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『何ですか?』「好きなの?」『えっ...べ、べつにそんなことないですよ。』「そう?(わかりやすっ!)」『それに、彩さんには"美優紀さん"っていう幼なじみで好きな人がいますから...』「ふーん...」そんなやりとりをしてるとは全くもって知らない彩だった(彩ちゃん、そろそろ帰るな。また来るわー。)(来んでええわ。)(じゃあねー。)その後、美優紀たちはそのまま盛り上がった状態で帰っていった...(やっと帰って行ったわ...)(そのままいてくれて良かったのに...)(仕事に集
1ヵ月後...仕事も覚えてテキパキとこなせるようになった彩ある日カランコロン...『いらっしゃいませー』誰かが入っきたのが分かったお客さんだと思ったら...トントン(彩ちゃん!)(え?美優紀!?)(私だけやないで?)(は?)すると、美優紀の後ろに人影が...(やっほー!)(ちゃんと仕事してる?)上西と朱里だった(なんで来てんねん!)(別にええやん。お客として来てんねんから。)(はぁ...)(そのままちゃんと仕事してー。)(マジかよ...)納得は行かないも
彩にはちゃんと弾けてるのか分からないだからこそ、周りの反応の有無で一喜一憂する(これから、もっと弾いてな?)(えっ?いやや。)(なんでー!)(いやだから。まぁ、ほんのたまにならええよ...)(やったー!彩ちゃんありがとう!)(大袈裟や...)美優紀の零れた涙で動揺したが、その後の明るい笑顔を見て安堵した彩だったそしてバイト初日...講義が終わり、すぐにバイト先に向かう彩(こんにちは。)(お疲れ様。彩ちゃん。)(お疲れ様です。)(じゃあ、とりあえず準備してきて。仕事教
(ホンマに良かったー...)(ずっと不安がってたんもんなぁ。)(せやな...)しばらく会話が途切れた美優紀は彩の部屋を見渡し、ふとあるものを見つけた(なぁなぁ!)(ん?なにー?)(あれって?)(ん?あれな...)美優紀が指さしたのは部屋の隅に丁寧に置かれていたルビーのように輝いているギターだった(あれどうしたん?)(あれな...おじさんからもらってん。)(いつー?)(もらったんのは1ヵ月前くらいかな...でも、おじさんの家に行く度に触らしてもらってん...)(結構触っ
(気持ちいいー。)(何、勝手にベッドの上に行くねん。)(別にええやろ...)(はぁ?)(ええやん。)(分かったよ...)(とりあえず、飲み物とか持ってくるな?)(ありがとう!)彩は下の階へ降りていき、キッチンへ向かった彩が飲み物を取りに行っている間、美優紀は彩の部屋を見ていたあいかわらず、シンプルやなぁ...あっ、マンガ本置いてある。そう思っていると、彩のケータイが光ったなにやら、通知がきたみたいだったそうこうしているうちに彩が部屋に戻ってきた(美優紀。麦茶しかなか
その後、2人は映画館に向かい字幕付きの映画を観た(ふぅ...楽しかったなぁ!)(せやな。映画自体観たの久々やったし...)(あと、どうする?まだブラブラする?帰る?)(うーん...彩ちゃんの部屋に行くー。)(はぁ?何言ってんねん!)(あっ、分からへんかった?だから、彩ちゃんの...)(あー!分かったから!もう...)(行こ?)(ダメ!)(なんで?)(なんでやあらへんって。ダメなもんはダメや!)(そんなぁ...)美優紀は目をウルウルさせながら彩の方を見たこの表情は彩にと
(美優紀のことが大切やから。プレゼントしたくて...)彩は頬をかきながら照れくさそうに言った(ありがとう...彩ちゃん。)(なんで泣いてたん?)(彩ちゃんに好きな人ができたと思って...私になんも言わんで付き合い始めたんかと思ったから。)美優紀は申し訳なさそうに彩に伝えた(不安にさせてごめん。)(彩ちゃんが悪いんやないよ。別に好きな人ができて付き合うことをとめる権利は誰にもないから...でも、もしそうなった時はおしえてほしいな...)(あはは。分かった分かった。やから、そんな悲し
(あそこのお店に寄るから、ちょっと待ってて...)(あっ、うん。)彩ちゃん、誰にあげんねやろ...好きな人?誰なんやろ。私、隣に居っていいんかな...美優紀は考えれば考えるほど悲しくなってきたトントンッ(えっ?)(美優紀、お待たせ...ってなんで泣いてるん?)(えっ?あっ...目にゴミが入って。)美優紀は自分が泣いてることを彩に言われて気づいた彩に心配をかけまいと咄嗟に嘘をついたが、彩にはその嘘は通じなかった(ゴミが入ったなんて嘘やろ。目にゴミが入っただけならそんな悲しい顔
(彩ちゃん、おはよー。)(おはよう。準備できた?)(うん。荷物取って来るだけやけど、中で待ってて。)(あっ、ええよ。ここで待ってるから。すぐ行きたいし。)(そう?じゃあ、すぐ戻って来るからちょっとだけ待っててな。)(うん。)美優紀は自分の部屋に戻り、荷物を持ってすぐに彩がいる玄関に向かった(おまたせ!)(ん。じゃあ、行こ。最初どこ行く?)(どうする?)(最初に買い物する?映画見てからにする?)(ちょっと待ってね...)美優紀はスマホの画面とにらめっこし始めたどうしたんや
彩は玄関まででいいと、玄関まで美優紀と一緒に行き、その後家に帰った夕飯やお風呂を済ませ、ベットに寝転ぶ彩バイトどうなるんやろ...受かってもそうじゃなくても、美優紀に依存するのはやめるべきや。彩は考えていた今まで美優紀に助けられてきたこと。美優紀とほとんど一緒に歩んできたこと。だからこそ、これからは美優紀に羽ばたいて欲しいということ。関係はこれからも続く。幼なじみということは一生変わることではないから...でも、これからの進路は違う。それぞれの道を歩んでいく。だからこそ、このタイミ
(もし...もしさ、バイト受かったら、美優紀と居る時間が減っちゃう。それでも大丈夫か?)(もしじゃないと思うよ。彩ちゃんは受かる。)(ありがとう。でも、大丈夫か?)(大丈夫や。)(すまんな...)(謝ることやないって。彩ちゃんがやりたいことを見つけた。そのやりたいことに向かってるってだけだよ。そのやりたいことを誰も止める権利はない。)(うん...でも...)(大丈夫やから!)(うん...)美優紀の大丈夫は大丈夫じゃないことの方が多いことを知っている彩でも、芯が強く彩を安心させ
明らかに不機嫌な美優紀(はぁ...分かった。言うよ。)(ホンマ?)(あぁ。本当はキッチリ決まってから伝えたかったんやけどな。)(うん...)(喫茶店行ってきたんや。)(は?デート?)(んなまさかww)(じゃあ、なんなんよ。)(バイトの面接。)(え?バイト?)(うん。アルバイト!)(いや、言い直さんくても分かるわ!)(すまんすまん。)(なんでバイトやろうと思ったん?)(んー。いろいろあるけどやっぱりお金かな...)(彩ちゃん、お金に困ってたっけ?)(いや、生活には
(よぉ。今日はごめんね。一緒に帰れんくて...)(前から言っとったし、ええって言ったやんか。)(まぁ、そうなんやけど...)(相変わらず真面目なんやから。)(そんなことないって。)(あるよ。私のことが心配やから、アカリンたちに一緒に帰るように頼んだやろ?)(そりゃ、美優紀のことが心配やから...美優紀、かわいいし。)(もう!照れるやんか!)(こういう時は、普通に照れるんかい!)(まぁまぁ。あがって。)美優紀は彩のことを家にあげ、美優紀の部屋へ移動した(はい、これ。)(なに
「みるきー何言ってるん!?」「この人らは彩のことを大切にできへん!私ならできる!」「みるきー!子供を育てるって簡単やないで一つの命を預かるんやで!」「確かにあったばかりやけど私は彩と生きていきたい」「アンタ酔ってるん?いいから一回…」「お姉ちゃんええんちゃう?」「朱里…」「みるきーなら彩くんのことを幸せにできると思うであの人らよりは」「黙って聞いてたらアンタら一体…」「隣の部屋での会話全部聞こえてましたからお金のことはご心配なくみるきーの貯金すごいんで」
講義が終わった彩は、まだ講義が残っている美優紀を恵と朱里に任せ、バイトの面接に向かったカランカランッこじんまりした喫茶店だが、お客さんがよくはいる店喫茶店のレジには若い女性が立っていた(すみません。バイトの面接で伺った者ですが、店長さんいらっしゃいますか?)彩は筆談で若い女性に聞いた(店長は、奥にいるので呼んできます。なので、座って待っていてください。)その女性は気を利かせ、紙に書いて伝え、店長を呼びに行った数分後さっきの女性と店長らしき人が出てきた(山本彩さんですか?)(
上西たちのことを話していたら、気づけばもう既に家の前(いろいろごめん。)(こっちこそ、ごめんね。もうええから。)(うん、ありがとう。金曜日以外やったら一緒に帰れるから...)(うん。じゃあまた明日!)(おぅ。ゆっくり休めよ。)(はいはい。)その日は、無事仲直りしてそれぞれの家に入っていった喧嘩した日から木曜日まで、一緒に仲良く帰った(もう、家の前やな...)(せやな。)(すまんな。明日は一緒に帰られへん。上西たちと一緒に帰ってな?)(いいよ。この前から言っとったし...)
(私と一緒におるのが嫌なんやろって。)(んなわけないやろ。もし、そうだとしたらとっくに離れとるわ。)(あっそ。)(まだ、怒ってんの?)(けいっちには言えて、私には言えないこと沢山あるんやろ?)(え?もしかして...さっきの...)(会話してるところバッチリ見たで。)(なぁ、どこから?)(知らんわ。会話の内容なんて読み取ってない。ただ、あんなに会話してるところ見たことない。)(そっか。ごめん。)(何が?)(上西に頼んでたんや。)(何を?)(今週の金曜日に一緒に美優紀と帰っ
(さや姉の気持ちはもちろん尊重する。ただ、もう少しみるきーの気持ちを考えて欲しい。みるきーだって、考えてないわけないやん。みるきー傷つけるようなことしたら、私も朱里も許さへんからな。)(分かった。考えてみる。私やって美優紀を傷つけることはしたくない。美優紀には笑顔が1番やから...)(みるきーのことをよく知ってるのは、さや姉や。それは、どうしても勝たれへん。でも、さや姉が気づかへんことを私や朱里が気づくことがある。それは事実や。)(せやな。美優紀はしんどいこととか苦しいことがあったら、すぐ
(みるきーは、さや姉が思ってる以上にさや姉のことが好きやと思うで?依存とか同情とかやなくて...ただ好きっていう気持ちで。それを本人が自覚してるのかどうかは分からんけど。少なからず、私と朱里はみるきーがさや姉に好意を寄せてるように見える。)恵は、淡々と彩に伝えた(でも...美優紀には幸せになって欲しいんや。今までの人生は私に縛られすぎてる。もう、これ以上縛りたくないんや!)(じゃ、さや姉は?今、幸せ?人生楽しんでる?)(それは...私は...)(周りの幸せを祈るのはええよ。せやけ
(ありがとう!後でなんか奢るわ。)(ええから。その代わり、ちゃんと決めてきてな。じゃないとわかってるよな?)(おぅ。もちろんや!)(それで?何のバイト?)(あー、小さな喫茶店。)(えっ?大丈夫なん?)(何が?)(小さな喫茶店って...騙されてへん?)(おいおい...大丈夫や。何回か行ったことあるから。雰囲気良いし、店員さんは優しかったし。)(そっか。決まるとええな。)(せやな。もう1つやりたいことあるし、早いとこ決めな...)(バイトの他にもあるん?)(うん。バイトしてお
(今週の金曜日、ちょっと用事できたから1人で帰って。)そう、彩ちゃんに言われた(なんで?)(やりたいこと!!できそうやねん!)(そうなんや。わかった。)(ありがとう!)彩のやりたいことがまだ分からない美優紀にすれば、おもしろくない。でも、彩のやりたいことを全力で応援したい気持ちもある美優紀にとってはもどかしい。そのもどかしさは表情に出てしまっていた。それを、彩は敏感に察知していたが美優紀には伝えなかった...トントンッ「ん?誰や?」(よ!)(何や...さや姉か。どうしたん
(家に着いちゃったな...)(うん。そなや。)(明日もあるし、体調崩してもあかんからそろそろ家に入ろっか?)(せやな。)(彩ちゃん?)(美優紀、ありがとな。)(え?何が?)(いっつも支えてくれて...)(何よ、急に。)(いや、美優紀がおらへんかったら、やりたいことあっても行動に移せへんかったし。)(そんなのどーってことないよ。彩ちゃんの辛さからしてみれば...)(私は...)(彩ちゃんが居ってくれればいい。それだけでいい。)(美優紀...)(今日はありがとう!じゃ、お
メールの返信を済ませる彩。その間に、美優紀はクレープをきれいに食べ終えた。(彩ちゃん、何やったん?)(あー、メールきたから返信してたんや。)(メール?LINEやなくて?)(そう。メール。ほら、やりたいことあるって言ってたやろ?)(うん。それで?)(それで、連絡してたんや。1人でできること違うから...)(ふーん。で、うまくいきそうなん?)(まだ、分からへん。返信待ち。)(そっか。うまく進むとええな?)(せやな...うまくいくとええな...)あんまり、喜んでいる様子ではない彩
「そんな事したら彩でも怒るよ」「私は彩のためにやってん」「分かるけどそれはホンマに危険やで」「朱里と菜々はみるきーを病室に戻して面倒見といて、俺らが彩と話してくるから」「でも...」「大丈夫やでみるきー、話すだけやから」「うん」恵と愛菜は彩のところに行った。そして彩は美優紀の部屋の近くのソファーに座ってたけど愛菜たちが呼んでも黙ってた。「みるきー悲しんでたで、彩に嫌われたって」「彩の後をつけて傷口が痛んだんだぞ」そう言うと彩が立ち上がった。「大丈夫なんですか?」「朱里と
美優紀は百に閉じ込められて、百の左手には銃で右手にはナイフがあった。美優紀は少しずつ下がってくけど彩の言葉を思い出してそばにあったマグカップを百の顔に投げって百が痛んでる瞬間い両腕を掴み銃を打った。バン!バン!「テメェ!」百は美優紀を押して銃を美優紀の方に向けて打とうとすると他に銃の音がした。バン!バン!「美優紀、遅れてごめん」「ううん、助けてくれるって信じてた」「どうして?」「美優紀が打った銃の音でここだって分かったんや。百兄の負けや」「小山...内...お前...」「
百の家の近くではキャンペーンの車が止まってあって、その車の中にはスパイのものがいっぱいあった。「なんか静かやな」「はい」「愛菜準備できたから石塚に言って」「オッケー」そして石塚が電話してみると百が電話に出た。(もしもし)「もしもし、沖田彩華さんは居ませんか?」(間違え電話だと思いますよ)「そうでしたか?すみません」そう言って石塚が電話を切った。「オッケー」「恵、よくやった」「どこにカメラが置いてるか分かりますか?」「それは分からへん」そしてちょっとすると石塚が車に入
百の家の地下では百が美優紀に話しかけてた。「まだ話さへんの?」そう聞くと美優紀は目を閉じたから百はイライラして銃を壁に向けて打った。「目を開けて俺を見てみろ」美優紀は怖くて目を開けると百がニヤニヤ笑ってた。「見せたいものがある。有沙!」「何?」「この女を一緒に捕まえてくれてありがとう」「そう?」そして百が有沙を抱きしめた時に有沙と美優紀はびっくりしてた。「あんた...」「助けたからって、お前のことは好きちゃうねん」そう言って百は有沙につけたナイフを出して、有沙を押して美優
病院に警察車がいっぱい来ていて一台の車から愛菜が出て来た。「出入り口を全部ブロックして、全員と車をチェックしろ!ここに働いてる人も簡単に逃すな!」『はい!』愛菜が命令をすると全員が聞いて返事をした。「石塚、谷川愛梨を地下に連れて行け」「はい」「愛菜」「恵」「どうなってるんや?みるきーはどうした?」「分からへん、俺も今ここに来たばっかりだ。今石塚に谷川を連れて行って地下に行って彩に会って来いって言っておいた」「そっか」そして二人は地下について行った。『彩!』「愛菜さん、恵
谷川と話した後、彩は美優紀に何回も電話をしてみるが出なかった。朱里と菜々は外国での仕事やから電話は出来ないから彩は心配になってすぐに美優紀の病室に行ってみると誰もいなかった。そして美優紀のアシスタントの人がいた。「三田さん!」「小山内さん、どうしたんですか?渡辺先生に用ですか?」「美優紀様がどこにいるのか知りませんか?」「部屋に居ないんですか?患者はみんな帰りましたしオペする予定も無いですから部屋にいるはずなんですけど」「そうですか、ありがとうございます」「小山内さん!探すの手伝
彩と愛菜は石塚が谷川を連れて来るのを待っていた。「連れて来ました」「ありがとう、石塚」「はい」「谷川、なんのことを話したいんや?」「俺の家族は俺がこうなってることを知ってるか?」「知ってない。お前のことは誰も知らない。お前を逮捕した日からお前の家族をここの刑事が守っていた。お前は今海外に仕事にいてるとお前の家族に知らせといた」「そうか、それはありがたい。あいつが俺の家族に何するか分からない」「百は俺の親友で昔から世話になってきたんや。あいつは俺の娘を助けてくれた。で、一人目の犠牲