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詠はてて、袖うちなほしたまへるに、待ちとりたる楽のにぎははしきに、顔の色あひまさりて、常よりも光ると見えたまふ。【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り、臣下に降ります。亡き母の面影を追い求め、恋に渇望した光源氏は、父帝の妃である藤壺宮と不義密通に及び、懐妊させてしまいます。その後も空蝉、夕顔など女性遍歴を重ね、幼い若紫を自邸に迎え入れ、さらには醜く不器用な末摘花とも逢瀬を果たします。「紅葉賀」は光源氏18歳冬のこと。朱雀院行幸に先立ち、宮中で試
こんばんはあいです。イラスト解釈では、古文目線を養うための古典常識を中心にお話ししています。お役に立てたら幸いですっ♪(*^m^*)↓今回の源氏物語↓ーーーーーーーーーーーーーー「…さる憂きことやあらむとも知らず、心には忘れずながら、消息などもせで久しくはべりしに、…」イラスト訳はこちら→ーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語~これまでのあらすじ】桐壺帝の御子である光源氏は、臣下に降格してからも継母である藤壺宮を忘れられないでいました。五月雨が続くある夜、宮中の宿
かやうの並々までは思ほしかからざりつるを、ありし「雨夜の品定め」の後、いぶかしく思ほしなる品々あるに、いとど隈なくなりぬる御心なめりかし。ーーーーーーーーーーーーーーー【源氏物語イラスト訳】かやうの並々までは思ほしかからざりつるを、訳)このような並の女性までは、思いを寄せなさらなかったのだが、ありし「雨夜の品定め」の後、訳)先日の「雨夜の品定め」の後は、いぶかしく思ほしなる品々あるに、訳)気がかりに思うようになりなさる様々な身分の女がいることに、