君は食い入る様に「ある人」をじっと遠くから見つめていた。「いいな……いつか自分だって……」心に期する物があったけれど、所詮は叶わぬ夢「私はあの人みたいにはなれない……」どこかでそんな風に諦めてもいた。君は今「あの人」に憧れているんだね。キラキラしてて、眩しくて、到底自分なんかではかないっこないって劣等感をくすぐられてる。でも、君はそれほど、「あの人」の一挙手一投足が気になり、反応してしまうという事は、君は「自分の中」に「あの人」と同じ「要素」や「可能性」を見出だしているという証拠でもあるんだ。何