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鼻尖部の手術である鼻尖縮小術、鼻尖部軟骨移植鼻中隔延長術などの術後2~5日目は、腫脹が著しいためノーズアップに見えます。腫れが原因で鼻唇角が開き、それに伴って鼻穴が正面から見え、不安になる患者様も多いかと思います。術後1週間でもまだ腫れが残っており、鼻唇角は手術終了直後より開いていることが多く、2週間も経つとようやくその角度は、術直後程度になり、鼻穴の見え方も落ち着いてきます。↓鼻唇角とは・・・・多くの場合、鼻唇角が100度以上になるとノーズア
1年3ヵ月前に当院で鼻中隔延長術を行った患者様が鼻先が腫れて来院されました。↓鼻中隔延長前に正面↓術後4ヵ月↓今回来院時鼻先は赤くないものの腫脹で鼻尖と鼻翼の境界がわからなくなっていました。10日前、他人の身体が患者様の鼻に強くあたり、右鼻孔内から出血があったようです。2ヵ月間にこのようなことが2回あったとのことです。その後、鼻孔内の傷をご自分で綿棒を使い、毎日消毒したそうです。5日前に鼻尖が腫れ、右鼻孔内には腫瘤ができました。腫瘤は徐
他院で保存軟骨による鼻中隔延長術を受けたのですが、鼻尖が高く、尖ったので当院を受診しました。修正希望で他のクリニックにも相談に行かれており、保存軟骨の減量を提案されたようですが、自家組織と異なり、保存軟骨の減量はお勧めしませんでした。過度な延長による鼻尖部の著しい違和感と知覚鈍麻、また鼻孔の狭小化による鼻閉もあったので、手術より2ヶ月15日後に保存軟骨全摘および下外側鼻軟骨形成術を行いました。なお患者様は耳珠軟骨採取に抵抗があり、同軟骨を使いませんでした。
正面から鼻の穴が見えるので少しでも隠したいといったご希望で来院されました。鼻中隔延長術も治療のひとつとして提案させて頂きましたが、耳介部から採取する皮膚軟骨複合組織移植による鼻孔縁下降術を選択されました。↓術前正面↓術後2週間術前の画像は術後よりやや上方に向いてますが、十分に鼻孔上縁が下降したことが判ります。↓術前斜め左前から↓術後2週間複合組織(皮膚軟骨)を単純に挿入移植せず、鼻尖下の十分な剥離で鼻尖と鼻柱上部も斜め下方に移動させ
通常術後の瘢痕増殖は、手術より4ヶ月後がピークで、その後徐々に改善します。瘢痕が残らないようにそのピークを下げることが大切です。鼻の修正手術では同時に瘢痕を減量することがあり、この場合、術後2週間程度で手術侵襲による腫れは改善します。患者様によっては術後3~4週間以降、再び腫れるケースがあり、これは組織の浮腫で、指で鼻を30秒程度抑えると凹みます。浮腫は組織の還流障害によって発症するもので患者様から「これが瘢痕ですか?」と質問を受けることがありま
2022年2月1日に紹介した患者様のその後の経過です。幅広い鼻骨部に対しては鼻骨々切り幅寄せ術、はっきりしない鼻背に対しては細片耳珠軟骨移植術、鼻翼退縮(Alarretraction)には、下外側鼻軟骨形成術と耳珠軟骨移植術を行いました。左:術前右:術後10ヶ月15日一方、患者様は鼻翼幅の広さと鼻翼の張り出しは気にされてなかったので鼻翼縮小術は行いませんでした。↓術前正面から↓術後10ヶ月15日鼻翼が斜め下方に向き、鼻翼退縮が改善
1ヶ月前に他院で鼻尖形成術(鼻翼軟骨形成+耳軟骨移植)を受けたのですが、鼻尖が下方に延び過ぎて精神的に辛いと来院されました。また鼻尖と鼻翼の境界が鮮明になり、ピンチノーズが鼻の長さを強調していました。希望される点は以下でした。①鼻の長さを短く見えるようにしたい②鼻尖鼻翼境界の溝(陥凹)を軽減したい③鼻尖の一番高いポイントを頭側に挙げたい④鼻唇角を狭くしたい・・・・でしたが、①と③を実現するには④の鼻唇角は広げる必要があり、患者様には解剖学的に④は達成できな
韓国で鼻根~鼻背部シリコンプロテーゼ留置術、および鼻中隔軟骨と耳介軟骨で鼻中隔延長を受けました。術後2週間、シリコンによる高さ、鼻尖の高さが受け入れられず、また鼻先が突っ張る感じに違和感があり、来院されました。鼻先は指で押しても全く動かず、延長移植軟骨全摘を希望されました。しかし鼻中隔軟骨が採取されているため全摘を行うと鼻尖の平坦化とアップノーズの危険性があり、術中判断で全摘を断念、あるいは鼻中隔の補強術やストラット法を行うといった条件付きで修正術を行うこと
はじめての鼻尖形成に鼻背形成を加えた患者様です。モニター患者様ではないのですが、「私が手術をどこのクリニックにするか悩んでいた時に、先生のブログを見たことが一番の決め手となりましたので、これから手術をする方の参考になれたら嬉しいです。」との温かいお言葉をいただきました。画像をご提供くださり深謝申し上げます。この方は、すっきりとした鼻尖にしたい・・・とクリニックにお越しになりました。鼻翼軟骨が左右に開いていたため鼻尖が鈍で小鼻の張り出しがあり、また鼻背部中央
数年前、他院で鼻中隔延長術を受けたのですが、鼻柱基部が異常なほどに下がってしまい、当院で修正手術を行いました。↓初診時の画像↓鼻柱基部を切開し(画像の紫の線)、鼻柱を正常な位置に戻しました。またAとBによる皮弁前進法で人中部を再建しました。↓術後1週間半抜糸後です(縫合部の糸が見えるため画像はモノクロにしてます)この皮弁前進法は口輪筋上で挙上した白唇部皮弁による再建方法で,
鼻尖形成術によって鼻先の皮膚が薄くなったことを気にされ、多くの患者様がお越しになります。鼻尖形成は鼻先の手術のことで、代表的なものは鼻尖部軟骨移植、鼻尖縮小術であり、鼻中隔延長術も鼻尖形成に含まれます。鼻尖部の皮下脂肪が過度に減量されたり、無理な鼻中隔延長によって鼻尖皮膚が伸展させることでも鼻先の皮膚は薄くなります。鼻尖の皮膚が薄くなると移植軟骨や下外側鼻軟骨(鼻翼軟骨)の形態が他人から判ったり、皮膚の血管が増えることで赤くなったりします。この
以前報告した患者様の術後6ヵ月までの経過です。PCLメッシュと鼻中隔軟骨で鼻中隔延長術を受けた患者様の修正術1ヶ月後について2022年5月5日に報告しましたが、その後の浮腫、瘢痕増殖、瘢痕拘縮の改善についてです。左画像:修正術前右画像:修正6ヵ月後患者様は当院で以下の修正術を受けました。・シリコンプロテーゼ摘出術・鼻骨々切り部修正術・鼻中隔部メッシュ全摘・延長移植鼻中隔軟骨部分減量術・下外側鼻軟骨修正術+内側脚部軟骨移植術・鼻根~鼻背部真皮脂肪移植術
鼻尖縮小術を受けると、鼻孔縁が挙がりアップノーズになったと修正の相談にご来院される方がいます。これは下外側鼻軟骨(鼻翼軟骨)のある形態が原因で、全ての方が鼻尖縮小後そうなるということではありません。当院ではそのような下外側鼻軟骨の形態の方に鼻孔縁が挙がらないように、SAD法による鼻尖縮小術を行っています。この方法の欠点は下外側鼻軟骨の状態によって本法が行えるケースと行えないケースがあることです。また、できるかどうかがわかるのが術中という点です。そ
鼻尖縮小術を行った患者様の術後3ヵ月までの経過です。①手術侵襲と炎症による腫れ:~術後約5から7日間赤さもあります↓②創傷回復期血行改善による浮腫:~術後5日から3週間↓③創傷回復期浮腫の改善:~術後10日頃より軽快し、4週間までに改善↓④瘢痕増殖期:~術後3から4週以降↓⑤瘢痕消退期:術後4ヵ月以降↓術前↓術後4日.腫れており①に相当します↓術後7日抜糸腫れはやや改善しましたが、鼻尖の発赤は残っています
他院で肋軟骨による鼻中隔延長術、鼻孔縁挙上術、鼻翼縮小術を受けたのですが、想像していた鼻先より高く、アップノーズになったため術後9ヵ月目、修正希望で来院されました。また鼻先が硬く、左右上下の動きに制限があり、笑ったときに鼻先が尖ったようになることも苦痛だったようです。左:術前右:修正6ヵ月後この患者様の悩みの解決には延長移植軟骨全摘が適しており、鼻中隔における移植片である肋軟骨をすべて摘出することになりました。修正術は鼻中隔延長術を受けてから1年
鼻部にスレッドを留置する以外、鼻の手術を受けたことがない患者様です。約4年前、当院初診の方で鼻翼縮小を希望で来院されたのですが、鼻翼の張り出しは目立っておらず、手術は控えた方が良いとご説明させて頂きました。その3ヵ月後に今度は鼻尖縮小のご相談で来院されました。鼻尖は美しいかたちであり、手術による形態変化がそれほど必要ないと考え、患者様には、「きれいな鼻なので、手術を受けない選択も考えてください」とお話し、帰宅して頂きました。2回目の診察から4年近く経ち
2021年6月27日ブログの患者様についてその後の経過です。他院でシリコンプロテーゼ挿入術、鼻中隔軟骨とメッシュによる鼻中隔延長術などを行い、想像以上に目立ったので、プロテーゼ抜去と鼻尖を低くすることを希望され、同時に鼻中隔部に留置されたメッシュ全摘も望まれました。鼻中隔延長に使われたメッシュと鼻中隔軟骨を全て摘出すると、鼻先が低くなり、鼻孔縁が挙がる可能性があり、それを回避するため片側の延長鼻中隔軟骨は温存しました。目立った鼻先については鼻中隔部に
6年前に他院で鼻尖縮小術を行い鼻尖が尖り、鼻尖と鼻翼の境界が凹みました。その3年後の今から3年前に当院を受診しました。↓初診時患者様との話し合いで鼻尖と鼻翼の境界に皮膚側から触れないように非常に細かく砕いた耳の軟骨を移植しました。移植の効果はあったのですが、もう少し膨らませたいとの希望で1年後に追加の細片軟骨移植を行いました。2回にわたる移植で陥凹部は初診時より平坦化したのですが、鼻尖鼻翼境界をよりスムースにしたいとのことで今回は遷
7ヶ月前、他院で・わし鼻形成術(鼻骨々切り幅寄せおよびハンプ減量)・鼻中隔軟骨による鼻中隔延長術・鼻尖部耳軟骨移植術をお受けになりました。左鼻骨部陥凹の修正と鼻尖を低くすることを希望され、来院されました。患者様に以下の修正術を行いました。・左鼻骨部再骨切りによる整復術・下外側鼻軟骨上・移植軟骨摘出術(①)・鼻中隔延長部・延長移植軟骨減量術・ハンプ減量部・陥凹部細片耳軟骨移植術(①再移植)・左右外側鼻軟骨修正術+耳珠軟骨移植術左:術前右:術後6ヵ月
他院で6回目の手術を受けたのですが希望とはかけ離れた結果となり、修正希望で来院されました。この患者様の今までの手術はL型シリコンプロテーゼ留置術2回、I型シリコンプロテーゼ留置術+耳軟骨移植術I型シリコンプロテーゼ交換術+耳軟骨移植術そして最後が鼻背部肋軟骨移植術+肋軟骨による鼻中隔延長術で記憶にない不明な手術を含め計6回の手術でした。他院6回目のオーダーは鼻根~鼻背を低くし、鼻尖を現状の高さのまま鼻柱を下方に延ばすことでしたが、砕片肋軟骨によって鼻背がさら
中学時代より顔にコンプレックスがあり、当院で初めての手術を受けました。手術内容・全切開二重形成術・目頭切開術・鼻根~鼻背I型シリコンプロテーゼ挿入術・鼻中隔延長術・鼻尖縮小術・鼻尖部耳珠軟骨移植術↓術前正面↓術後6ヵ月患者様のご希望でシリコンは当院ではほとんど選択しない高さがあるプロテーゼでした。↓術前右斜め前から↓術後6ヵ月シリコンプロテーゼの幅は標準的なものを挿入しましたが、メイクの影響で細く見えてます。ただし鼻背中央を細
鼻をすっきり細くしたい小鼻の広がりも気になる・・・・といったお悩みで来院されました。鼻先を指で押さえると容易につぶれ、鼻中隔軟骨が小さく、下外側鼻軟骨(鼻翼軟骨)が左右に開いてると考えられました。鼻中隔延長術で鼻尖を引き上げ、鼻翼幅を狭くすることも検討しましたが、自分らしさを残すため、鼻尖縮小術と耳珠軟骨移植を選択しました。この手術だけでは小鼻の張り出しは軽減しませんが、鼻先の形態が変わることで印象が変わるため、今回は鼻翼縮小術は同時に行い
手術が決まったらもう診察はしてもらえませんか?相談はできませんか?というご質問をよくいただきます。当院では手術予約の前に十分ご検討いただき、手術内容を決定してから手術予約をお願いしております。もし手術予約をされた後に、ご変更やご相談が出てきて、なかなかご決断できなかったり、手術内容の変更の可能性がある場合は、手術をキャンセルしていただき、再診にお戻りいただいております。患者様が迷いから、結論を延ばせば延ばすほど患者様のキャンセル料が上がっていきます。
昨年9月26日、11月25日に報告した患者様のその後の経過です。他院で鼻尖形成術と小鼻縮小術を行い、その後別のクリニックで鼻尖部の修正を2回行いました。ところがアップノーズと鼻孔の狭小化を発症し、当院で修正手術を行いました。↓術前正面↓術後1週間抜糸時一般的に術後1週間では術後の腫れがまだ残っており、アップノーズが悪化したように見えます。患者様にとっては不安な時期であり、心配はいりません。↓術後1ヵ月術後の腫れが改善し、アッ
8年前に他院で鼻尖縮小術を行ったのですが、鼻尖と鼻翼の境界が凹み、その後改善がなかったので当院を受診しました。クローズ法で鼻孔縁を切開し、凹んだ部位を修正しました。↓術前正面赤矢印の鼻尖と鼻翼の境界に陥凹を認めました。↓術後1ヵ月↓術前左斜め前から↓術後1ヵ月↓術前右斜め前から↓術後1ヵ月鼻尖形成で鼻尖と鼻翼の境界に認めた陥凹は軽減しました。また瘢痕増殖期に入ったので若干鼻尖は線維組織で大きくなってきまし
小鼻を含め、鼻先を整えたいといったご希望で来院されました。鼻尖、鼻翼の皮膚は厚く、鼻尖が低い上に鼻尖頭側が陥凹していたため団子鼻になっていました。また左右下外側鼻軟骨(鼻翼軟骨)中間脚が開いていたため鼻翼は張り出してました。このようなケースでは鼻中隔延長を行うと鼻尖が高くなり、鼻翼幅が狭くなるのですが、患者様の場合、皮膚が厚いので目立った鼻になる可能性がありました。そのため鼻尖縮小と耳珠軟骨移植を行う鼻尖形成を選択しました。以上の方法で
5ヵ月前に他院で小鼻縮小術を受けたのですが、キズが残り、その隙間には、ファンデーションがたまるらしく修正術を希望されました。↓初診時(赤矢印)↓手術前右には幅2ミリ程度左には幅1ミリ程度の陥凹したキズが残っており、これらは切除しました。患者様によるとこの凹んだキズ痕は抜糸直後よりあったそうです。紫色で書いた内部のキズを切除しました。↓術直後↓術後2ヵ月術後間もないのでまだ赤さはありますが、凹んだキズはなくなり、ファ
50日前に他院で肋軟骨による鼻中隔延長術、鼻骨々切り幅寄せ術、貴族手術を受けた患者様でした。「ピノキオのような鼻になった」ということで来院されました。前医には、鼻尖を高くするわけでなく団子鼻を改善できれば良いと思って受診したようですが、上記手術を勧められたそうです。鼻のツッパリ感、鼻先の高さと硬さ、笑うとき上口唇が挙がりにくい・・・ことが辛く、また右鼻翼基部の硬さと張り感も気になっていました。患者様は全摘を希望していたのですが、全摘による鼻孔縁の
【他院での手術】異種軟骨によって鼻中隔延長術と同時に鼻翼軟骨を切ってより鼻を高くする鼻尖形成が行われていました。【来院目的】術後1ヶ月鼻中隔延長術を行ったにもかかわらず効果がなかった上、鼻尖の一部が凹んできたので入れた軟骨の除去とキズの治療目的で来院しました。患者様は入れた軟骨を除去したあと、同時に鼻尖の高さを維持する手術を希望されましたが、ご家族より「修正手術の必要はない。軟骨を取り除く手術のみを行って欲しい。」と申し出があり、軟骨除去術と右鼻
団子鼻の治療で来院されました。一度も鼻の手術を受けたことがない方で初診時に患者様の鼻の状態と手術方法についてのみ説明を行いました。その4ヵ月後に当院で手術を受けることを決意され、再度受診されました。そのときのご質問は①鼻尖縮小術はアップノーズになると聞きますが本当ですか?回答→過度な縮小は鼻孔上縁が挙がり、鼻穴が見えるようになります。また鼻翼軟骨のかたちによって、アップノーズになりにくい人がいます。②鼻尖