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《余計な事ではあるかもしれませんが、今後こういったお話をする機会もないと思うので、最後に伝えておきます。生前、お父様は「娘たちには、自分の死をもって伝えるんだ」とおっしゃっていました。お話したい事があったのかもしれません。》2011年の自分の誕生日の前日に父は亡くなりました。この年の春に十数年ぶりに再会したばかりでした。私は、子どもの頃から父とぶつかることばかりでした。華奢で小枝のような妹が叩かれることはありませんでしたが、私はいつも格闘技ばりに闘っていました。10代の頃の
イチロー選手の最後の試合に立ち会いました。さほど野球に強い関心を持ってこなかった私がこの瞬間に立ち会うことになり、全身の毛穴で呼吸するような気持ちでした。神々しく見えました。球を打ち、取って、投げる。団体競技でもあり、個人競技でもある。身体能力の差の大きいアメリカのメジャーで、自分の身体の感覚を研ぎ澄まして毎日のトレーニングを積み重ねることで様々な記録を達成してきた人。どこか不器用で、無邪気で屈託のない野球少年になれない繊細さがあり、その繊細さが、おそらく身体の微妙な声をキャッチして
梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』という小説があります。当たり前の日常のように思えることの中に魔法のような力がある。物語の展開に珍しさはないけれど、誰にでもある魔法の力を思い出させてくれるような、そんな物語。西の魔女が死んだ(新潮文庫)497円Amazon先日、私は西の魔女のような方とお話しました。その方は、お電話で私の話を淡々と聞いてくれて、そして初めてお話するのに、まるで私を見ているかのように寄り添ってくださいました。魔女というのは、こういうことだな、と思いました。その方
ふと、去年の年明けのことを思い出して、小野正嗣さんの『9年前の祈り』を読みました。芥川賞受賞スピーチを抜粋します。小野さんの作品がどのように生まれるのか、小野さんの眼ざしが見えます。付録~芥川賞受賞スピーチより与え、与え、なおも与え1951年4月16日、サミュエル・ベケットは、親しい友人マニア・ペロンに宛てた手紙のなかで、こう書いています。「春のにわか雨の合間に、泥をひっくり返して、ミミズを観察しています。観察といっても、すぐに新しい頭かしっぽがはえてくるのはわかっているのですが
少し前になりますが、先月の終わりに、ギリギリ駆け込みで東京国立博物館の顔真卿展に行ってきました。書道の先生に勧められなかったら、行列に並んでまで実現しなかったかもしれませんが、行ってよかった。茶道のために始めた書道のお稽古ですが、そこでは「美しい文字を書く練習」以上の刺激をいただく時間になっています。限られたお稽古の時間だけでは、筆の扱い、手本をよく見ること、真似て書くこと、身体でリズムを覚えること・・・はどれも身に着けることが難しいので、検定の課題も自宅で練習するようにしていて、先生
このところ、心の底がざらついていました。無邪気になれないことへのコンプレックス。そんな時に、ふと読み始めた、よしもとばななさんの『花のベッドでひるねして』ざらついた気持ちは、自分が自分に教えてくれているサインです。ゆっくりと自分の中の自分に耳を傾けます。花のベッドでひるねして(幻冬舎文庫)497円Amazon以下、抜粋します。欲がないところにだけ、広くて大きな海がある。海には絶妙なバランスがある。有名になる必要はないし、足りているもので生きればいい、そう決めれば必要なもの
子どもの頃から丈夫が取り柄で、夫が私との結婚を決めたのも「睡眠時間3時間、きゅうり3本でよく働きそうだ」と思ったからだそうで。そんな私でも2~3年に一度は熱を出します。子どもの頃は、夕方具合が悪くても早く寝てしまうと翌朝は回復していて、学校を休みたくても休めないくらいの回復力でしたが、40才を超えてからは、1日2日寝込むこともあります。そして、今、その2~3年に一度のレアな状態になっています。体調不良な状態はとてもつらくて「体の調子の悪い人は本当に日々、つらいだろうなぁ」と自分が
池江璃花子さんの白血病公表堀ちえみさんの癌小さな子どもがいのちを落とす悲しいニュースなど‥胸が締めつけられるようなことが毎日あります。ご自分の周りで、そうした出来事が起こることもあるでしょう。「神様なんていないと思った」という気持ちにもなります。でも、私たちはすべてが「神の子」自分自身が光の存在である時から、決めて生まれてきているのだと思います。私も、自分で決めたこの人生を精一杯生きないと。‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥【表千家茶道教室】月曜日11時〜21時
大好きな人を好きでいるということ・・・ずっと一緒にいたい私を好きでいて欲しい好きな人の役にたちたいそうやって思っていくうちにいつの間にか私も大好きな人も自由じゃなくなってしまう好きなのに苦しくなる好きなのに不安になる新しいことをしたいときあの人に悪いかな?と思ってしまう遠くへ行きたくなったときにあの人は寂しがるかな?と思ってしまうそうじゃないみんな自由なんだ自由であることが真実の愛であり健やかな心でありしなやかな体なんだまだまだ私の中に残る
千佳さんのブログにある文章の一部です。仏陀に限らずいつの時代もそうですが、口頭で学ぶというよりも、その方のお側にいることで、エネルギーが自然と伝授され、すべての感覚が研ぎ澄まさせていくことが、とても大切なのです。ある日、仏陀は「悟り」を得た達磨大師にあることを命じます。それは、中国へと渡って教えを説いていくことです。達磨大師は仏陀のお側を離れることを拒み続けます。「私はあなたのお側にいたいのです。あなたと離れるぐらいなら、私は悟りなどいりませんでした。」それほど、達磨大師は仏陀を愛
最近、はちみつを毎日舐めています。朝起きて、舌苔とってからはちみつ夜寝る前にはちみつという具合です。これは、スラの花の非加熱はちみつです。はちみつは昔から健康、長寿に用いられてきました。古代エジプトの古文書でも、インド伝承予防医学アーユルヴェーダでも、はちみつは医薬として扱われています。古代ローマの著書の中にも、はちみつを常食する養蜂の村には、百歳を超える長寿の人がとっても多いとあり、ローマのその地域には百歳どころか135才以上の人も何人もいるのだそうですよ。中国の薬学書「本
安藤忠雄さん設計の光の教会に行ってきました。教会の入り口には、清らかな水仙の花が咲いていました。ずっと一度訪れてみたかった教会です。信者の皆さんにとっては、日々の祈りの場所なので、そっと外から拝見するつもりで行きましたが、教会の方が「礼拝に参加されますか?」とご親切に声をかけてくださり、ご一緒に日曜礼拝にあずからせていただくというお恵みがありました。最初に通していただいた小さなお部屋は、子どもの日曜学校や信者さんの集いに使われる場所のようで、優しい木の椅子が並ぶお部屋でした。礼拝堂
最新のエクササイズ、ウェルネス情報の多くはニューヨークから生まれると言われます。その中で、少しずつ日本でも浸透し始めているのが「パーソナルトレーニング」。とはいえ、日本ではまだジムの会員になって1人でトレーニングするグループレッスンに参加するということの方が一般的かもしれません。私は、さまざまな分野の方にパーソナルにサポートしてもらっています。髪と服を相談するスタイリスト兼美容師のEさん顔のマッサージは恵比須のJさんヨガのパーソナルレッスンはS先生ビジネスのコーチはTさん
今年年が明けてから、何度も現れるテーマが「手放す」です。大きなものを手放すことで、新たなものがやってくる。嵐の活動休止の発表にも感じましたが、私にもたびたび突きつけられていました。先日、打ち合わせをしていると、相手の方は、失くし物や落し物、故障などがたびたび続き、出費がかさんだのだそうです。「自分で手放せないでいると、そういうことが起こるよね。マユコさんは何を手放す?」と尋ねられ、即答できずに考えていました。手放さなければならないことは分かっていたけれど、なんだか踏ん切りがつか
先日、結婚記念日があり、家族で食事をしました。その食事の最中に、「大好き」とラインが届きました。一緒に食事をしている最中の家族からでした。昔、学校で授業中に回ってきた小さなメモを開くと、クラスメートから突然告白されるみたいな、そんなドキドキ感。「どういうこと?」「ん?」としばらく考えてましたが、ああ、これはきっと宛先を間違えて、親友やボーイフレンドに送るメッセージを間違えて私に送ったかな、と思ってスルーしました。数日してから、ふと、気づきました。その子は、文字が書けるか書
立春を迎えて、新たな気持ちで、ホームページを一部リニューアルしています。まだまだ作業は少しずつ進んでいます。時々遊びにいらしてください。→こちらそのタイミングで、料理教室の形式を少し変更しました。アーユルヴェーダや料理を学ぶだけの時間ではなく、ご自分の心と体と生活に向きあっていただく時間にしたいと考えたからです。「あー、楽しかったー」で終わらずに、大事な再生の時間にしていただけたらいいな、と思っています。10時30分〜11時30分アーユルヴェーダ講義11時30分〜12時30分
2日間の社中の初釜を無事に終えました。年末年始の慌ただしさと予定外の心模様などもありながら、ずっと心にあったのは初釜のことでした。皆さんにも初釜前に、お稽古にきていただきました。今年の参加者は13名。そのうち、初釜初体験が8名もいらしたので、生徒さん達も、様子がわからないまま緊張されていたかもしれません。前日の生徒さんからのメッセージです。「ああ、もうドキドキが止まりません。大人になってこうやって学べて緊張と探究ができること、幸せだなと思います。」私も本当に同じ気持ち
突然ですが、大好きなアイドルグループ嵐の活動休止の報告に、日常が揺れています。手が震えて、好きな人に「君とはもうつきあえない」と言われた時のような、家族の訃報を聞いた時のような‥‥。好きな人たちの姿が見られなくなる日を宣告されました。体が震えながら、ネットで検索して、記者会見を見て、その後の情報番組を見て、彼らがそのことに向き合っていた時期のアルバムを聴き、年末のコンサートの空気を思い出しています。今週末に社中の初釜を控えて、準備がいろいろあって忙しいのに、いまこんなブログを書き
ブログの更新が久しぶりになってしまいました。昨年末の12月はいつもにもまして中身が濃く、感じることや思うことが日々変化するような刺激的な一か月でした。ご縁があって、お香を聞く会に参加させていただいたり下北沢校で卒業したセラピストたちが癒しフェスティバルや自然療法フェスティバルに出展したりお能を観劇したり皇居清掃奉仕団に参加し、美しい皇居内のお庭掃除の奉仕をさせていただき、天皇皇后両陛下、皇太子殿下のご会釈の機会もありました。そして、年末は昨年の京都七福神の旅につづいて、尚子さんの
茶道教室の生徒さんに、任意で自由研究をしていただきました。底なし沼のように広い総合芸術である茶道の世界を、私1人で生徒さんにお伝えしていくのは、とても大変なので、生徒さんそれぞれが興味を持って調べたことを点として、お教室全体で共有していくことで、少しでも茶道の世界を楽しく深められたら、と思ったからです。お母様とご一緒にお稽古に通う小学2年生のお子さんが、『世界にひとつしかないおちゃの本』を作ってくれました。何度読み返しても素敵な絵本。私も『世界にひとつしかないマユコのお茶の本』を作りた
先月の植物時間のクラスで、朗読をした幸田文さんの『木』の一節です。木(新潮文庫)432円Amazonどういう切掛けから、草木に心を寄せるようになったのか、ときかれた。・・・袈裟、道の途中でみごとな柘榴の花に逢ったとか、今年はあらしに揉まれたので、公孫樹がきれいに染まらないとか、そういう些細な見たり聞いたりに感情が動き、時によると二日も三日も尾をひいて感情の余韻がのこる、そんなことだけなのだ。でも、そうした思いをもつ元は、幼い日に三つの事柄があったからだ、とおもう。一つは環境だった。住
「人生の岐路の選択を確かめたい」と、お客様がいらっしゃいました。お客様のご相談の声です。なんと言っていいか、ネクストステップに行くには受け入れてくださる方にご相談したかったこともありますし、いつかまゆこさんのご活躍の場にお世話になってみたいと予々思っておりました。私が知っている方の中でも、素敵な方々との交流があり、魅力的な世界にいらっしゃると感じます。可能な限り、良い判断をくだしたいと思っているのですが、何か良い方法はありますでしょうか。とのことでした。いまのお仕事に至るまでのお話や子
いつもお世話になっているスタイリストさんから温かいメッセージをいただきました。度々ここでも吐露しているように、いま私は蛹の時期で、身体が破壊の途中です。体調も不安定で、着るものも今までのものがシックリきません。何を着たらよいのか戸惑い、出かける楽しみも半減してしまいます。そんなことをご相談しながら、スタイリストさんとお買い物に行ってきたのです。私は、水上さんにお会いできる時をいつも楽しみにしています。今は、水上さんは何か探していらっしゃる時で、大変な時だと思いますが、体当たりで悩んで
ツアーの中で、ランチに立ちよった素敵なホテル。ヨーロッパのような雰囲気で、宿泊客もほとんどがヨーロッパ系の外国人。かぼちゃのフリットタヒニとオリーブお魚のハーブソテージャガイモのトマト煮このオレンジソースがとても美味しかった!再現できるといいなあ。デザートはお腹いっぱいで、持ち帰りました。畑にはロバやラクダ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥大人のためのいのち目覚める暮らし【表千家茶道教室】月曜日11時〜21時土曜日10時30分〜14時【ビジネス茶道】
エジプトでの食事は、比較的美味しいと思います。少なくとも、アメリカよりは平均値が高い気がします。だいたいどこでも似た感じで、お茶漬けやお味噌汁は恋しくなりますが、野菜と果物が比較的たくさん食べられます。ひよこ豆のサラダとピタパン。モロヘイヤのスープサモサこのストロベリージュースは絶品でした!砂糖なしと言われたけれど、いちごジャムを飲んでるように甘くてトロトロでした。デザートのプリン♫こちらは、ショッピングモールのお菓子屋さん。日本のおこしのようなお菓子があります。最後の夜
最終日も早起きして、一番にピラミッドに入りました。通路は狭いので、私たちが出るまで次のグループは入れません。撮影はできませんでしたが、私たちは全身の毛穴から何かを受け取るように、しばらくの間過ごしました。出てくると、もう観光客でいっぱい。スフィンクスと一緒に、ガイドさんたちと。移動距離が長いことと、水事情が日本とは違うので、日本から訪ねようとしたら体力のあるうちがよいかもしれません。世界中を旅した人が、一番良かったのがエジプトだと話していましたが、私はある時からずっと、何か縁を感じて
5日目は飛行機でカイロへ移動。階段ピラミッドは、史上初、最古のピラミッドとも言われています。ピラミッドの中は、狭い通路を下っていきます。ウナス王のピラミッドは、ミイラを作るために作られた神殿。天井には「大」とたくさん描いてあるように見えますが、満点の星のようです。切妻屋根は珍しい。瀬戸内の船、ガンツウみたいです。エジプト最初のヒエログリフで作られたもので、ピラミッドテキストと言われます。後の棺テキストとなる。パピルスが出来てからは、パピルスに記されて死者の書となります。ウナス
カルナック神殿は、歴代の王が寄進して増改築を重ねて拡張された巨大な複合体で、中心はアメン神に捧げられたアメン大神殿です。エジプトの日が暮れてきました。空の色が綺麗です。この頃は旅の後半。エジプトの旅も残り1日です。日本で見るのと同じ月も見えます。すべてが巨大です。寵愛された王妃像が、王と同じ大きさで並べられているのだ、とガイドのモロさんが説明してくれます。すっかり夜になり、幻想的な神殿の姿に。ツアーの中で、最高の瞑想は笑顔とダンスなのだと教えられました。何かに囚われることなく心
3日目はアブシンベル神殿へ。アブシンベル神殿のあるこの地域ヌピアは、当時、金や銅の産地で、ラムセスⅡの妻ネッフェルタリの生まれ故郷だったそう。エジプトの最南端で、すぐそばにスーダンとの国境がある場所です。ラムセスは神として崇拝されたので、他の神殿から放した場所に建設されたようです。大神殿は太陽神ラーを、小神殿はハトホル女神を祭神として妻ネッフェルタリに捧げられた神殿です。近代になって21の国々の援助によって復元されていますが、日本はその中には入っていません。ただし、日本製の接着剤で修復
移動のバスの中では先生のセッションを受けました。私のこれからについて。柔らかい女性性は、7月のスリランカの旅で開放されたので、これからはもっと強さの女性性が必要になるのだそうです。これからは大きさと強さが求められる。そうなるためにはどうしたらよいのか。宇宙の見えない力はいつでも見てくれているので、宣言するだけでよいのだそうです。逆に言えば、自分で宣言しないと潜在意識は変わらないということです。自分で意図して宣言すること。私は、その場で宣言しました。そういえば、アーユルヴェ