これは私が大学受験に夢中になっていた時期のお話。私の高校には非常にいい加減な定年間際の英語の先生がいた。私は放課後部活も入っていなかったので、大学受験に向けよく自主的に学校に残って勉強に励んでおり、その日もいつものように先生に質問しに行くために職員室に向かっていた。すると、向こうから、あの英語の先生が帰っているのか、リュックを背負って歩いてきた。私は先生に「さようなら」と挨拶をした。しかし、先生は話を聞いてなかったのか「はいはいごめんねー」と返してきた。僕は何が起こったのか分からずその場で立ち止