私の地元には市民に憩いの場として愛される温泉施設があります。訪れる客は、毎日仕事終わりの汗を流しに訪れるような常連客から家族連れまで様々。そんな毎日多くの人で溢れかえる浴場で、一際目立つ客がいました。全身入れ墨の大男。恐らく年は60代位なのですが、年齢を感じさせないくらいの筋肉。本当に龍が如くの世界からそのまま出てきたような、そんな見た目でした。当然当時中学生だった私達の間でも噂となり、数多く寄せられた目撃情報によると、浴場で腕立てをしていた。舎弟らしき人が挨拶していた。腕に大きなキズがある。武