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海燕(花押)が完成しました。木地は、大振りの島黄楊の根柾で、杢や斑が入っています。根の部分は、硬い部分が多いので、磨くと良い光沢が出ます。島黄楊でここまでの良い樹脂感が出るのは多く有りません。この海燕は3作目で、この様な書体は、細くなり過ぎると貧弱に見えてしまいますが、良い感じに出来たと思います。海燕花押。花押は漆書きです。彫り込んでおりません。今回から、私のオリジナル書体で、私が制作した物のみに入れる事にしました。ちょっと変わった書体ですが、楷書系で見やすいと思いますので、長く使っ
御蔵島に頼んでいた黄楊の櫛板材が来ました。お値段も結構するため、予備も含めて45枚のみ頼みました。色濃く、細かい杢が入っており、私の持って居る木地の中では、最上の物が来ました。根杢は、根の部分ですので、年輪も真っ直ぐで無く、杢もいろいろな模様が有ります。銀目杢と言っても良さそうな物や、虎斑(それも上等な)と言っても良いものなど。結構、厚く木取りされて居ます。もう少し薄くても良いかなと思いますが、その分、木取りの自由度が上がりますので、どの向きで、どの杢目を活かすか、かなり悩みそうです
錦旗の彫り埋め駒が完成しました。作数としては、81作目。年齢ならば、『盤寿』ですので、『盤作』とでも言いましょうか。半分の40作位までは、結構な時間が掛かった気がしますが、81作は、作って見ればあっという間に感じます。龍山の駒から字母を取った錦旗です。錦旗は、6作目ですが、私が作らせて頂いた錦旗は、この龍山字母の錦旗が多く、何故か影水の錦旗は作った事が無いです。木地は、島黄楊の柾目。面取りは、最近小さ目になっていますが、これが標準になりつつあります。今年最後の作品になります。年末
将棋の駒作りを始めた方、あるいは、これからやってみようと思われてる方に向けて、印刀の砥ぎの初歩的な事と、自分の悩みを書きます。駒作りの基本は、彫り。彫りで重要なのは、印刀。彫りの技術はあれど、印刀が切れないと、その技術も生かせず良い彫りが出来ません。印刀を切れる様にする為には、砥ぎが重要なのですが、これがなかなか難しく、私にとっては永遠の課題の様に思います。どの様に砥げば切れるのか?いろいろと調べても、決定版が有りませんし、分かって居ても思い通りに出来ないので、難しいです。最近、駒
駒作りの字母用紙として、タイプライター用紙を使う方が多いと思います。しかし、そのうち生産が終了しそうですし、その代用となる紙をどうするかと言う問題も有ります。実際は、普通紙でも大丈夫なのですが、出来れば薄く(彫りの太さがそのままになる)丈夫な紙が良いので、現時点ではタイプ用紙がコストの面からも1番良いと考えています。最近、ダイソーに、似た様な紙があり、試しに一袋購入してみました。トレーシングペーパー15枚入りで110円(税込)袋から出してみた所、薄さは良い感じ。丈夫そうでは有ります
半分まで彫り進みました。彫っていて楽しい書体、そうで無い書体が有りますが、空蝉は楽しい^_^そう言えば、長禄も楽しかった。オリジナル書体を最初に作ろうとした時に、この空蝉の様な書体にしたいと思いましたが、イメージが湧かず断念しました。駒字としての好き嫌いはあれど、こう言う独創的なのにバランスが良くて、伸び伸びした文字は、なかなか書けません。くねくねも、苦なく彫れます。途中、他の駒の仕上げなど挟みつつ進めますのでしばらくお待ち下さい。いつまで駒作りが出来るか分かりませんが、180作く
印刀研ぎ治具を昨年入手して使用してますが、研ぎで悩まなくなりました。ただし、鬼の様に切れる事が少なくなった事と、印刀の減りが早くなりました。最近、目玉クリップを使った研ぎ治具を目にしたので、なんか作ってみたくなり作ってみました。目玉クリップは、家に転がって居たものを使い、ホームセンターでベアリングを購入して作りました。下側のカットが必要ですが手早く作れます。ボルト付きを買ってしまった為、ナットをかまして取り付け。クリップ部に印刀を挟むと安定して研げます。全て買い揃えても、だいたい80
駒作りを始めて、この年末で丸6年になりました。今年を一言で言えば、『外向開始の年』でした。一人でも多くの方に、手作りの将棋駒を『見たり、触れたり、作ったり』して頂ける様な活動が増えました。まず、駒作りの方は18作でした。夜も残業して作ることを始めて、ほんの少し増えました。イベント参加の増加やレンタルもやり始め、駒作りが出来ない時間も増えましたが、その時間分もカバー出来たと言う感じです。作数18作内訳彫り駒14作彫り埋3作盛り上げ1作内オリジナル書体9作。ト
続いて、オリジナル書体『海燕(かいえん)』の彫り駒です。海燕は、6作目。第80作となります。木地は、島黄楊虎杢。この様な木地は、使い込まれて良い木地に育ちますので、楽しみな木地です。私の書体の中では、かなり独特ですが、見やすい書体になって居ます。面取りは、やや小さめで、漆は艶消し。少し光沢が出た方です。三玉木地のそれぞれ裏には、ご家族のお名前を海燕の書体で彫って有ります。オリジナル書体で作らせて頂きありがとうございました。喜んでいただけたら幸いです。
次作に取り掛かりました。第82作は、空蝉の彫り駒です。空蝉は、良尊師のオリジナル書体で初めて作ります。私は、字母紙を良尊師がら購入しましたが、駒作りを楽しむ会の書体コンテスト優秀賞作品ですので、本来は自由に作れる書体の様です。木地は、自身成形の中国黄楊の赤柾。12月中頃に成形して準備してました。急に寒くなってしまいましたので、暖かめな日を狙って成形。中国黄楊の原木も残り少ない様で、2年掛かって揃えて頂いた板材です。ありがとうございました。恒例の、はじめの一歩比較的新しい書体は、
新年が始まりました。私も、2日からぼちぼちと駒作りを始めました。今年は、駒作り7年目。生涯作数は、200は作りたいと思っています。ペースも落ちると思いますし、あと10年か長くて13年位の駒師生活になるかと思いますが、兎に角丁寧に作ることをだけ考えて頑張って行こうと思います。今年の初彫り。最新のオリジナル書体『薄明光(はくめいこう)』の根付けからスタートです。毎年、年始で考えて居なかった何らかの新しい出来事がありました。今年は、何が起こるか楽しみです😊いろいろとやりたい事が有りま
駒権の書体の字母が増えました。計8種類。駒権の書体と言えば、やはり『蜀紅』が思い浮かびます。そして、あまり作る方が居ませんが、『竜司』が有ります。左竜司、右蜀紅駒研会長所有の駒権作の実際の駒を見て作った字母です。どちらも太字と言う印象が有りますが、実際は竜司がやや細いです。太字と言う印象は、多分、王、玉将の意匠がほぼ同じ所に起因して居ると思います。しかし、玉将以外の文字の作りは一部を除き違います。蜀紅と良く似た意匠の書体も有ります。左が『龍光』太さや線の傾きの違いによって
駒研の例会では、初の試み『彫り駒教室』に沢山の参加ありがとうございました。今回は、多いだろうと予想しておりましたが、想定の人数を超えました💦💦💦彫り駒の工程の説明後、会友の作品や、会友所有の駒を見学して頂きその後体験です。教室への参加者の中にも、収集した駒を持って来て頂いた方も居ました。遠方から滅多に見られない貴重な駒をお持ち頂いた方もおり眼福でした。ありがとうございます。教室の方では、彫るのは楽しいと思っていただけたでしょうか?駒研に来て、駒を鑑賞する事が楽しいと思って頂けたでしょ
半分まで彫り進みました。いつも変わり映えしないブログですが、自分の駒作りの記録も兼ねておりますので、お付き合い下さい。今回、細字のオリジナル書体行雲ですが、印刷の関係も有り、若干太めに彫って居ます。全体的に何処かで見た事の有る意匠と思われるかも知れません。その中で、飛車は割と行雲と分かりやすいかと思います。大駒の成面は、案外、オリジナリティを出すのが難しいと感じて居ます。その分、分かりやすい書体ですので、普段使いでも違和感無く使える書体と思います。将棋の駒を見るのは好きで、その他、駒
駒師の世界を少し覗いて来ます!と、言ってから3年とちょっと。駒師の世界(まだ、入り口ですが)について、分かった事、感じた事、考えた事を書きたいと思います。内容としては、アマチュア、若しくは、アマ→プロ駒師に付いてになりますので、一部の方には、当てはまらない事も有るかと思います。(駒師のアマ、プロは余り重要では有りませんが、便宜上です。)また、駒師によっては、違う考え方をお持ちの方もいらっしゃいます。ここに書く内容は、あくまで私の視点であり、他の考え方や思想、行動を否定、批判するものでは