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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験2・問3今回は本文を読みながら、空欄に当てはまる適切な語句を考えてみます。(第1段落)まず、「大雨の予想にはメソモデルを用いられることが多い。その理由としては、全球モデルよりも空間分解能が(①)く、対流性降水の予想に適した(②)力学モデルであること等があげられる。」とあります。専門知識で学習する内容の復習になりますが、大雨の予想にメソモデル(MSM)が用いられるのは、全球モデルは水平格子間隔が13kmで
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2・問3(2)前回の①の問題において、地点アと地点イのそれぞれの風速から図9を使って推算した波高の値は、地点ア:1.8m、地点イ:2.6mということでした。今度は図10から実線および破線で0.5mごとに引かれている両地点における波高の予想を読み取ってみますと、地点アは3m、地点イは2.5mと読み取ることができます。したがって、この両地点のうち、波高の予想と①で求めた推算値との差が大きいのは地点アとい
こんばんは。早速ですが、考えてみたいとおもいます。第60回試験・実技試験1・問1図4の浜田の高層風時系列図、すなわちウィンドプロファイラの観測データにおいて、最下部の高度0.3kmの風向に変化がないか着目しますと、6:00から8:30分にかけては風向が西南西、つまり南成分を持つ風が続いていますが、9:00になりますと風向が時計回りに変化して西北西、つまり北成分を持つ風に変化していることがわかります。問1(1)の⑦で、「日本海中部の低気圧の進行方向後面で寒気移流が明瞭となっている。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技1・問2まず初めは、勝浦における地上の温暖前線の通過時刻から考えてみます。前問の前線解析でもわかります通り、一般的に前線とは寒気と暖気の境界を意味していますので、ある地点に前線が通過しますと、気温や風といった気象要素に何らかの変化が起きると考えられます。今回の問題は温暖前線の通過ですので、ある地点で温暖前線が通過しますと、風が北よりから南よりに変わり、気温は暖気側に入るために急激な上昇が認められることが
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技1・問4まずはじめに、問題に出てくる「凍雨」について、本文では簡単な解説をされていますが、もう少し補足してみたいと思います。凍雨は「あられ」や「ひょう」といった「しゅう雨性の降水」として降るものに対して、主に高層雲や乱層雲から降る「層状性の降水」で、落下の途中で雨滴が氷点下の層を通過している間に凍結し、透明で球状または不規則な形、直径が5mm未満の氷の粒として落下する現象のことを言います。これを踏ま
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問2(1)この図12の気温の鉛直分布で顕著にみられる特徴として、地上から400hPaの全層にわたって南西側で気温が高く、北東方向への途中で急激に気温が低く落ち込むとことがあり、またそれが、高度が増すつれて北東に傾いていることが挙げられます。また、風向の鉛直分布を見ますと、特に気温が落ち込みが北東に傾いている領域において、高度が増すにつれて風向が時計回りに変化していることがわかります。これは、暖気
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技2・問1図5の気象衛星赤外画像において、黄海から朝鮮半島北部にかけて破線で囲った雲域について、1つ目は図2の850hPa相当温位・風12時間予想図を用いて、850hPa面でこの雲域付近の卓越する風向を解答する問い、2つ目は図6の300hPa天気図を用いて、同じく300hPaにおいて雲域付近での卓越する風向を解答する問い、3つ目は1つ目と2つ目の問いの結果を受けて、850hPa面と300hPa面との層間における
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第62回試験・実技試験2・問2まず初めに、状態曲線(エマグラム)を見ることによって、ある地点上空の空気の湿り気がわかるという特徴について簡単に触れておきたいと思います。この図8では、気温を実線、露点温度を破線で表しています。この両者のの差のことを「湿数」と呼んでいるわけですが、ある高度において、気温と露点温度の線が大きく離れていれば、その高度における空気は乾燥していることを示し、逆に接近していれば湿潤であることを示し
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験2・問3(問3(1)の解答)今回は、前回の問3(2)の本文中にあった下線部についての問題になります。(ア)~(ケ)の下線部のうち問3(1)のシアーラインの通過時に起こる現象はどれか、という内容です。図9において、問3(1)②では、28日8時の段階で、「シアーラインの南東側は南西の風で相対的に強く、北西側は北よりの風で相対的に弱い。」ということでした。この時の館野はシアーラインの北西側にあり、北西1m/sの風と28日朝
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験1・問2今回は、図6(左下)の12時間後に予想されている東海地方の上昇流域について、図8(上)の12時間後の850hPa面の風・相当温位予想図で見たときにどのような特徴が見られるか、という問題です。問題に入る前に一般知識の大気の力学で学習する収束・発散について、古い問題ですが第9回試験・一般知識・問7を例に復習してみたいと思います。この問題は収束の大きさが2番目に大きいのは①から⑤のどれでしょう、と
新年あけましておめでとうございます。本年も当ブログ「てるてる風雲録」をよろしくお願いいたします。第55回気象予報士試験がいよいよ今月に控えていますので、元日から早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技2・問1(4)今回は、図5の気象衛星赤外画像において、破線で囲っている雲域に関連して300hPaトラフを解答図に記入する、という作図の問題です。これまで54回を数える気象予報士試験で300hPa天気図にトラフを作図するという問題は多分なかったっと思いますが、
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技1・問2(4)(気象業務支援センター解答例)今回の問題では、前問で描画したシアーラインを挟んだ風と気温の特徴について述べよ、という内容です。前回の考察でわかったことは、風向シアーで描画できるところもありますが、むしろ、シアーラインを挟んで北西側と南東側とでは、北西側では風が弱く、南東側では強い南よりの風が吹き、また気温においては北西側で低く、南東側で高いことが明瞭なために描画できたわけですので、これらの2点
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験1・問1(1)(解答図)まず図7(下)を示す解答図において各高度で風向が不連続になっている位置を連ねる実線を記入してみます。問3(1)①では地上の低気圧性循環の中心位置について風向が大きく変化しているところで推定しましたが、この風向の大きく変化しているところを実技試験では「不連続」と呼ぶことがあります。そこで、各高度において100hPaごとに不連続を見つけて結んでいく方法で実線を入れていきます。ウィンドプロ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・実技1・問3図12を基に、寒冷前線が御前崎を通過した時刻と、その判断した根拠のうち、風向と気温について述べよ、ということで、風向と気温に着目して見ていきたいと思います。まず、風向について時間を追って見てみますと、南から南西の風が27日24時から続いていますが、南南西の風から西南西へ急激に変化しているところが見られます。「通過した時刻」を前線が通過したと判断される最初の時刻として読み取りますと、4時40分であ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第62回試験・実技試験2・問2まず、(A)について見ますと、湿数は全層にわたって湿潤で、図6(上)の予想においても湿数3℃以下の湿潤域と700hPaと一致していること、また地上における風向については、図4(下)の等圧線の走向から北から北西と推定され、状態曲線でも地上付近で弱い北から北西の風向となっていることから、秋田と判断されます。したがって、(A)は秋田となります。次に(B)について見ますと、(2)でも考察しましたように、風向が全層
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験2・問2(3)今回の問題では、950hPaから500hPaまでの風向および風速の鉛直分布の特徴を述べよ、ということで、該当する高度間の風の鉛直分布に着目しますと、まず風向は全体的に西南西の風となっており、温度移流の特徴がわかる大きな変化が見られないことがわかります。次に、風速はどうか見ますと、弱いところで950hPa付近の30ノット、500hPa付近で35ノット、その他の高度では45ノットが多い
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2・問4(4)今回は、図14の平戸における高層風時系列図を用いて、問4(1)で解答した寒冷前線の通過時刻の地上から上空1.5kmまでの風向変化について述べる内容の問題です。まず、問4(1)の考察において、平戸の寒冷前線が通過した時刻が8時00分であることがわかりました。そこで、上図のように、8時00分を境に、概ね前後1時間における地上から上空1.5kmまでの風向変化を見比べてみます。通過前の7
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第50回試験・実技1問題は図10、松江の時系列図の気象要素のうち、風向と気温に着目して、明瞭な前線が通過した日時と、根拠を解答せよ、というものです。ここで「時系列図において前線が通過したとされる最初の日時」とはどういうことかといいますと、風向と気温が前線の通過によって変化をする直前ではなくて、大きく変化した直後の日時ということになります。風向と気温において、前線が通過するときの特徴として、風向では急変がみられ、気温では、急上昇
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験2・問3まず、図10の領域Gの強雨域と図11の領域Gにおける950hPaの風とを見てみますと、東北東-西南西の走向で豊後水道付近を戦場に延びている強雨域を挟んで南側では南南西50ノットの風が吹いており、一方の北側では、風向は同じ南南西ですが、風速は相対的に弱く35ノット〜40ノットとなっています。この線状の強雨域が950hPaという地上にほぼ近い高度における風とどう関係してくるのか考えますと、もしも、領域G
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1今回の問題は、図9の八丈島における高層風時系列図より、初期時刻の22日9時に九州の南にあった低気圧が八丈島の北側と南側のどちらを通ったのかを解答し、またそのように判断した理由を述べよ、ということで、まずは、風向の変化から、温帯低気圧や台風を含む熱帯低気圧の移動に伴う、ある地点における風向の変化から通過経路をどのように推測するのかを考えてみます。上図を例にして考えてみます。北半球において低気圧は反時計回りに回転
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験1・問4今回は、図10の赤外画像と、図10の破線で示されている東経129.5°に沿った鉛直断面の相当温位・風・湿数12時間予想図を用いて、一つは地点aにおける950hPaから500hPaにかけての風向の特徴、もう一つは地点bにおける950hPaと500hPaの風速の違いを読み取って解答する内容の問題です。では地点aから見ていきます。(地点a)地点aでは「950hPaから500hPaにかけての風向の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・実技2今回は、図8(上)の13時における降水エコーXについて、風の場と地形のどのようなところに現れているかを風向に触れながら解答せよ、という設問です。まず、図8と図9の地形図が同縮尺ですので、降水エコーXの特に降水強度が強い部分を囲って図9の地形図に重ねてみました。降水エコーXの周辺における風向は概ね北東風であることが読み取れます。一方、降水エコーXは山地に沿ったところで観測されていることから、暖湿な空気が北東風
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験1・問1(2)まず、浜田の上空1.5kmを寒冷前線が通過した時刻を求めてみます。求め方としましては、前問の①と同様で、風向が南成分を含む風から北成分を含む風に時計回りに変化したところの時刻を探すことになります。11:00までは西南西の風が続いていましたが、11:30以降は西風ですが微妙に北成分を含んだ風へと時計回りにへんかしていることから、高度1.5kmを寒冷前線が通過した時刻は11:30であることがわかります。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2今回は、18日6時〜18時の平戸、下関、浜田の気象要素の時系列図を用いて寒冷前線が平戸および下関を通過した時刻を10分刻みで答えよ、とあり、さらに平戸についてはそのように答えた理由を述べよ、という内容の問題です。まずは、、平戸から見てみます。このような時系列図で寒冷前線の通過についてそれを示唆する気象要素の変化は、気温の急激な低下、それに伴って空気密度も大きくなりますので海面気圧の急激な上昇、そして風向が
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験2・問3今回は図10および図11に基づいて館野における28日の気象経過についての穴埋め問題ということで、早速、第一段落から見ていきます。(第1段落)まず、「館野では、未明から明け方にかけて、風向は(①)で一定し、」とあります。天気予報における「1日の時間細分図」につきましては、実技試験ではこのような形で問われることが多いですので特に次回受験の予定の方はしっかり覚えておきましょう。「未明」は0時〜3時、「明け方
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験2・問4(4)今回は、問3(4)②および③で得られた知見を基に、これらはどのような擾乱の動きに対応した特徴かを答えよ、ということで考えてみます。まず、②の大雨の時間帯とその前後における風向・風速の変化の特徴として、「大雨の前は南南西の風が強まったが、その後風向が時計回りに変化し西になり弱まった。」ということでした。また、③では、大雨の時間帯における気温と露点温度の変化の特徴として、「気温、露点温度ともに下降し
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験2・問1(3)今回は、図3の気象衛星画像における雲域Bと雲域Cについて、図4の850hPa相当温位・風12時間予想図を用いて、雲域Bと雲域Cのそれぞれに対して風と相当温位に分布との対応関係を風向・風速、相当温位の値に言及しながら述べよ、という内容です。雲域B、雲域Cとも、赤外画像ては白く写っており、雲頂高度が高い、あるいは雲頂温度が低いことを示唆していることから、ともに対流雲が発生していると判
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第51回試験・実技1・問4(1)前回の⑤の考察編と内容が重複しますが、図14の、1時50分~2時50分の時間帯において、風向が2時00分では北北東で、次第に北から北北西に変わり、2時40分では北西に、反時計回りに変化していることから、ここでは模式図の(B)のパターン、すなわち厳原は低気圧性循環の経路の左側に位置しているということがわかりましたので、このことを根拠に30字程度でまとめればOKです。したがって、気象業務支援センター
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2・問4(2)今回は18日9時における950hPaにおける寒冷前線の局地解析を考えてみます。まず、図12(左上)の予想図において盛り込まれている気象要素は風と気温ですので、寒冷前線が解析される着目点は、風のシアーと等温線集中帯の南縁(暖気側)ということになります。では実際にどの部分に解析されるか見てみますと、等温線は12℃〜16℃で密になっていますが、風では西風と南西風のシアーが明瞭であることを考え、14
こんばんは。今回は、実技2の終盤、問3に入ります。(1)は図13の大牟田における気象要素の時系列図、および図14のアメダス実況図を用いて大牟田における25日の気象経過について述べた文を穴埋めしていく問題になります。今回の実技2の問題は結構、穴埋めする問題が過去の問題と比べて多い気がしますが…次回一緒に考えてみたいと思います。第54回試験・実技2※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。11日分の考察編は次回更新の予定です。