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※2018年7月12日更新今回は山梨県の雨畑硯についてです。和硯の中では最も有名で権威を誇っている硯と言えるでしょう。ただ、その有名さ故に和硯史上最もニセモノが出回った硯でもあります。現在も本物の雨畑石は微量ながら採掘されているようです。さて、太字で書きましたが、まずニセモノが出回った時期があるということと雨畑石ではなく宮城県の玄昌石を使って彫られた硯も雨畑硯として売り出されたことがあります。現在では雨畑石で
日本には季節や行事などを表す美しい言葉がたくさんありますね。茶杓の銘などに使いたい言葉をご紹介します。今後も少しづつ更新していきます。旧暦五月の異名:皐月早苗を植える月の意味★夏近し(なつちかし)★夏隣(なつとなり)上の二つは、もうすぐ春の終わりの頃、空の色や、強くなってきた陽ざし風の匂いに夏が近いことを感じる頃★夏来る(なつきたる)★夏は来ぬ(なつはきぬ)夏がきた、の意立夏★夏兆す(なつきざす)★夏めく(なつめく)夏らしくなること★八十八夜(はちじゅうはち
鏨師(たがねし)平岩弓枝文春文庫平岩の小説は初めてだ。彼女の父が鍛冶職だったことを知り、読んでみた。ここで言う鏨師は日本刀に銘を入れる専門職だ。中には無銘の刀に名匠の銘を入れる贋作作りをすることもある。この場合は名刀の特徴、銘の特徴を熟知しており、なおかつこれを実現する彫りの腕を持っている必要がある。これを見抜くのが刀鑑定士だ。この間は文字通り真剣勝負だ。こんな世界を面白く描いている。このほか神楽、能、狂言の世界でのしきたりの中で苦悩する人々を描いた何編かが入っている。それぞれ面白く読め
日本には季節や行事などを表す美しい言葉がたくさんありますね。茶杓の銘などに使いたい言葉をご紹介します。今後も少しづつ更新していきます。旧暦四月の異名:卯月卯の花が咲く月という意味。また、稲を植える月という「植月」という説もあり。もとは陰暦の4月を表す言葉ですので今の季節感とはずれてしまいます。★春闌(はるたけなわ)春真っ盛りの頃★長閑(のどか)ぽかぽかと穏やかに暖かくのんびりと過ごしやすい様子★春宵(しゅんしょう)うっすらと陽が残る日暮れの頃。日暮れから夜の間