)」の一応続きになります。特別編は、"てちねる"に焦点を当てた話になっています。すでに投稿している特別編を併せて前回の「PUPPY最終回」前の空白期間をざっくり埋める感じのお話になっています。その間
マンションの406号室に入ると段ボール箱が数個置かれていた。人が生活していないだけで、部屋は無機質に見える。とりあえず部屋にあるコンセントを確認していった。まだ運び出していないソファーの陰に隠れるようにコンセントがあった。盗聴器はそのコンセントに取り付けられていた。それを取り外し鞄に入れた時、隣の407号室から物音がした。"カラン"というわずかな音だったが、たぶん気のせいではないと思う。雨はすでに止んでるし、ベランダに鳥がとまっているわけでもない。だけど、隣の部屋
今日も雨が降っている。けれど、嫌ではない。あの日はずっしりと重い雨雲が垂れ込めていて、冷たい雨だった。今は少し生ぬるい雨が降っている。時折、天気雨になり薄日が射し込み紫陽花を照らしている。あの訓練から数週間が過ぎた。一昨日まで着手していた案件が片付き報告書の作成をしていた。「今日も雨かぁ」「梅雨だからね」「なんかこうスカッと晴れないかな」「僕、雨嫌いじゃないけど」「お前はなぁ(笑)俺はあんま好きじゃない」まあ好きな天気は人それぞれである。さっきから志田は暇な様
平手saidコンコンッガチャ渡邉「!…てち」平手「…」ここは理佐の部屋。愛佳に背中を押されてねるに謝りに来た。渡邉「ねる?」平手「…うん、入っていい…?」渡邉「いいよ」平手「お邪魔します…」長濱「はぁ……はぁ…」中に入るとねるは理佐のベットで寝ていて、大量の汗をかいていて寝苦しそうだ。渡邉「はい」平手「ありがと…」出された麦茶を飲んでいても、ねるのことが気になってしまう。平手「理佐…」渡邉「ん?」平手「ねる、いつからこうだったの?」渡邉「んー、六時半くらいか
こんにちは。今回は以前小説を全て消す前にアメンバー記事として投稿していた(と思ってる)てちねる小説です。こちらでもアメンバーにしようと思っていたのですが、まだアメンバーの整理が終わってないのでひとまず全員に公開し、準備ができ次第アメンバー記事に変更します。何のことか分からない方は初めの方に記事があると思いますので読んでみてください。(整理が終わり次第またアメンバー承認を始めますのであまり気にしなくても大丈夫です)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜平手said最近、何
「んん…」朝起きると横にはついさっきまでいた君の姿はなかった今日の仕事朝早かったって言ってたっけなんて考えながらリビングに行くと机の上には1枚のメモ書きそこには"今までありがとうてっちゃんの欲しいものは私には用意できないものだったみたいだね大好きだったよねるより。"突然すぎて何が起きてるのか理解できなかった昨日まで一緒にご飯食べて一緒にお風呂入
てちねる日常です。ある日、てっちゃんの携帯で自撮りしとって、カメラロールで確認してたら、上の所タッチしてしまって、1番古い写真まで戻っちゃってこんなものを見つけた。てっちゃんと知らない女の子とのプリクラ。距離が近い。そして、チュープリ、。、、、ん?てっちゃん元カノおったんや、、知らんかった。。ね「てっちゃん〜、」て「なに〜自撮り終わった〜?」ね「こんなん出てきたー…」て「ん〜?どれ?、、」ギクッね「ねるこの子知らん。、可愛いね?」て「う、うん〜汗」ね「付き合っとったと
続きです。ーー志田理佐ーーふー、愛佳が言ってたのはこの事か。ほんと、てちねるは世話が焼けるな〜まぁ、可愛い妹達みたいで好きだけどね〜愛佳にLINEしとこ。理『愛佳。意味わかった。ありがとう。』愛『おー、理佐ありがとう。2人なら大丈夫っしょ?』理『大丈夫だと思うよ』愛『はーい。』『あ、今日会える?』理『夜なら大丈夫だよ』愛『理佐ん家行っても良い?ご飯作っとくわ』理『珍しい。どうゆう風の吹き回し?まさか、浮気でもしたか?』愛『待って?私の扱い酷過ぎない?w』理『
リクエストです。『卒業してしまうねるに素直になれなくて寂しさを隠すためにねるを避けてしまうてち。でも最後は仲直りするのが見たいです(´∇`)』とのことです。ね「ぺーちゃんはほんとに可愛い。癒される〜」ぺ「全然だよ〜あ、友梨奈ちゃん来たよ?」ね「ほんとやね、行ってくる〜」ぺ「は〜いZzz」ぺーちゃん瞬間寝とる笑ぺーちゃんほんとに可愛いな〜ね「てっちゃんおはよっ」て「あ、うん、おはよ…」ね「?」挨拶してすぐ違うとこ行っちゃった。どうしたんやろ?てっちゃんは、理佐の所へ行って
てちねる日常です。てっちゃんと同棲していて今は同じベッドで寝ている。朝寒くて目が覚めた。ね「ぅ、さむっ」てっちゃんにいつの間にか全部タオルケットがとられている。ね「もう、!全部とっていかんでよ」てっちゃんからタオルケットを取り返し半分を自分にかける。て「うぅ、」引っ張られて唸っているてっちゃんを見て、少し頬が緩む。ね「てっちゃん可愛かね」ツンツン頬にツンツンすると、てっちゃんはしかめっ面になる。それもまた可愛くてツンツンツンツン、、て「ゔぅ」てっちゃんは朝が弱くて何し
てちねる日常です。今日はキスの日らしいので…☺️ね「てっちゃん今日何の日か知っとる?」て「え、誰か誕生日だっけ?」ね「違いまーーーす」て「えぇ?記念日…じゃないよね?ん〜、、」ね「答え教えてあげようか?」て「うん、教えて〜」ね「じゃあ、目つぶって?」て「は?なんで?」ね「良いからはよ目閉じる!」て「は、はい!閉じました!」ね「笑笑」て「ねぇ、なに〜?…っん?!」ね「えへへ〜」て「なんでいきなり?」ね「今日キスの日らしいばい」て「そーなの?」キョトンね「へへ、て
リクエスト頂きました。ありがとうございます。「いつもてちねる小説で一杯で嬉しいです!もうすぐてっちゃんの誕生日なので、誕生日に喜んでもらおうと頑張るねるの話しが読みたいです。」とのことです。今日は5月22日。てっちゃんの誕生日まで約1ヶ月。絶賛サプライズ考え中。隣にてっちゃんおるんやけど頭の中はそのことでいっぱい笑て「ねるぅ〜」てっちゃんは二人きりの時はいつもこんな感じ。赤ちゃんみたいに甘えん坊になるね「なんよ?」て「なんか、ねるぼーってしてる」ね「そんなことなかよ」て「そ
続きです。理「てち?」ふ「あ、理佐。このどうしようもないカワウソよろしく。」理「ん」て「りさぁ。、ぐすっ」理「喧嘩?」かくかくしかじか理「あぁ、、ごめん」て「なんで理佐が謝るの」理「いや、喧嘩の原因私と遊びに行ったことでしょ?」て「私が言わなかっただけ、、」理「まぁ、ねるに言ってないとは思わなかった笑」て「…」理「ねるに謝りな?」て「やだ。」理「なんで?」て「許してくれないし、ねる私の事大嫌いって」理「はぁ、ねるがそんなこと本気で思ってると思う?」て「…分かん
リクエスト頂きました。ありがとうございます!「てちが浮気する相手がりさで、ねるが嫉妬して大げんか最後に仲直りする場面どんな感じかきになります。」とのことです。ね「てっちゃんちょっときて」て「な、なに?、、」ね「良いから」て「はい、、」ね「この記事なに」て「あ、、、」ね「りさとディズニー行って手繋いどったと?」て「なんでこれ、、」ね「多分目撃情報とかやろ。」て「…遊んでた」ね「ねる聞いてないんやけど?」て「だって、言ってなかったもん…」ね「なんで言わんかったと?」て「
すみません。間違えて消してしまったので再投稿です🙇♀️て「…1人にしてごめん。」ね「ううん、」て「なんでこっち向いてくれないの?」ね「ねる汚いから。こっち見んといて」て「ねるは汚くなんか無いよ。。ねぇねる?連れていかれたんだよね?…着いてったんじゃないよね?」ね「………」て「…」て「私の事嫌いになった?今日もずっと上の空だし、、」嫌いになる?そんな訳無か、、てっちゃんが浮気しとるんやろ。ね「…てっちゃんが浮気しとるからやろ。」て「は?」ね「とぼけんで良か」て「なにそ
てちねるです。良かったら読んで見てください。(この話少し苦手に感じる方もいるかもしれません。嫌だったら途中でやめてください🙇♀️すみません。)最近、てっちゃんの様子がおかしい。付き合って2年くらいで同棲もしとるのに、最近帰りが遅いし、LINEの返信も遅い。う〜ん、、何かしたんかな、、思い出せん。ね「浮気?うーん、違うよね、、」思わず独り言を言ってしまう。でも、今はてっちゃんお出掛けしとっておらんけん大丈夫。そう言えばどこ行くとか何も言わずにねるが寝とる間におらんくなっとった、、ほん
てちねる日常シリーズです。今回はお散歩です🙂ぜひ読んでみて下さい🙂ね「てっちゃーん」て「なに〜」ね「久しぶりにお散歩行かん?」て「えぇ〜、日焼けするよ〜?」ね「そんなん良かけん行こ?」て「じゃあ、日焼け止め塗って行こうか?」ね「やった!へへ」て「あ、」ね「ん?どうしたん?」て「その格好ダメ…」ね「なんで?外暑いんやからこれで行くばい」て「だーーーめ。」ね「半袖やけど、日焼け止め塗るけん大丈夫と」て「そうじゃなくて〜〜むぅ、、」ね「もう、どがんしたと?」て「…し
てちねる日常シリーズです。(特に好評という訳では無いのですが勝手にシリーズ化してます。すみません笑)それでは宜しくお願いします🙇♀️て「ねる何読んでんの?」ね「小説やよ?てっちゃんも読む?」て「どんなの〜?見せて!」ね「良かよ〜はい」パラパラて「…うげっ、文字ばっか、、」ね「小説やもん笑」て「やっぱやめとく。返す」ね「ふふっ笑」て「私は、小説読んでるねるでも見てる」ね「恥ずかしかけん辞めて///」て「え〜じゃあ…よっこら、、せっと、ここにいる〜」ねるの背中とソ
てちねるCPのみのリクエスト募集です!てちねるでこんなシチュエーションが読みたい等有りましたらぜひコメント欄に記入してみてください🙇♀️それ以外のCPは今まで通りリクエスト募集の投稿のコメント欄で受け付けております🙇♀️
てちねる日常です。ね「てっちゃんなにこれ」て「え、なに?なんか怒ってる?」ね「怒ってる」て「(何かしたっけ、、)ん…?」ね「これなに。」スっねるはスマホの写真を見せてきた。て「え、あ!いやこれは違うよ!」ね「てっちゃ〜ん?ニコッ」て「ひぃいい、、、汗」ね「ちゃんと部屋片付けてっていつも言うとるやろ!!」て「忙しかったんだって〜ゴメンなさい、、」ね「今月はギューもチューもえっちもなし!なんもせん!」て「え、無理。絶対むり。むり。ゴメンなさい。すぐ片付けるからそんな事言わな
ペアロケ争奪の小説続きです。(てちが、2期生の誰かを書いた後の設定です。)そして、リクエスト頂いたのでそちらと合わせて書きます🙇♀️『楽屋でねるがてちを独り占めして離さないから周りのメンバー(2期生含め)が唖然とする。』とのことです!ね「てっちゃんのばーか」ブツブツて「ねるごめんって笑だってさ、2期生選ぶ企画じゃん。」ね「そこは、ねるって書かんとダメやろ」て「いやいや笑」ね「良いもん。てっちゃんなんてキラーイ」て「もー、ねるのそういうとこめんどくさい」ね「べーーーー」て
リクエスト頂きました。『てちねるかてちむーでお願いします。けやかけのカップリング企画、てちが二期生の誰かを指定し壇上に上がったのに何故かてちに対して「ちょっと待った」コール。二期生とねる(もしくはむーちゃん)でてちを奪い合う、わちゃわちゃが読みたいです。』とのことです!今日はけやかけ収録日。そろそろ起きるか〜て「ねる〜?」ね「…んぅ?」て「そろそろ起きよ?」ね「んん〜…」て「ねる〜」バフっね「うっ、、てっちゃん重い、、」て「早く起きろ〜!」ね「起きるけんどいて、、」て「は〜
てちねる注(てち成人済みの設定でお願いします🙇♀️)ある曲の歌詞に沿った小説です。てちside居酒屋を出てから私とねるはどちらも何も話さない。ねるが何を考えているのか分からないけど、、私は今からねるを家に誘う口実を探している。女の子同士なのに、誘う口実なんていらないとか思うよね?私もそう思うけど、好きだと自覚してからそんなに簡単に物事を進められないチキンなので許してください、、はぁ、、最寄り駅まで3分の居酒屋は近すぎだ、、酔っ払った私に、ねるはまたねって小さく手を振った。