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今回は女性が主役の映画3本。映画館、DVD、配信と鑑賞形態は異なります。製作年代もさまざまです。『ピアノ・レッスン』4Kデジタル・リマスター★★★★★1993年製作のジェーン・カンピオン監督作品。改めて観て、その凄さに打ち震える映画でした。全文はコチラ→Seesaa「キネマのマ」『主婦マリーがしたこと』★★★★☆DVD1988年製作のクロード・シャブロル監督作品。フィルム・ノワール的手法で描く大戦下の女性たちで、フェミニズム的というにはかなり隔たりがあります。再鑑賞してかなり面白
幼い頃、映画好きの父と一緒にTVの洋画劇場で観て、強く心に残っていた映画があるのです。タイトルは『さよならミス・ワイコフ』と言います。長年、もう一度観てみたいと思っていて、2014年頃、DVD化された事は知っていたのですが、amazonprimevideoで配信されていたので、何十年振りに再鑑賞し、大人になって子供の時には見えなかったもの、気づけなかったものにも気づけたので、今日はその感想を書いておきます。『さよならミス・ワイコフ』《スタッフ》◎原題:GoodLu
さよならミス・ワイコフ(1979)当時の映画雑誌で、本作の暴行シーンをクローズアップした刺激的な特集が組まれたのを覚えています。1950年代のアメリカ中西部。保守的なこの街の高校で教師をしているミス・ワイコフ。彼女は幼いころの両親の不仲で心理的に傷を負っており、特に男性器に対しては恐怖心に近いトラウマを持っていた。そんな彼女は35歳になった現在でもそれが原因となっていて男性経験がなかった。保守的なこの街で、彼女の考えは進歩的で人種差別に反対し、共産主義の考え