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『おばちゃんたちのいるところ』(松田青子)で取り上げられたネタの落語でもいかがでしょう。なお、松田さんは関西出身のためか、巻末に挙げられた演目は上方落語が基本のようです。たとえば、『天神山』は関東では『墓見』とか『安兵衛狐』というタイトルで、地名はもちろん下げが違っていたりします。桂枝雀の『天神山』も5代目柳家小さんの『墓見』も、音源はありませんでした。本来の暑気払いなら、なんといっても三遊亭圓朝が残した怪談(『牡丹灯籠』『真景累が淵』など)が一番です。子どものころからラジオで落語に親し
『おばちゃんたちのいるところ』松田青子中公文庫2019年初版2016年刊行の単行本を文庫化した短編集です。やはりモーリス・センダックの絵本とつながりがありました。松田さんの書きぶり、文章の味わいは、確かにイギリス人が好みそうなひねりが効いています。ペンネームは正しくはマツダアオコと読むらしいのですが、松田聖子ファンの著者のこと、“マツダセイコ”と誤読する人がいるかもしれないと期待してつけたのだとか。こういうセンスがワタクシ好みです。夫々の短編のネタ元が巻末で明かされています。も
イギリスで大人気の5人の女性作家、読んでみようとリストアップしてみました。◉真っ先に、多分モーリス・センダックの『かいじゅうたちのいるところ』のタイトルがからんでいるらしい松田青子『おばちゃんたちのいるところ』センダックの原題は『WHERETHEWILDTHINGSARE』で松田さんのタイトルは『WHERETHEWILDLADIESARE』◉次はやはり大評判の柚木麻子『BUTTER』◉クライムサスペンスだという川上未映子『黄色い家』◉津村記久子の芥川賞受賞作『ポストラ
為末大『諦める力』を読んだ。タイトル横には「勝てないのは努力が足りないからじゃない」とある。為末さんといえば、400メートルハードルでオリンピック銅メダルを獲得した陸上選手。元アスリートなのに諦めていいの?と思いつつ読み進めた。するとどうやら、「諦める」といっても努力しなくていいということではなく、不利な場所で無理な努力をするのではなく、自分に合った(有利な)フィールドで勝負するとよい、ということのようだ。主張はわかるのだけれど…。為末さんは最初に目指した100メートル走を諦めても、ハー
「おばちゃんたちのいるところ」読了。この本に出てくる「おばちゃんたち」というのはみな幽霊。あの世とこの世を結ぶお話に、元気になったり、じんわりきたりする不思議な怪談集でした。幽霊なのに、なぜか現世にいる私達より生き生きしてるおばちゃん達。コミカルな会話の中に、時々ピリッとした社会風刺も効いてる。スキマ時間で読める長さの短編集で、どのお話もすごく良かったです。タイトルの英語訳WhereTheWildLadiesAreが良いですね。おばちゃんたち=WildLadiesに
やっと昨日からスタジオ復帰♪なぜか鼻声だけが取れませんが本人は至って元気です今日は名古屋でインタビューと大阪で収録…腕のいいエンジニアさんがきっとなんとかしてくれるでしょう(笑)昨日、番組でご紹介した本がこちらです。夜の名古屋城の朗読会で小泉今日子さんがお読みになった松田青子さん著「おばちゃんたちのいるところ」。17の「幽霊のお話」が入った短編集です。「追い詰められた現代人の元へおばちゃん(幽霊)たちがひと肌脱ぎにくる。胸の中のモヤモヤ
こんにちは。読んだ本について書きます。おばちゃんたちのいるところ松田青子著あなたの隣にもいるのかも生きているものと死んでいるもの、両方から、有能な人々を採用する、とある会社。ここでは、突然母親が自殺してしまい、ひとり残された息子や、灯篭を押し売りする二人の女性営業や、自分のことを狐だと知らずに生きてきた部長など、実にバラエティに飛んだ人材が活躍している。そして、彼らを見つけて採用する、敏腕マネージャーの汀さん。彼は生きている方、死んでいる方、両方がみえるのだ。歌舞伎や落語や戯曲
ご近所でお花見。お団子持って来ればよかった。ヒヨドリが桜の花を一所懸命ツンツンしてました。「おばちゃんたちのいるところ」松田青子先生。読みましたよ。上方落語、歌舞伎、民話を題材にした短編。元の話を知らなくても楽しめるし、知ってるともっと楽しめる。ニヤッとできます。どの話も幽霊出てきますけど、前向きな気持ちになるし怖くはないですよ。一歩踏み出したい時に読みたい一冊。幽霊が出てくる落語、歌舞伎、民話好きな方だったらすっごく楽しめる。こんな幽霊に背中押してもらいたい。
『おばちゃんたちのいるところ』松田青子いくつかの短編集になっているのですが、お話が幽霊やお化け👻がモチーフになっているのであ!どこかで聞いた事あるかも?なお話が多くて面白かったです。歌舞伎や落語でも題材になるお話が多くて現代版の幽霊ならこんな感じかな?と楽しく読めました。😊
オミクロン、怒涛の勢いですね。職場でも、時短にするとか、対面業務は休止にするかも、とか、ささやかれ始めました。普通の風邪程度の症状で落ち着いて、やがてフェイドアウトしてくれることを祈るばかりです。ところで、老眼。活字中毒の読書好きだったワタクシも、だんだん本を読むのが苦痛になってきました。以前はベッドに数冊本を持ち込んで、あれこれはしご読みしながら寝落ちするのが至上の喜びだったのに。そんな中、こちらの本は、思わず一気読みしました。若手作家の中ではかなり気に入っている松田青子の
去年、体調がイマイチの日が多く家にいる時間が増えてたからか本をいっぱい読んだ珍しく、東野圭吾さんと湊かなえさんの本全然買ってない!!何年ぶりかなー?小三治師匠の本を4冊買ったりもした。去年最後に買った本がおばちゃんたちのいるところ年末に自宅から実家に行く前に立ち寄った本屋さんで、たまたま見つけた本やったけど面白い!!あぁ女って面倒くせぇ〜って思いつつクスッと笑えるそんな本楽しかった〜そして今年一番最初に買ったのが青天を衝けのガイドブック前編が出た時に完結編が出るまで
著:松田青子【ざっくりあらすじ】おばちゃんの幽霊たちが悩めるあの子にもこの子にも元気をくれるちょっと不思議な短編集気づいたらこんなに時間が経っていた、、、またちょこちょこ読書再開しました!とっても読みやすいです📕最初は、やっぱりおばちゃんと言われる生き物は図々しくて苦手だわ、、、。なんて思っていたのにいつの間にかクセに、大好きになっていた😂❤️短編集だけど、全部繋がっているというか。よくわからない話、不思議な話、ちょっと元気になれる話。色んなおばちゃんが大活躍していて楽しかっ
こんばんは、今日もご覧いただきありがとうございます久々のブログですが生と死について前回前々回とUPしましたが、今回は幽霊事情について…幽霊から見たどうにも追い詰められた現代人達…そっと近づき、さりげなくヘルプしていく様がなんともありがたいというのか、心強いやら…一肌脱いで一気に登場して来るおばちゃん幽霊たちのお話をさせてくださいね「おばちゃんたちのいるところ」松田青子先生作中央公論社おばちゃんたちのいるところWhereTheWildLadiesAre
***April.2021◆トラバース『メアリ・ポピンズ』(訳/岸田衿子)◆向田邦子『隣の女』◆富山真由『効率・時間・スピードすごい習慣力』◆金川顕教『いつの間にか稼いでくれるすごいチーム』◆ゲイリー・ジョン・ビショップ『思い込みを捨てて本当の自分を取り戻そう』(訳/高橋拓哉)◆松田青子『おばちゃんたちのいるところ』***月間目標8冊に対し4月に読んだ本は6冊。心理的
***「大切にしていたものが、自分が思っていた以上に、自分が考えていた以上に、手から離れてしまうことが、取り返しのつかないくらい遠くにいってしまうことが、あるんだよ」ー『おばちゃんたちのいるところ』より***『おばちゃんたちのいるところ』もしかして、いやもしかではなく絶対にこの本のタイトルは、モーリス・センダックの絵本の『かいじゅうたちのいるところ』をもじってつけられた名前に違
おばちゃんたちのいるところ-WheretheWildLadiesAre松田青子2021/04/28★ひとことまとめ★幽霊も働いているのかもしれない↓以下ネタバレ含みます↓作品読みたい方は見ないほうがいいかも【Amazon内容紹介】わたしたち、もののけになりましょう!あるときは訪問販売レディ、あるときはお寺の御朱印書きのアルバイト、そしてあるときは謎の線香工場で働く〝わたし〟たち。さて、その正体は――?!八百屋お七や座敷童子、播州
天気がイマイチだったので、ひたすら読書。“おばちゃんたちのいるところ”読了。落語や戯曲をモチーフにした、いろんなお化けが登場する短編集。こんな素敵なお化けだったら、私もなってみたいかも(笑)初読みの作家さんだが、発想が素敵なので、他の作品も読んでみたい。“嘘ですけど、なにか?”読了。一時期、SNSでやたらと見かけた本。官僚が仕組む嘘って、現実にありそう(笑)最終的に、勧善懲悪で巧くおさまるんだったら、多少の嘘も有りなのかも。この本の表紙、一見写真のように見えるのだが、イラストだ
本の帯によると『疲れた現代人を救うイカした日本のお化けたち』の話らしい。面白かったたぶん面白かっただって1日で読んじゃったから16/2021
ご訪問いただきましてありがとうございます(#^^#)プロフィールはこちら→https://ameblo.jp/nao653roma/entry-12586180164.html?frm=themeプチ断食はこちら→https://ameblo.jp/nao653roma/entry-12586528664.html?frm=thememahanakoのダイエット3法則バランス良く食べるストレスを溜めない継続は力なりこんにちはこのところ曇天が続いて
三人屋著:原田ひ香両親が残した喫茶店を、三姉妹が、朝・昼・夜とそれぞれの形態で営業。朝は三女の朝日が、カフェを。昼は次女のまひるが、うどん屋を。夜は長女の夜月がスナックを。そんな形態素敵!と思ったけど、大間違い。この3人姉妹、仲が悪いのだ。各章で中心となる男性の名前がタイトルになっているのだが、どの男もダメな男ばかり。最後の1編以外は、その男の目線で描かれる。3姉妹もクセがあるし、男どこもクセがあるし、なんだかな~~って感じなんだけど、いろいろあって、最後は、3姉妹がなんと
『おばちゃんたちのいるところ-WhereTheWildLadiesAre』松田青子(著)¥704中公文庫(「BOOK」データベースより)追いつめられた現代人のもとへ、おばちゃん(幽霊)たちが一肌脱ぎにやってくる。失業中の男に牡丹灯籠を売りつけるセールスレディ、シングルマザーを助ける子育て幽霊、のどかに暮らす八百屋お七や皿屋敷のお菊…そして、彼女たちをヘッドハントする謎の会社員・汀。嫉妬や怨念こそが、あなたを救う!?胸の中のもやもやが成仏
落語や歌舞伎で有名な、おなじみの幽霊たちをモチーフにした短編集です。あるときは訪問販売セールスレディという名の押し売り、あるときは謎の線香工場で働くアルバイトのおばちゃんたち、その正体は、お化けになった女たち。並々ならぬパワーで、悩める人の元に現れては、あんた、そんな生き方でいいと思ってんの!と発破をかけていく。それは八百屋お七であったり、番長皿屋敷のお菊さんであったり。突発的に自殺しちゃったおばちゃんは、彼氏にフラれた姪っ子の元に現れカツを入れ、その母に自
こんにちは、田島悠紀子です。今日も暑いですね~。さて、今日もgraceは、FMとやまでこのあと13時30分からです。今日のラジオで紹介する本はこちら。『おばちゃんたちのいるところ』★私の感想はコチラ詳しくは、今日のラジオを聞いてね~。***ところで、昨日まで地元の群馬に帰っていました。私が高校時代に利用していた太田駅に4月にオープンした美術館にも行ってきました。せっかくだから高校近くまで歩いてみようかなと思ったものの、道