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黄金の簒奪者たち:最終回昭和天皇は終戦後も日本を代表していた。これは憲法の解釈とは別のレベルの話である。日本国憲法上では天皇は「象徴」であり、実質的な権力は削ぎ落とされたと考えられたからである。しかし、前述した通り、実際には天皇は権力を行使していた。但し、天皇は憲法上の地位が変わった後は、「民間人」として外交に携わったのである。この場合の「民間」とは、日本政府の外交を担当する外務省などの官庁ではなく、「プライベート」であるということだ。あくまでもプライベートの立場から、天皇は外交および国
黄金の簒奪者たち:その131会社学を研究する奥村宏氏は、株式を持ち合う「持ちつ持たれつ」の関係を維持する旧財閥系の「企業集団・企業グループ」の在り方を、「法人資本主義」と名づけたが、この「法人資本主義」の本質的な問題は、それが「会社本位」と結びつくことだとする。会社とは、個人である株主が所有するものであり、株主が一番偉い。だが、法律上の存在である法人が会社を所有すると、一番偉いのは法人になってしまう。法人である会社は身体がない。よって意思も行為能力もない。そして身体のない会社は死
黄金の簒奪者たち:その137天皇財閥の総帥は天皇である。経営を執行する取締役会に相当したのが宮内省であり、その宮内省もまた薩長が仕切る組織であった。これまで何度も書いてきたように、明治維新は薩長同盟によるクーデターであり、天皇を現人神などと真剣に考える者など薩長にはいなかった。天皇という存在が、いかに薩長同盟にとって利用価値が高いものであって、それを有効活用すれば、一生安泰な地位が待っていた。失敗さえしなければ⋯。それまでは貧乏サムライであっても、この「秘密結社」に入りさえすれば、権力と
黄金の簒奪者たち:その130「狡猾な中国は、必ず日本支配へと乗り出すことになる」と書いていたら、中国海軍と中国海警局の多数の艦船が東アジアの海域に展開しているとロイター通信が12月4日に報じた。中国が高市早苗首相の台湾有事に関する発言に強く反発して以降、中国側の大規模な活動がこの海域で行われるのは初めてだ。報道によると、黄海南部から東シナ海を経て南シナ海に至る海域や太平洋で、一時100隻以上が集結した。4日午前時点でも90隻を超えていたという。中国当局はこうした動きについて、公表していな