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【アーモンド】《生薬名》扁桃巴旦杏(はたんきょう)東洋医学的特徴としては平性で寒熱の偏りがなく毎日食べることのできる食材。(但し、胃腸虚弱の場合には消化不良を起こす可能性があるため過剰摂取は避けて適量にとどめること)薬膳では肺に潤いを与え、アンチエイジングの効果も期待できるとされている。アンチエイジング効果をさらにUPさせるにはクルミも一緒に摂ると良いとのこと。そのほか、血や気の巡りを改善して心を落ちつかせる働きや便秘の改善、二日酔いを防ぐ効果もあるのだそう。《アーモンドの東洋医学
【椎茸】東洋医学的特徴①甘味②平性東洋医学においては、元気を補い栄養不足やエネルギー不足で虚弱になった身体を補強する働きを持つとされている。胃腸が弱って起こる食欲低下や食後の胃もたれ、生活習慣病の予防にもなる。江戸中期のある漢方医は『椎茸は気を益し飢えず風邪も治し血(けつ)を清む』と述べている。また、椎茸に限らずきのこ類は『脾と胃の気を補い飢えさせず、血流・水分代謝・気の流れを整える。旨味を増し食を助ける』と古書〝本草綱目(ほんぞうこうもく)〟に書かれている。🔘きのこ独特の糖質〝
【一物全体(いちぶつぜんたい)】元は仏教用語で生命あるものを丸ごといただくという考え方。人間が頭のてっぺんから足の先まで余分なものが1つもないように野菜も果物も穀物も肉も魚も生きているものに余分なものはない。野菜ならば根・葉・皮、小魚は頭から尾まで(魚は切り身よりも丸ごと)、お米ならば精白していない玄米、小麦粉ならば全粒粉というような意識を持つ。丸ごといただくということはそのものが持つ栄養を全て摂ることができるということ。🔘大根葉は細かく切ってふりかけやお味噌汁の具材に、皮はスープや
【しらす】3月下旬~5月が旬。(地域により異なる)東洋医学的特徴①鹹味、甘味②温性②温性特に血の流れに作用し肩凝り、シミや肌のくすみを改善する🔘補気類オクラは東洋医学における脾(消化系)の機能を整えて気を補いエネルギーをチャージする作用を持つ食材[薬効]肝機能改善、骨粗鬆症予防、認知症予防、動脈硬化予防、イライラ改善、美肌効果etc.《一物全体(いちぶつぜんたい)とは。。。》元は仏教用語で生命あるものを丸ごといただくという考え方。人間が頭のてっぺんから足の先まで余分な
あらき鍼灸整骨院スタッフさとうの店頭ブラックボードの更新です。4月も半ばを過ぎ暖かさを感じる日も多くなりました。25℃前後の季節外れの気温になる日もあり、思いがけず汗ばんで皮脂の分泌が盛んになることもあるかもしれません。東洋医学において皮脂の分泌は胃腸の働きによってコントロールされていると捉えます。食べ過ぎ、飲み過ぎ、糖分や辛いものの摂り過ぎなどでニキビや吹き出物が悪化してしまうのはこのことが関連するといわれています。また、睡眠不足や精神的な緊張などで不調に陥ることで同様に胃腸の働
《そもそも下痢とはどういった状態?》便が通常と比べて水分量が多くなり過ぎた状態を指す。口から食べものを摂る➡️食道から胃に送られて消化しやすい形になる➡️小腸で消化吸収される。。。といった流れの最後に〝大腸で水分が吸収されて便として排泄される〟という行程が加わります。水分量が80~90%で軟便、90%以上で水様便になるのだそう。《メカニズム別下痢の種類》・浸透圧性下痢腸での水分吸収が妨げられて起こるEx)人工甘味料や薬剤、食べ過ぎによる消化不良、牛乳をうまく消化吸収できない乳糖
【穀物(こくう)】4/19当日、もしくは4/19~5/4(立夏の前日)までの期間を指す。地上にあるたくさんの穀物にたっぷりと水分と栄養が溜め込まれ、天からの贈り物である恵みの雨がしっとりと降り注ぐ頃。〝清明(4/4)になると雪が降らなくなり、穀雨(4/19)になると霜が降りることもなくなる〟という言葉があり、変わりやすい春の天気もこの頃から安定して次第に陽射しも強まり始める。田植えの準備をする目安と捉える。穀雨(こくう)の由来は『雨生百穀(うりゅうひゃっこく)』という言葉だとされている。
【強筋骨(きょうきんこつ)】質の良い筋肉を育てたり骨を強くする働きを指す。東洋医学における腎精の不足により老化現象として起こる筋力の低下や骨の脆弱化がみられたりする場合やランナーやアスリートの故障予防にも効果的。《強筋骨にオススメの食材》牛肉、牛すじ、馬肉、鶏肉、鶏手羽、鰻、タコ、カツオ、マグロ、鰯、鮭、ハゼ、スズキ、しらす、カリフラワー、芽キャベツ、ぶどう、うずらの卵、栗、黒米etc.☑肉類の中では牛肉が強筋骨の働きが強いとされる。牛肉は補気の力が強く胃腸の調子も整えるため、疲労
【セロリ】旬は5~10月。東洋医学的特徴①甘味、苦味②涼性・緑色香りが強く、精神安定の効果が高い・白色甘味があり、やわらかい《薬膳的効能》①身体の熱を冷ます〝平肝清熱(へいかんせいねつ)〟➡️高ぶった肝の働きを抑え余分な熱を取る②上昇した気の流れを正常に戻すストレス緩和の意味も持つ。③利尿作用〝去湿通淋(きょしつつうりん)〟※去の字はしめすへんに去る➡️余分な湿気を取り利尿を促す④解毒作用⑤止血作用⑥風邪(ふうじゃ)による悪寒を取り去る[応用]風
あらき鍼灸整骨院スタッフさとうの店頭ブラックボードの更新です。【春愁(しゅんしゅう)】春の時季に何となく侘しく気持ちが鬱ぐ様子。しだいに暖かくなり潤いを感じる気候に伴って起こる何となく憂わしい感情。春は暖かくなり過ごしやすくなる反面、気持ちが不安定になりやすい時季でもあります。この時季は生活環境の変化や寒暖差・天気の急変などで心身にストレスがかかって自律神経のバランスを崩してしまいがちです。その結果、身体のだるさ・気分の落ち込みなどの抑うつ状態・うつ病などの発症につながります。
【玉葱(たまねぎ)】旬は3~5月東洋医学的特徴①辛味、甘味②温性①辛味:理気(りき➡️気を巡らせる)理血(りけつ➡️血を巡らせる)この働きを活かすならば生食がオススメ。甘味:滋養強壮、胃腸を整える、元気を補う加熱調理すると甘味が増す。[効能]・消化促進(消食)胃の働きを調和し、消化を促進する。胃腸の膨満感や疼痛、げっぷ、しゃっくり、吐き気、嘔吐、ガスや便の悪臭、下痢etc.・温中理気(胃腸を温め気の巡りを改善)弱っている脾の働きを高め、気の巡りを改善胸脇部の
【晴明(せいめい)】4/4当日、もしくは4/4~4/18(穀雨の前日)までの期間を指す。中国では。。。ご先祖様にご加護と平安を祈る日とされている。日本でいうお盆のようなもので、先祖を思いお墓の掃除をして、お酒を飲んで食事をし、清らかにすると良いとされている。日本では。。。春分の日から15日目に設けられた時節。清浄明潔(せいじょうめいけつ)という言葉の略で〝すべてのものが清らかで生き生きしている〟という意味を持つ。江戸時代に書かれた暦の解説書〝暦便覧(こよみべんらん)〟にはまさに『こ
【浅蜊(あさり)】東洋医学的特徴①甘味、鹹味(塩辛い)②寒性甘味:緊張を緩めたり味を中和する作用鹹味:硬いものを軟らかくしたり、排泄を促す作用産卵を控える春先と秋口が旬。《効能》・熱を下げ、痰濁を取り去るEx)黄痰、ねばねばした痰、咳、胸痛etc.に対して。・喉の乾燥を潤し、乾きを止めるEx)喉の渇き、喉の痛み、冷たいものを飲みたがるetc.といった症状に対して。・安神(あんじん)東洋医学における神(精神や思考)を安らかにする、精神不安・情緒不安定を楽にする
あらき鍼灸整骨院スタッフさとうの店頭ブラックボードの更新です。身体の特徴や変調を表す五行色体表を参考にすると、五季〝春〟・五臓〝肝(かん)〟・五味〝酸〟が関連します。肝(かん)が活発に働くことで〝気〟の巡りを良くして〝血(けつ)〟を溜める働きを担い、活動的でなかった冬から心身ともに活動的になるために春に備えます。肝が活発に働くために好むのが〝酸〟で酸味のあるものです。東洋医学において〝酸〟は体液(津液)や血(けつ)を補い、消化を促すと捉えます。また、〝辛(しん)〟辛味のあるものは
寒い冬がそろそろ終わりを告げ春本番が訪れようとしていますが、この時季に心身の不調を訴える方もいらっしゃるかもしれません。3~4月の季節の変わり目には心も身体も変化についていくのが大変です。〝自分だけ。。。〟と自己嫌悪に陥る方も少なくないといいます。しかし、気象病の専門家による珍しいことではないようです。春の不調の症状として、頭痛・肩凝り・身体のだるさ・めまい・イライラ・日中の眠気・-やる気の低下などが挙げられます。ちょっとした不調をカバーするために1つ提案です。【朝】の行動に意識を向けて
【冬】身体の幹にエネルギーが集まる⬇消化力が高く、味の濃いもの・脂っこいものもある程度消化吸収できる【春~夏】身体の外にエネルギーを発散させる⬇消化力が弱まることから、味の濃いもの・脂っこいものはNG上記の特徴から、春を迎えてからも冬と同じような食生活を続けていると胃腸の不調を起こす可能性があるため、あっさりとした胃腸にやさしい味付けにして消化吸収に負担がかからないよう労るのが良いとされています。但し、春は〝発陳(はっちん)〟といわれるエネルギーを必要とする時季なので、【消化の
暖冬とされていた冬の時季が終わりにさしかかり、春の訪れが近づくとともに花粉症の時季に突入しました。昨年はインフルエンザの流行時期が早まるなどしてイレギュラーな季節感がありましたし、インフルエンザと同時に風邪の流行もみられました。それらの症状の1つとして鼻水や鼻詰まりがありますが、症状が長引くと〝鼻すすり〟が癖になるケースがあるといいます。実はその鼻すすり、マナーとして避けるべき行為であるだけでなく身体にとっても悪影響を与えるようです。《鼻すすりが良くない理由》🔘吸い込む行為により耳に圧
【春分】3/20当日、もしくは3/20~4/3(二十四節気〝晴明〟の前日)までの期間を表す。春のお彼岸は3/17~3/23まで。3/20はお彼岸の中日であり、〝自然を讃え、生物を慈しむ〟という趣旨の国民の祝日。お彼岸にはお墓参りをする風習がある。これは太陽が真東から昇って真西に沈むことから、西にあるとされるあの世と東にあるこの世が最もつながりやすいと考えられているからなのだそう。〝暑さ寒さも彼岸まで〟という言葉があるように春分を迎えると徐々に過ごしやすくなり穏やかな日が続くようになる。
【蕗の薹(ふきのとう)】東洋医学的特徴①苦味②涼性中国では〝蜂頭菜(ほうとうさい)〟と呼ばれる。《効能》・解毒、解熱・気血を巡らせる・むくみをとる・浄血作用を持つ・胃腸の働きを高め食欲を増進させる・打撲による内出血や腫れを抑える・扁桃腺炎の症状をやわらげる《ふきのとうあれこれ》・蕗の薹(ふきのとう)の苦味成分アルカノイド、ケンフェノール、フキノリドなどが含有する。その中でも〝アルカノイド〟は肝機能を強化して春の時季ののぼせやだるさを解消する働きを持つ。・独特な
【長葱(長ネギ)】東洋医学的特徴①辛味➡️硫化アリル②温性➡️発汗作用あり➡️寒邪を追い払い身体を温める。➡️温性+解毒で下痢に効果的[薬膳的効能]・消炎、解熱作用・風邪の予防・冷えによる腹痛の緩和・頭痛の緩和・初期の風邪の治療(発汗作用が促され解熱するとともにネギに含まれるイオウの鎮静作用で不眠にも効果あり)☑発汗作用により体表にある寒邪・風邪を取り除くEx)悪寒、発熱、無汗or有汗、喉の痛み、頭痛など☑寒邪を取り除き、陽気を通すEx)四肢
【菜の花】東洋医学的特徴①辛味②温性《効能》・免疫力UP・解毒作用・美肌効果・気血の巡りを良くする・ストレス解消・疲労回復・腫れ、むくみをとる・貧血予防《菜の花あれこれ》・イソチオシアネートが豊富老廃物を排出し、炎症や吹き出物などの肌トラブルを改善。同様の効果があるワサビと合わせて食べることで美肌効果がUP。・菜の花+菊花で血行促進やデトックス効果が高まる・一般的に薬膳では花の蕾は栄養価が高いとされ、花と蕾を一緒に食べることのできる菜の花は効果的に栄養を摂
お彼岸は春(3月)と秋(9月)の年2回あり、お墓参りやお供えすることでご先祖様を供養する機会がありますが、元々は仏の教えについて学び彼岸(極楽浄土、悟りを開いた世界)に渡れるように努力する期間だったのだそう。お彼岸には肉や魚などの動物性のものは断ち、野菜料理を中心とした〝精進料理〟で心と身体を浄化するのが正しい過ごし方とされています。仏教における戒律に基づいて〝殺生(生き物を殺すこと)〟を避け、〝煩悩(人を苦しめ、煩わせる心)〟を刺激しないために生まれたのが精進料理なのだとか。日本での精進
あらき鍼灸整骨院スタッフさとうの店頭ブラックボードの更新です。花粉症の方に特に症状の辛い時間帯をたずねると飛散量の多い日中のほかに、外出前の〝朝方〟という方も少なくないようです。起き抜けに起こる症状の悪化を〝モーニングアタック〟と呼びます。《モーニングアタックが起こる理由》①花粉は重く、室内に飛散していたものがやがて床の上へ落ち、寝ながらそれを吸い込んでしまう②起床する際、布団の上に積もったハウスダストが舞い上がり、それを一気に吸い込んでしまう。③朝の鼻水の中に炎症を誘発す
【啓蟄(けいちつ)】3/5当日、もしくは3/5~3/19(春分の日の前日)までの期間を指す。啓=ひらく・蟄=土中で冬篭もりしている虫という意味で、冬眠していた虫が大地が暖まり始め春の訪れを感じ穴から出てくる頃。まだ寒い時季ではあるものの、一雨ごとに気温が上がって春の陽気を感じることも多くなる。春雷など春特有の気候が現れやすい時期でもある。《啓蟄の時季の季語》・菰(こも)はずしマツカレハなどの害虫から守るため、松の幹に藁でできた菰(こも=イネ科の植物)を巻き付ける習慣があるが、春になっ
冬は乾燥が強く、風邪やインフルエンザ、そのほかにも様々な感染症が流行る時期です。皆さん回復する過程でどのように過ごされるでしょうか?東洋医学において風邪の後期や胃腸炎にかかった場合、邪気が消化器まで侵入している状態と捉えます。胃や腸に負担をかけないように食欲がなければ無理に食べずに休ませることも大切です。食事をするだけでも人は栄養素を消化吸収するためにエネルギーを消耗します。身体の回復にエネルギーを使うことを優先させるため、食欲がない時に無理に胃腸の消化へエネルギーを回す必要はありません。
皆さん今年の花粉症のコンディションはいかがでしょうか?天気予報の花粉の飛散量を知らせる情報を耳にするだけで何だか症状が重くなりそうだと訴える方も中にはいらっしゃいます。日本人の4~5人に1人の割合で花粉症を持っているといわれています。同じ環境にいても症状の現れる人と現れない人の差は体質だけでなく心と身体の状態にもよるのだそう。花粉症は花粉がアレルゲン(アレルギーの原因)となって体内に侵入し、それを異物として感知して排除しようとする働きにより起こる反応。抗原抗体反応が過剰に起こってしまう状
【五行色体表】東洋医学における身体の特徴や変調を表すもので、これらを参考にその季節の養生の仕方や回復方法に活用する。五臓肝心脾肺腎五季春夏長夏秋冬五悪風暑湿燥寒五味酸苦甘辛鹹【春の不調】東洋医学における〝肝(かん)〟の働きが乱れ、〝気〟の巡りをコントロールしきれず自律神経が乱れている状態。交感神経が常に強く働いているため、心身ともにリラックスすることができない。黄帝内経(こうていだいけい)という古典には春
まず、入浴の主な作用として①温熱②静水圧③浮力が挙げられます。中でも①温熱の効果により体温が上昇することは身体にとって大いに良い影響を与えます。血行が良くなり、筋肉のこわばりがほぐれ、心身ともにリラックスします。温熱の効果において1つのキーワードがヒートショックプロテイン(HSP)だといいます。《HSPとは。。。》ストレスから身を守るためのたんぱく質。人は大なり小なり絶えず様々なストレスにさらされていて、ある一定のレベルまでは自身で修復することができます。ストレスによって引き起こさ
あらき鍼灸整骨院スタッフさとうの店頭ブラックボードの更新です。2024年の冬は暖冬傾向にありますが、身体は冬モード。立春、雨水を過ぎたので早めに身体を春モードに切り替えていきましょう。寒さで身体はこわばって気血の巡りも滞りがちです。東洋医学における気血を巡らせることで冬から春への季節の変わり目に起こりやすい自律神経の乱れによる春の不調(倦怠感、肩凝り、気分の落ち込み、イライラetc.)を予防しましょう。とはいえ、外気は気温が低く寒いので防寒はしっかりとしてウォーキングやクールダウン
【雨水(うすい)】降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃を指す。2/19当日、もしくは2/19から~3/4(次の時節〝啓蟄(けいちつ)〟の前日)までの期間を表す。山に積もった雪もゆっくりと解け出し田畑を潤し、凍っていた大地がゆるんで目覚め草木が芽生えるとされる。昔から雨水は農耕を始める時期の目安とされてきたのだそう。雨水の頃の季節を表す言葉として〝三寒四温〟がありますが、元々中国や朝鮮半島で使われていたのだそう。本来は冬の気候を表しますが、気候の異なる日本では寒暖の差が現れやすい早春