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おはようございます。チベット院長です。7月8日~13日まで、WildernessMedicalAssociatesJapanの開催する救急法講座に参加しました。富士山のふもと、御殿場にある青少年交流の家が舞台です。このコースは民間人が取得できる、国内最高レベルの医学教育プログラム。都市部の救急システムが機能しない過酷な環境や災害などの状況でも「いのちをつなぐ」救急法、それが「野外・災害救急法」です。今回僕が参加したのは、その中でもプロフェッショナル資格の講座です。単なる救急技術
おはようございます。チベット院長です。なんと5年ぶりとなる石垣島に往診に行ってきました。コロナ以来初、ということですね。この5年間はあんまり離島に行ってなかったから、久々の飛行機での往診にわくわくですよ。朝のうちに仕事を終わらせ、成田から午後の便で石垣島へ。内地最後の食事にはおそばを選んでみた。うまっ。成田から3時間、やってきました石垣島。猛烈な湿度で息が詰まりますわ。雨と風も強いし、手荒い歓迎でした。「食堂えがお」さんにて沖縄料理の夕食。ラフテー丼とソーキそば。食後のパイナップルジュ
おはようございます。チベット院長です。今年二回目となる神津島往診が終了しました。神津島は伊豆諸島の一島で、東京から約180キロ。大型夜行船で12時間の位置にあります。なかなかの距離がありますね。寝てればあっという間ですが、時期によっては凄まじい船の揺れがあって船酔いで吐きまくり、なんてこともあります。さて、その様子ですが、最近はあんまり夜景の景色は撮らないですぐ寝るから、あんまり写真ないです。夜明けの甲板から。ちょうど伊豆大島近海。朝4時半くらいかな。神津島多幸湾。日本百名山の天上山
突発性難聴専門さいとう難聴鍼灸院です。感音性難聴は、内耳以降の感音器官に異常をきたしたことによる難聴の分類です。代表例としては突発性難聴やメニエール病、また加齢性難聴などが挙げられます。感音性難聴は頭蓋内に異常があるため、実際にその異常個所を目視することができません。したがって、感音性難聴の詳しい病態はいまだ解明されていません。代表例である突発性難聴もそのしかりで、病態や有効な治療法もありません。有力な原因説のひとつに、内耳の蝸牛にある有毛細胞が衰弱したことで難聴が出現していると考えられ
おはようございます。チベット院長です。ゴールデンウィーク明けの平日に6日間、西日本にツーリングに行ってきました。予想通り、連休明けでどこもガラガラ。サービスエリアも比較的静かで過ごしやすかったです。今回の旅のテーマは「社会科見学」。小学校とかの社会科で習っただけで、実際に見たこと、行ったことがないものを見に行って、感じてきました。今回もかなり長距離の走りで、体力的にしんどかったです。でも良き旅でした。仕事終わりに出発して、諏訪湖SAについたのが深夜。藤の花が美しい。大津SAから眺め
突発性難聴専門さいとう難聴鍼灸院です。耳の聞こえに異常を感じていなくても、健康診断の聴力検査にひっかかり、「難聴」だと診断される場合もあります。自覚症状がないのに難聴とはどういう状態であるかというと、軽度難聴の状態です。図引用https://www.nihonkohden.co.jp/ippan/audio/hearing.html軽度難聴の「軽度」とは「軽傷」という意味ではありません。聴力検査の結果が50㏈未満の状態が軽度難聴となります。人によっては自覚症状がなく、難聴になってから時
突発性難聴専門さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴は原因不明の病気であり、有効な治療法が確立されていません。一般的には蝸牛にある有毛細胞が衰弱していることで起きるとされ、耳鼻科では有毛細胞の死滅を防ぐために、発症初期にステロイドを使い、合わせてビタミン剤や循環改善薬などを処方します。これらの治療は、有毛細胞の衰弱をふせぎ、合わせて修復を目的としたものです。有毛細胞の修復にはエネルギー源となる酸素が大量に必要であり、酸素を含む血液を積極的に内耳に送ることで治療効果を期待しています。しかし残念
おはようございます。チベット院長です。日本には憲法があり、基本的人権の尊重やら国民主権やら平和などを謳っています。これはこれで素晴らしいことだと思います。やっぱり平和な世の中がいいし、人として生きるからには人権が大事ですね。ただ息を吸ってるだけの人生よりは、日本国憲法三原則に乗っ取った生き方がよいでしょう。でも、ですよ。権利というのは主張しない限り、それはないものと同じなんですよ。権利を保障されているからといって、それに甘んじて何も考えずにボーっと生きている人には、権利の恩恵は与れな
突発性難聴専門さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴はいつでも誰にでも起きる可能性のある病気で、芸能人が公表することで知名度のある耳鼻科疾患です。しかし、名前は聞いたことがあっても、実際に突発性難聴と診断されるまでは自分の耳の聞こえの悪さが原因不明であったという方もいるでしょう。突発性難聴は一般的にいえば、発症直後の方が比較的回復しやすく、時間経過とともに回復までの時間が長いく、あるいは回復が難しくなるといえます。したがって、耳の聞こえになんらかの異常を感じた場合は、突発性難聴を疑って早期に病
こんにちは。チベット院長です。世間はゴールデンウィークの中日の平日に、僕はお休みで山梨にツーリングに行ってきました。ちょうど暖かい日で、絶好の走り日和。タイヤも新品でばっちり。日帰りのツーリングは予定が立てやすいから、それはそれでいいもんですね。日蓮宗総本山、身延山久遠寺の三門。すごい迫力。巨木の参道の奥には、本堂へと続く菩提梯。287段登った暁には涅槃に達するという。奥の院参道の登山道にて。ロープウェーの営業前のため、徒歩で登る。登山道は木の伐採中でした。眺望がすごい。大峡谷
突発性難聴専門さいとう難聴鍼灸院です。耳鳴りは多くの場合で原因不明とされ、耳鼻科を受診しても「年のせい」で片付けられたり、心療内科に回されたりと辛い思いをする方が多くいます。耳の腫瘍や脳動脈瘤など、命に係わる原因による耳鳴りもありますが、一般的には検査では異常なしとされる自覚的耳鳴りです。耳鳴りの聞こえ方は個人差が大きく、ボイラー音のような低温や、シンバルのシャンシャン音、ピーやキーンという高い音まで様々です。聴力検査では異常なし、耳のMRI撮影でも異常がない、そういう耳鳴りがほとんどで
おはようございます。チベット院長です。人は病気になったり、様々なトラブルに見舞われたりすると、自分のことしか考えられなくなります。痛みがあると、もう仕事にも遊びにも集中できなくなる。ネットを見れば闘病ブログばっかり見てしまったり。ちょっとしたことでイライラしたり、余裕のない生活になります。当然ですね。健康な自分より、病気の自分のほうが強いから、そっちに引っ張られてしまいます。他者からの安易な励ましや、理解してます的な態度でも、ついイライラしてしまう。余裕のない自分の姿に気づかなかっ
おはようございます。チベット院長です。うちには観葉植物や一輪挿しのお花がいっぱい飾ってあります。日当たりのない玄関にもフェイクグリーンがいろいろ飾ってありまして、家じゅう植物だらけ。治療院にもお花を飾っています。植物はいいですね。気持ちが和みます。なぜかうちの場合、バラやガーベラがやたらと元気で長持ちするんです。逆にひまわりとか、飾って数時間でだめになったりもする。お花によって、気に入る空間というのがあるんですかね。わずか数時間で茎が折れて花びらもぼろぼろになるって、単純に日当た
突発性難聴専門さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴は原因不明の感音性難聴です。耳鼻科でも有効な治療法がなく、そのためネット上には様々な「〇〇すれば治る」系の情報商材が溢れています。明確な原因も解明されていないからこそ、「それっぽい」内容の情報商材であれば、藁もをつかむ思いの患者さんは大金を払って購入し、結果よくならず、最終的には当院に来院することになるわけです。突発性難聴の有力な原因説に、内耳循環障害説があります。何らかの原因で内耳の血流障害が起きると、内耳の蝸牛にある有毛細胞が酸欠を起こ
こんにちは。チベット院長です。久しぶりに関東圏の日帰りツーリングに行ってきました。日帰りなんてほんと久しぶり。下道オンリーののんびりツーリングもいいものですね。旅をすると、いろんなことを考えます。仕事のこと、人生のこと、社会のこと。特に最近は、日本のことを知らなさすぎることを痛感しています。日本人なのに、日本のことを知らない。日本の文化、歴史、風習。学校では習わない、あるいは習ったことの裏側の「事実」。旅をすることでいろいろ気づくし、考える。旅も仕事のうちなんです。直接的な利益は
突発性難聴専門さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴は、一般的には発症から2週間以内の治療が予後を決めるといわれます。聴力低下後48時間以内のステロイド投与、および早期からの高気圧酸素療法が推奨されています。図引用https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/117/1/117_62/_pdf突発性難聴の主な原因説のひとつに、内耳循環異常による有毛細胞の酸欠が挙げられます。有毛細胞は音の振動を電気信号に変換し、脳へと送信する役目があります。
おはようございます。チベット院長です。この世界には角度があります。角度が世界を作っているといってもいいかもしれません。地軸の傾きに始まり、東西南北の方角があり、人間の目線、生物のDNAらせん構造、投資のローソク足。いろいろなものが角度で構成されています。低気圧と高気圧の逆向きの渦。これも角度でしょう。目に見えるものだけでなく、見えないものにも角度があると思います。時間の流れ自体は見えないけれど、時間とともに変化する日差しの角度や、樹木の成長。そういった他者を通してみる時間にも、角度が
おはようございます。チベット院長です。SNSによって、いろんな人が食の安全や裏側などの情報を発信しています。だいたいは自分が調べたというよりは、誰かの投稿を真似して、さも自分の意見です、みたいな発信が多いように感じます。SNSは情報発信ですが、その目的は広告宣伝であることも忘れてはいけません。広告や集客目的の発信が悪いという意味ではありませんよ。僕だってガンガン広告宣伝するし、そもそもこのブログだってある意味、集客用の宣伝だし。情報発信で注意すべきなのは、その内容もそうですが、誰が言
突発性難聴専門さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴は、ネットで検索すれば「〇〇が原因だった」とか、「改善率▽▽%」といった広告がでてきます。よくあるのが「首の硬さ」だとか、「内耳の血流の悪さ」であり、また地方では悪霊や前世の業が影響すると言われた、という患者さんの話も聞きます。突発性難聴は感音性難聴の一種であり、具体的な病態は解明されておらず、有効な治療法も確立していません。ただ、有力な説については、内耳の蝸牛にある有毛細胞が酸欠を起こして衰弱したという説(内耳循環障害説)と、有毛細胞へ
こんにちは。チベット院長です。僕は医療従事者であり、東洋医学の治療家です。専門は鍼灸師ですが、いわゆる自然療法や食事療法なども施術の内容として組み入れています。近年ではSNSによる情報の拡散によって、健康に対する今までの一般常識が実は怪しい、ということが広まってきています。西洋医学の薬物療法や、あるいは対処療法。そういったことに疑問を持つ人が増え、また健康に対する意識が高い人々が積極的に情報発信している時代です。こうした背景には、やはり病人や体調不良の人が増えているから、あるいは表面化
突発性難聴専門さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴はいつでも誰にでも起きる急性の片耳感音性難聴です。両耳同時に発症することは(教科書的には)なく、時間をおいて両耳に発症することはあります。多くの場合で聴力低下と合わせて耳鳴りを伴いますが、人によっては発症初期のみ回転性めまいが起き、また耳閉感や音割れ、音の方向異常や聴覚過敏を訴えます。図引用https://www.hosoda-cl.com/ear/315/耳鼻科を受診すると、突発性難聴は発症後2週間を経過すると治らないといわれることが
おはようございます。チベット院長です。3泊4日で伊豆諸島の式根島と伊豆大島に、離島往診に行ってきました。式根島は4年ぶり。大島は4か月ぶりになります。2島連続の往診が最近は多いので、なかなかハード。朝の東京のタワマン群。どんより曇。この時期はまだ伊豆諸島は波が荒れて、高速船が欠航することが多いんです。式根島のスーパー、みやとらさんの名物たたき丸。油揚げでおにぎりを包み、中に具としてアシタバ、くさや、ハムチーズの3種の具材が入っている。僕のイチオシはくさや。くさやは一般人がイメージする
突発性難聴専門さいとう難聴鍼灸院です。難聴は聴力の低下が起きている状態で、その程度によって軽度難聴~重度難聴にまで分類されます。また、聴力低下を引き起こす異常個所によって、伝音性難聴と感音性難聴にわかれます。図引用http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/200910/homeclinic.html伝音性難聴は外耳と中耳の異常で、感音性難聴は内耳、聴神経、脳の異常となります。難聴というと、一般の方のイメージだと高齢者の「耳が遠
こんにちは。チベット院長です。3泊5日で長崎にツーリングに行ってきました。九州は鹿児島と熊本しか行ったことがないので、長崎は初上陸。東京~長崎の1200キロを高速下りずに走り抜けました。めちゃくちゃ寒かったですよ。というわけで、旅の写真見て。福山のサービスエリアで迎えた待望の朝日。氷点下3度。宮島サービスエリアの桜。日差しは暖かいけど、芯から冷え切った体には無意味。ようやくたどり着いた関門海峡。「海賊と呼ばれた男」の舞台。感動。へろへろになってたどり着いた長崎。夕食で立ち寄ったスコ
突発性難聴専門さいとう難聴鍼灸院です。突発性難聴は原因不明の急性感音性難聴です。厚労省の報告によれば、突発性難聴を含む全国の難聴患者数は、約1,430万人(国民全体の約10%)いると言われています。急激に片耳の聴力が低下し、多くの場合で耳鳴りや耳閉感を伴い、また発症初期に回転性めまいを訴える場合もあります。有効な治療法や具体的な病態は解明されていませんが、音を感じ取る有毛細胞の衰弱が原因であると考えられています。図引用https://www.widexjp.co.jp/deafne
突発性難聴専門さいとう難聴鍼灸院です。耳鳴りは多くの場合で原因不明とされ、耳鼻科では有効な治療法がありません。そのため、効かないとわかっていてもブロック注射やビタミン剤を処方されたり、あるいは心療内科や精神科に回されて辛い思いをするという方も多くいます。耳鳴りは耳の異常であるというのは一般的な考え方です。耳鳴りという「音」が聞こえるから、耳の異常である。だから耳鼻科で治療するというわけですが、しかし耳鼻科では検査をしても聴力正常、異常個所は見当たらない…。こうしたことから患者さんは次の選
突発性難聴専門さいとう難聴鍼灸院です。急性の感音性難聴の代表例として、突発性難聴やメニエール病があります。感音性難聴は音を聞き取る能力が低下している状態ですから、単に「音が聞こえない」という聴力低下だけではなく、耳鳴りや耳閉感、音程の狂いや音の方向音痴など、様々な症状を呈します。感音性難聴は内耳以降の感音器官の異常であり、頭蓋内構造のためにその詳しい病態はいまだ解明されていません。図引用http://www.asahinajibika.com/original7.html感音性難聴の
こんにちは。チベット院長です。気が付けばなんとこのブログは4年半ぶりの更新となるみたいです。みなさんいかがお過ごしでしょうか?この間、コロナ禍や震災、円安のインバウンド混雑などいろいろありましたね。僕はここ最近は離島往診も以前ほどは行っておらず、もっぱら内地の通常診療(突発性難聴専門治療)とバイクの旅をしておりました。私事ですが、今年で僕は40歳になるんですよ。いやびっくり。時間はあっという間ですね。ということで、このブログもまた再開して、日々思うことや感じたことを綴っていきたいと思いま
突発性難聴専門さいとう難聴鍼灸院です。耳鳴りとは、大きく分けると二種類あります。自覚的耳鳴りと、他覚的耳鳴りです。自覚的耳鳴りは文字通り、患者さん本人にしかその音の状態や苦痛を知るすべはなく、検査でも異常個所を発見できないことがほとんどです。聴力検査は正常、脳のMRIも異常なし、だから耳鼻科を受診してもまともに相手にされないことがほとんどです。一方、他覚的耳鳴りは異常個所が明確に存在します。耳の腫瘍や動脈瘤などの拍動音を他人も聞き取ることができる、そういった耳鳴りは耳鼻科等西洋医学の専
突発性難聴専門さいとう難聴鍼灸院です。前回の記事では、群発頭痛に対する東洋医学の考え方について解説しました。今回はその続きで、痛みのメカニズムと感音性難聴との関連性について解説します。オ血によって不通即痛、不栄即痛になると痛みが起きるわけですが、西洋医学では組織への酸欠が起きると痛みが引き起こされると考えます。細胞の栄養は酸素から作られるため、組織への酸欠は局所の痛みを引き起こします。体全体や特に頭部へのオ血の蓄積は正常な血流を阻害し、組織への酸欠を生みます。頭部には脳があり、自律神経