ブログ記事595件
お出掛け茶会の水屋用救急箱です。水屋に入る人だれか一人がコレ持って行けば(私か)ちょっと困った、あれがあればに対応できます。今まではお出かけのたびに小さめの段ボールに入れて行った諸々、大急ぎで「ハサミ持ってきて小さい段ボールに入ってるから」「ど、どれが小さい段ボールですかっ?」あるある。段ボールだから「その他の荷物」として荷物置き場の奥の奥に鎮座して帰るときに現れてたりしてましたので誰にでもわかる、大事だとわかる救急箱にセットしましたよ。これなら荷物室の奥に入れ
3月前半は抱清棚今年は桜の平棗に水指は常滑の種壺を取り合わせました。建水は備前、蓋置は竹で東大寺佐和山堯海書付。地板の無い棚は水指でご挨拶~水指置き付けて次に茶碗を持ち出します。種壺水指は昔大事な作物の種を入れて倉にしまっておくための壺、農業のための壺を茶人が水指に見立てたものです。二飾りは柄杓を棚の竹釘に掛け蓋置はその足元に。本席床大徳寺黄梅院小林太玄老師甘ありまたすっぱさもあり人の世の姿の中にひとしおの味お見覚えありますね?昨年の黄梅院で掛け
お茶会の準備、備忘録。これは他所へ出張して大寄せをする場合のものもちろんそれぞれの会、お流儀、地域差もあると思いますのでご参考までに。まず会場の下見に行きます。会場へのアクセス確認、駐車場確認、会場の担当の方にご挨拶、会場の間取り確認、照明の位置、コンセントの位置なども。当日拝借可能な備品(コンロとかやかんとか)もチェックして、前もっての設営が可能な日時を指示してもらいます。茶会当日の設営はかなりしんどいので前日までに荷物を運びお茶盌など水を通して、お軸や点前座仮置
2017年にこんなブログを書きました。ずっとアクセス数の多い記事です。とくにコロナウイルス禍では随分たくさんの方に読んでいただけたようです。大寄せ茶会の濃茶席の寄付きで、お嬢さんが二人「濃茶は回し飲みよね」「知らない人の後とか厭よねぇ」とひそひそお話しているのが聞こえてきました。濃茶は回し飲みが原則です。まれに各服(一人一盌)のお流儀もあるようですが、ほとんどが三人あるいは五人くらいまでの複数人が同じお茶盌からいただきます。お稽古場でお稽古の濃茶なら同じ社中のお友達とい
矢部慎太郎さんの美食会@御懐石志ら玉好例慎太郎さんの美食会御懐石志ら玉にて二日間開催されましたあでやかな桜尽くしのお拵えで春爛漫の慎太郎さん志ら玉ですからまずお茶をしなくちゃ始まりません席にてお薄一服は雛のしつらえです加藤卓男先生の三彩雛皆具朱の台子に富士釜、鳳凰風炉かわいらし~信楽の作家さんの展観席も呉服の展示もありました志ら玉の雛コレクションもうお腹いっぱいになってからのお食事4時間以上全館使って大掛かりな美食
今年も、楽しい嬉しい、けれど悩ましい夏衣の季節がやってきます。2024年の夏衣きもの暦、紅雲庵では二十四節気と二至二分四立に添ったスケジュールをおすすめしています。お洒落着普段着なら何をどう着ようと自由ですが、茶会のきものは礼装ですから同席した方々に失礼のないよう装いたいです。もちろん日本列島は縦に長くて気候気温には地域差がありますし、お流儀や社中ごとのルールもあるでしょうから細かいドレスコードはお茶の先生や社中の先輩にご確認ください。今年、令和6年のきもの暦は5月5日
いつものお稽古より少しだけお茶会っぽく春のいろいろを愛でましょう寄付掛物日比野白圭筆道成寺百花春に至って誰が為にか開く徳禅寺橘宗義老師筆散華盆に誕生仏八重咲の桜とともに香合は龍お釈迦さまご誕生の折天から九匹の龍が現れて甘露を注ぐ朱塗長板に時代蒔絵湯桶一つ置き表千家では濃茶はしませんてゆうのは一旦忘れてください茶入袖師焼銘松風宗完箱茶杓桜の木銘春がすみ御本釉茶盌銘静池宗完箱安南茶盌銘澄香
なにもなにもちひさきものはみなうつくし枕草子小さいもの好きが暴走した2024春いろいろとちひさきもの追加しちゃったね~~~鏡台の引き出しが空だったので櫛、簪お人形さんのです豆本と豆百人一首に豆花札「和のお菓子」花びら餅からはじまって亥の子餅まで無地のも百人一首花札うつくしちひさな着物明日お片付けしますまた来年2月の末から今日までお雛さまに見守られてのお稽
茶の湯に限ったことでなく畳の敷き方にも決まりがあります。うちに茶室があるよ!とか茶室を作ったよ!という方に招かれてお茶室拝見に伺うことがありますが、残念な場合があります。お茶を知らない設計士さんに「ここは茶室にしてね」と注文し設計士さんはとにかく「炉があれば茶室でしょ。だいたい四畳半だよね」と「炉がある四畳半」を設計します。「炉がある四畳半」でも茶の湯が出来ない四畳半は茶室じゃありません。腹切り畳右が腹切り畳道具を置いて、道具と亭主(お点前さん)の間に
2023年11月18日名古屋市昭和区の閑静な住宅街にある桑山美術館にて錦秋茶会が開催されましたお茶券は早々に完売、大勢のお客さまでお天気にも恵まれ楽しい会でした。寄付掛物秋景鹿遊図宜稲筆濃茶席主は長谷川如隠師匠薄茶席主は柴田宗山氏寄付きには2席分のお道具が展観されています濃茶は小間の青山お庭にある独立した建物です四畳半中板の上げ台目切下座床濃茶席床没来由清厳和尚筆花入原叟作一重切銘ヒジリ鶴叟極薄茶席は本館2
名古屋市北区上飯田の料亭志ら玉、こちらで隔月行われている「食の教室」下半期のスケジュールをいただきました。好評の企画ですからご予約はお早めに。志ら玉のお料理やしつらえ、どんなのかなって、行ってみたいな~って方、お一人でも参加できますよ。お席での薄茶一服もあってお得です。お席で薄茶一服!?お作法がわかんないわって方は茶の湯Style紅雲庵カフェでお稽古してね。はじめてさん限定講座のお知らせ茶の湯を始めませんか?はじめてさん限定の茶の湯Style紅雲庵カフェを開
今頃使うお道具に旅箪笥があります。旅というくらいなので元は携帯用?一服のお道具がすべてこの中に収納できます。利休さんが秀吉の小田原征伐の折りに好んだ→設計あるいはデザインしたもの。箱あるいは籠の中にお道具一式というスタイルはなにをどう組み合わせるかが楽しいものです。初飾り箪笥の中に水指と薄器まず前面の蓋を開けると水指と茶器があり、ここからお点前スタートします。二飾り柄杓蓋置追加最初のお点前の終わりの飾り方柄杓を溝に差し込んで~と
2024年2月後半は【八景棚】表千家即中斎宗匠のお好瀟湘八景(しょうしょうはっけい)を描いた小襖が上段にあり内側は金地に極彩色の四季総花が描かれ、引手には房がついています。三本の柱がこれをささえ、地板は矢筈面、広間の炉の棚として用います。この棚の点前は⇒⇒⇒なんと、定められていないのだそうです。即中斎宗匠(表千家十三代家元)が好まれた(デザインした)棚なのですが点前を定められる前に亡くなってしまわれた。∴決まった点前は無い。棚の向きもどっちゃでもよろしいと
2010年から自宅で茶の湯の手ほどきのお手伝いをしています。現在の名称は紅雲庵あかね塾、他のお稽古場とは随分違った内容ですのでここであらためて概要のご案内をします。【日時予約制・チケット制・夜のお稽古OK・座学あり】あかね塾のお稽古は日時予約制です。ヘアサロンやデンタルクリニックと同じで「お稽古したいときに出来る」システムです。詳細はこちら『日時予約制のお稽古です』紅雲庵のお稽古は日時予約制です。一般の教室は「毎週〇曜日の〇時から〇時まで」といったようにあらかじめ先生の都合に
旧暦六月に入ろうとしています。梅雨時らしくじめじめしとしとのこの季節、お稽古場はすっきりした桑小卓でしつらえましょう。今日のお軸は「清風生八極」大徳寺高桐院義山筆「清風生八極老虎出南山」と続く言葉です。花入緑釉流春二造香合屋形舟脇棚ビルマの托鉢鉢花岡虎の尾桔梗南山から出でた老虎のしっぽね。薄板は花入が施釉の国焼ですから本来真塗蛤でしょうが、侘びた方がいいかなっと木地の蛤を敷きました。このあたりは亭主の好みで良いかと思います。如心斎
毎年炉の最後の点前座は旅箪笥。大体のお教室がそうかなと思います。旅箪笥の蓋はけんどん式と呼ばれるもので襖や障子のように上下の溝に差し込む。慳貪または倹飩と書くのですがどちらも良いイメージの無い漢字ですね。意味は1物惜しみすること。けちで欲深いこと。また、そのさま。2思いやりのないこと。じゃけんなこと。また、そのさま。意味も良くないそしてそして慳貪の強力なのが突き慳貪、その変化形がつっけんどんとのこと。厭ねぇ~つまりつっけんどんの元になったの
茶事、茶会に招かれました。お伺いしました。愉しかった。やれやれ~。きものを脱いでごろ~んとしてちゃいけません。はい、後礼しなくちゃね!お礼、お礼、礼に始まり礼に終わる茶の世界です。前礼後礼でセットになっております。文字通り茶事、茶会の前に伺いますよとご挨拶するのが前礼終わった後のありがとうが後礼。もちろんお客さまから亭主へ向けてです。ただし大先輩をお呼びした時などは亭主からすることもあるでしょうね。不特定多数向けの大寄せ茶会では必要ありません。このごろ小寄せ
この時期のお稽古は面取り風炉に姥口平丸釜、桑小卓に細水指それも阿蘭陀写棗は笹露蒔絵これ定番じゃないでしょうか。本格的に暑くなる前はこうした前欠け風炉が使われます。棚は矢筈棚とも言われるようで、四本の柱が矢のようだからとか所説アリ。この棚の面白いところは柄杓の飾り方です。柱にもたらせてアクロバチックですねぇ。どなたがお考えになったんでしょう。裏千家四代仙叟が「床の道具」として好んで表千家四代江岑宗左に贈り、表千家七代如心斎が「点前の道具」として使いだした棚ですから
「お茶会に洋服で伺う場合は何を着たらいいですか?」というご質問を何度もいただきました。きものでいらっしゃるのが一番ですがそうもいかない諸々の事情があれば「きものがお茶飲む訳じゃない」むしろ、このポイントを押さえればどんどんお洋服でお茶会に来てください!と、言えるまず迎えて下さるおもてなし側、ご亭主やお運びさんは袴付き、十徳、女性でしたら最低でも一つ紋をお召しでしょうね。その姿に迎えられて失礼に当たらない洋服、ドレスコードのマナー再確認です。画像を拡大してごらんください。